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2011年10月

2011年10月30日 (日)

第12週目終了! -幸運の女神は後ろ髪はない-

本日でMBA生活も第12週目が終了。全部で18ヶ月のプログラム(+8月の一カ月は立ち上げ期間)なので、だいたい76週間のプログラムとして、もう15%近くを消化した計算になる。う~ん、そんな実感は全然わかないのだが・・・。ただ、時間がすごく早く過ぎていくという感じである。

残りが二週間しかないいうことで、毎回宿題がある授業(Economics)が週三回開講されたり、小テストが来週行われたり、まとめ課題があったりと今週はかなり疲弊した週だった。内容は頭を絞るほどのものではない・・のだが、やはり物量の前には如何ともしがたいということでキリキリと時間を絞りとられているような気がする。早くTerm1終われ~と思いながら授業に出る毎日だ。

とはいえ、時間がないことの理由の中には就職活動にはおよそ関係なさそうなセッションに出てみたり、学外の人に会ったり、クラブ活動に精を出したり、blogを書いたりというのもあるわけで、そういう意味ではまだまだ全然余裕だったりするのかもしれない※1


■ 準備なしでは、チャンスなし ■

さて、そんな勉学(!)で忙しい今週であったが、僕が志望している業界のセッションがあるということで、それにはしっかり参加してきた。

以前もどこかで書いたような気がするのだが、僕は卒業後には消費財メーカーでマーケティング職に就きたいと思っている(もちろん中国で)のだが、現実はなかなか厳しく、そもそも外国人向けの採用枠と言うのはほとんどない。現地の人間にモノを売るのであれば現地の人の方が良いのは当然なわけで、中国人ですらTOP企業に入るのは大変なのに、中国語が完ぺきではない外国人が職を得るのはもっと大変に決まっている。

ということで、生きるために(そして借金を返すために)は自分の志望ばっかり言ってるわけにはいかないので、ある程度幅を広げて就職活動をしなければならない。その「ちょっと広めの」希望職種の中の一つに、広告業界がある。


広告業界というのは基本的に人脈で採用が決まるし「入りたい人はすごく入りたい業界」なので、多くの業界のように人事部が採用活動をして、プログラムが組まれて・・みたいなことはあまりない。とにかく地道に偉い人にアポイントを取り、自分を売り込んでいかなければないのだ。

さて、今回参加したセッションは、上海で展開している欧米系大手広告会社のExecutiveがスピーカーと言うことで、気合を入れて参加したのであった。話を聞くのはもちろんだが、やはりメインの目的は名刺ゲットである。いきなり名刺をください、といってももしかしたらダメかもしれん・・・ということで、事前に上海での事業展開や個人情報を調べられるだけ調べておいた。セッション中に質問をすれば、その後の会話も少しは展開しやすくなるからだ。


■ 平凡な毎日にこそ、ドラマの種が埋まってる ■

セッション自体は中国市場で一般に言われている内容と、実際のリサーチ結果は大きく異なる・・ということをデータをもとに話すもので、非常に面白い内容だった。スピーカーはインド人の方なのだが、よくここまで二級都市・三級都市のことを理解できるものだ・・と感心しきり(考えてみればExcecutiveなので当たり前だが)。


セッション中は必死に頭をしぼって質問を考え続けて、無事に質問をすることにも成功。終了後、よし突撃!!ということで、早速壇上のスピーカーに近づきを出して「あの~実は僕は日本人で、卒業後に上海で広告業界で働きたいのですが・・」と話してみると、予想以上の好感触!

「そうか~実は我々は日系企業向けのビジネスを拡大したくて、そういう人材を募集しているんだ。もし良かったら話を聞いてみないか?」と、なんというか願ったりかなったり※2!まさかここで日本人であることがキいてくるとは・・・。
もちろんお礼のメールをその日の深夜に送り、数回のやり取りの後、さっそく会社訪問をさせていただけることになったのである、本当にラッキー!


ということで、今週は疲れていながらも個人的には収穫が多い週だったのだが、こうやって一週間を振り返ると、MBA生活というのはこういう「小さなドラマの種」というのがそこかしこに埋まっている気がする。

基本的には授業を聞いて課題をする毎日なわけだが、例えば授業内であっても自分が興味ある実例が出てきて授業後に教授をつかまえて話を聞くこともできるし、外部講師もほぼ毎週のようにschoolを訪れている。リクルーティングイベントもあれば、思わぬ訪問者が僕のところに来てくれたりもする。こういったほんのちょっと変化の積み重ねがあるとき、ポッと花をさかせて例えば今日書いたセッションのように思わぬドラマを生んでくれるのではないだろうか。


疲れてくるとどうしても感受性が落ちるというか、心が堅くなってしまいがちだけどこういうチャンスを逃さないように、いつも新鮮な自分でいたいと思ったそんな一週間だった。




※1・・・去年の今頃はMBA出願に向けてテストの点数を取らねばならず、とてもblogを更新し続ける余裕などなかった。あの頃に比べれば幸せな毎日。
※2・・・この話し自体はschoolの就職カウンセラーから聞いた話と一致する。残念ながらメディアのbuying powerが効かない上海では、日本の巨大広告代理店も日本と同じような地位を気づくことができておらず、欧米企業にもビジネスチャンスがあるのだ。

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2011年10月29日 (土)

欧米IT三大企業の採用活動と戦略の違い -Apple, Google, そしてMS その2-

前回に続き今回はGoogleとMicrosoftの採用活動について書いていこうと思う。
前回は欧米IT三大企業のうちAppleの話を書いた)

■ 欲しいのは「素のタレント」: Google ■

世界中で存在感を発揮しているGoogleだが、中国ではアメリカや日本と同じような位置を勝ち取ることが出来ずにいる。もちろん、百度という強力なライバルがいるからというのが大きな理由だが、もう一つの大きな理由は2010年に中国政府の検閲を避けるために、メインとなる検索サービスを香港に移したということがあげられる。

CEIBSにリクルーティングに来た際にも当然その話しが話題に上がったわけだが、Googleとしては「検索サービスの入り口を香港にリダイレクトしているだけであって、会社としては中国の法律にのっとっているし、法人としても存在している」とのことであった※1。確かに3年ほども前に卒業したAlumniがセッションに訪れていたので、会社としては継続的に採用を続けていくようである。


さて、そのGoogleの採用活動だが、いい意味でも悪い意味でもAppleとは真逆で、全くポジションの話などはなくひたすらgoogleのビジョンを語るものだった。しかも、そのビジョンと言うのが中国向けのものではなく、全世界を対象としたものだったので、我々としてはほとんど知っている話しを延々と聞き続けることになったのであった※2

学生側としては就職の情報が欲しいので、例えばどういうポジションが空いているのか?というような質問をするのだが、答えは「採用HPを見てほしい」というもの。正直言ってせっかく来ていただいたのに、お互いにとってあまりHappyではない時間を過ごすことになってしまった。


Googleとしてはまずは「中国でもビジネス活動を行っている」ということを言いたかったと思うのだが、もう少し情報を準備してくれてもよかったのではないかと思う。ただ、彼らが言うには「GoogleとしてはポジションというよりもTalentを求めている」ということだったので、とにかく自分の能力に自信があるならGoogleを受けてください・・ということを言いたかったのだと思う(好意的に見て)。


質疑応答では多くの学生がとGoogleと中国の関係について質問をしていたのだが、Googleとしては「Don't be evil」と「中国の法律にのっとる」ということの間でバランスを取りながら事業を進めていくという趣旨の回答を繰り返していた。個人的には「evilではないというがGoogleに”中国”と入れるだけで、検索結果が切れることについてはどう思うか?」という質問をしたかったのだが、周りに中国人が多いということもありやめておいた。いくらMBAといえども、公の場で聞けることと聞けないことは、やはりある。


■ まるで日本企業!手厚い教育体制:MicroSoft ■

さて、三大企業のトリを締めるのは中国ではコピー版との戦いをず~~っと繰り広げているMicro soft。Apple、Googleのプレゼンにがっかりした学生が多かったのか、前の二つに比べると若干参加人数は少なかった・・・・のだが、MBA学生的にはこのセッションが一番良かった。


まずMicrosoftの最も良かった点としては、MBA学生専門の育成コースを準備していることがあげられる。MBA学生というのは、まあ高い学費を払っているということもあるし、「それなりに」勉強をしているという自負があるのでこういう「特別扱い」に非常に弱い※3。この段階でまずポイントUP。

さらにこのプログラムは「中国でビジネスをするためのトレーニングに特化」しているにも関わらず、世界中で研修を受けるチャンスがあるということで、中国人としてはグッとくる内容である(昔に比べれば随分楽になったとはいえ、中国人が海外で働くのはなかなか大変)。そしてこのプログラムが終わると中国でmanager以上からスタートすることが出来る。

そして、おそらくこれが最もアピールしたと思うのだが、Microsoftとしては潜在力に期待するので過去経験はプラスになることはあったとしてもマイナスを見ることはしない・・・とのことだった。これは、MBA生にはかなりデカイ。


MBA生というのはかなりの割合でキャリアチェンジを狙っているのだが、人気のFinanceやBuiness Developmentというのは、結局schoolの勉強だけでは足りなくて、過去経験が求められることがかなり多い。多くのMBA生がこういう現実に入学してすぐに気付く羽目になるわけで、Micro softのように「どんな経歴でもWelcome」というのは本当にありがたいのである※4


セッションでMicrosoftが強調していたのが、「Microsoftはビジネスモデルの会社である」ということ。IT企業であることはもちろんであるが、それ以上にビジネスにフォーカスしているということを強調しており、MBAの経験が「そのまま生きる」職場であると繰り返していた。確かにMicrosoftってIT系なのにダークスーツが似合う会社ってイメージがあるし。


■ 採用戦略は事業戦略に直結する ■

まるで僕の元職の営業用セリフのようだが、MBA学生としてリクルーティングの話しを聞いていると、採用戦略というのは事業戦略に直結しているというのを強く感じる。

MBA学生というのは基本的にプライドが高く、給料への執着もあり、さらにせっかちにキャリアを求める・・という非常に扱いづらい存在である。そのくせ、過去の経験を捨てて新しいキャリアをスタートしたい・・と思っている人間が多く即戦力になりづらい(立ち上がりは新卒学生よりはもちろん早いだろうが)。

そういった学生をどのように取るか・・というのは、その企業の中期的な(だいたい3年~5年)の事業戦略がモロに反映してくる。ある程度事業の絵が描けていないと、MBA生をどのように活用するかを決めることが出来ないからだ(そういう意味で、歴史の長い会社がMBA採用に積極的になるのは論理的であある)。


繰り返しになるが、こういったリクルーティングに日本企業が来ることはほとんどない。もちろん欧米TOPスクールで採用活動している企業もいるだろうし、日本人採用ではボストンキャリアフォーラムというプラットフォームもある。

確かに中国人は日本人に比べれば転職意向も高いし、せっかく育てていってもすぐに去っていってしまうという危険性を感じるのもわかる。しかし、それは他の欧米企業にとっても条件は全く同じである。もし本当に日本企業が中国を「長期的にコミットメントする場所」だと思うのであれば、事業戦略と強く結びついた採用をするのもアリなんではないか・・と思ったりもする。実際、卒業後に中国で日本企業に入ろうと思っても、可能性はほとんどないしね。



※1・・・ここでいう中国の法律に則っているというのは、中国でWebサービスを行うためのICPを取得しているということ。またGoogleのサービスは全てが香港にリダイレクトされているわけではなくて、google mapはcn配下で運営がされている。
※2・・・とはいっても、Googleがモバイル(狭義の携帯ではなく、androidがインストールされるであろう全ての機器)について積極的な戦略を取っているという話を聞くことが出来たので、そちらの面では十分満足した。
※3・・・Fortune 500に入るような会社は結構こういったMBA生向けプログラムと言うのを準備していて、一般的にはLeadership programmeと呼ばれている。
※4・・・ちなみに全く過去経歴に関係なく採用してくれるのがコンサルタント。これがMBA生がコンサルタントを受けたがる理由の一つ。

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2011年10月27日 (木)

