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2009年10月

2009年10月18日 (日)

索尼(SONY)の存在感

上海は世界中の電化製品が手に入る街だ。もちろんアジアにあるという地域性はあるが、巨大マーケットを求めて世界中のメジャープレーヤーが進出してきているので、だいたいのメーカーのものは手に入るし、その上中国ローカルの面白デバイスも手に入る。

そんな中で日系企業はどうか・・というと、それぞれの領域でそれなりにがんばっている。根が広告屋なので、どうしても広告という観点から見てしまうのだが、松下はテレビ(VIERA)でバスラッピングをしてがんばっているし、TOSHIBAは李冰冰をメインとしてPCの広告を地下鉄で展開している。
佳能(Canon)はIXUSが好調だし、夏普(Sharp)は携帯やテレビで気を吐いている。

正直いろいろな問題は山積みではあるとおもうのだが、それでも結構日本企業は上海でも存在感は発揮できているのである。しかし、ここでなかなか名前が出てこない企業が一社だけある。それが索尼(SONY)だ。勘違いしていただきたくないのだが、SONY自体の知名度は中国でもすさまじく高い。また製品に対する憧れのような気持ちもそうとうに中国人は持っている。ただ、なんと言うかSONYといえば「これ!」といえるようなConsumer向けの商品がなかなか展開できていない・・というのが現状である。

現状でSONY製品で一番の知名度といえばダントツでPSPだろう。日本ではDSに押されてしまっているが、中国では機能面がニーズとマッチしていることもあり多くの人が保有している。それでも、やはり元気がないという印象は否めない。


SONYが現状で苦境に陥っているのはIR情報を見ても明らかだ。2009年の決算発表では過去最大の赤字を計上している。そして、NET上でも多くの人がその原因として出井時代の戦略ミスをあげている(ちなみにWikipediaの書きっぷりも珍しく揶揄するような表現になっている)。

経営者はその業績で評価されるべきであるので、出井さんの評価が低いのはしかたがないことだと思う。ただ、ここ一ヶ月ぐらいで関係する二つの記事を見ると、Wikipediaにかかれるような「ソニーの経営戦略をものづくりからコンテンツ重視に転換したことでソニー凋落の原因を作った」単純に物事を切り分けることができないのではないかとと思う。

「まず先に、第2ソニー、第2トヨタ、第2東京を作った方が良いよ」  出井伸之氏に聞く(後編)「もはやニッポンはモノづくりでは勝てない」(NB Online)
ソニー新体制の正念場、大物OBが檄文で憂う(東洋経済)

この二つの対照的な記事を並べてまず思うのは、出井さんのソフトへの傾倒ぶりと、それを理解することが出来なかった(あるは理解した上で対立していた)SONY社内の対比である。

出井さんはSONY退職後自分でコンサルタント会社「クオンタムリープ」をつくり、個人的にはこれで一丁上がりになるかと思いきや、先日吉本興業を実質的に買収して話題を提供したばかりだ。報道をみても感じるのだが、つくづくソフトが好きなんだと思う。

一方で、東洋経済の記事はすっごい単純化してしまうと「昔のSONYのものづくりはよかった」
ということである(記事中には6000文字とあるので、そんなに単純化できないとは思うのだが)。中国のように世界中のメーカーの製品を見ることが出来、かつ変なサービスが次から次へとでてくるものを見ていると、過去にもどればいいってものではないと思うのだけど、まだまだ日本ではそういうものづくりの意見が強いのだろうか・・・。


僕は個人的には出井さんという人間は、ものすごくExcellentな経営者であったに違いない・・と思っている。もちろんあったことはないのだけど。Excellentというか「経営者であることに対して自覚的」である日本でも数少ない経営者ではないかと思うのだ。

随分昔になってしまうけど出井さんがSONYをやめた後に書いた迷いと決断 (新潮新書)
を読んだことがある。

迷いと決断

この中で繰り返し語られているのが、創業者とその後継者にあって自分にないカリスマについてと、いかに会社という有機体を変革するのか・・という話である。よく知られているように出井さんが社長になる際には前任者が「消去法で選んだ」という発言をしたことにも見られるように、出井さんは創業者とその取り巻きへの強烈なコンプレックスに悩まされることになる。その自分への問題意識と会社への問題意識が==の関係になり、会社の統治機構を変えていこうという話になるのだが、結果としては既に明らかなように道半ばで退任せざるを得なくなる。その後、一時はPlayStationを作り上げた久多良木さんの退場などもあり、最終的に現状のストリンガー体制となったのだ。


今回の東洋経済の記事を見てもあらためて感じるのは、SONYの中にある、というか今もあると思われている路線対立と、OBが口を出してしまうという悪弊が残っているということだ。まさしく、それこそが出井さんの変えたかったもののはずなのだが、その変革自体も道半ばで終わってしまったということなのだろうか。

今はSONY時代の発言をしないのでなんともいえないが、出井さんは「ソフトへの戦略」をとりたかったのではなくそれを旗印にSONY自体を作り直したかったのではないかと思う。そう考えると今回の「第二のトヨタ」という発言もしっくり来る。出井さんにもしあと5年あったら結果は変わっていたのか・・・とも思うが、一方で与えられた期間で変革を起こすのがリーダーだとしたら、それが出来ないと判断された時点での変更もやむをえないという気もする。この辺はまだ僕には判断できないでいある。

ただ、同じNBOnlineで掲載されていたGEの記事と比較すると、「企業文化の違い」というか「企業の懐」というか、そういうものがどれだけ経営に影響を与えるかということを考えられずにはいられない。あのウェルチだってGEを変革するのに10年もかかったというのであるから、やはり大きければ大きいほど時が必要になるのかもしれない。ここら辺もまだ若い僕にはよくわからないでいる。


話がいろいろ飛びすぎてしまったので上海でのSONYという話に戻ろう。
中国でSONYの存在感がない・・というのは、まさしく現在の戦略(ソフト重視)の結果にほかならない。インターネットという巨大な情報流通ネットワークですら国家が監視するこの国では、ソフトとハードの融合によるビジネスというのは非常に展開がしづらい。

さらに言えば、中国企業はその統治形態からも想像以上にスピードが速く、すぐに戦略自体も模倣してくる。NETには百度があるように、携帯アプリに関しても中国移動(チャイナモバイル)もOphoneプラットフォームを開発し、まずは既存ユーザーを抑えにかかっている。先日のエントリーでも触れたようにNETゲームも外資規制を導入し、自国産業の育成を図っている。


こんな中で中国で存在感を発揮しようとすれば、やはり(個人的には)悔しいかな「ものづくり」というか「ブランド」のマネタイズに注力をするしかにように思う。ソフトの流通という「パイプ」への参入が難しい以上、既に確固たるものとなっているブランドを利用してまずは「モノ」を売るということを考えたほうがよいように、個人的には考えている。

長期的にはSONYの方向性というのは間違えていないようには思うのだけれど、一方で規制が強い新興市場を狙うのであればソフトではなくハードにふったほうがよいというも明らか。マーケットの変化にあわせて柔軟にビジネスモデルを変化させていけるかが、この中国を制するためには必要なこと。それが実現されるかどうかは、まさしく「イエスマンばかりいる」のかどうかが、鍵になる・・・のではないかな。。

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2009年10月17日 (土)

