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2012年4月

2012年4月25日 (水)

広告会社で丁稚修行を開始

Term3はなぜか火曜日から始まるという不思議な日程だったので、月曜日はTerm3からお世話になることにして広告会社に初出勤。週2~3日ぐらいで・・という我が儘にもおつきあいいただける懐の広い会社である。本当に感謝しても仕切れない。
B2Cマーケティングを第一志望として入学したものの中国人しかとらないという現実があり、広告会社も給料が非常に安い上に枠もほとんどないということで、広告会社にすべりこめるかどうかは本当に運(+機会)次第という状況なのだが、友人ともDoing is better than nothingだよな!と自分を励まし今日から開始である。



■ 広告会社はやはり広告会社 ■

新卒時の元職・・は厳密に言うと広告代理店ではないのだが、広告会社としての雰囲気は濃厚だったし、自分が新卒で入った時にはおそらく「広告会社としての雰囲気が残っている」最後の瞬間だったので、僕の社会人経験の原点はやはり広告会社にあるといって良いだろう※1。全世界的に見ると広告会社というのはあまり給料も高くないし、ビジネス×クリエーティブが必要な業界なのでMBA卒業後に広告会社に入る学生というのはほとんどいない。本日からバイトを初めてみて、ネット広告が強くなるにつれて広告会社もデータdrivenになってきているとはいえ、伝統的なファームというのはまだまだ「ああ、広告会社だな~!」というのを濃厚に残している・・というのをあらためて感じた。

  1. 朝は遅い
  2. 朝に会社に行くのは初めてだったというのもあるが、タクシーがトラブってしまい15分も遅刻。初日からこれじゃあ、まずいかな・・と思ったのも何のその、担当者はまだ出勤しておらず不在。というかオフィスにはほとんどいない。結局10時30分になって担当者が来たのだが(集合時間は10時)、いつもはそもそもこの時間にも出勤しないとのこと。クライアントからの戻しが、クライアントの終業直前になるのがよくある業界なので、夜は遅く朝も遅いというのはやはり同じらしい。


  3. 女性が多い。派手な女性比率は高い。
  4. 元職も実に女性の多い職場だったし、夏になると、時々何のイベントが行われるのか・・と思うほど、派手な職場だったわけだが、この職場も負けず劣らず派手である。どうも広告業についている人というのは顔も似てくるようで「ああ、この人は営業だな・・」とか「この人はクリエイティブ系に違いない」というのはだいたい顔を見れば分かる。日本では給与も高いし目立つ仕事だから派手なのかと思っていたが、どうやら中国でも同じようでオシャレな方が多くて職場にいるだけで楽しい。男性は特に。

  5. オフィスはカラフルで、スーツはほとんどいない
  6. オフィスも同じようにカラフルで、なるべく飽きないような工夫がされている。特に良いのが、机が広くて高さが低いこと。schoolにある机はおそらく欧米人も問題なく・・という観点から作られているのか、全体的に机の位置が高く方がこるのだが、ここではそういうことは一切ない※2。それからスーツがほとんどいない。Account managerらしき人はスーツだったけれど、基本は気楽な格好である。これならいつものパーカー姿と行っても何も問題はあるまい。あと地味な所ではコーヒーと紅茶が飲み放題。なんか、こういう所で感動するのもどうかと思うが、密かに嬉しい。


本日は私に雑用を申し付けるはずの方が二名ともいらっしゃらなかったので、ルーチンの業務を教わった後は過去のプロジェクト進行に目を通したり、全社共通のトレーニングプログラムを読んだりして時間を過ごした。バイトとはいえ会社アドレスをもらったので、トレーニングプログラムには自由にアクセスできるのである。これは本当にラッキー。schoolの授業でもMarketing専攻ということにしてあるのだが、事業の生きた研修プログラムはまた別の発見が有るだろうと思うので、これから出勤するごとに勉強を進めて行こうと思う。



■ ipadで効率化をはかってみる ■

上記とは全然関係ないのだが日本に帰った際に一念発起してipadを購入してみた(ipad3ではなく、ipadというらしい)。これまではタブレットなどまったく興味がなかったのだが、このごろのアルバイトのおかげで多少財政が安定してきたこともあり購入してみたのだが、驚くほど便利で今までの生活はなんだったの、という感じである。世の中の流れから2年ほど遅れて、ようやくタブレットデビューである。

特に嬉しいのは、コースパックをスキャンして移動中にも読めるようになったこと。別に紙のバージョンを持ち歩いても特に困ることはないのだが、これだと夜のタクシー移動中にも読めるのが嬉しい。込んでいると意外と面倒くさい紙をめくる作業なども必要なくなったというストレス減少もあり、バイト先への移動でだいたいケースが一本読み終わるぐらいのイメージで計算をできるようになった(ケースは英語で、だいたい10ページ前後)。Goodreaderというアプリも購入してマーカー引きも出来るので、まったく紙がなくても困らない。ホント便利(繰り返すが世の中の流れからは相当遅れている)。