欧米IT三大企業の採用活動と戦略の違い -Apple, Google, そしてMS その1-

中国における外資系IT系企業のBig3といえば、おそらく世界中でほぼ同じようにApple(苹果, Google(谷歌), Microsoft(微件)である。他の国であればここにプラスしてFacebookとAmazonが入ってくるのだろうが、ご存知の通りFacebookはアクセスが禁止、Amazonも営業ライセンスの関係でAmazonブランドではなく桌越网というブランドで展開をしている(ただし、URLはAmazon.cnだし、Amazonというブランドも出ているので事実上は一体化している)※1

この3企業はそろって自分の在籍しているCEIBSにリクルーティングに来たのだが、その内容から彼らの企業姿勢・中国への戦略の違いというものが見えたので、今日はその話をしたいと思う※2


■ 生産地にして消費地:Apple ■

Appleといえば今や世界最強企業の一つであり、中国でもTOPブランドである(ちなみに世界で一番早くiphone5(もちろん偽物)が出たのは中国である。iphone4Sの発表前にすでに広告を出しまくっていたのに、見事にはずしてしまった)。そのappleがリクルーティングにくるということで非常に期待していったのだが、いい意味でも悪い意味でもApplerらしい内容で見事に期待を裏切られてしまった。

まず第一に、彼らが求めているのは完全な「経験者」であることが期待外れだったことの一番の大きな理由だ。MBAというのは大なり小なりキャリアチェンジをするために来ている学生が大多数を占めるので、該当ポストの過去経験がないと採用しません・・というだけで、大多数の学生は対象外になってしまう。

これはAppleという会社がTOPブランドであり、世界中のタレントたちがしのぎを削る場所であるということとは無縁ではないと考えている。Appleが欲しいのはエキスパートであって、「卒業生を育てる」というのはAppleがすべきことではないというメッセージであると感じた。もちろんアメリカ本土にはApple universityの計画があるように、Appleという会社が従業員教育へ関心がないわけではない。しかし、世界中に広がるネットワークの中で中国という地域ではprofessionalしかいらない(これは育てる余裕がない、ということでもある)ということである。


次に驚いたのは、社内が完全に「生産側」と「消費側」に分かれており、相互の人事異動は「ほぼ0」ということだ。欧米企業というのは部門別採用をしており、部門間の異動はないというイメージがあると思うが、MBA採用のように「ジェネラリスト採用」の場合、会社に入った後に部門間の異動というのはしばしば行われる。
しかしAppleの場合、そもそも社内の構造が「生産側」と「消費側」に分かれており、もちろん一つの会社ではあるものの、人事構成などは完全に別組織になっているとのことであった。


どうしてこのような体制になっているのか・・という説明は一切なかったのだが、自分の推測では、これは中国が「生産地」と「消費地」という極端な両側面を持っているからだろうと思う。


Appleの製品と言うのはかなり部分が中国で生産されており(ちなみに最大のアセンブリ企業はフォックスコン)、利用している部品のかなりの種類が中国の工場から直接アセンブリに供給されている。
ただし、この状態と言うのは未来永劫続くわけではなく、人件費の高まっていること、しばしば労働環境が悪化すること、そして環境対策などでAppleのような有名企業は標的とされやすいということから、どこかのタイミングで生産拠点は他の国に移動することになるだろう。その場合、極端な話をすれば中国のApple生産部門は御荷物となってしまうわけで、組織を分けておけば縮小・撤退も容易である。


一方、消費地としては既に現在においても中国はApple製品が世界で二番目に売れている国であり、今後もその重要性はます一方である。上海でもつい先日南京东路にアジア最大のApple storeが開設されたのだが、今後は上海・北京という二大大都市だけではなく、重点都市+一級都市にも少しずつ販売網は広がっていくだろう。

そう考えると「消費地」としての中国の価値と言うのは、生産地としての価値よりも長く続くわけで、ある段階でApple Chinaは営業とマーケティングだけを行う組織・・としてしまっても、十分にAppleとしては合理的なわけである。言いかえれば、生産地としては既にピークを過ぎてしまったが、消費地としては立ち上がり段階、これからピークを迎える地域であるということである。

以上は僕の勝手な推測だが、Appleが極めてドライな会社であることを考えると、そんなに外れてはいないように期待している※3。MBA学生というのは僕も含めて、楽しい学生生活と夢あふれる就職活動を想像しているわけだが、そこに現実を見せ付けられたような気がした。


Professionalが冷徹な判断で運営をしていく、それが僕がリクルーティング活動野の話からうけたAppleのイメージである。

(長くなったので、次回に続く)


※1・・・ちなみに中国IT三大企業と言えば、Tencent(腾讯)、Alibaba(阿里巴巴)、baidu(百度)である。
※2・・・以前は会社名を書けないとしていたのだが、school側に問い合わせたところ社名はOpenにしている情報なので問題ないとのことで、セッション内容もOKとのこと。ただし、個別情報になるのでどういったポストが行われているかは今後も書きません。
※3・・・製品やMarketingから受けるイメージと違って、Appleと言う会社はexcitingだが疲弊する会社・・というのがmiddle manager以上の一致した見解だと思う。

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2011年10月25日 (火)

5年目の上海生活と、皆さまへの御礼

つい一昨日(日曜日)にこんなことをいったばかりなのに、今週は色々読み違えがあってまたも眠れない日々を過ごしている。基本的には目の前にある課題を片っ端から片付けていっているのだが、グループ課題の進捗が想像通りいかなかったり、急遽別のイベントが入ると途端に予定が崩れてしまう。
まるでギリギリの予定で回っているサプライチェーンのようである。しかも、バックアップ機構はない。。

今年はずいぶんとあわただしくて充実していてすっかり忘れていたのだが、昨日でちょうど上海に本格的に居を移して五年目になった。2007年に上海に来てから四年たち、僕も上海も大きく変わった。


2007年に上海に来た時に最初に考えていたのは「3年ぐらい上海で経験を積んで国際経験があるビジネスパーソンとしてアメリカあたりのMBAに留学して、そのままアメリカに住もう」という、今となれば非常に妄想だらけの夢だった。
その当時の上海は万博の前で空は汚いし(今の青空を見ると、本当に毎日でも感動する)、地下鉄もそれほどなかったし、ああこれからこの街は変わっていくんだな・・というのを漠然と感じていて、せめて万博が始まるまでは上海にいたいな、とそんなことを思ったのだった。


それがふとある時、当時僕は淮海路にある会社に勤めていたのだが、深夜にタクシーで帰る時に、ふと淮海路のイルミネーションを見ている時に、急にこの街にもっと長くいたいと思うようになったのだ。まだブランドショップもない、Apple storeもない、万博前でちょっと薄暗い淮海路のイルミネーションでなんでそんなことを思ったのか、今でもわからない。たぶん、時々僕に訪れる「一瞬の転機」がちょうどあの時に僕に訪れたんだろうと思う。

もちろんそれだけが理由ではないのだが、2008年末には帰国辞令を振り切って会社をやめこちらで転職をした。どちらかと言えば辛いことが多いベンチャー生活だったが、上海から帰ろうと思ったことはなかった。まあ、時々本当の日本料理を食べたいな・・とか、友達と会いたいなとか思ったりはするのだが、それでも「ココ」が家だといつも感じている。


2010年には念願だったTwitterやらFBやらのソーシャルメディアもできるようになり(もっと早くVPNをつなげばよかっただけなのだが)、今までは知り合うこともできなかったような方がわざわざ僕に会いに来ていただけるようになり、上海にいながらにして世界が大きく広がった。

念願だったMBAも場所は違えど無事に進学することが出来て、しかもそれはこの上海だということで、益々上海での生活は長くなる一方である。この人があふれる大都会、おそらく日本と比べればまだまだ不便なところもあるこの街を僕はとてもとても気に入っているのだ。


こちらに来た時に、長く住んでいらっしゃる先輩方から「10年住んで一人前」という話をたくさん聞いて、なんで時間で区切るような言い方をするんだろう、といつも心の中で思っていた。だがようやく五分の二が終わった今となると、10年はかかるかどうかはわからなくても、僕はまだまだこの国のことも、この街のことも知らないのだな・・といつも感じる。

上海は中国ではない・・というのは住んでいる我々には当然のことなのだけれども、その上海でさえ三カ月もするとその顔を変えてしまう。先日の日曜日も日本から友人(この友人もTwitter経由で知り合ったのだ!)が遊びに来てくれて、フラフラと街歩きをしたのだが、今でもただ街を歩くだけで色々なことに感動できることに改めて気付いた。

もちろん仕事の面ではそろそろ違う土地 -例えば内陸部、内陸部にはもっともっとビジネスチャンスがあるのだ- に行きたいと思っているし、いつまでも同じ場所にいたら視点が偏ってしまうという気もしている。それでも、今はココが僕の家だと感じるし、これからもこうやってblogやらtwitterで少しでも上海の魅力を伝えられたらと思う。


人生なんてホント先がわからなくて、時々の縁やら偶然やらで決まってしまうと、そんな風におもっているのだけれど、一方でこうやって何かを伝えると必ず答えてくれる人がいて、ふと遊びに来てくれたり、たまに帰ると暖かく迎えてくれる友人たちが日本にいるからこそこうやってフラフラしていられるんだと、この頃はそんな風にも思っている。

これから1年は引き続きshoolでの生活がメインになるけれども、5年目の上海生活をこのblogを読んでいる方にも少しでも楽しんでいただけたら、それが僕の幸せです。

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2011年10月23日 (日)

第11週目終了! - 自分イメージがcomfortable placeになる時-

本日でMBA生活も第11週目が終了。Term1の残り授業日程も三週間となり、いよいよラストスパート開始という気がしてきた(しかし、その後にテスト期間が二週間ありプロジェクトもあるので、Term1が実際に終わるのは12月17日)。

今週は先週とは違い、宿題(アサインメント)の数も少なく、また授業も少しは余裕がある日程だったので、落ち着いて準備をすることが出来た。ただ朝晩が非常に寒くまた暖房がまだつかないため(セントラルヒーティング方式)、鼻風邪を引いてしまい金曜日・土曜日はずっとグズグズいう羽目になってしまった。


先週はフリーライダーが増えてきた・・という話を書いたのだが、今日はこの頃になって見えてきたクオリティの課題、それから授業への参加の話を簡単に紹介したい。


■ 授業への貢献?自分の意見? ■

MBAではCEIBSに限らず「授業中の発言」というのは成績評価の中で、非常に重要なポイントである。各授業の第一回では、授業中の発言がどのくらい評価基準になるかということが明示される。だいたいテストでは高得点を取るメンバーはほぼ似たような点を取るし、それぞれのグループ課題でも差が付きづらいとなると、最後は個人の発言ポイントが成績に効いてくる※1

この授業中の発言だが、とりあえず何でも発言をすればいいというものではない。「議論を前に進める」発言、あるいは「学生の理解が進むような」発言が好ましいとされており、簡単にいえば貢献度(contribution)が求められるのである。


・・・と言うのは簡単だが「じゃあ、貢献度って何なの?」というとこれはもう、聞いてみるまでわからない。我々のクラスの場合大体半分ぐらいの学生はテキストを読んでいなかったり、話を聞いていなかったりで「言いたいことを言う」という感じで、個人的にはそういう発言はそれほど貢献度は高くないだろうと思っている。


Term1が始まったばかりのころは、みなそれなりに参加をしようとしていたのだが、現在はもうすっかり落ち着いていて「毎回意見を言う人間」「特定の授業で発言する人間」「全く発言しない人間」の三種類に分かれてしまっている。これは自然の流れ・・というか、授業を重ねる中で自然と固まってくるもので、さすがに全く発言しないような学生を教授も指名するようなことはなくなってくる。

全く発言しない学生・・というのは貢献度と言う意味で確かに物足りないのだが、反対に「毎回意見を言う人間」というのも、別の意味で授業への貢献度が足りなかったりするので、厄介である。発言が必ずしも+な意味とはかぎらないからだ。


さらにこの頃では、すでにTerm1が始まって7週間がたっているので、学生側も教授側も「○○はまた××のような発言をするだろう」のような期待値というかフレームが設定されてしまっており、その雰囲気に自らが乗ってしまっているような雰囲気もある。はたから見ていると、自分で自分の首をしめているような気がするのだが、自分でも抑えることができないんだろうな・・というのも同時に感じていて、結局特に何も言わずに見ている。