山東省で全国運動会スタート


一つ前のエントリーに続いてスポーツネタをもう一つ。

昨日から山東省で第11回全国運動会(日本でいうと国体のようなもの)がスタートした。国体のようなもの・・・と書いたように、この運動会は全国にある省ごとにチームを分けて、各省の対抗戦という形で、メダル数を争うというフォーマットになっている。ちなみに日本と違うのは「解放軍」というのが一つのチームとしてエントリーをしているところ(必ずしも全ての企業でTOPにならないところが、妙にフェアな感じがする)。

ここ一ヶ月ぐらいスポーツチャンネルでは「オリンピックに続いて、全国運動会!」というキャンペーンをやっていたのだが、昨日の開会式を見て、本当にオリンピックと同レベルの開会式の規模であることに驚いた。先日の建国60周年記念の閲兵式でもそうだが、とにかくこの国ではイベントのたびにものすごい数の人が動員される。オリンピックでは参加している人の数に世界中の人が驚いたと思うのだが、閲兵式と今回の開会式をみると決してあれが「特別」ではなかったと思い知らされる(ちなみにここから開会式の映像が見れるが、注釈がないとオリンピックの開会式と間違えそう・・・)。

オリンピックでも強さを発揮した体操・卓球・飛び込み・バドミントンなどは、この全国運動会が事実上の世界一決定戦だったりするので、すさまじくレベルが高くて、たとえ多少言葉がわからなくても十分に面白い。特に飛び込みに関してはテレビで繰り返し見ているおかげで、だいぶルールや見方がわかってきて、テレビでやっているのを見るとついつい目が放せなくなってしまう。


あれだけの人を投入するのならもっとほかの事に有効利用できないか・・とも思うのだけど、やはりスペクタクルにはかなわず今日もスポーツチャンネルを見てしまうのでした・・・。

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プレミアリーグのピッチサイド広告

上海では一般家庭でもちょっと奮発すればIPTVに入ることが出来る(この会社が我が家・・というかマンションが契約しているIPTVの会社。ネットで見ると年間1400元程度(日本円にして約20,000円、体感的には80,000円ぐらいだろうか)と書いてあるのだが、今手元にある請求書を調べたら半年で78元・・・。マンションだけに大口割引とかあるのだろうか?)。

このIPTVでは当然いろいろな番組を見ることが出来るのだが、僕にとって嬉しいのはスポーツTV。国営放送とあわせて全部で4チャンネルがスポーツ専用としてあり、いろんなスポーツを一日中流している。特に中国で人気のサッカーに関しては、プレミアリーグ・ブンデスリーガ・リーガエスパニョーラ、そしてチャンピオンズリーグと豊富にそろっている(中国国内リーグも見れるし、なぜかたまにJリーグも流れている)。

欧州のサッカーは土曜日に行われるので、本日も家でプレミアリーグを見ていたのだが、気になったのがピッチサイドの広告。マンUの試合なので、当然胸スポンサーであるINGのCMやらネットカジノのCMがたくさん流れるのは当たり前なのだが、それにまざって韓国語や中国語の広告が流れている。

特に中国語の広告で繰り返し流れていたのが、携帯メーカーの愛国者(aigo)の広告。愛国者は急速に拡大している中国携帯メーカーの一つで、北京に本拠がある会社です。ブランド力はまだまだ日系・欧米系にはかなわないものの、技術力に関してはかなり上がってきており、実際に手にとって見るとそれほど差は感じない。

NETを見てみるとどうやら今年の6月から5年間のスポンサーシップ契約を結んだとの記事があった。確かに中国という巨大なマーケットはプレミアリーグにとっても魅力的だし、一方で中国企業にとってもマンチェスターU(ちなみに中国語では「曼联」という)を使うことが出来るのはメリットが大きいだろう。ちなみに英語版のeikipediaにはaigoで記事がしっかり建てられていた。


すごいな・・と感心してしまうのは、プレミアリーグでも堂々と漢字で広告を出しているところ。確かに「愛国者」をブランドとして使っているのであれば、これを出さなければ意味がないのだけど、例えばLenovoがでた時と比べと中国企業が自信をもって海外展開をしているのを感じる(Lenovoは中国では联想というブランド名である)。

日本企業もチャンピオンズリーグではSONYががんばっているけれど、やっぱりこういう広告一つを見ても、中国企業の勢いを感じてしまったり。。。

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2009年10月15日 (木)

北京の観光地 后海へ行く

今回の北京出張では、現地提携日系企業の社長さんに観光地である、后海に連れて行ってもらいました。

前職でも現在の会社になってからも北京には出張で何度も行っているのですが、いつも時間に追われてしまっているせいか、ほとんど同じような場所をウロチョロしています。一番最初に北京いった際には、北京在住の友人に天安門に連れて行ってもらったのですが、観光といえばそれっきり・・・。北京といえば僕にとっては「お客様と会う場所」という場と決まっているので、観光地にいけるのはかなり嬉しい・・・。

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后海は北京の中心部からやや北にある大きな公園で、大きな湖の周りに外国人向けバーが並んでいる場所です。上海で言えば、新天地のように人工的に作られた外国人向け観光地・・といったところでしょうか。

夕食を近くで食べてそのまま歩いていったのですが、人が多いこと!平日だというのに本当に多くの人が、たむろしています(我々も人のことは言えませんが・・・)。実に観光地としてわかりやすく、高いおみやげ物(これまたわかりやすくペンライト(というよりむしろレーザー)やTシャツが売っています)が売っていたり、似顔絵を描いてくれる人が観光客相手に商売をしていました。いつも不思議に思うのですが、なぜああいう場所では同じものを吹く数人で売っているのでしょうか。別々のものを売るとモノによって売上げが変わってしまい、共存できないからなのかな?

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バーの中では一応バンドが歌っているのですが、連れて行ってくれた方によると学生バイトやカラオケと変わらない・・レベルとのこと。確かに聞こえてくる歌から判断すると、お金をとるほどのレベルではないものもチラホラ。音量だけは湖の対岸にいても聞こえるくらい大きなものなんですが、なんというか下北沢みたいですね・・といいながらプラプラと歩いていったのでした。もし北京に住むことがあったら一回くらいキーボードかドラムで参加してみたいなあ・・・。

湖から一本はなれたところには、お土産屋が軒を連ねる通りがありました。ここまでくるとバンドの音もあまり聞こえず、お土産といっても若干高級なものがおいてあります。イメージ的には京都の清水寺にいく途中の坂(三年坂)みたいですね。ほんの数100mしかないので、比べるほどもないのですが・・・。

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個人的には音楽がなんとなく流れて、なんとなくお酒を飲むだけ・・というのはものすごく好きなシチュエーションなので、機会があったらまた遊びに行きたいですね。ただ、北京はこれから急速に寒くなっていくので、冬の間は無理かなあ・・。湖が凍ってスケートが出来るようになるらしいので、それは行ってみたいかも、ですが。


(追記)
画面で写真を見たらかなりピンボケですね。暗いところで携帯でとっているのでしょうがないのですが、そろそろ新しくデジカメ買う必要があるかも。

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2009年10月13日 (火)

中国でのネットアクセスデータへの疑問

広告会社からの発注の仕事をしていると、ほぼ100%データ取得の話になる。だいたいにおいて予算が厳しいため、無料であるGoogle Analyticsを利用しているのだが、そのデータの信憑性に日本ほど信頼をおけないでいる。もちろんもともとScript型なので精度100%であることなど最初から期待していないが、日本におけるデータよりも若干誤差が大きいのではないかと踏んでいる。


