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2010年2月17日 (水)

[書評] ipad がものすごく欲しいので読み返してみた -スティーブ・ジョブズの流儀-

つい先日発表されたipadは久しぶりに心の底から「欲しい!」と思わせるモノだった。何に使うかかおいておいたとしても。マルチタスクが出来ないので、ビジネスユースにはまだまだ向かないとは思うのだが、Wi-FIが標準装備であれば、ファイルのやり取りなんかも簡単に出来るのでデザインミーティングなんかにはぴったり。本当は、

A:「ほらこんなデザイン、どう?」と言いながらpad上でファイルをスライドさせると、ファイルが他のpadに移る。 →
B:「うん、ここは○○のほうがいいかな」といいながら受け取ったファイルをそのまま編集。

みたいな使い方が出来たら、サイコーなんだろうけど、そういう使い方をするのはまだまだ先になりそう(ファイルの所属やら関係付けがすごく大変になりそうだな)。でも、とりあえず最初のversionはともかく、ビジネスユース向けのアプリが開発されればプレゼンテーションの形などは大きく変わる。このごろ、デザイナーのところによくいるせいもあるけれど、やっぱり広告やるならMACは欲しいな・・・。

 と物欲が出たはいい現状ではなかなか購入もできないので、久しぶりに今日紹介するスティーブ・ジョブズの流儀 を読み返してみた。

スティーブジョブズの流儀

奥付を見ると2008年の本なので、もう1年半も前の本なのだが、これがちっとも古い感じがしない。基本的にはAppleが出来てからiphone発売までの話なのだから、その後は大きなTOPICがないので当たり前といえば当たり前(大きなTOPICはipadの発売ぐらい)。


この本を読むと、appleが -というよりジョブズが- ipodを作った理由、iphoneを作った理由、そしてipadを作る理由(Apple TVなんてのもあったな・・・)が良くわかる。

昔からPCを利用している人にとってはAppleというのはPCの会社だった。Macintoshというおしゃれだが使い方がよくわからないPCを作成する会社だったのだ。だから、ipodを発売したりituneを作ったりする意味がよくわからない、と思う人が多かったと思う(僕もその一人)。ちなみにMicroSoftがXBOXを作った時には、ああやっぱりと思ったから、これは会社の違いなんだろうか。

だけど、この本を読むと少なくとも僕が持っていたAppleのイメージが本当は僕の頭の中にだけにしかなかったということがよくわかる。本当の天才・・・というやつがどんなことを考えているか、なんて所詮よくわからないのだ、ということが良くわかる。

今だったら例えば「楽天」はどうだろう?楽天は最初「世界一のインターネットの会社になる」ということを目標に掲げたという。個人的には今でも「世界一」の「インターネット」の会社って何?とは思うのだが、当初の楽天市場だけの会社ではもはやない。だけど「楽天市場」しかなかった時に、楽天が今の形になるなんて外から見ていた人にはきっとわからなかったんじゃないかと思うのだ。だから、本当に何かを「作る人」の頭の中・・というのはなかなか傍目にはわからないのでは・・というのが、なんとなくこの本を読むとわかる。

もう一つ、この本の特徴として「本人の言葉」がほとんどない・・ということがあげられる。「スティーブは私にこういいました」「スティーブはこう思われている」「スティーブは○○という形で影響力を与えた」みたいな書き方はあるけど、本人の言葉はほとんど出てこない(出てくるのはほとんど全て他の媒体から拾ってきた言葉だ)。だから、さっき書いたことと矛盾するようだけどジョブズが何を考えているかは「本当はわからない」。

あくまで本書でわかるのは、彼が周りの人にどう思われていて、何をしてきたのか(あるいはしてこなかったのか)と、それを周りの人間がどう解釈をしてきたか・・だけだ。でも、歴史を書くと(もうAppleは十分歴史になった)いうことはそういうことなんじゃないかと思う。それがもし偉大な何かだとすると、それに近づくのは本人の言葉を拾い集めることではなくて、その事跡と周囲の評価を集めることが、近づくための方法なんじゃないか、と感じる。

個人的にはAppleを追い出した時のこと、PIXERをなぜ買収したのか、そしてNETで有名になったStanfordの卒業式でのspeechなどについて読んでみたいのだけど、それはいつか出るであろう自伝を待たなければならないだろうね。

でも、本書を読めば「何をなし」「どのような人間」であるかというのは外から十分にわかる。多くの人にとってはそれで十分だと思う。
だって、彼だけでなくおよそ偉大な何かをする人って言うのは、近くにいるというだけで決断をするだけで十分なリスクを負うことになるのだから。そんな覚悟なしで体験だけできるなんて、なんてお得な本。

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