こういう状態は実際のビジネスでもしばしば起こるのではないかと思っていて、自分の行動のFBにより自分が想像している以上に行動がエスカレートしてしまっているのではないだろうか。何事も最初が肝心であり、会社なら定期的にリセットできるかもしれないが、短い残りTermではもはやこのまま進んでいくしかないのかもしれない。


■ 上がる?上がらない?クオリティ ■

課題のクオリティについても同様のことが起こっている。
どの学生も最初は自分のかけた時間に対してどのくらいのグレード(評価)がつくかどうかわからないので、それなりに時間をかけるのだが、ある程度評価をもらいだし友人たちの評価を見ると、だいたいどれくらいの時間をかけてどれくらいの理解であれば、どれくらいの評価がつくのか・・・というのが見えてくる。

こうなってくると、それなりの数の学生が「自分への期待値」を自分で設定してしまい、「最低限の労でそれなりの点数」を求めている学生が出てくる。
もちろん、これは個人としては全然構わないのだが、グループ課題の場合には「より向上したい学生」と「それなりでOKの学生」の間で摩擦が生まれることになる。

もう終盤になったTerm1であるが、だいたいどのグループも「しっかり気合いを入れて作業をする人間」というのは固定化されてきていて、少しずつ、本当に少しずつであるが学生間の差が固定化し拡大してきているように見える。


MBAというのは単純に成績を取るために来ているわけではない学生も多いので、成績以外の部分に時間を割くのも尊重されるべきだし、実際問題はないと思っているのだけど、はたしてビジネスの世界に戻った時にそれでいいのかしら・・と心配になる時もある※2


■ 自分というcomfortable place ■

MBA生活が始まった時、自分も含めて学生の関係性と言うのは真っ白で、どんな方向性にも可能性はあったのだが、すでに11週間たつ今となるとそれなりに固定化されたイメージと言うのが出来つつある。また、自分の行動もそのイメージに沿っていればお互いに心地がよいものであるので、結果的にそのイメージは強化されていくことになる。

こういった状態は一つの安定状態(comfortable place)なので、自分の強い意志がないとそこから出ていくことはなかなか出来そうにない。
別に出る必要がなければそれでもよいのだけれど、個人としてもだいぶMBA生活も安定してきた今、もう少し違うことをやってみる時期に来たんではないだろうか・・と感じている。確かに学校のスケジュールとはあっていないし、早すぎるだろうという気もするが、自分が感じた時に動くのがベストだというのが僕の信念。


ということで、本当にちょっとした動き -学外まで人に会いに行く、就職活動を本格化させる、中国語へ割く時間を増やす、etcー を来週ぐらいから増やしていきたいと思っている、そんな第11週目の日曜日であった。
(といったそばから課題が増えて爆死する可能性も多いにあるが。)

※1・・・Term2までの個人成績が交換留学の行き先を左右するので、TOP校への交換留学を狙っている学生はグレードへの執念がかなり高い。自分の場合は就職を第一に考えて交換留学の予定がないので、成績は目標であるというスタンスでいる(もちろん努力はするが)。
※2・・・余計なお世話と言えばそれまでだが、学卒社会人3年ぐらいだとまだ25歳とかなので、ついついおっさん根性を発揮してしまう時がある。

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2011年10月20日 (木)

MBAで日本企業はどう見られているのか?

CEIBSではほぼ全ての授業でCaseと呼ばれる練習問題(というか短い論文)を読んで勉強を進めていく。このCaseというのは、ただ練習問題をやるというわけではなくて、ちゃんと世界各国のMBA Schoolにいる教授(またはケースライター)が現実の企業の戦略や行動を調査したうえでまとめている。基本的には会社名は実名で出てくるので、学生たちはそのケースを読む時には、実際に過去の該当企業がやったこと、あるはやったことの結果をネットで調べることが出来るのだ。

Caseを使わないような授業であっても、MBAでは単純に理論だけを勉強するということはほとんどない。ほぼ必ず、現実に適用した場合にはどのように考えなければならないのかということを問いかけられるので、授業では頻繁に多国籍企業の名前が登場する。

CEIBSはアジア(中国)にある企業なので、なるべく中国やアジアの話をメインに持ってこようとする※1。中国経済の歴史と言うのは実質的には30年なので、Caseで取り上げられるような企業と言うのはまだそれほど多くはない。ということで、取り上げられるの日本企業と言うことになる。


■ 日本、そして題材となる企業たち ■

日本が取り上げられる際に、真っ先に言及されるのは90年までの急成長と、その後の失われた20年間である。マクロ経済学の授業では丁寧にもGDPの移り変わりと、日本がそのまま伸びていたらと仮定した図が用意されており「あのまま行けばアメリカを抜いたかもしれない」という話を教授がしていた。
中国は現在世界第二位の経済大国になったわけであるが、日本という地理的にも文化的にも(比較的)近い国家がどのように成長し、そしてどのように低迷したのか・・というのは彼らの興味の対象となっている(そして、なぜかと聞かれて困るのであった)。

一方企業はどう取り上げられるのかというと、Caseの場合にはおもに1990年から2005年ぐらいの期間の話が取り上げられており、また事例がどうしても欧米に寄りがちなため、それほど「成功した企業」という例で出てくることはない。授業中に教授が言及するのがメインなのだが、皆ほぼ企業名を知っているためイメージがしやすいということがあるのだろう。


[トヨタ]
トヨタはinnovationの代表例として言及されたことがある。トヨタが成功したinnovationとは「プリウス」で、車の低燃費化と環境対策を一気に進めるきっかけとなった・・という評価をされていた。


[ソニー]
経済学のゲーム理論の演習で、ソニーとサムスンがテレビ開発を行うに当たりハイテクとローテクのどちらに投資すべきか?・・という設定で取り上げられていた。どちらもアジアにあるテレビメーカーと言うことで取り上げられたものと思われる。

ゲーム理論で得られる利得は完全にでっち上げのはずなのだが、なぜか教授が「ではこのゲーム理論から過去の戦略についてはどのように考えられるだろうか?」という問いかけをしたため、ソニーの戦略は成功だったのか失敗だったのかという議論に話が飛んでしまいしっちゃかめっちゃかになってしまった(そもそも利得関数が想定値なので議論の意味はない・・と言おうと思ったが面倒くさいのでやめた)


[マクドナルド]
Marketingの授業でフランチャイズ(代理店)を利用するか、直接販売を行うか・・という議論を行った時に、日本のマクドナルドが取り上げられた。マクドナルドというのは基本的には直営なのだが(中国でも基本は全て直営らしい)、日本では戦後藤田商店が長く日本の独占契約を結んでいたということと、2000年代になり直轄契約になるという事例がユニークであるということで言及されたのだ。

ただし授業では「直轄契約にしたのは日本があまりにも独自の商品開発を行っていたから」と理由を説明したのだが、実際にはそれだけが理由ではないので、この表現は誤りである。またそれに関連して「例えば日本では寿司バーガーがあるかも?」と言われたので、即座にそれは否定しておいた。しかし月見バーガーはあるんだよね。。。※2


[オリンパス]
これは本日参加した「The Job of the CEO…and How you Get it!」という特別授業(学外のビジネスパーソンが来て話をしてくれる授業。以前にもこういう授業があった)の中で、ヘッドハンターファームの方が質問に答えた時にオリンパスの名前が出てきた。もちろん、現在進行中の事案関連での言及である。

質問は「グローバルカンパニーでも発祥国民以外の人間がCEOになるのは難しいのではないか?」というもので、確かに難しい・・という例として日本がとりあげられたのだ。回答者は2000年代以降の日本のグローバルカンパニーでは15人の外人がCEOになったが、2人しか残っていないということと併せて、そういえばつい最近オリンパスのCEOもクビになったという表現をした※3


■ グローバル化するとはどういうことか ■

MBAにいると企業がグローバル化するというのがどういうことか・・というのが実感として理解することが出来るような気がしている。

企業がグローバル化するというのは、極端にいえば「自国以外で多くの人がその企業の行動を当たり前のように知っている」ということに他ならない。日本にいて、日本の新聞を読み、日本のテレビを見ている限りにおいては日本企業の不祥事というのは、なんとなく遠い出来ごとに感じる時がある、しかし一歩海外に出ると、こんなにも多くの人が日本企業について知っており、一挙手一投足が何かしらイメージやブランドに影響を与えているのだ、ということに驚くと共に、これがグローバル化することの難しさなんだなというのを日々感じるのだ。


しかしながら、僕は海外で成功を収めている日本の多くの企業が真の意味でグローバル化をしているとは、まだ思わない。それはなぜか?

授業で日本企業のことが言及されて学生が意見を言う時、ほぼ必ず同級生たちは「チラッ」と僕の顔を見る。もちろんそれは日本企業が「失敗例」として取り上げられており、僕が発言を気にしないか・・ということが気になるからである。
しかし例えば同じようにGEやアップル、シーメンス、マイクロソフト・・・そういった企業について意見を言う時に、アメリカ人やドイツ人の顔をみる同級生はいない。もちろんクラスで僕がただ一人の日本人ということもあるだろうけど、日本企業と言うのは良くも悪くも「日本」という人格の一部を形成しているのだな、ということを改めて感じる。

もし多くの同級生が僕に気兼ねなく日本企業の批判が出来たのなら、きっとその企業はグローバル企業として認知されたのだと思う。今のところ、それに該当する企業は・・・ソニーだけである。ということで、頑張れソニーと授業で話されるたびに思う今日この頃である。


最後に、一つだけ。
個人的な思いを込めて、野村証券にはぜひNOMURAとしてよりグローバルな存在になってほしいと思っている。本当に個人的な思いだけど、金融機関が真の意味でグローバル化するということは、想像しているよりもずっと大きなインパクトを日本経済に影響を与えると考えているし、野村ならきっとそれが出来ると信じている。



※1・・・とはいっても、各教科に「必ず読まなければならないCase」というのはほぼ全世界で共通なので、そのようなCaseではグローバルカンパニーしか出てこない。そしてほとんどの場合Caseはハーバードが出したものである(CEIBSがハーバードと提携していることも影響している)。
※2・・・照り焼きチキンバーガーも日本発祥だが、上海にも似たようなメニューがあるので、日本オリジナルとは言えないような気がする。
※3・・・この二人と言うのはおそらくソニーのストリンガー氏と日産のゴーン氏のことだと思われる。実際には有名なところでは日本板硝子のCEOはクレイグ・ネイラー氏で日本人ではないので、2名と言うのは誤り。

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2011年10月19日 (水)

上海で受ける学生訪問 -就職活動ではんなり思うこと-

こうやってblogを書いていたりTwitterで呟き続けていると、たまに学生の方から連絡をもらうことがある。「中国にいてMBA」というのはかなり小さなグループに入るので、そこに興味を持ってもらえるのかもしれないが、いつもしょうもない内容ばかりなので、個別に連絡をしたり実際に会ったりするのはかなり緊張する(デブがモロばれになってしまうし)

それでも連絡をもらったからには、なるべくお会いすることを基本としている。さすがに上海くんだりまで来て冷やかしに浦东の端っこまで来るような人間はなかなかいないと思うので、お会いすることで何かしらお互いに得るものがあると期待しているのだ。そんな難しいことは考えてなくて、単に新しい人と会うのは楽しいから・・というのも、もちろんある※1

先日も、上海の大学に短期留学している学生さんが偶然僕を見つけて連絡をくれたので、、先週の土曜日にschoolまで来ていただいてお話をしてきた。


■ 学生から見ると10歳年上の自分 ■

まず学生の方が、自分のような10歳も年上の人間にメールで連絡して会いに来る・・しかもそれを見つけるのはSNSとかblogである・・というのは単純にスゴイと思う。自分が学生だった時にも、自分から色々なビジネスパーソンに会いに行っている友人がいたが、そういった行動力は後からジワジワと効いてくるというのが年をとってくるとわかるようになってくる。


自分の場合は、本当に生意気な人間だったので10歳年上の人間はもう大分古ぼけてしまっていて、話を聞くことなどないと思っていた。なので特に自分から連絡をとるようなことはしなかったし、OB訪問というのもほとんどしなかった※2

今となってはずいぶん遠回りをした就職活動をしたものだな・・と反省もするし、同時に自分がそういった「OB訪問を受ける側」になってしまったことに驚きもする。


■ 就職活動中の学生さんへ ■

この時期・・というか今は一年中そういう話をしているのかもしれないが、結構就職活動のことについても話した。聞かれては答え、答えては思いついたことを話し・・という感じで細かい内容までは覚えていないのだが、いつも考えていることは大体次の3つなので、たぶんそのような話はしたと思う。


① 就職で必要なのは論理力だけじゃない

自分が就職する時にも戦略コンサルや投資銀行と言うのは、何と言うかみんな受けるような状況になっていて、就職活動=論理力みたいな雰囲気があった。特にあの頃は「意識の高い学生」という単語が出始めた頃で、低学年から就職活動を始めるのが格好いいし、差を付けることが出来る・・みたいな感じだったように覚えている。

あれから10年たつと大分雰囲気も変わるもので、今では就職活動というのは完全に学生生活にbuilt-inされてしまっているようで、みな優秀だな・・と感じることが多い。ただ、一方でそうなると論理力という点ではほとんど差がつかないし、極論を言えば偏差値がほぼそのまま反映されたような序列になってしまう。


自分が働いてみて、あるいはMBAにいて思うのは論理力というのは確かにものすごく重要なのだけど「働く」というのはそれだけではないということ。本当に色々な要素が組織の中でケミストリーを起こして物事は前に進んでいくので、論理力が足りない=就職に不利という短絡的な考えはやめたほうが良い。だって頭だけで決まっちゃうのであれば、世の中の人全員がランク付けされてしまうってことでしょう?