いろいろ気になる点があるが、一つにはノンリファラーがあまりにも多いこと。だいたいどんなサイトでも50%ぐらいはノンリファラー扱いになってしまう。中国人のネットの使い方を見ているとほとんど「お気に入り」機能を使わないので、ノンリファラー扱いになるということは、ブラウザ側の事情か各メディアからでる時に何らかの仕掛けがしてあると想定されている。

確かに中国では職場でネットを利用したり网吧や学校などの共通スペースからの利用が非常に多い、家族で利用する場合にも家で一台という利用をすることが多いため、クライアント側の影響もかなりあると想定される。また家でPCを見ているとしばしばブラウザの上部に広告が勝手に挟まれたりすることがあるので、ISP側で何かよくわからない処理をしている可能性もおおいにある(これは別の機会にもう少し詳しく調べてみようと思う)。


もう一つには時々ガクンとアクセスが落ちているように記録がされていること。開設してかなりたっているサイトで、かつ広告金額も変えていないのに、時々良くわからない落ち込みを示すことがある。もちろん様々な外的要因が想定されるので、単体のデータで理由を想定するのは不可能ではあるんだけど・・。


一つ想定しているのが、Googleのサーバー側に情報が届いていないのではないか?ということ。日本でもよく報道されるように中国ではGoogleサービスをしばしば利用できないことがある。中国国内のサーバーからGoogleへのサーバーにアクセスすることが出来ないように設定されてしまうのだ。
Script型の言語では、クライアント側でJSが実行された際に情報を送ることでアクセスを認証しているはずだが、もしかしたらその情報がサーバー側に届いていない可能性がある。
(※ ここら辺技術への理解が間違っていたら突っ込んでください)

事実メディア側から提供される数字とサイト側で集計できる数字があまりにも乖離していることがよくある。ただし、メディア側から提供されている数字に関しても相当水増しされているので、数字を単純につき合わせてみてどちらが間違っているかがわからないのがつらいところ。


コストをかけられない以上他にあまり選択肢はなく、また使いやすさで言えば慣れ親しんだGAが一番だが、信頼性がどのくらいか・・ということを試すために次回の受注時には他のサービスとの併用を提案してみようか・・と考え中。

※以前、Yahoo!(雅虎)が同じようなサービスを提供していたのだが、今回調べてみたらいつの間にかサービスが閉鎖されて他のサービスに統合されていた(量子统计というらしい)。

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中国の外資系NETゲーム規制と日本企業への影響

少し古い話になりますが、先日中国で外資系NETゲーム規制のニュースが流れました。

中国、ネットゲーム運営への外資参入を禁止(人民網日本語版)

 寇副司長によると、ここ数年、一部の外資は様々な方法を使って国内のネットゲームの運営サービスに介入し、国内市場の正常な秩序に深刻な影響を与えている。このため、「通知」では国の法規に基づき、外資の独資、共同出資、提携などによる中国国内でのネットゲームの運営サービスへの投資を禁止することを重ねて強調した。外資はほかの合弁会社の設立や、関連協議の調印或いは技術支援の提供など間接的な方法を通じて、中国企業によるネットゲームの運営業務を実際にコントロールしたり、これに参与したりしてはならない。


中国では、パッケージソフトのゲームは海賊版も含めてほとんどが外国製(ハードが外国製)ですが、NETゲームに関しては非常に開発が盛んであり、NETゲームの運営開発を主に行う会社が上場をしていたりもします。主にNETゲームを遊ぶのは都市部の若者で、网吧とよばれるNETカフェで行うか、職場のPCで遊んだりしていることが多いです。その熱意・・というか熱中度はかなりのもので、网吧で徹夜でゲームをし続けた挙句なくなってしまうという事件が時々報道されています。

また、日本でもMIXIやGREEがそうであるように、SNSでのゲームも非常に盛んです。すでに知られているようにMIXIで人気のサンシャイン牧場を開発しているのは中国の会社で、上海でほとんどの若者がアカウントを持っているといわれる开心网では以前より人気のアプリでした。全体的にパッケージゲームでの方向性が望めない分、中国のNETゲームは日本に比べても進んでいるといえるでしょう。


今回の通達はそのNETゲームへの外資系参入を禁止することで、自国の成長産業を保護するという目的があります。今回の通達をうけて一番気になるのは、上記したとおりSNS内のゲームの扱い。すでに、ソフトバンクがこちらのFacebookといわれる学内網(今は名前が変わって人人網)に資本を投入したり、DeNAやMIXIも中国法人への資金投下を行っていますが、仮にSNSもゲームという扱いになると大打撃を受けることでしょう。中国ではSNSが乱立しており、面白いアプリ==ゲームの存在なくして、マーケットで支持を受けることはほとんど不可能なように思います。


純粋にNETゲームという側面から見ると、日系のゲームディベロッパーはまだ本格的にこちらに進出をしていないので、影響はそれほどないでしょう。以前上海ではKOEIの三国無双onlineを大規模にプロモーションしていましたが、それ以外に日系のブランドの話を聞くことはありませんでした(スクウェア・エニックスのインタビューにもあるように、以前から外資規制の噂はあったので、それを警戒して・・ということもあるようです)

むしろ影響を受けるとすれば、同じようにNETゲーム大国である韓国勢です。日本でもハンゲームの名前でサービスを展開しているNHNは中国国内に開発センターも持ち、多額の投資を行っています。今回の外資規制がどのくらいのスピードで実行されるのかはわかりませんが、迅速に実行されるとするとかなりのロスとなることは間違いないでしょう(中国では規制が発表されてからも、実行段階で見直しを行うことが頻繁に行われますので、すぐに影響があるとは判断できません)。


現状でも日本のNETゲームは中国で開発したエンジンを利用したり、運営を中国で行ったりと、一部を依存している状況にありましたが、今回の規制が実施されれば中国という巨大なマーケットで中国企業がノウハウと開発能力を蓄え世界進出・・というシナリオが実行されるような気がします。

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2009年10月12日 (月)

上海タクシーの初乗り値上げ

日本はhappy mondayということで本日はお休みですが、もちろん中国はそんなこともなく、今日も普通にお客様のところに行ってきました。

上海では大体の移動はタクシーを利用しているのですが、タクシーに乗ったところメンバーから「そういえば昨日からタクシーが値上がりしたんですよ」の一言。・・・でも、初乗り値段は変わっておりませんが??
へんだなぁ・・・と思いつつ無事に訪問を終了し、帰社時も同じようにタクシーに乗ると、今度はタクシーの初乗り金額が1元(約14円)あがっている!う~~む、全然知らなかったよ・・。

ということで、早速社に帰って調べたところ、確かに昨日からタクシーの初乗り金額が値上がりしているようでした。

日本と同じく(たぶん世界中ほとんどそうだと思うのですが)上海でもタクシーはがっちり規制に守られているため、値上がりもいっせいに行われます。しかし、実際にはシステムを変えたり、窓に張ってある「初乗りいくら」というシールを張り替えたりしなければならないため、全ての会社・全てのタクシーでいっせいに変更することが出来ず、10月末までに変更を行えばよいとのこと。ここらへん、いかにも中国・・という感じです。

今回の値上げですが、公式にはガソリンの値上がりを吸収できなくなったため、とアナウンスされています。
三问上海的士涨价:为何涨价?谁获益?(上海タクシー値上がりへの3つの質問。理由は?儲かるのは誰?)

