July 2020
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 第8週目終了! Term1前半を振り返る。 | トップページ | 馬に乗って羊を喰らう旅! -内モンゴル旅行一日目- »

2011年10月 6日 (木)

人生にふと訪れる「一瞬の転機」

今日まで内モンゴル(内蒙古)に遊びに行っていたので、今日はその内容を書こうと思っていたのだが、やはり今日という日にはもう少しふさわしい内容があるだろうと思いなおした。
朝からtwitterのTLはずっと一つのニュースで埋まっていたし、僕が読んでいるblogの多くが彼について何かしらのエントリーを記している。Appleの共同創業者にして偉大なマーケターであったSteve Jobsの訃報が発表された今日という日に、僕もいつもとはちょっと違った内容を書いておこうと思う。

とはいえ、僕は熱狂的なApple信者ではないし(※1)、時々言われるほどJobsが世界を大きく変えたとも思っていない(※2)し、彼について書かれたもの・彼の映像・彼の言葉を人よりも多く知っているわけではない。
なので今日は、今の僕の環境で僕が悩んでいること、そしてふと今日訪れた「一瞬の転機」について書いておくことにする。


■ 大学進路を決めた一言 ■

僕は、人生にはホントに取るに足りない、なのにその後の人生を決めてしまうような「一瞬の転機」というものがあると信じている。人生は決断の連続なのだけど、いつもよりもちょっと重い決断が確かにあって、それは普通の日であれば見逃してしまうような一瞬に宿っていると信じているのだ。

僕がこの「一瞬の転機」というものを信じるようになったのは、高校3年生のある英語の授業の一コマだった。僕は高校というのは基本的に寝るために行っているような学生で、特に英語の授業というのは、当時の僕には全く価値を感じられなくて、ひたすら寝倒す毎日だった(そして机の上によだれの湖を作っていた)。

高三英語の先生はその路では大変高名な方で(正確に言えば僕が通っていた高校の先生は皆高名だった)、きっと授業も良いものだったに違いない。でも、毎日寝ていた僕には全然授業の思い出がないのだ。ある一瞬を除いて。


高三というのは当然大学受験を控えているわけで、理系に進むか文系に進むか・・というのは本来は早めに決めなければならない。僕は物理が好きだったのだが(その代わりか化学は死ぬほど嫌いだった)数学は好きながらもイマイチ苦手で、理系:文系=6:4ぐらいで結構遅くまで悩んでいた。
それに、当時の僕は新聞記者になるという目標を現実のものとして考えていた。「何かを書く」ということは今もって得意ではないけど、それでも好きなことだったし、どこの中二病という感じなのだが、戦場記者に憧れていたのである。一方で、子供のころから好きだったエンジン関係も変わらぬ魅力を放っていたのだった。

いつものように寝呆けていた僕がどうして、その言葉を聞いたのかわからない。ただ、たまたま、本当にたまたま目が覚めた機会があって、ちょうどその先生が進路について話していて、ふと彼が言った言葉が僕の進路を決めたのである。「もし迷ったら子供のころから憧れていたほうに進んだほうがよい」と。


大げさでなく彼の言葉が「僕の人生を決めた」。僕が子供のころの夢は・・今では絶対に実現不可能だが・・スペースシャトルの管制官になることだった。スペースシャトルのパイロットでないというのが、いかにも地味な夢なのだが、とにかく僕は子供のころに「NASAに入って、『こちら、ヒューストン』と言う」ことが夢だったのだ。

どうして一度も授業を聞いたことがなかった先生の言葉が、僕をそれほどまで動かしたのかは今でもわからない。とにかく、僕の進路は彼の言葉で決まり、無事に大学に受かったものの、色々紆余曲折があり、今は中国でMBAに在籍していたりするわけだ。彼は僕のことを100%覚えていないだろうし、もう出会うこともないだろうけど、それでもこの一言で彼は僕の恩師である。


■ MBA生活で考えること ■

僕は今、人生でおそらく最後の学生生活を過ごしている。そして悩んでいることもほとんど同じである(12年ほどたって一回りして戻ってきたということだ)。悩んでいるのはすごく現実的な話で、就職活動だ。

大学院卒業の時には、時間もあったし、とにかくいろんな業界をうけるということで実はそれほど進路に悩んだりしなかった。本当に嫌になったら博士課程に戻るという道もあると思っていたし、MBAに行くというのもありだと思っていた。まさか中国でMBAを受けるとは夢にも思わなかったが※3

ところが今回はそういうわけにはいかない。MBAはキャリアチェンジのチャンスがあるとはいえ、そのカードが切れるのは一回だけ。また年齢も30代に載ってきてしまったので、そろそろしっかりと自分のするべきことを決めなければならない。そういう状況で、とりあえず、現在のところ僕に現実的に二つの選択肢を検討している(あまり手を広げると何もできなくなってしまうし、タダでさえ海外=中国で働き続けるというハンデがあるので、選択肢自体は入学前に絞り込んでおいた)。


一つはMBA卒業生向けに用意されているYoung Leadership Programmeに所属すること。もう一つは初志貫徹でB2Cでのmarketing畑に進むことである。

Young Leadership Programmeというのは欧米のMNC(multi-national company)が主にMBA卒業生向けに用意しているプログラムで、二年ぐらいその企業の中でOJTを行い、成果を残すことができれば、幹部候補として企業に残ることが出来るというものである。
筆頭は・・やはりGEがあげられるだろうか。僕は尊敬する経営者がラリー・ボシディということもあり、GEというのは、これまた中二病的に言えば「憧れの会社」である。また実際スクールの説明会でもかなり良い印象を残すプレゼンを行っていた。