② 「やりたいこと」と「やれること」というのは全然違ったりもする

これは自分の就職活動でも途中で思ったのだが、人間「やりたいこと」と「やれること」というのは結構違っている。やれることというのは能力の意味ではなくて、性格的に自分にあっているかどうかということである。


CEIBSでは学生生活が始まるとすぐに自分の性格診断テスト+仕事適性テストが行われて、就職活動もそのデータに沿って指導が行われることになる。大学生の時であれば、こういったデータは眉唾物と思っていたのだが、社会人を数年やると自分の向いていること・向いていないことというのは何となくわかってくるし、適性テストの結果も納得感がある※3

もちろんこの適性と言うのは過去経験している仕事に影響は受けている。その意味では、最初に選ぶ仕事と言うのは、学生の時に思っているよりもずっとずっと影響力があるものなのだ(友人は「コンサルと投資銀行では求められるプロパティは同じだが、メンタリティは全然違う」という表現の仕方をしていたが、全くその通りだと思う)。


今の学生さんは僕たちの頃よいもずっと経験を積んでいるのだから、ぜひやりたい仕事だけではなく、自分に合う仕事という軸でも探してほしい。


③  smartであるよりもgoodであることを目指してほしい

これは①にも関連してくるのだけれど、賢い学生さんというのは常に色々計算をしてふるまいをしていて、それは自分ではそう見えないようにしているのかもしれないが、大体においては丸見えなものなのである。自分のようにHRが専門でない人間ですらそう感じるのだから、専門の方から見たら一発なんだろう。

そういったsmartさというのは確かに就職活動においては役に立つと思う。ただ、僕の知っている本当に優秀なビジネスパーソンたちはsmartであるとともにgoodであることを忘れていない。goodであるというのは、話を素直に聞いているとか、相手を尊重している・・とか色々表現があるけれど、要は一緒に酒を飲んでいて楽しい人間であるということだ。


僕がお会いした学生さんたちはほとんど飲まなかったし(そして僕は一人で飲んだくれていたわけだが)、今の学生さんはあまり酒を飲まないという話も聞いた。でも、MBAであってもやっぱり一緒に酒を飲めば仲良くなるし、多少の失敗であれば(僕たちの学年ではかなりの失敗であっても)笑って許してもらえる。無理強いはしないけど、そうやって楽しい席を持てるような人間になる・・というのは、就職活動においても意味があることなのだ。


僕自身も日々就職活動(我々はキャリアとちょっと格好をつけてしまうけど)を考えているわけで、こういった機会は自分のためにもいいきっかけになる。こうやって書いていることがタダのおっさんの繰言にならないように、今日も勉強と就職活動を・・・。




※1・・・ただし、ごくたまに「上海に行くついでにお会いしたいので、○○まで来てくれませんか?」という連絡が来るのだが、こういうのはお断りしている。今はそもそも外に出ることも稀なのだ。
※2・・・今となると会社の雰囲気を知ることはとても重要だと思うので、MBA生活の最重要目的の一つは、いかに目的の業界で人脈を作るかである。中国は关系の社会だし。
※3・・・とはいえ、なぜ自分の適性第二位に「ビジネスコンサルタント」が入ってくるのかは理解が出来ない。あんな堅い業界で生きていくのは絶対無理だと思うのだが。。。

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2011年10月16日 (日)

第10週目終了! 課題の山とフリーライダー

国慶節の休みがもはや遠い昔に思えるほどに時間がたつのが早く、なのにまだ一週間しかたっていない、そんな感想しかない10週目も無事に終了。ちなみに水曜日にはaccountingのテストがあったのだが、それももはや遠い昔のような気がする。

Term1も後半戦に入り、この10週目~12週目あたりが課題のピークと言う感じがする。とにかく毎日授業が詰まっているので、授業 → 課題 → 授業 → 課題で一週間が終わってしまった(とはいえ、さすがに金曜日に課題を出して、日曜午前中が締切とはひどい気がする。全部グループでやらなければならないのに)。せめてもう少し先のことを予見できるような体制を組んでくれればやりくりが出来るのに、これではウカウカ土日に予定を入れることもできない(が、しっかり予定は入っている)。

先輩方の話を聞く限りではTerm1が最も忙しい時期で、さらにそのTerm1の中でも今が一番忙しということであれば、今がMBA生活の中でも一番忙しい時期ということになる。個人的には課題の量は多いもののコントロールして生活できているので、これならば普通に乗り切ることが出来るという気がする。一方で、同級生たちにも少しずつ生活に差が出てきた。


■ 明らかになりつつあるフリーライダー ■

課題の数があまりにも多く、またそれぞれの得意分野が違うということで、グループワークといってもどうしても個人での作業となりがちである。基本的には

  1. 誰かがドラフトを作成して、それに対して意見をいってワークを完成させていく
  2. みんなが作業をして、それをMIXしてワークを完成させる

のどちらかのやり方しかないわけだが、この時期は①で対応しているグループの方が多い。

建前上は個々が責任をもってやらなければならないことになっているし、担当制を引いている以上必ずどこかで責任が発生するわけだが、どうしても作業量や作業の質に差がついてしまう。最初のころはそれでも全員が何らかの作業を・・という姿勢が見えたのだが、この頃はそれなりの同級生が「自分の作業量を極小にしよう」という体勢に移行しつつある。
こういった学生は「フリーライダー」と呼ばれていて、学校側も厳しく指摘するし、学生からも好かれない(あるいは嫌われる)のだが、グループが学校側によって決められてしまう以上、どうしてもグループの中にそういったメンバーが含まれてしまうことは否定できない※1

こういったメンバーが二人とかいるグループになると本当に大変そうで、いつもストレスをためながら作業をしているのが手に取るように分かる。こういったところもMBAの一部であると割り切るしかないのかもしれない・・・。


■ 現実を見なければならない学生達 ■

中間テストも終わり、そろそろ(自分も含む)学生達の間に何となく「こいつは勉強はできる」「こいつはプレゼンが上手い」といった優劣が見えてくるようになってきた。それとともに入学前の自分の希望を軌道修正しなければならない・・ということも多くなってきたように見える。

CEIBS卒業後の二大就職希望先と言えばコンサルとPE/VCなのだが、実際にはとてもとても狭き門である。はっきり言えば採用数だけ見れば日本の新卒の方がまだ戦略コンサルに入れるのではないだろうか・・とすら思えるぐらい、数は少ない。なぜならMBA採用と言うのは基本的には全世界が相手となるわけで、中国人が中国で働こうと思うと、留学組とガチンコで勝負をしなければならないからである。


それから外国人の中でも中国語がまったくできなかった人間は、早々と中国での就職をあきらめている人間もいる。確かに今から就職レベルまで中国語能力をあげていくのは、このタイトな時間を考えれば相当に難しい。

こういう僕も(こちらに書いたように)当初考えていた就職希望先とは若干の変更をしなければならなそうなわけで、良くも悪くも現実を見なければないと感じている学生はかなり多い。

まだ若くて「CEIBSを卒業したら一気にキャリアアップが出来る!」と思って入学してきた同級生を見ると可哀想だな・・と時に思ったりするのだが、はっきり言って助けてあげられることはテスト勉強を手伝うことぐらいなので、結局自分で何とか乗り切っていくしかない。


そういう僕も、中国で働き続ける・・という目標はまだまだ先にある話なので、課題の多さにもめげずに努力し続けるしかないのだ。



※1・・・以前にもかいたように、うちのグループはよい感じでケミストリーが生まれているのでそういった不満は全然ない。もちろん現実として作業量に差があるのだが、合理的な範囲に収まっていると思う。

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2011年10月13日 (木)

本気の人材獲得 -CEOプログラムセッションに参加-

多くのMBA学生にとって、就職活動というのは最大の目的であり、短期的な(卒業時の)ゴールである。学校側も入学初日から就職活動の話をしているし、ほぼ全ての活動が就職からの逆算で計算されている。


■ MBA生の就職活動 ■

MBA生の就職活動はざっとわけると二通りある。
一つは夏休みに実施されるインターンで優秀な成果を出して、そのままオファーを勝ち取るというもの。インターンは自分が行きたい業界とは「あえて違う」業界を選ぶツワモノもいるので、インターン → そのまま就職というのはそれほど多くはないが、ある意味理想のプロセスである(そこで就職が決まれば、2年目は超楽ちん)。

もう一つは二年目が始まると本格化する、一般的な就職活動である。多くの会社がMBA向けのフローを用意しているので、そこに応募をして面接に臨むのである。一方、会社側もこの時期はMBA生を採用しようと、リクルーティングチームがMBAを訪れてセッションを開いていく。


CEIBSのようにリージョンTOP校の場合はなかなかこのセッションが難しくて、本当にMBA生に人気の会社というのは、あまりセッションを開いてくれない(戦略コンサルとか欧米系投資銀行・ファンドなどのこと)。このような会社はグローバルのTOP校から主に採用するので、自分がいるような学校はメインのチャンネルではないのだ。

一方「MBA生を採用したいが、人気があまりない」会社の場合、セッションを開いてもほとんど人が集まらないということがある。学生側としては貴重な時間を振り分けているだけなのだが、人数が少ないとなんだか申し訳ない気持ちになるのも事実である。


■ 「本気」のCEOプログラム ■

そんな微妙なポジションにいるCEIBSではあるが、時々欧米系のTOP企業の「本気の採用」チームが来ることがある。今週僕が参加したのも、そんなセッションの一つだった。
この企業はヨーロッパに本社がある会社で重電からITまで幅広い分野をカバーしている超巨大企業である※1。売上高はもちろん兆円規模であるし、従業員は数十万規模である、ただ日本には強力な競合がいるためあまりメジャーではない。

その企業が今回CEIBSの学生向けに開いたセッションで募集したのは「将来のCEO候補プログラム」である。CEOといっても、数年間のプログラムの後、合格者はまずは膨大な子会社の中のどこかの企業のCEOになるのだという。
このCEOプログラムは正真正銘のエリート養成プログラムで、全世界のMBA学生(またはPh.D)からわずか6人しか選ばれない。倍率は当然100倍以上である。


まず応募の方法からして、ちょっと想像を超えている。
まずこのプログラムに応募するためにはWEBサイトにアクセスしなければならないのだが、このサイトにアクセスするためには専用のパスワードが必要で、そのパスワードはセッション参加者に配布されたUSBの中にしか入っていない。つまり、そもそも応募することすら出来ない学生がほとんどなのである。もし日本でこれと同じようなことをしたら、相当批難されるだろう(学卒とMBAは違う・・というのはあるけれど)。まずTOP MBAでないと応募することすら認められないのだ。

面接も当然複数回行われ、最終面接は本社にいるプログラム責任者と1対1の直接面接が行われる。ちなみにプログラム責任者は本社の取締役である。
リクルーターも欧米系戦略コンサルタントを渡り歩いたあと、ラインマネージャーとして活躍した一線級のビジネスパーソンがヨーロッパから直接プレゼンをしていた※2