一方、利にさとい上海人のこと、万博前に値段を上げておき、万博時に設けようという魂胆ではないか・・という記事も出ています。
上海出租车突提价 借世博会牟利?(タクシーの突然の値上げ、万博にかこつけ?)


せっかくなので今回の値上げを機に上海のタクシーの金額について軽く考えてみました。

上海のタクシーは初乗りがこれまで11元、今回の値上げが1元ですので、約9%の値上げ。これは、インフレ率が年5~10%の上海ではけっして法外な値上げとはいえないような気がします。

続いて、日本との比較。
日本ではタクシー初乗りってだいたい700円ぐらいなはずなので、大学卒初任給を額面で20万円とすると、初任給のだいたい0.35%。上海では大学卒で外資系に勤めるとだいたい初任給は2500元ぐらいですから(これでもかなり高めです)0.5%ぐらい。

ただし中国は平均値を取る意味がないくらい生活の幅が広い(月1000元の収入でも生きていくことが出来ます)のと、共働きでや家賃がないなどの理由で実収入が高い家庭が多いことを考えるとけっして、高いとはいうことが出来ないような気がします。・・というか体感値としては上海のタクシーは日本よりも安い。ただ、それでも結構タクシー運転手は楽しくそれなりの生活をしているように見えるんですよね・・・。日本では、タクシー運転手の収入が低くて問題になる・・という状況であることを考えると、かなり違う。

本当は運転手にヒアリングをしてみたいところなのですが、なにせ上海語が強く何をいっているかわからないことが多いので、それも出来ず、非常に残念・・・。
まあ、これだけではあまりたいしたデータは出てきませんが、他にもいろいろ比較をしたら何か面白いことがわかるかも・・・例えば、同距離で公共交通機関を利用した場合とタクシーを利用した場合の価格比とか(僕はやりませんが・・・)。


いずれにしても、夏は暑いといいタクシーに乗り、冬は寒いといいタクシーに乗り、雨が降ればタクシーがなくなってしまう上海ですから、少しぐらい値上がりして利用者が減ることはいいことではないのか・・という気がします。時間によってはまったくつかまらない、ということが当たり前のようにある街なので。。。

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2009年10月10日 (土)

下半期(日本)&最終Qスタート

おとといで建国記念の長い休み(国慶節)も終了し、昨日より中国の業務も再開しました。朝起きると、家の前をとおる道路から絶え間ないクラクションが聞こえてきて、街が目を覚ましたようでとても気持ちがよいです。

中国は日本に比べて祝日がはるかに少ない。基本的に長い休みは旧正月(春節)と国慶節の二回だけ。ちょっと前は5月のGWも長休みだったのだが経済への影響が大きかったのか、今年から廃止されてしまって土日あわせて3日間の休みになってしまった。
また、長い休みの前後はだいたい土日のどこかはつぶされる傾向にある。なので、本日も土曜日なのに当たり前のように出社しなければならない。

一般的に中国の労働時間は日本に比べるとやや短い。もちろん広告やITといった業種によってはかなりの長時間労働を余儀なくされるけれど、その他の業種ではだいたい上海でも8時間労働を守ろうとされているし、田舎にいけばさらに休みの時間は長い。そもそも1日8時間の労働、8時間の睡眠、三食欠かさない食生活が「科学的」に良いとされているので、みななるべくそれを守ろうとしている(この科学的・・という言葉、中国人は大好きです)。


つまり「なるべく休みをとらず、毎日適度な時間働く」というのが中国としては正しい働き方であって、日本の「平日はやたら働くけど、祝日やら夏休みやらで休みが多い」というのとは真逆のライフスタイルであるといえます。

どちらが働きやすい・・というのは人それぞれ、それこそ業種によって違うと思うのですが、我々のようにIT系、しかも休日がずれている日系企業相手のビジネスをしていると、

・祝日は中国の暦と同じくらい少ない(というか、日本側が休みでない場合が多いので、休みはさらに減る)
・労働時間は日本にいた時とあまり変わらないか、むしろ長い

という状態なので、休みが多いとものすごく嬉しいです。


・・・・カレンダーを見ても次の休みはなんと、1月1日。体育の日で次の月曜日も休みの日本がうらやましい・・・。

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2009年10月 8日 (木)

結婚情報といえども「紙」でなければならない理由はない

メディア・パブから引き続きもう一つネタを拝借(意味がわからない人は前回のエントリーを参照してください)

前職のリクルートに僕が在籍していた時に、社内で繰り返し議論されていたのが「紙とネット」の問題。情報収集の方法でネットが占める部分が大きくなってきた時に、紙の存在意義は何なのか?というのが議論の主なトピックでした(紙(雑誌形式)が続いたほうが、独占・寡占の力が効きやすいので、経営的にはよいというのは前提の議論です)

  1. 紙にはNETにはない閲覧姓がある。紙はなんとなくパラパラ見ることが出来るが、NETでは検索などによる閲覧制は低い
  2. 紙は保存性がある。
  3. 情報の質感として紙はまだ表現上優位である
  4. 紙はパッシブなメディアなので「偶然の出会い」を期待できる

確かに僕が在籍していた期間、特に営業をしていた2005年はまだまだ上記のTOPICが当てはまったのですが、技術が進歩してきた今、かなり上記の優位性は薄れてきています。

  1. 閲覧製:まだまだ紙に及ばない部部もあるがパーソナル検索や行動履歴の参照からより個人にあった情報が出るようになりつつある。
  2. 保存性:まさに前回のエントリーのような電子BOOKが問題解決するデバイスとなる
  3. 表現性:今ではNETのほうが上の部分も多い
  4. 偶然性:1とあわせてメディア側が『意図した偶然』を引き起こすことも可能になっている


ただ、こういった技術変化の中でもなかなか紙の牙城が崩れないだろうな・・と思っていたのが結婚情報(リクルートでいうとZEXY)。まず圧倒的な表現力が挙げられます。結婚をしようという人で、あの雑誌を見てワクワクしない人がいないのではないだろうか?と思うほどの驚きと感動がありました(身びいきではないと思うのですが・・)。

また2009年の今はどうなのかわかりませんが、僕が学生のころなどは「ZEXYを買うと結婚するんだなと幸せになる」というぐらい圧倒的な支配力を持っていた媒体で、女性のほうから結婚したいというメッセージを出す時に、ZEXYを買ってドッグイヤーをしておくとよい、などといったものでした(以前の僕の上司がプロポーズに踏み切ったのは、彼女が毎月買うZEXYが積み重なっていくのを眺めているのがつらくなったから・・・といっていました・・・)。NET化が少しずつ進むとはいえ、あと2~3年は結婚情報業界に関しては紙優位だろうなーと思っていたのです。


前置きが長りましたが、ようやく本日のトピックへ。そんな結婚情報紙は当然世界各国で販売されています(中国にもあります)。で、アメリカにある結婚情報誌がこのほど休刊したとの情報がメディア・パブに掲載されていました。

大手出版社コンデナスト,「グルメ」など4誌を一気に休刊(メディア・パブ)

このコンデナストという会社は、さまざまな分野で雑誌を次々と創刊し、その広告費で稼ぐ・・という、ある意味リクルートと似たようなビジネスモデルを持つ会社(情報紙か雑誌か、という違いはありますが)。前職にいた時には、一つの参考ケースとして動向を追っていたものです。