一方、B2Cのmarketing部門と言うのは僕のやりたいことにほぼダイレクトであるのだが、何せ外国人にはかなり狭き門である。まず基本的にMNCは各国で展開しているので、わざわざ外国人を採用する強い理由がない(日本人を中国で採用する意味があるのだろうか・・・)。
もちろん国籍関係なく採用するという部分もあるのだが、そうなると欧米TOPスクールとガチンコで勝負である。CEIBSもアジアではTOPクラスだが、欧米TOPスクールと比較すればまだまだ足りない所がたくさんあり、無茶苦茶な努力+相当の運がないと厳しい。
(もちろん努力はどんなところでも必要だが、かなり運の要素が強い)

外的条件がこういう状況で、スクールのキャリアセンターからは過去のキャリアから見て、まずはMarketing Agency(日本で言うところの広告代理店、ただしメディア買い付けは行わない)に入り、そこからConsumer productに移るというキャリアを進められている。確かに広告は好きだし、あれは人を選ぶ職種なので、カウンセラーの言わんとしていることは理解できる。ただ、また広告か~という気も正直持っていたりしていた。


■ 虹桥空港での「一瞬の転機」 ■

10月の頭から中国は国慶節の休みなので、僕は今日までスクールの友人と内蒙古を旅行していた。今日は一日移動で、ようやく夕方当たりにフフホトから虹桥に飛行機で戻ってきたのだが、知っての通り空港には大きな広告がたくさんある。
僕は何気に中国のランド・ローバーとレクサスの広告を見ていたのだが、そこで友人が声をかけてきた。「また広告を見てるのか?レクサスの広告は面白いな」、と。

そう、これが今日の僕の一瞬の転機である。本当にありふれた普通の言葉、だけど僕にはとても重い「また」の一言。


今日は朝からJobsの記事がWEBにはあふれていた。彼の言葉は本当に人をインスパイアする力がある。きっとその言葉が -僕には意識されていなくても- 僕の何かしらに影響を与えていたのだろう、もしかしたら、今日は「自分の本当に好きなこと」がちょっとだけわかりやすくなっていた日なのかもしれない。
空港での一瞬、僕には「また」という言葉がとてもとても重く感じられたのだった。きっと僕が「好きなもの」はこっちなんだろう、と。

宿舎に戻ってきてから、改めて世界中の人が書いた記事を読み、Jobsの言葉を読み、彼の映像を見た。やっぱり、彼の言葉は人を奮い立たせる、どこか自分の求めているものを目指すように仕向ける、そんな力を感じたのだった。
とりあえず今、今日の気持ちを忘れないために壁紙を彼に変えてみた(僕も十分好きなんだな・・と我ながら苦笑している)。


言葉に力のあるリーダーは、たとえ亡くなったとしても、その言葉は生き続けると信じている。湿っぽいのはあまり好きではないので、明日からはより一層と明確になった自分の目標に向かってがんばろぅ!と、そんな気持ちで、今日一日はJobsに感謝を。


※1・・・僕が現在保有しているApple製品は、すでに骨董レベルと化している初代i-pod touch,まだ小さくなる前のi-pod shuffle、そしてMBAの3つ。MBAはバックアップ機という位置づけなので、もっぱら音楽用に利用している。VPNが入っていないのでブラウズにも使えない。i-phoneは中国ではパケ代が恐くて踏みきれないまま、学生生活に突入してますます縁遠いものになってしまった。

※2・・・技術の発展自体を早めたわけではないので「世界を変えた」とまでは言えない気がする。むしろJobsがしてきたことは商品(とそれに付随する技術)が目指すべき方向を
「指し示した」ことにあると思っている。Apple製品とそのデザインが一つの「枠組み」を提供することで、その方向性に進んでいくという意味において。もしJobsがいなくてもGUIは広まっただろうし、スマートフォンは出てきたと思うが、今とは大きく違った形になっただろうとは思う。

※3・・・実際に会社で働いてみると、自分の性格がそれこそクルッと捻じ曲げられるほど「会社」とか「業界」というのは影響力があるので、もう少ししっかり考えればよかったな~とは思うのだが、僕は自分の最初の会社を今でも好きなので後悔はしていない。

« 第8週目終了! Term1前半を振り返る。 | トップページ | 馬に乗って羊を喰らう旅! -内モンゴル旅行一日目- »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

仕事」カテゴリの記事

MBA」カテゴリの記事

On」カテゴリの記事

コメント

思わず読んでしまいました~!表現力あるから引き込まれてしまいました!ご無沙汰です。中国にいるんだね。中国と言えば、まさに運をお金で買ってきた国だと最近、風水を勉強しはじめて感じています。迷ったら茨の道をいけ。とよく言われますが、挑戦できる時に挑戦しないと人生は挑戦出来ない時期もあるというのを、結婚して子供が出来て感じます。女だからかな。人生は有限です。また運を見方につける行動がたくさんあるとも感じます。あなたならできる!!ぜひ、挑戦しつづけてください。
微力ですが、応援してます!

お久しぶり~!
もうお子さんもいるんだね。。時がたつのは早いな~。
連絡ありがとう!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 人生にふと訪れる「一瞬の転機」:

» "今"に焦点があたっているのではなくて、"未来"に焦点があたっている、という点です。 [塾・家庭教師・予備校指導日記☆]
進路で迷っている方向けに書きました! [続きを読む]

« 第8週目終了! Term1前半を振り返る。 | トップページ | 馬に乗って羊を喰らう旅! -内モンゴル旅行一日目- »