正直なところCEIBSが「応募するにあたる」学校であるのかは、在籍している自分でも悩ましい。なにせ昨年度の合格者はIMD・ハーバード・INSEAD・MITとランキングベスト5だけである(ちなみにCEIBSはFinancial Timesランキングでグローバル8位。ただ、上位三校のLBS(ロンドンビジネススクール)・INSEAD・IMDとは相当の差があるはず)。
それでも『もしかしたらいるタレント』を求めて上海まで足を運ぶのである。


■ まだ見ぬツワモノ達 ■

こういうセッションに参加すると、タレントの獲得と言うのは企業にとって死活問題なのだな・・ということを改めて感じることが出来る。良いか悪いかは別として、そういった「特別コース」を作ってでも、より優秀な学生を手に入れたいとしているわけだ。
日本の競合企業のうち一社はボストンで開かれるボストンキャリアフォーラムには参加しており、MBA生へのニーズはあるように見える※3。それでも、これはあくまで日本人向けであり、世界中のMBAを回って採用活動をしている・・という話は聞かない。

もちろん企業文化の差というものはある。そして日本企業も最近は報道されるように、新卒採用の軸を海外に移す企業も現れてきた。ただ、この流れはまだまだ始まったばかり。グローバルで戦うということは、タレントをグローバルに探すということも意味するのだが、日本企業はまだそこまでは行っていないようには見える(ちなみにCEIBSに採用希望を送ってきた日本企業は0。もちろんMBA生向けの給料を用意できない・・ということもあるのだけど)。


優秀な人間は世界中にいて、MBA生は -自分も含めて- そのマーケットの中で戦っていかなければならないのだ・・と改めて気が付いた、そんな一日だった。ちなみに昨年度のCEOプログラム合格者6名の国籍にはコートジボワール・ルーマニア・チェコといった国も含まれる。世界は本当に広い。


※1・・・スクールの内容を全てオープンにしてよいわけではないので、会社名は一応伏せておきます。バレバレだと思うのですが・・。
※2・・・セッションの翌日に、たまたま学内でインタビューをしている場面を見たのだが、迫力がすごくて勝負にならないと感じた。同じ部屋にいたら窒息しそうだ。
※3・・・ボストンキャリアフォーラムは主に米国に留学している学生向けに行われる日本企業の就職展示会。多くの学生がここで就職を決めるらしい。中国で仕事をしたい自分にはあまり縁がなさそうだが。。

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2011年10月12日 (水)

「僕たち」という言葉 -「グループでいる」事の意味-

本日で中間テストも無事に終了し、ようやく一息つくことが出来た。中間テストと言っても統計学・経済学(Micro)、会計(accounting)の三科目だけで、点数の配分もそれほど高くはないのだが、やはり成績に関係があるとなるとみんな目の色が変わってくる。
事実今回は全て個人で勉強をしたのだが、親しい台湾人からは「お前はFinancialのバックグラウンドを持ってないから、いつか俺に助けを求めてくるはずと思ってたのに、なんで電話をしてこないんだ!」と怒られる始末。基本的には自分で勉強するタイプなので、あまり人に聞くってことはしないんだけど。。。でも、とてもうれしかったのもまた事実。

中間テストが終わったくらいでは全く変わらずMBA生活と言うのは続いていくのだが、さすがに気分転換と言うことで、今日は何人かで近くの焼鳥屋(というと間違いで正確には烤肉といって串焼きを食べることが出来る店)に行ってきた。課題にそれなりに形をつけてから出発したので、24時近くになってしまったのだが、それでも先にいたメンバーをあわせて15人ぐらいはいたのだろうか。

偶然にも今日はMarketingの最初の課題評価が発表された日で、結構な数の同級生が成績の悪さに凹んでおり、今日はその話で盛り上がった。もちろん、その中には僕も含まれている・・・(自分のグループの成績も思ったほどではなかった)。
成績優秀者のグループを見ると、ほとんどが以前の業務で専門的にMarketingに取り組んでいた人間が入っており、まあ素人だった我々(広告業界はMarketingといってもちょっと違う・・)が高得点を取るのはなかなか難しいというのは、理屈としてはわかるよねという状態である。それでもCEIBSは「China Marketing」をウリにしており、かなりの学生がMarketing志望であることを考えると、やっぱりショックを受けるのも当然だよね・・という気がする※1

さてその成績だが、CEIBSでは成績は中間テストと最終テストを除きグループで採点されるので、グループの良しあしというのがダイレクトに成績に反映される。もちろん学校側も意図をもってこのグループ制を推進しているわけだが、データがない状態でグループが決定されるため、どうしてもグループの良しあしにもばらつきがでる。

以前にも書いたが酷いグループになると別々の発表を行ったりするようになり、せっかく13週間も過ごすのに全く持って不幸だったという思いでしか残らないような状態になったりするのだ。

僕らのグループと言うのはこれといった専門知識を持っているメンバーがおらず、言ってしまえばハードスキルでは平凡なグループである。ミーティングの時間は長いし、クオリティへの要求はそれほどでもないので、どうしてもoutputのレベルが落ち気味なったりするので、時にはお互いに不満を言いあったりもする。Bestではないが、Betterであるというのが僕の評価だった。
一方、人間関係には最高に満足していて、事実僕たちは休みの日も含めてほぼ毎日集まって、課題についてあれやコレヤと話しているのである。他のグループを見てもかなり仲が良いグループだと言えるだろう。

今日の飲み会でも成績の話から自然と自分のグループの話になったので、いつものように何気なく僕は今言ったような自分の感覚を正直に同じグループメイトに伝えたのだが、彼らの返事は僕が想像していたよりもずっと僕を感動させた。

「Term2以降になっても、今のグループがずっと続いていけばいいと思うんだよね。変える必要なんて何もないし、今がすごい楽しい(※2)

MBAというのは1年半(普通は2年)の間に集中的にビジネスを学ぶ場であって、日本でいうと合宿形式の勉強に近いものがある。当然、人間関係は濃密になるので、学校側も学びの半分以上はグループや同級生から学ぶもの・・と想定しているフシがある。そして実際に内容の多くは同級生との議論の中で学んでいくのだ。

MBAに進む学生と言うのはただ勉強をしたい・・というのは極めて少数で、人脈を広げたい・一生の友達をつくりたいという要望がすごく強い。もちろん濃密な人間関係の中では好き嫌いがはっきりし、また個性が強い集団の中では「嫌い」のほうがより強く出てしまうということは避けられない。

そんな環境の中で、同じグループのメンバーが「ずっと同じグループでいたい」というのは、自分にとってもまたグループメンバーにとっても、すごくすごく幸せなことだと思う。一生の友達をつくる・・というのは言葉では簡単でも、実際に実現するのはすごく難しい。
そんな中で、最初のTermから -学校側もほとんど情報がない- 中でこういった友人に出会えたことはすごく幸運だったし、こういった幸運の中にいて、自分はすごく幸せだと実感した、そんな一日だった。

※1・・・こういう僕も成績にショックを受けた一人だった。落ち着いて考えて見れば経験者と未経験者の差は明らかなのだが、思い入れがあるだけのかなり落ち込んだ。
※2・・・CEIBSではTermごとにグループは強制的に変更させられ、グループはschool側が決定したメンバーに従わなければならないとされている。

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2011年10月10日 (月)

ビジネスの目的 -エグゼクティブに至る5つの思いこみ-

MBAという場所では、定期的な授業を持っている教授以外にも頻繁に外部から講師が訪れてくる。特にCEIBSはEMBAが非常に強いので、アカデミクス方面だけではなく実際のExceutiveやLeadershipプログラムの人が講演(短期授業)に来る。他のMBAでもこういった外部講師による講義は行われているはずだが、CEIBSに来る方は「CEIBSにこれまで全く縁がなかった」人が多いというところに特徴がある。中国に接点をもちたいと思っている講師側の要望に、うまく中国大陸No.1のMBAというのがはまっているというところだろうか。

今日はアクセンチュアのboard memberを務めているMs.Blythe J. McGarvieと言う方が来て、1時間ほどの講義を行ってくれた。昨日がテスト、今日はかなり重いグループプレゼン、水曜日もテストと言うことで非常に眠かったのだが、せっかくのチャンスなので気合いを入れて出席したのだがすごくいい内容だった。

彼女はFortune 500企業のCFAを務めた後、Leadership教育に転じて、今では自分の団体を率いて世界各地で教育活動を行いながら、多国籍企業のboard memberも兼ねるという非常にパワフルな女性だ(彼女のHPはこちら)。
確かに全然予備知識を持たずに話を聞いていたのだが、そのエネルギー量というかオーラを感じることが出来て、正直言うとなるべく近くによりたくないぐらいだった(非常に恐かった)※1。


講演のタイトルは「Shattering Five Myths with Courageous Decisions」で、学生たちが勘違いをしているエグゼクティブに関する思いこみを一つ一つ訂正していくという内容だった。ちなみに3とか5という数字はこういった講演や小記事では良く出てくる数字である。


[思いこみ1] エグゼクティブは経験を積めば積むほど、自分に自信を持ってくるものである。
  → よいエグゼクティブほど毎日新たな認識を積み重ねている。

これは日本でもよく聞く話ではないだろうか。より経験を積んで高い地位になるほど、日常の些細なことからより多くのことを学んでいかなければならない・・ということを語っていた(『毎日腕をつねるように新しい発見をしなければならない』と表現をしていた)


[思いこみ2] 努力とハードワークがエグゼクティブへの道である。
  → 努力は当たり前で、自分をMarketing出来ない人間は絶対に成功しない。

これは逆に日本人には苦手なところだと思う。どのような職業でもそこにはMarketがあり競争があるので、自分という人間をいかに売り込むか(Marketingするか)を考えない限り成功はあり得ないということである。努力をすれば誰かが見ていてくれる・・・と考えることが多い我々(自分も含む日本人)とは発想が違うのだ。


[思いこみ 3] 仕事は繰り返しで毎日がだんだん退屈になってくる。
  → あらゆる場面でCreativityは発揮できる。
[思いこみ 4] 仕事で重要なのはテクノロジーの発展についていくことである。
  → テクノロジーではなく人間関係こそが何より重要である。
[思いこみ 5] リーダーの仕事はより大きな内容に取り組むことである。
  → リーダーは決して人とふれあえる部分では手を抜かない。

3~5は何を当たり前のことを・・と思う人も多いかもしれないが、この話をしている相手がMBA学生だということを忘れないでほしい。多くのMBA学生は「ルーチンの仕事から抜けだしリーダーとなるために」MBAに入学し、「リーダーの仕事はビジョンを作り人を動かすことである」と教わり(これ自体は間違っていない)、「テクノロジーの発展やinnovationこそが成長の源泉である」と日々聞いているのである(これ自体も間違っていない)。


今回彼女が伝えたかったことは、MBAを卒業した後に期待されているであろうリーダーといえども、決して特別な仕事をするわけではなく、basicな部分では「仕事をする」という意味ではなんら変わらないのだということだというように僕は理解している。


もちろん上の話は大幅に内容をまとめており、実際には各部分で具体的なエピソードが挟まれていたのだが、それよりも僕個人としては講義の枕部分とQ&Aのほうがずっと興味深かった。

まず冒頭で「人が成功するには具体的な目標を定めなければならず」「なぜそれを自分がやらなければならないのか?」を考えなければならないという話しをしていた。この話もよく聞く話だが、彼女はなんと11歳の時にCPA(米国公認会計士)になろうと決めたのだという。しかも理由は、女性と言えばMarketingとか事務とかばかり勧められるので、自分の能力を証明するためにも会計の世界で自分の実力を証明したかったから・・・。

この話を最初に聞いて、ああ、やはりこんなオーラを持っている人は小さい頃からパワフルだったんだな・・ともうその部分から気後れしてしまった。自分の場合は・・・14歳で海外で働こうと思ったけど、そこまで強い意志ではなかったしな・・・(とはいえ、一応実現はしたのでラッキーなことこの上ない)。