この記事を読むと、結婚情報もいよいよNETの時代になったのだな・・と思わずにはいられませんが、中国ではどうか・・・というと、個人的な意見では、ず~~っと前からNETの時代になっていると思います。むしろ、これから逆に(コストとしてペイするかどうかは別として)紙が「希少価値」として情報価値が上がる時代が来るのではないか・・と思っています。


まず先ほどあげた紙の優位性ですが、中国では文化的・経済的な背景からこれまでも成り立っていないが理由の一つとしてあげられます。

  1. 閲覧製:そもそも閲覧に時間をかけることをいとわない人が多く、かつ決定で重要なのは口コミなどであくまで情報は参考的に利用される
  2. 保存性:これは紙のほうが圧倒的に上。ただし、日本と比べて雑誌を手に入れにくい環境にある(販売拠点が少ない)
  3. 表現性:編集技術や印刷技術が日本に比べてどうしても差があるため、表現力でいえばNETのほうが優位にある
  4. 偶然性:NET広告がさかんなこの国では、意図した偶然を引き起こすのも容易


また何よりも違うのは「中国では日本ほど雑誌が購入されない」という事実です。日本は雑誌大国ともいわれますが、おそらく世界で一番一人当たりの雑誌購読数が多い国ではないでしょうか。そして、肝心なことは「日本が雑誌購読においては特別であって、今後発展途上国が成熟する過程においてはNETでの情報収集をメインとする層がコアを担う」ということです。

グローバリズムが最も顕著にでるであろう情報収集においても、やはりその国固有の行動様式や文化は影響を及ぼさずにはいられません。日本の一部のコンテンツ産業は世界の中でも高い競争力を持っていますが、戦略的に海外に出て行くためには、コンテンツだけではなく、やはりその伝え方 -パッケージ- の部分との相互作用も計算した上での展開が必要なのではないかと思います。

少なくとも現状で中国で「紙・雑誌」でなければならない情報は、ほとんどない・・というのが現実です。

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Kindleが日本で発売、中国では依然未対応

昨日、Amazonから世界各国でいっせいに電子書籍リーダーのKindleが発売されました。
Amazonのページにたまたまいったら、TOPページから気合の入ったメッセージが。こういうプロモーションが出来るのがすでに「Amazon」が発売することの意味を感じさせますよね。

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Amazon、電子書籍リーダー「Kindle」を日本など100カ国以上で販売(NB online)


日本では電子書籍・・というと失敗の歴史というイメージがありますが、今回のkindleは数年後には市民権を得るのではないかと期待しています。というのも、これまではメーカー主体とは違い、今回は既存の「本屋さん」が主導権を握っているという点があります。
こういった「生活スタイル」を変えるようプロダクトは、やはりプロダクトだけではなくコンテンツを作ることがナンボの世界。本屋という垣根を越えて、すでに社会インフラの一部となりつつあるAmazonなら、これまでとは違う普及の方法を薦めることが出来るのではないか・・という期待があります。


さて、そんな期待を個人的にもっているKindleですが、残念ながらというか当然ながらというか中国では発売がされません。ちょうどメディアパブでも、Kindleの発売地域に関する話題があったので、リンクを張っておきます。

アマゾンの野望,キンドルで電子書籍市場の世界制覇を(メディア・パブ)

このKindleの発売ですが、正直いって相当先になるものと思われます。記事中にもありましたが、その主な要因はやはり規制。

  1. 中国では、インターネットを通じて定期的に情報を配信(ニュースを配信)するためには、当局に許可を得る必要があります。一部規制緩和により外資系でもその許可を得ることができるようになったとはいえ、英語情報の配信がOKになるには相当時間がかかるでしょう
  2. 雑誌文化は花開く前に終わってしまったと思えるような上海と北京(大都市部)ですが、フリーペーパーは非常に活発(これはライセンスの問題もあります)。新聞なども実質的に無料で手に入る中国では「外国製の電子ブック」への業界の反発が大きいと想定されます。どうしても電子ブックが必要となれば、国営企業が開発するのでは?
  3. 情報更新の問題。現状でも米国へのサーバーへの接続は厳しく制限されているので、情報を更新しようにもサーバーに接続できない可能性が大。国内にサーバーをおく場合には、1の制約を受けなければならない


上記のような理由でまだまだ僕がKindleを手に入れるのは先になりそうなのですが、実は上海であれば今でもニュースをデジタル媒体で読むことが可能です。もちろん携帯も利用できるのですが、もっといいデバイスがあるのです。

それは、PSP。どういう技術を利用しているかはわからないのですが、こちらでPSPを改造すると記事を配信しているサイトからニュースをDLすることが出来るのです。もともとSonyがPSPを発売する時にはゲーム機だけではなく、ライフスタイルの横にあるもの・・というのをイメージしていたはずですが、まさか中国で(違法とはいえ)それが実現されるとは、発売当時は想像もしていなかったでしょう。

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2009年10月 7日 (水)

【書評】たまには息抜きに密室でも -そして名探偵は生まれた-

語学の勉強やら、経済書やらを読んでいるとやっぱり頭を使うせいか、肩がこってきます。何せ肩こりがひどくて病院通いになってしまったぐらいですから、そんなに硬いことばかりしてはいかん!ということで、この長休みはたまっている本を読んだり、ゲームもしたりして生活しています(ゲームなんてするの、一年ぶりぐらいじゃないかな・・・)。

ということで、今日読んだ文庫本の感想を簡単に。


海外に住んでいるとどうしても日本のベストセラーをダイレクトに購入することが出来ないので、帰国時にまとめてAMAZONで購入するというクセがついています(AMAZONの配達って実は海外も出来るのですが結構面倒くさいので、あまり使っていません)。
ただ、そういう買い方をしているとどうしてもNETの書評によってしまうので、帰国時には必ず本屋によって文庫本を買い込むようにしています。基準は特になくて、本が「買え!」って圧力をかけている本を買うって感じですね。

で、前回の帰国でたまたま購入していたのが、本日紹介するそして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)です。

そして名探偵は生まれた

歌野晶午さんの本は、大学院時代の葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)でその語り口に感動して以来、本屋で見るたびにとりあえずは購入しています。昔はもっと熱心にミステリを読んでいたのですが、さすがに今はそこまでではなくなってしまって、本屋で見つけたら買う・・という程度ですが、気になる著者の本が平積みされているときには、とりあえず買うようにしています。


本書に収められている話はすべて「密室」をテーマとしていて、全部で4つの短編(長さ的には中篇)が収められています。何せ短編だけにあらすじを紹介するだけで、物語の構成がわかってしまう人も多いでしょうから、タイトルと「○○の密室」という紹介だけしておこうと想います。

  1. 第一話 そして名探偵は生まれた :雪の山荘もの
  2. 第二話 生存者、一名 :孤島もの
  3. 第三話 館という名の楽園で :館もの
  4. 第四話 夏の雪、冬のサンバ :日常の密室

葉桜の季節に君を想うということ

全体としてはガチガチの密室ものではなくて、軽いタッチでかかれた作品集なんですが、その中でもちょっと異色でかつ短編向きだな・・と思ったのが「生存者、一名」。もうこのタイトルだけでわかってしまうような内容なんですが、短編作品では少し結末に余韻を残すような作品のほうがあうと思っているので、こちらはお勧め。

「そして名探偵は生まれた」と「館という名の楽園で」は、既存の密室モノというかミステリの一種のパロディなのですが、構成はしっかりとしているためフェアな推理を楽しむことが出来ます。ただ、どうしても短編ということで多少「どこかで見たことがある話し」になってしまうのは仕方がないのですが・・・。


ゆっくりゆっくり味会うよりも、まずはぱっと読んで、その後ゆっくりと伏線を確かめるために再度読み直す。そして最後に「うまい!」とうなる、そんな読み方が似合う一冊です。

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上海を感じてもらうための小話4つ

八連休という長休みということもあって時間もあるので、この休み中にあった、ちょっと上海を感じてもらうための小話を4つばかり。


1.お医者様で減量のための針治療

先日のエントリーで健康回復のために針治療を受けていると書きましたが、本日もその治療にいってきたところ「減量用の針治療」もやってくれました。まず、減量と針治療に関係があるか・・という疑問はおいておいて、確かに首や肩のコリが治っているので、今回も信じて治療を受けてみました。

治療は、まず仰向けにねておなかに針を刺すところから始まります。全部で20本以上さしたのかな・・・。ゆっくりさすのではなくて、先生が針を構えた後勢いをつけてさすので、結構ドキドキ。おなかが剣山のようになります。
続いて、両手両足のツボに次々と針を刺していきます。これが筋肉を狙っているようでかなり痛い。少林寺拳法をやっているときに、ツボを覚える必要があったのですが(三段取得時のテストで必要になります)、あれをしっかり覚えておけば・・・と残念。

針を刺し終わると、おなかの針に電極をつけて電気を流します。ピクピクとおなかが動くのがわかるぐらいまで強くすると、あとはいつも当てている赤外線(のようなもの)をあてて、15分ほどそのままの体勢で寝ます。ダンダンと腕や足がしびれてくるので、体を動かそうとすると針をさした部分が傷んで動くことが出来ません。おそるべし東洋医学。


これに加えて薬を飲むことでやせる・・とのことですが「ビールは控えるように」とのお言葉が。やはりとるものを減らさないとダメですよね。ちなみに普通の肩・首ようの治療もしっかりやってもらっています。針をさしたところが軽い内出血になっているのか、プクっ赤くはれているのが気になります・・・。


2.駅で道を聞かれた時の話

買い物に行こうと思って、地下鉄で一駅の娄山关路に行った時の話し。
改札を下りると、大荷物を抱えたおじさんから「4番出口はどこにあるの?」と道を聞かれました。この国に来てからだいぶたつせいか、道を聞かれることも増えているのですが、正直毎回ドキッとします。とにかく中国語はcontextが重要な言語なのでいきなり道を聞かれてもわからん!ってなることが多くて・・・。どうしてあからさまに外国人ってわかるのに聞くんだろう(と、友達に言ったら、顔が台湾人っぽいからわからないんだと思うよ、といわれました。台湾人っぽいてのはつまり顔が丸いのがそういうことなんでしょうか。そういえば今は日本にいても中国語で道を聞かれたりしますからね)。

ほぼ毎週利用している駅ではあるものの、4番出口がどこにあるか?なんてわかりません。で、適当に「あっちのほうじゃない?」といったところ、壁にある案内図を指されて「でも、4番出口はあっちって書いてあるよ」・・・。わかってるなら聞かないでくれよ!と思いつつ「おお、ごめん。じゃああっちが正解だ」といったところ、「ありがとう、助かったよ!」といって去っていくおじさん。


本当に助かったのか・・という思いと、適当に答えるようになってしまった自分を感じつつ、買い物にむかったのでした。


3.ガスメーターの検針の話

僕が住んでいるマンションではガスの検針が一月に一回あります。
これって当然ガス料金の請求のために行われるのですが、面白いのは自分で書き込みを行うこと。マンションの共用スペースに毎月紙が張られて書き込みを行うのです。

で、毎回意味不明なのがその張り紙の文言。日本人が多いマンションなので日本語で書いてくれているのですが、「ガスメーターの利用度を収集します。今回は○月○日~×月×日までのメーターになります」と書いてある下に、「ガスメーターの利用度は収集しません。本当の請求金額と違っていても了承してください」と書いてあるのです。

・・・・収集するけど、収集しないってどういう意味?

おそらく「自己申告だからそのままの値は利用はしないよ」という意味だと思うのですが、日本語への誤訳で意味不明になっているのと、だったら最初から書き込みなんかさせなければ・・と思うのですが。ちなみに僕は一度も書き込んだことがありませんが、ちゃんとガス代が請求されてきています。


4.家賃を銀行で支払う時の話

僕は家賃を引き落としにしていない(というか、中国で外国人の一般家庭が引き落としにしているというのは聞いたことがない)ので、毎月銀行に行く必要があります。今回の長休みでも銀行にいったのですが、カウンターには新人が。こういうときって大体トラブルんだよな・・・と思いつつも手続きを開始。

まずパスポートを提示します。同じ銀行でもパスポートが必要な時と必要でない時があるので、いまひとつ意味不明なのですが、それぐらいは我慢します。たぶん本当はパスポートが必要なんでしょうけど、ダルイ時には無視しているというのが真相なんでは・・とにらんでいます。

で、パスポートを渡して手続きを続けてもらったのですが、何かおかしい。何度も入力をしているのですが、いつもならすぐにプリントされた手続書が出てくるはずが一向にでてきません。「何をしているのですか?」と聞くと、彼女が言うには、

「あなたのパスポートがおかしい」

・・・・・んなわけ、あるかい!とここで結構怒りがわいてきたのですが、落ち着いて「これは正式なものですし、しっかり入国のスタンプもあります」と答えます。とりあえず、彼女納得。しかし、作業を開始しても全然進みません。ああ、隣に座っている窓口担当ならすぐに出来るはずなのに、先月も先々月も隣の子が担当していたからすぐにいけるはず・・・。

僕:「すいません、隣の彼女にやってもらってよいですか?」
オペレーター:「システムのトラブルです」

・・・・・銀行システムがそんなに簡単に壊れるとは、いやいや、この国ならわからないぞ。と思いつつ、隣のオペレーターを見ると快適に作業をしています。

僕:「隣のPCでやればいいんじゃないですか?」   
オペレーター「これはPCではなくシステムの問題です」
 

・・・・こうなったら怒るしかありません。大体、こういうときにはちょっと声を大きくすると解決するものです。

僕:「隣の担当で処理をしてください!」
オペレーター「システムの問題です」
僕:「隣の人は通常通り処理をしています!」

ここで、後ろに座っている管理担当者みたいな人がでてきます。これも想像通り。
僕の担当のオペレーターと二言三言話すと、担当者が変更。いつもどおりパパッと処理をしてくれました。管理担当者からは「さっきの人は実習生(新人)だから知識がないんです」とこれまた予想通りの説明。別に本気で怒っているわけではないので「没关系(問題ないよ)」と言って、銀行を去っていったのでした。


とまあ、日々こんな感じで暮らすことが出来るのであれば、ぜひ中国へ!とっても住みやすいところです。

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2009年10月 6日 (火)

【書評】よくわからない国のドラマのような政治の話 -サルコジ"マーケティングで政治を変えた大統領"-

長い休みは今までたまっていた本を読むチャンス!とは思うのですが、積み重なっている本を見ると語学の勉強だったり、経済学の本だったり、はたまた仕事に直結するようなSEOの本だったりと、手を伸ばすのがついはばかられるよな本ばかり・・・。そこで、軽く読めるものとして選んだのが、本日紹介するサルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領 (新潮選書)
です。

サルコジ マーケティングで政治を変えた大統領

この本を手にしたのは、チェックしている元日本マイクロソフト社長の成毛真さんのブログ激烈にほめられていて興味がわいたからです。成毛さんのblogは熱いというか情熱がほとばしるというか、コメント欄がすさまじい長さになるので毎回楽しみに読んでいます。コメントのやり取りなんて、なんていうか寺子屋のようなイメージですね、説法というか問答というか・・・(それにしてもfounderというURLもすさまじい。よくこんなの残ってたな・・って誰もとろうとしないんでしょうか??)