Q&Aの部分では色々な質問が出たのだが、一番おもしろかったのは直球の質問で「なぜあなたは成功したのですか?」というもの。この回答自体は平凡で「常にビジネスを成功させることだけを考えてきた」からというもの、でもそこにつけたした「CSRとか環境とかそういうことを言う人が今は多いけど、ビジネスの目的はまず『会社を繁栄させること』なの」、この一言こそ素晴らしいと僕は思う。

彼女は現在はリーダーシップ教育を行ってるように決してビジネス一辺倒の人間ではない。それでも、ビジネスはまず勝つことが重要である・・と言いきるというのは、当たり前であってなかなかできることではない。
確かに授業やケースで学ぶCSRや環境問題への取り組みというのは「強い会社だからこそできること」というのがたくさんある。そこにはより大きな存在や影響力がある存在になれば、より良いことが出来る、という強い意志がある。


もちろんそれぞれの場所で、それぞれが取り組むことに意味がないというのではない。そうではなく、MBAという場所にいる人間として(MBAも大分一般的なものになってきているが)安易に「できることをやる」という逃げ道を用意せずに、常に挑戦を続けることに意味あるのだと、そういうように僕は理解している。



※1・・・別に怒っているわけではなくて、立ち振る舞いから出てくるオーラに圧倒されたというのが正直なところ。ちなみに今までの人生一番ビビったのは、松本大さんの講演でちょっと微妙な質問を友人がした時である。

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2011年10月 9日 (日)

第9週目終了! 一週休憩をはさんで後半戦へ・・

MBA生活第九週目は国慶節休みということで、この3日間書いてきたように内モンゴル旅行に行ってきた。勉強ももちろんしたのだが、実質二日間で今日のテストに臨んだということになる(それでも統計はほぼできたと思う。経済学は英語の読み間違いの可能性が・・・)

馬に乗って羊を喰らう旅! -内モンゴル旅行一日目-
馬に乗って羊を喰らう旅! -内モンゴル旅行二日目-
馬に乗って羊を喰らう旅! -内モンゴル旅行三日目-

この国慶節期間だが、台湾人・香港人を除けば大体schoolの中でじっとしている学生が多かったようで、どこか遠くに出掛けたという話は聞かなかった。

そもそも国慶節期間は中国国内は韓国客が多くて、中国語を話すことが出来ない外国人にとっては旅行に適した季節だとはとてもいえない(人が多いし、些細なトラブルが発生することが多いので)。休みが一週間しかないということで、欧米人にとっては自国に帰るにはちょっと短いということもある。
またテスト前と言うことで、とりあえずschoolにいようという意識もあったようだ・・が、みんなあまり勉強しなかったようだ・・・。まあ、学生なんてそんなもんだろうけど。テスト前サイトの一週間はかなりハードだったので、しっかり休みたいとう気持ちは十分わかる(自分も出発前は旅行なんて入れなけりゃ良かったと思った)。

一方、CEIBSで一大勢力である台湾人はほぼ全員が台湾に戻っていた。家族や彼女が台湾にいるという学生がほとんどだし、やはり同じ中華圏といっても自分の家の方が落ち着くというのももっともだと思う(むしろこんなに近いのにあまり日本に戻らない自分の方が変だ・・とみな言っていた)。彼らが言うには「台湾人は大陸ほどには家族の中がいいわけではないけど、それでもやはり一緒にいるほうが安心する」らしい。

家族の話で言えば、イタリア人の友人も最初は毎日母親から電話がかかってきていたし(さすがに面倒くさいので一週間に3回までと約束したらしい)、華僑のグループメンバーもしょっちゅうスカイプで話している。
さらに言えば、上海人でも学校にすんでいる人間にはしょっちゅう実家から電話がかかってくる。確かに顔をあわせていはいないのだろうけど、そんなに話すことがあるのだろうか・・と思ったら、夕食に何を食べた・・とかそんな話をしているらしい・・。

国慶節休みが明けると、Term1も後半戦である。課題の数も変わらず、それに加えてだんだんとInternへの応募が本格化してきたり、テストが入ってきたりと忙しさも増す一方なのだが、なんとか体を壊さずに乗り切りたいと思っている。あ、あと英語もやらないとね。。

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馬に乗って羊を喰らう旅! -内モンゴル旅行三日目-

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部屋を分けたおかげで爽やかな朝を迎えることが出来た3日目。フフホトにはもう見る場所 がなくなってしまった(たぶんあるんだろうけど、それほど有名ではないと思われる)ということで、電車に乗って隣町の包头まで行くことにした。隣町と言っても西に約300km行ったところで、電車で3時間ほどかかる。情報は友人が持っているガイドブックしかなかったのだが、ホテルも無事に取ることが出来
たのでフフホトに別れを告げて包头に向かうことにしたのだ。Dscn0577_640x480

中国ではいわゆる「山手線」みたいなものはなくて、電車はすべて都市間移動のために用いられる(都市内移動は地下鉄で行われて、一部地上に出ていることがある)。駅はいわば年の入り口なので日本よりも遥かに大きくつくられている。特に地方に行けばいくほど周りと比較して不釣り合いに大きかったりする。ということで、フフ ホトの駅もかなりデカイのであった。。。

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国慶節の時期は人が多いと言っても10月5日という中途半端な日なら結構すいているんではないかと思ったが、電車は結構混んでいる。行きは無事に席をとることが出来たので、2時間半はユラユラと揺られながらあっという間に過ぎていったのであった(トイレが 汚いとかそういうことは気にしないようにした)。

電車から降りた包头の第一印象は・・・なんか日本の地方都市みDscn0581_640x480たい。街の中心部がぼやけていて延々と住宅街が広がっている感じである。ガイドブックによると鉄鉱石とレアアースの売上によりかなり裕福な都市ということで、確かに钢包酒店とか稀土大道(レアアース大通り)のようなゆかりの名前が目立つ。一方で建築中の建 物がたくさんあり -そして既に完成を諦められたのではないかと思われるのも多数あり- 地方都市ではどこも土地開発が経済発展の牽引車になってるということを実地で感じることが出来るようなDscn0582_640x480場所だった。

人口が200万人を超えてるとはいえ、街並みはまだそれほど発展している感じではなくて、一歩入ればまだ古い町並みが残っている。 人口統計だけみれば立派な大都市だが、仮にここに外国企業が販売拠点を持とうと思ったら相当大変だと思う。1日しかいなかったのだが、日本企業で目にしたのはトヨタだけだった(そしてなぜかトヨタの販売店がホンダの販売店を兼ねているという不思議な状況だった)。Dscn0583_640x480

肝心の観光はというと・・・主要な観光地は全て距離がありすぎてどこにも行くことが出来なかった・・ガイドブックで見た時には「お、これ綺麗だし近そうだから行きたいな~」と浮かれていたのだが、百度で改めて調べたらなんと一番近い場所で70kmもある。しかも交通機関がないのでタクシーを借り切らなければならない。。。ということで、到着早々やることがなくなってしまったので、良さげなレストランをWEBで調べてテクテクと出かけていったのであった。
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「パーティーを開ける楽しいレストラン」という認識なんだと思う(日本で言うと『二次会も開けちゃうアミューズメントレストラン!』みたいな感じだろうか)。実際に中では結婚式と・・・それからものすごいパーティーをやっていて、我々を大興奮させてくれたのだが・・これは長くなるので、次回に詳しく。
とにかく中国ってなんていうか金がものを言う国だよね~というのを改めて感じて、昼食を終えたのであった。

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余りにもやることがないので、昼食後に定番となった博物館に行ってみたのだが、これまた建物はやたらデカイ(大きな年にはほぼ必ず博物館があるので、困ったら博物館である)。中身は・・・うん・・頑張ってる感じ・・・で、300km離れていると違う文明圏に入るのだろうか、実際のところフフホトとはどこが違うの・・みたいなことを、建物の割には少ない展示物を見ながら考えたのだった。

包头という都市は自分が見たところ本当に娯楽がなくて、映画館は一軒もなかったし、もちろんボウリング場などもない。集団で楽しめる娯楽としては、カラオケと食事(レストラン)がかなりのウェイトを占めているのではないだろうか。こういったことは上海や北京にいるとなかなか感じられないことで、日ごろから「上海は中国ではない」と思っているけれど、時々こうやって外に行くことは改めて大切だな・・と感じる。Dscn0634_640x480


ということで、観光地もなく娯楽も見つけられない我々は昼寝をむさぼった後、またも内モンゴル料理を食べに向かったのであった。向かったのは市内にある大きな公園の中にある巨大なレストランで、真っ暗な公園の中にド派手な建物がドンとそびえたっている。中に入ると中央にステージがしつらえてあり、そこでは内モンゴルの歌謡ショーが行われていた。ちなみにこういうレストランは地方に行くと良く目にする。

レストランが娯楽施設というのはまさしくこういうことという実例なの
だが、歌謡ショーが終わると、なぜか掛け軸のオークションが始Dscn0635_640x480まったり、なぜかお客がステージに上がって歌を歌い始めるのである。誕生パーティーか何かだったみたいだが、他のお客がいてもまったく気にせず個人ショーが始まってしまうのはすごいの一言。欧米人ツアーらしき団体客も他の席にいたのだが、何が起こっているのか理解できたのだろうか。。


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最終日は包头 → フフホト → 上海と移動で一日がつぶれてしまい、ほとんど何もすることはできずに帰宅一直線。最後の昼ごはんまで羊肉を喰らい続けたので、食事面では大変満足、馬に乗るのも大変満足、帰りの電車が半端なく混んでいたうえに、元々席なしチケットだったのだがなぜか人の好意にすがって席まで獲得して、幸運までついてきたのであった。

ちょっとお尻が痛いのだが、食事もエンターテイメント(馬)も楽しめるとあっては、次回はもうすこし長く内モンゴルで過ごそうかと思いつつ、上海ではお休みのため洗濯が出来ず、山盛りの服にため息をつくのであった。。

※ レストランでの出来事に続く ※

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2011年10月 8日 (土)

馬に乗って羊を喰らう旅! -内モンゴル旅行二日目-

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二日目はこの旅の最大の目的である「草原で馬に乗る」ツアーに出発。いびきのせいで 断続的にしか眠ることが出来なかったため、目をしょぼつかせながらツアーバスに乗る。ちなみに中国の旅行会社のツアーを使うのは初めての体験で、個人的には感動していた。ようやく自分の中国語能力も、人並みになったのだな・・・(とはいえ、内蒙古の人の中国語は全体的に早くて、聞きとるのが大変だった)。

草原まではフフホト市内から約2時間半の行程。もともと小さい街なので、すぐに草原・・というか荒野が窓の外に広がるようになる。
中国語でも草原(ツァオユェンと発音する)への旅と書いてあったので、 もう少し緑広がる場所かと思ったが、もう一面の荒野。砂漠とは言えないけど、しっかり荒野。かなり地面が畝っていて自分が少しずつ高いところに登っていくのだな・・というのを実感する。

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途中でウトウトする時間もあったので、あっという間に二時間半が 過ぎ、無事に目的の村(というより集落)に到着。到着したところには荒野の中にパオのようなものが並んでいて、
観光用のレストランも併設されている場所だった。到着すると現地の方が民族衣装とオリジナルの白酒(ちょっと香りが普通の白酒とは違った)で御出迎えをしてくれる。観光地化しているとはいえ、そこはさすがに中国。日本のように親切設計というわけではないので、Dscn0542_640x480
トイレは日本人にはかなり厳しいし、時間をつぶす場所なども全くなくて荒野に ほっぽり出されたというのが適切かもしれない。

目的の「草原で馬に乗る」にも当然お金がかかる。そして・・・高い!
ツアー申し込み時に「馬に乗るのは別料金が必要です」という話を聞いていたものの、ツアー代金と比較すると本当に高い(日本円にDscn0555_640x480すればたいしたことないが)。ツアー代金自体は180元(約2300円)だが、馬にのって走りまわるだけで、この値段はさすがにちょっとびっくり。ツアー参加代が500元ぐらいで馬のオプションが180元だったらここまでびっくりしないと思うのだが、そうするとおそらく参加者が減ってしまうので、これはこれでよいのだろう。ここまで来たら馬に乗るしかないわけだし。