本書の紹介は成毛さんのblogを読んでいただければそれでおしまい!というぐらい綺麗にまとまっているんですが、それではあまりにもあまりにもなので、簡単に紹介します。
タイトルには「マーケティングで政治を変えた大統領」とありますが、そういった理論的な話を期待すると肩透かしをくらいます。むしろ、名前は知っているけどよくわからん(と想像します)フランスの政治と大統領のソープオペラのお話・・・といったほうがいいでしょう。

第一章から第三章までは主に現在のフランス大統領であるサルコジのプライベート部分が描かれます。なんといっても大統領の奥さんがスーパーモデルであることが驚き。日本でイメージすると首相の奥さんが元宝塚のTOPスターというところでしょうか・・・、あ、でもこれならありそうですね。
さすがフランス人というかなんと言うか、結婚/離婚の繰り返しで、よくこれで家族という概念が保てるな~というのが一番の感想。日本でも離婚が増えてきているとはいえ、まだここまでではないですよね。

第四章~第八章までは主にサルコジの政治部分の話が描かれます。といっても政策の話はほとんどなし。「いかに自分を有権者に売り込むか?」と「いかに権力を握るか?」という部分に焦点を絞っての話が進んでいきます。例えば、フランス国内の新聞社にサルコジの上半身裸の写真が掲載された時には、おなかの脂肪が修正されていた・・とか、まあそういう話です。ここで笑える人はこの本がはまるのではないでしょうか。。


個人的には、成毛さんが(個人的にも友人の恩師ということで尊敬しています)激賞しているところ申し訳ないのですが、僕にはあまりに話が軽すぎていまひとつ楽しむことが出来ませんでした。こういう味を楽しめるにはもう少し年をとるか、もう少し余裕を持った人生でないとダメでしょうね。


ただ「楽しむ」という観点からはイマイチでも「勉強になる」という観点からは、かなりの高得点です。まず、フランスという国は、僕にとって未知の国。第二外国語はスペイン語でしたし、卒業旅行で4日間だけ滞在したことがある・・・というだけの接点なので、本書にかかれていることは非常に新鮮でした。

  • 地方首長と国の議員・政府を兼務することが可能なこと

  • 一部のエリートが動かす国だということは知っていましたが、それが想像以上に狭くかつ濃密であること

  • 極右・極左という対立軸が未だに残っていること

  • 報道機関が大手財閥に保有されていること

  • などなど・・・・。

    読んでいる最中何度も、僕の友人がフランスに住んでいるので昔話を聞いたときに「不便だし、アジア人は差別されるよ~」といっていたのを思い出しました。やっぱりヨーロッパは階級社会なのかな・・とかも思ったり(安易な一般化はよくないですが・・・)。


    僕が住んでいる中国は共産党が唯一の党であるということで、いろいろと世界から批判を浴びたりしますが、この本を読んでみると批判する側の国もすねに傷がないわけではないんだな・・というのがよくわかります。問題の程度の差こそあれ、どこの国でも似たような問題があるわけで、僕のように中国にどっぷりつかってしまっている人間からすると、「文化」により社会が固定化されてしまっている環境と、「制度・システム」によって社会が固定化されてしまっている環境では、システム・制度のほうが変更可能な分まだ救いがあるのではないかとも思ったりするのですけど・・・。
    (ただ中国の場合、基本的な価値観が欧米諸国とは大きく違うので、そこは変更できない気もしますが・・・)

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    2009年10月 5日 (月)

    東洋医学治療を体験する

    前回のエントリーでも書きましたが、9月の中旬ぐらいからひどい体調不良に悩まされていました。症状はだいたい一定で、

  • めまい

  • 頭痛

  • 吐き気

  • 微熱

  • 食欲不振(でも、やせないんだな・・。食べる時には食べるから)
  • が続き、特に朝起きる時とベッドに入る時がひどい状態です。
    ベッドに入ると、本当に比喩でもなんでもなく天井がグルグルと回ります。横をみるとちょうど自分の体が傾くような感じが繰り返されます。ちょうど船に乗っているときのような感じですね。

    また朝起きる時にもベッドを降りると、めまいがひどくてたっているのがやっとという感じです。ソファで休めば落ち着いてくるのですが、その後には強烈な吐き気が襲ってきます。結局朝起きてから30分ぐらいは体が落ち着くのを待つ羽目になります。結構これが切ない・・。

    仕事自体は問題なく出来るのですが、やはり毎朝・毎晩こういう状態だと正直しんどいです。


    4月にも同じような状態になったのですが、その際には旅行に行ったり家で静養していたら治ったので今回も・・と思ったのですが、どうも状況が思わしくない。ということで、今回は同じような症状を訴えていたメンバーの紹介で東洋医学(針)をうちにいってきました。


    針をうつのは正直初めてだったのですが、いきなり針を打つというわけではまずは体を触ったり話を聞いたりして診察を行います(当たり前ですね・・・)。で、どうやら話を聞いてみると、

    「運動不足」「パソコンの使いすぎ」「肥満」・・etcなどの理由から、肩と首の筋肉が凍ってしまっていて、神経とリンパ節が圧迫されているのが原因とのこと。治療方針としてはとにかくそのこりというか固まりをほぐしていくということになりました。で、治療が始まったわけですが・・・。これがものすごく痛い。以下、簡単な紹介。

  • 肩から首、頭に針を打ちます。適当にうっているように見えて、(文字通り)しっかりツボを抑えているようで、打ち込まれた後に針を触られると体がピクッと反応します

  • 針を刺されたまま、赤外線なのかよくわからない光を当てられます。なんというか針を伝わって体の中から暖かくなる感じ。痛みを忘れて眠くなります

  • 針が終わると次はこれまたよくわからない塗り薬とともに背中をマッサージされます。だいたい背中や肩がゴキゴキと変な音をたてるほど強くされるので、これですでにかなり涙目

  • マッサージが終わると、よくこちらのマッサージ屋でやられるカッピング(ツボのようなものを体にすいつけるものです)をやります。これ、跡が残るので嫌いなんですが、しょうがない・・・・。さらにこのカッピング、体にくっつけたまま上下に動かします。ひどい時には首まで・・・。これがものすごく痛い。なんていうか、体の筋肉がむりやり引っぺがされている感じがします

  • だいたい10分ぐらいやって精も根も尽き果てたところで、再度マッサージ。もう何も感じません・・・

  • まだ三回しか行っていないのですが、回を重ねるたびに痛くなります。どうやら、体がよくなってくるにつれて痛みがましてくるとのこと。今でも涙出てくるほどなんですけど・・・。
    この治療をはじめてから確かにめまいがなくなったんですが、同時にひどく疲れやすくなったのと、首から背中にかけて筋肉が肉離れのようになっているのを感じます。疲れやすくなったのは、いままで体にたまっていた疲労が溶け出してきたからいい・・というのですが、とにかく治療のあとは大体燃え尽きています。文字通り筋肉を再構築しているという感じですね。