友人たちと相談して400元のツアーに申し込み、早速馬に乗ることにする。ちなみに一番右はじには最高金額の映像は合成で、値段 が書いていないという恐ろしい選択肢が存在した。
担当のおじさんが連れてきた黒毛の馬を愛馬(ごく短い間だけど・・・)として、早速草原に飛び出す!・・・というわけではなく、最初はポクポクと歩いていく。

そもそも頭の中ではサラブレッドをイメージをしていたのだが、確かにアジアにいる馬はこういったもっと背丈が低い馬だった。ただ、背丈が低いといえどもそこはやはり馬。歩くたびに体が上下に揺れるので、しっかりと内ももを締めて体を固定しなければならない。しっかり体を固定できないと、お尻の皮がむけてしまうという悲劇が待っていて、友人たちはかなりそれで苦しんでいた(assという単語を連発していた)。自分の場合は・・ちょっと皮がむけた程度で痛みもそれほどでもなく、純粋におおはしゃぎで乗馬を楽しむことが出来たのだ
が。

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慣れてくると手綱を引っ張って方向を変えたり、お腹をけってスピードを上げることが出来るようになってくる。全力で走るには引率のおじさんの命令が必要なのだが、全力で走ると本当に馬が飛んでいる瞬間があるのがわかる(そしてお尻がますます痛くなる)。風を切って走るという感覚は本当に最高で、友人たちがass!を連発する中、爆笑しながら乗馬を楽しんでいた。馬に乗っている間は上海に帰るのが本当に嫌だった・・・(休み明けには中間テストが待っているのだ・・)。

そして何より、抜けるような青い空!地平線Dscn0562_640x480は白く、少しずつ空に向かっていくにつれて青が濃くなっていく空は上海では決して見ることが出来ない、透明な空だった。10月になるとすっかり冷え込むと聞いていたものの、適度に冷えた風が心地よい。本当は荒野に寝っ転がって空を眺めたかったのだが、そこらじゅう馬の糞だらけだったので、残念ながらそれは諦めた。。

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1時間半ほどの乗馬が終わると、旅行中二回目の羊肉!今回は足からそぎ落とした肉に 辛めの調味料を付けて食べる料理で、これまた変わらず野生の味がする。僕は汚いトイレが苦手なので(得意な人はいないと思うが)、中国旅行では常にお腹のことを気にしながら生活するようにしているのだが、この時はまったく気にせず全力で食べきってしまった。
その後は簡単な、本当に簡単な馬を使ったショーと、これまたモンDscn0567_640x480ゴル相撲のようなものを見て、荒野でのツアーは無事に終了。頑張って観光地化しようとしているのは伝わってきたが、馬以外はまだまだ・・・。本当に何も産業がなさそうな場所なので、MBA的にはこういう地域でどうやって持続的なビジネスを展開するのを考えるのも面白そうだな(そして役に立つ)と考えていた。

ツアーの最後はお約束通り、現地工場で作ったと思われるショッピングセンターに立ち寄る。日本の団体ツアーでもまだあるかもしれないが、中国ではツアー旅行の最後には必ずこういう「買い物ツアー」が組み込まれている。旅行会社はショッピングセンター側からマージンを受け取ることでツアー料金を下げることが出来るし、ショッピングセンター側も集客コストと割り切ることが出来るのだ。ツアー利用者側からするとこの買い物ツアーが続くと面倒くさいことこの上ないのだが、短期ツアーであればまとめてお土産を買うこともできるし、メリットの方が大きいのではないかとも思う。
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売っているものは一応内蒙古特産ということになっているのだが、あまりにも扱っている商 品の幅が広すぎて何が何だかわからない(お菓子から絨毯まで何でもありだ)。おもちゃのはずのナイフも妙に気合いが入っていて、日本では法律に引っ掛かって持ち込めないのではないかと思われるレベルである。

フフホト市内には6時過ぎに戻ってきて、朝7時半発のツアーは無事終了。お尻と股関節の痛みに耐えながら、ホテルへと戻っていったのであった。また馬に乗りたいな・・・。

※3日目に続く

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2011年10月 7日 (金)

馬に乗って羊を喰らう旅! -内モンゴル旅行一日目-

中国は毎年10月1日から一週間、建国記念のお休みになる(国庆节という)。今回で中国に来て4回目の国庆节を迎えることとなったわけだが、基本的にこの時期には中国国内を旅行することはない。なにせ民族大移動のレベルで観光地への旅行と実家への一時帰宅が行われるので、飛行機の値段は上がっているし、宿は取りづらいし、どこもそこも混雑しているし、と旅行には全く向いていないからだ(とはいえ、この時期を逃すとさらに民族大移動レベルが高い春節しか長期休暇がなかったりする)。

しかし、今年は学生気分も手伝って友人たちとちょっとした旅行に出かける気になった。向かう先は内モンゴル自治区・・・この時期には夜に0度となるような北の地へ向かったのであった。


■ 内モンゴル(内蒙古)フフホト(呼和浩特)へ! ■

そもそも当初の予定ではこの時期、わざわざ内モンゴルまで行くなんてことは全然想定していなかった。何を好き好んで朝晩冷え込む田舎までいかなければならないのか。自分の当初の予定ではアモイ(厦门)のコロンス島あたりへゆったり出かける予定だったのだ。(もちろん人混みがあることは想定済み)

一方、一緒に行く友人(アメリカ人)は強硬に「中国以外」に行きたい、という。第一候補はタイだったのだが、これは即座に却下(タイは行ったことがあるので)。第二候補はモンゴル。何でも草原で馬に乗ってみたいとのことだったが、これも却下。そもそも、この時期海外に行くと、飛行機代だけで6000元とかしてしまうので、海外に行くことは論外である。そもそもチケット購入から宿手配までやるのは全部僕になるわけだし。

とまあ、こんな感じでああでもないこうでもないという話をしていたわけだが、さすがに時期が迫ってきた・・ということで、お互いに妥協をして「国内で」「馬に乗れそうな」内モンゴルに行くことに決めたのであった。
ちなみに内モンゴル自治区といっても東西は日本よりもデカイ。当然街もたくさんあるのだが、どこにいけばいいのか全然わからない。友人に聞いてみると赤峰という街だと綺麗な草原があるらしいのだが、北京から10時間電車に乗らなければならず、二級都市ということで友人がまたも反対する(反対ばっかりだ)。


結局上海から飛行機で直行で行くことが出来るフフホト市に行くことにした。何も情報がないのだが、とりあえず省都なのでホテルなんかも期待できそうという安易な理由である。


■ どこを観光すればいいのでしょうか・・・ ■
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当日は朝5時過ぎに集合で、虹桥航空からフフホトへ向かう。一応事前にホテルは予約し てあったものの、他には何も情報がない状態で同級生3人で初の内モンゴルへ旅立ったのであった(一応検索用にパソコンを持っていった。同級生の日本人はガイドブックを持参。予想通りアメリカ人の友人はNo idea!)

2時間半のフライトを終えて、飛行機から降り立つともうそこは内モンゴル。やはり・・・寒い(想像してたほどではなかったけど)。そしてやはり馬がお迎えしてくれる。上海に比べると、空気が乾燥していて澄んでいるので、日本の冬を思い出す。
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全然情報がないので、とりあえずタクシーを拾ってホテルまで向かうことにした。乗ってすぐ にメーターがないタクシー(白タク、中国語だと黑车)だということに気が付いたのだが、そもそも元々の値段がわからないので、文句のいいようもないし、旅行まで来て喧嘩をするのも面倒くさいので、言い値を払うことにした(50元で正規の値段の倍くらい)。

我々の中で一番中国語話せるアメリカ人(かれは華僑)が色々と話しかけて情報を収集したところ、フフホトでmust seeな場所は「博物館」「五塔寺」「大召」という場所だということがわかる。おお、そこは全部ガイドブックに載っていたし、日本語で検索した時にも引っかかった場所だ!ということで、ホテルで翌日の草原ツアーの予約をして、早速博物館へ向かったのであった(ホテルでは結婚式をやっていて、なぜか新郎新婦の両親が民族衣装を着ていた)。
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■ フフホト観光して羊を食べるのだ ■

最初に向かったのは博物館だったのだが・・・これがデカイ。もう無駄にデカイ。中国では地 方に行くと「博物館」とか「市庁舎」みたいな公共建築が最も大きい建物だったりするのだが、このレベルの都市にこれほど大きい建築物が必要なのだろうか・・・。Dscn0494_480x640

ただ中はさすがによくまとまっていて、内モンゴルの歴史が古代か ら現代までコンパクトにまとめられていた。内容がどうしてもプロパガンダっぽく見えてしまったり、進歩史観(一応中国は社会主義の国である)の匂いがするのは仕方ないとしても、各民族から現代の産業まで網羅されているので、観光客には非常に役に立つ内容だった(恥ずかしながらレアアースの産地であるということを初めてしった。レアアースは中性子爆弾に欠かせない・・という展示があった・・・)

お約束の抗日戦線展示もあり、こういうところではちょっとドキッとDscn0498_640x480するものの、これも勉強の一つと思い直ししっかり内容を読んできた。僕の理解では現在の内モンゴルが中国東北部も含んでいるた め、こういった展示がされているようである。


博物館終了後は「五搭寺」「大召」と呼ばれる、二つのお寺に向かった。モンゴルにはチベット系の仏教が伝播したとのことで、密教系の仏像や曼荼羅が多く展示されていた。wikipediaによれば、チベット仏教とモンDscn0510_640x480ゴル仏教は微妙に異なるが大差ない・・とのこと だったのだが、お寺には一部上部座仏教の影響があ ったようにも見えた(ここらあたりは知識が曖昧なので僕の見間違いかもしれない)。こちらも思ったより大きくなく、あっさりと観光終了。

モンゴルと言えば羊!ということで、夜はWEBで調べた羊料理屋に日本人同級生と出かけた(もう一人はホテルで熟睡していた)。 僕 Dscn0522_640x480_3はこちらに来てからすっかり羊肉が好きになったのだが、今回の旅行で食べた羊肉はどこもこれまでにないおいしさだった。
上海で食べられる羊肉はほとんど臭みがなくあっさりしているの だが、内モンゴルで食べる羊肉は適度に臭みがあり、脂身もこってり乗っている、まさしく「肉!」という感じの味である。このお肉をタレにつけて食べるのだが、タレの味と肉の味(と香り)がまざってとにDscn0532_640x480かく箸が進む。デブ一直線である(結局最終日まで毎日食べていた)。

食事に大満足してホテルに戻ると、友人は盛大ないびきをかいて寝ていた。あまりに大き いいびきで眠りに就くこともできない我々日本人二人は、翌日は部屋を別にすることを固く決意して、布団をひっかぶって眠りについたのであった・・・(でも結局眠れず)。

※翌日へ続く※Dscn0536_640x480

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2011年10月 6日 (木)

人生にふと訪れる「一瞬の転機」

今日まで内モンゴル(内蒙古)に遊びに行っていたので、今日はその内容を書こうと思っていたのだが、やはり今日という日にはもう少しふさわしい内容があるだろうと思いなおした。
朝からtwitterのTLはずっと一つのニュースで埋まっていたし、僕が読んでいるblogの多くが彼について何かしらのエントリーを記している。Appleの共同創業者にして偉大なマーケターであったSteve Jobsの訃報が発表された今日という日に、僕もいつもとはちょっと違った内容を書いておこうと思う。

とはいえ、僕は熱狂的なApple信者ではないし(※1)、時々言われるほどJobsが世界を大きく変えたとも思っていない(※2)し、彼について書かれたもの・彼の映像・彼の言葉を人よりも多く知っているわけではない。
なので今日は、今の僕の環境で僕が悩んでいること、そしてふと今日訪れた「一瞬の転機」について書いておくことにする。


■ 大学進路を決めた一言 ■

僕は、人生にはホントに取るに足りない、なのにその後の人生を決めてしまうような「一瞬の転機」というものがあると信じている。人生は決断の連続なのだけど、いつもよりもちょっと重い決断が確かにあって、それは普通の日であれば見逃してしまうような一瞬に宿っていると信じているのだ。

僕がこの「一瞬の転機」というものを信じるようになったのは、高校3年生のある英語の授業の一コマだった。僕は高校というのは基本的に寝るために行っているような学生で、特に英語の授業というのは、当時の僕には全く価値を感じられなくて、ひたすら寝倒す毎日だった(そして机の上によだれの湖を作っていた)。