    また、治療だけでなく毎日二回漢方薬をのまなければならないのですが、とにかくこれが効く!煮込んだものを袋わけにしてもらい、そのままお湯であっためてから飲むのですが、とてつもなくまずい。さらに飲むと体が熱っぽくなり針をさしていた部分が痛み始めます。背中から首なので、声を出すのが特につらいので、薬を飲んだ後3時間ぐらいはなるべく話さないようにしています(営業なので、そういうわけにもいかないのですが・・・)。

    本当にこの建国八連休とぶつかってよかったと思う今日この頃です。毎日背中と肩を強化しようと筋トレをしていますが、はやく五体満足に戻らないかな、と切に願っています。


    ちなみに、漢方薬の経験を効かれた時に「日本で飲んだことがありますが、そのときにはなんともなかったです」と答えたら、「日本の漢方薬は質がいいから参考にならない」と答えられました。それでいいのか、中国医学・・・。

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    2009年10月 3日 (土)

    「2016年のオリンピックはリオに決定」の報道を中国で見る

    10月1日~8日は中国が建国記念のお休みなので、家でゆっくりと過ごしています(理由は明日にでも書こうと思いますが、『静養』にあてているというところです)。家にいるといっても本を読んだり、今まで読めなかった記事を読んだり、ゲームをしたりと、あっというまに時間がたっていくのですが、やはりテレビを見る時間も増えます。

    で、なんとはなしに昨日の晩にテレビをつけると、「2016年オリンピック開催都市決定特別番組」がスポーツチャンネル(中国中央電子台5チャンネル)でやっていました。さすがに地上派でも多チャンネルの中国ではこういった地味~~なイベントでもしっかりとフォローしてくれます。

    今回東京も立候補しているということで、よしこれはしっかり見ねば・・ということで結局決定まで3時間もテレビの前で粘っていたのですが、これが結構面白い。日本では簡単な記事だけで終わってしまったのですが、結構テレビの前で見てると感想が違うものですね・・・。


    リオデジャネイロが開催都市に決定! 南米初の開催(Sports navi)
    2016年五輪、南米リオデジャネイロで 東京は落選

  • まず開催候補4都市のアピールビデオを何度も見せてくれるのはありがたい。結構都市ごとの差が明確になっていて、ビデオプレゼンテーションって大事だなぁ・・って実感

  • シカゴのビデオはCoolという感じ・・あまりスポーツがどうのこうのというのではなく、街全体を見せるのがメインというビデオ。印象的だったのはテロップでは英語とスペイン語を利用していたこと。日本の報道ではオバマ大統領のカリスマ性に傷が・・・というような報道もあったけど、そもそもそんなに一生懸命演説しているようには見えなかった。なんとなくあのプレゼンでは負けて当然というイメージ。

  • 東京はあと一歩の「オシ」がなかったように思える。確かに綺麗にまとまっていたけど、なんと言うか「東京でやらなければ!」という意気込みを感じなかった。それから、発表者の英語があまりにもしょぼくてちょっとガッカリ・・・。伝わればいいんだろうけど、やっぱりプレゼンはショーだからね。

  • マドリッドは方向性としては日本と同じ。ただ、よりスポーツ色が強かった。あとビデオに出てくる女性陣がみんなきれいで、こういうところがすごくスペインぽい・・・という感じがする。2003年に旅行でいっただけなんだけど、あれから変わっているんだろうか・・・。

  • マドリッドはプレゼンテーターにラウールがいてちょっと興奮。それから、前国際オリンピック委員会委員長のサマランチさんのスピーチにはちょっと感動した。委員長時代は色々批判があったのだけど「89歳の私に、祖国へのオリンピック招致の名誉をいただけると嬉しい」というスピーチはちょっとなけた。この段階でマドリッドが最終予選に残ることは確信

  • リオのプレゼンテーションはすごく論理的でかつpassionateだった。今まで南米で一度もオリンピックが開かれていないことを指摘しつつ、自分達が今オリンピックを必要としていることを語っていた。ちなみに僕は途中まで「ブエノスアイレス」と勘違いをしていて、おお、同じ南米だからブラジルも協力するのだな・・とものすごい勘違いをしていた。二つの国のライバル関係を見ればありえないので、ず~~っと不思議だった(汗)

  • 結果はご存知のとおりリオに決まったわけだが、決定の瞬間に招致委員会の人たちがみな号泣しているのがすごく印象的だった。やっぱりどうせやるならこれぐらい歓迎される場所でやりたいものだな・・・と、IOC委員の人たちも思ったに違いない。

    ブラジルは2014年にサッカーのワールドカップ、16年にオリンピックとこれから発展にむけて再度エンジンを切りなおすというところだろうか・・。オリンピック → 万博と進む中国に住む人間として、発展途上国の成長例がまた一つ増えるのは良いことだと思ったりもする。


    ちなみに中国での番組では、なぜかオリンピックの記念映像が延々と流れたり、2001年の北京オリンピック招致委員会の人がゲストで出てきて、いろいろ解説をしているのがすごく中国っぽくて面白かった。なぜだか、2001年の招致にはやたらと金がかかったみたいなことも言ってしまっていたし・・・・。

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    2009年10月 1日 (木)

    中国建国60周年記念日

    本日は、今の中華人民共和国が健康されてからちょうど60年にあたります(中国では単に「新中国」とよびます)。北京では、朝から天安門広場で大規模・・・というのではとても表現できないような規模でのパレードが行われています。このパレードはいったん昼の部が終わった後、今度は夜も行われる予定です。

    北京はこの建国60周年のパレードに向けて、9月には行ってからはまさに厳戒態勢。地下鉄の荷物検査の強化や取締りの強化はもちろんのこと、主要道路を封鎖してのリハーサルなども繰り返し行われていました。地下鉄や道路が車で通れない・・というレベルではなく、「○○道に面している住人は××時は家から出ることも禁止」となるのですから、徹底しています。


    そのリハーサルのかいがあってというべきか、本日のパレードはあまり問題なく無事に行われたようです。このパレードは「建国記念」のパレードでもありますが、同時に軍事パレードであるため中国では「阅宾式」とよばれています。

    中国建国60年、北京で軍事パレード 胡主席が演説(NIKKEI NET)


    このパレードに関する感想ですが、日本のメディアでは「85%の肯定的意見と15%の否定的意見」といったような取り上げられ方をしていますが、私が上海に住んでいる限りでは、はっきりいって「ただのお休み」といったものです。もちろん、記事中にあるような理由で、発言が自由に行われないというのも理由として挙げられますが・・・。

    60回目の国慶節、中国人の本音と建前(NB オンライン)


    この前の日本の選挙でも感じたことですが、人間は「食べていける」状態、あるいは「未来が見える状況」では、それほど大きな変革を求めないものです。その意味で少なくとも来年の万博が控える上海では、そういった政治に関する意見が大きくならないのも当然です。何より、現在の上海では熾烈なビジネス(あるいは生活)のなかで、文句を言うよりは自分で改善をする・・というマインドが育ちつつあるように、僕は感じています(あくまで個人の問題であって、企業戦略としては依然として国家の動向が重要なのはいうまでもありません)。

    何より中国は多くの職場で本日より8連休。私も少しはたまった疲労が抜ける・・ことを期待して、家でゆっくりしていたいと思います。

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