高三英語の先生はその路では大変高名な方で(正確に言えば僕が通っていた高校の先生は皆高名だった)、きっと授業も良いものだったに違いない。でも、毎日寝ていた僕には全然授業の思い出がないのだ。ある一瞬を除いて。


高三というのは当然大学受験を控えているわけで、理系に進むか文系に進むか・・というのは本来は早めに決めなければならない。僕は物理が好きだったのだが(その代わりか化学は死ぬほど嫌いだった)数学は好きながらもイマイチ苦手で、理系:文系=6:4ぐらいで結構遅くまで悩んでいた。
それに、当時の僕は新聞記者になるという目標を現実のものとして考えていた。「何かを書く」ということは今もって得意ではないけど、それでも好きなことだったし、どこの中二病という感じなのだが、戦場記者に憧れていたのである。一方で、子供のころから好きだったエンジン関係も変わらぬ魅力を放っていたのだった。

いつものように寝呆けていた僕がどうして、その言葉を聞いたのかわからない。ただ、たまたま、本当にたまたま目が覚めた機会があって、ちょうどその先生が進路について話していて、ふと彼が言った言葉が僕の進路を決めたのである。「もし迷ったら子供のころから憧れていたほうに進んだほうがよい」と。


大げさでなく彼の言葉が「僕の人生を決めた」。僕が子供のころの夢は・・今では絶対に実現不可能だが・・スペースシャトルの管制官になることだった。スペースシャトルのパイロットでないというのが、いかにも地味な夢なのだが、とにかく僕は子供のころに「NASAに入って、『こちら、ヒューストン』と言う」ことが夢だったのだ。

どうして一度も授業を聞いたことがなかった先生の言葉が、僕をそれほどまで動かしたのかは今でもわからない。とにかく、僕の進路は彼の言葉で決まり、無事に大学に受かったものの、色々紆余曲折があり、今は中国でMBAに在籍していたりするわけだ。彼は僕のことを100%覚えていないだろうし、もう出会うこともないだろうけど、それでもこの一言で彼は僕の恩師である。


■ MBA生活で考えること ■

僕は今、人生でおそらく最後の学生生活を過ごしている。そして悩んでいることもほとんど同じである(12年ほどたって一回りして戻ってきたということだ)。悩んでいるのはすごく現実的な話で、就職活動だ。

大学院卒業の時には、時間もあったし、とにかくいろんな業界をうけるということで実はそれほど進路に悩んだりしなかった。本当に嫌になったら博士課程に戻るという道もあると思っていたし、MBAに行くというのもありだと思っていた。まさか中国でMBAを受けるとは夢にも思わなかったが※3

ところが今回はそういうわけにはいかない。MBAはキャリアチェンジのチャンスがあるとはいえ、そのカードが切れるのは一回だけ。また年齢も30代に載ってきてしまったので、そろそろしっかりと自分のするべきことを決めなければならない。そういう状況で、とりあえず、現在のところ僕に現実的に二つの選択肢を検討している(あまり手を広げると何もできなくなってしまうし、タダでさえ海外=中国で働き続けるというハンデがあるので、選択肢自体は入学前に絞り込んでおいた)。


一つはMBA卒業生向けに用意されているYoung Leadership Programmeに所属すること。もう一つは初志貫徹でB2Cでのmarketing畑に進むことである。

Young Leadership Programmeというのは欧米のMNC(multi-national company)が主にMBA卒業生向けに用意しているプログラムで、二年ぐらいその企業の中でOJTを行い、成果を残すことができれば、幹部候補として企業に残ることが出来るというものである。
筆頭は・・やはりGEがあげられるだろうか。僕は尊敬する経営者がラリー・ボシディということもあり、GEというのは、これまた中二病的に言えば「憧れの会社」である。また実際スクールの説明会でもかなり良い印象を残すプレゼンを行っていた。


一方、B2Cのmarketing部門と言うのは僕のやりたいことにほぼダイレクトであるのだが、何せ外国人にはかなり狭き門である。まず基本的にMNCは各国で展開しているので、わざわざ外国人を採用する強い理由がない(日本人を中国で採用する意味があるのだろうか・・・)。
もちろん国籍関係なく採用するという部分もあるのだが、そうなると欧米TOPスクールとガチンコで勝負である。CEIBSもアジアではTOPクラスだが、欧米TOPスクールと比較すればまだまだ足りない所がたくさんあり、無茶苦茶な努力+相当の運がないと厳しい。
(もちろん努力はどんなところでも必要だが、かなり運の要素が強い)

外的条件がこういう状況で、スクールのキャリアセンターからは過去のキャリアから見て、まずはMarketing Agency(日本で言うところの広告代理店、ただしメディア買い付けは行わない)に入り、そこからConsumer productに移るというキャリアを進められている。確かに広告は好きだし、あれは人を選ぶ職種なので、カウンセラーの言わんとしていることは理解できる。ただ、また広告か~という気も正直持っていたりしていた。


■ 虹桥空港での「一瞬の転機」 ■

10月の頭から中国は国慶節の休みなので、僕は今日までスクールの友人と内蒙古を旅行していた。今日は一日移動で、ようやく夕方当たりにフフホトから虹桥に飛行機で戻ってきたのだが、知っての通り空港には大きな広告がたくさんある。
僕は何気に中国のランド・ローバーとレクサスの広告を見ていたのだが、そこで友人が声をかけてきた。「また広告を見てるのか?レクサスの広告は面白いな」、と。

そう、これが今日の僕の一瞬の転機である。本当にありふれた普通の言葉、だけど僕にはとても重い「また」の一言。


今日は朝からJobsの記事がWEBにはあふれていた。彼の言葉は本当に人をインスパイアする力がある。きっとその言葉が -僕には意識されていなくても- 僕の何かしらに影響を与えていたのだろう、もしかしたら、今日は「自分の本当に好きなこと」がちょっとだけわかりやすくなっていた日なのかもしれない。
空港での一瞬、僕には「また」という言葉がとてもとても重く感じられたのだった。きっと僕が「好きなもの」はこっちなんだろう、と。

宿舎に戻ってきてから、改めて世界中の人が書いた記事を読み、Jobsの言葉を読み、彼の映像を見た。やっぱり、彼の言葉は人を奮い立たせる、どこか自分の求めているものを目指すように仕向ける、そんな力を感じたのだった。
とりあえず今、今日の気持ちを忘れないために壁紙を彼に変えてみた(僕も十分好きなんだな・・と我ながら苦笑している)。


言葉に力のあるリーダーは、たとえ亡くなったとしても、その言葉は生き続けると信じている。湿っぽいのはあまり好きではないので、明日からはより一層と明確になった自分の目標に向かってがんばろぅ!と、そんな気持ちで、今日一日はJobsに感謝を。


※1・・・僕が現在保有しているApple製品は、すでに骨董レベルと化している初代i-pod touch,まだ小さくなる前のi-pod shuffle、そしてMBAの3つ。MBAはバックアップ機という位置づけなので、もっぱら音楽用に利用している。VPNが入っていないのでブラウズにも使えない。i-phoneは中国ではパケ代が恐くて踏みきれないまま、学生生活に突入してますます縁遠いものになってしまった。

※2・・・技術の発展自体を早めたわけではないので「世界を変えた」とまでは言えない気がする。むしろJobsがしてきたことは商品(とそれに付随する技術)が目指すべき方向を
「指し示した」ことにあると思っている。Apple製品とそのデザインが一つの「枠組み」を提供することで、その方向性に進んでいくという意味において。もしJobsがいなくてもGUIは広まっただろうし、スマートフォンは出てきたと思うが、今とは大きく違った形になっただろうとは思う。

※3・・・実際に会社で働いてみると、自分の性格がそれこそクルッと捻じ曲げられるほど「会社」とか「業界」というのは影響力があるので、もう少ししっかり考えればよかったな~とは思うのだが、僕は自分の最初の会社を今でも好きなので後悔はしていない。

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2011年10月 2日 (日)

第8週目終了! Term1前半を振り返る。

中国は10月1日から一週間は国慶節という建国記念のお休みということで、9月30日で授業が終了。MBA生活8週目の終わりとともに、Term1の前半終了となった。

今週はそれほど勉強は忙しくなかったはずなのだが・・・終了をお祝いするパーティーが重なったこともあり、ほとんど時間がなかった(呑んだくれていたのと、その後遺症で苦しんでいたというのもある)。ついつい飲み過ぎて翌日を犠牲にするというのは本当に無駄なので、避けたいのだけど。

ちょうど折り返し地点ということで、今回は簡単にTerm1を振り返っておこうと思う。

■ 授業面 ■

まず授業面では・・・正直言うと、現状まででは「難しい」と感じたことはほとんどない。まだTerm1ということでやってる内容というのが基礎的なものというのもあるし、日本の大学では幅広いことを勉強するので、大体が聞いたことがある内容というのもある。
(正直言うと、Demand-supply curveとか標準分布(normal distribution)という言葉を聞いたことがない・・という学生がいるというのは、若干信じられないような気もする)
Accounting(会計)はやや苦戦している課目だが、これも教科書をしっかり読んでおけば十分対策が可能だし、教科書に出てこないような概念も日本のビジネスパーソンであれば大体知っているような内容なのでそれほど身構える必要もない(授業で証券化の際の会計処理の話が出てきたのだが、少なくとも証券化スキームについては大まかに理解はできていたのでそれほど困らなかった。もちろん細かい話は勉強が必要)。

学校のレベルにもよるかもしれないのだが、MBAというのは基本的には「広く浅く」という感じで勉強しようという意図を感じるので、内容に関しては現状ではキャッチアップできているということで安心している。

■ 課外活動 ■

パーティーシーズン(8月)も一区切りがついたので、Term1に入ってからの9月は時々参加するぐらいの気持ちで、適度に距離を置いているようにしている。インド人グループは毎日のように集まっているし、最も仲良いアメリカ人も毎日「今日のパーティーはどこだ?」と聞いてくるような状況なのだが、さすがに毎日飲みに行く気にはなれないし、そんな時間もないし、そんなお金もない。。

MBAではクラブ活動というのもかなり盛んであり、またCEIBSでは交換留学するためにはクラブ活動での「貢献」も求められるので、毎週何かしらの活動が行われている。自分もJapan clubを作ろうとしたり(これはスクール側からrejectされた・・・どこかで記録に残しておく予定)、internationalクラブの部長に立候補したり(こちらも残念ながら落選・・こちらもどっかで書く予定)といろいろ活動していた。結構地味なclubにも所属しているので、どこまで内容を書くべきかまだ悩んでいるのだけど、まとめの時期になったら書くかもしれない。。。

就職活動もちょっとずつ、ちょっとずつスタートしている。まだコネづくりという段階なのだが、なにせ来年8~10月には就職を決めなければならないので、今から初めてもギリギリという感覚。こちらは授業に押されてどうしても時間を削りがちなのだが、最終的なゴールの一つでもあるので、しっかり活動すべきだな・・と反省しているところである。
全体としては最初の5週間はちょっとリズムが取れなかったということもあったので、Term1の後半はもう少し課外活動に力を入れたい。


■ 語学面 ■

語学面(英語)はTerm1に限らず、目下最大の課題である。ヒアリングに関しては、授業であればほぼ100%聞き取れるようになってきてはいるし、日常生活でも一部の聞き取りづらい人(単語ではなく人単位で聞き取りづらいので、これはもう慣れるしかない)を除けば、ほぼ聞き取ることが出来るようになっている。

一方で、表現という面ではまだまだ自分の言いたいことの3割ぐらいしか言えていない状況で、これが非常にもどかしい。日本語では厳密さを大切にする議論では、かなり言葉を選択して表現するようにしているのだが、英語ではそこまでの語彙力も語学力もないので、どうしても簡単な表現になってしまう。

たとえ考えていることがどれだけ深くて正確だとしても、結局相手に伝わってナンボなので、現状だと伝えられる内容が自分の意見である。これが非常に悔しい。ということで、語学面に関しては地道に毎日努力するのみ!という気でいる。

とりあえず5週間で「できること」「やりたいこと」「足りないこと」が自分の中では明確になったので、国慶節はしっかりこれまでの整理をして(内モンゴルに遊びに行ってしまうのだけど・・)後半に備えて行きたいと思うのであった・・・。

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