これまでは清貧を全面に押し出して生きていたのが、スマホは購入するわ、ipadは購入するわで友人からはMasafumi2.0と呼ばれるようになるほどである。いや、ホント便利な世の中になったもんだなぁ(これでIT系だったのだから、ホント遅れてる。インターネッツ万歳)。

※1・・・その後世の中の波に押されるようにして急速にWEB化を進めて行ったので、広告会社というよりは今ではWEBの会社といったほうがふさわしいような気がする。
※2・・・しかし、ベッドの大きさは欧米人を考えて作ったものとは思えないので、単に適当なだけの可能性がすこぶる高い

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2012年4月22日 (日)

第37週目終了! - Japan Tripも終わりTerm3へ!-

Term2の期間中、ほぼずっと頭を占めていた(といっても過言ではない)Japan Tripもようやく終了。無事に一昨日(20日)の夜に上海に戻ってきた。本当に多くの人に助けてもらって何とか成功・・というか、最低限のかたちにすることが出来た。日本で、中国で助けていただいた全ての方にあらためて御礼申し上げたい。ということで、無事にMBA生活37週目も終了。


■ 久しぶりに帰った日本は記憶と違っていた(ところもある) ■

さて、そのJapan Tripだが実際に旅が始まってしまえば、準備期間に比べれば全然やることは楽ちんである。宿は既に決まっているし、旅程はいざとなればその場でフレキシブルに決めることが出来る。もちろん毎日何かしらの要望が出るので、早起きして調べなければならなかったのだが、日本語環境なのでそれも問題ない。唯一の問題はWi-FIがあまり使えないので町中でインターネットが出来ないことだったが、これも台湾人級友が国際ローミングをした上でデザリングをしてくれたので無事に解決することが出来た。

日本にはMBA入学以来一度も帰ってないので、かれこれ帰国は10ヶ月ぶりぐらいになる・・といっても、これぐらい帰らなかったのはこれまでもあったので、この10ヶ月間で驚くほど日本が変わったという感覚はない。最後に帰った2011年5月にはの入学前に一月半ほど日本にいたし、生まれて初めて大阪に行ったという記憶が結構鮮明に残っていたというのもあると思う。


今回本当に変わったな~と思ったのは、箱根やら京都やらの観光地だ。中国に行くまでは時間があれば旅行する・・といった趣味はまったくなかったので、京都の名勝も相当行っていなかったし(たぶん前に行ったのは大学時代)、箱根も以前行った時のことはまったく覚えだせなかったのだが、その朧げながらの記憶を呼び起こしてみても、そんなに外国人が多くいたという記憶はない※1。今回、箱根も京都も外国人が多くて「おお、かなり日本も外国人が多く来るマーケットになったのだな~」となぜか実感した(もしかしたらずっと前からそうなっていたのかもしれないが・・・)

特に京都(金閣寺や清水寺、竜安寺などの超有名どころにいったのもあるが)では、中国人の観光客も非常に多くて、そこかしこから聞こえてくる会話がなんとなく恥ずかしい感じがした(意味が分かってしまうので)。
中国に住んでいる自分としてはこういうようにお互いの文化を知ることが増えるのはよい・・と思う一方で、日本のお寺といった「開かれているが、入っては行けない場所が多い」ところに、中国人観光客が大挙して観光にくるというのは正直微妙な気持ちである。一緒にいったアメリカ人などは「ここには絶対に中国人観光客を入れてはいけない!」とアツく語っていたが、まあそういう気持ちもわからなくはない。大きな摩擦にならないことを祈りつつも、将来どこかでもめるんだろう・・と、なんとなくそんなことを思ったりもした。


日本経済のことを考えると、これからもドンドン中国人が日本に来る・・という流れはかわらないのだろうけど、個人的には「我々が大切にしていること」を無理して変えてまで適応するというのには、あまり賛成できないので、そこは粘り強く顧客教育(ここでは観光客のことを言う)をして行くという方が長期的にお互いがHappyになるのではないかと思う。ちなみに日本では顧客教育という単語はあまり聞かないが、こういう視点はもっと日本側も持って良い※2


とにかく、Japan Tripはあまりにも書くべきことが膨大にあるので、別途Japan Tripというエントリーを数回にわけて立てようと思う。自分の中ではMBA生活最大のTOPICになったので、ぜひしっかり書き残しておきたいと思っているのだ(ということを言って書いていないことがたくさんあるのだが・・・)


■ Term3と学外活動 ■

今回の休みは一週間しかないので、もう来週から授業が始まるのだが、これまでのTerm1・2と違い、授業は基本的にかなり減る。これまでは週5日、午前/午後が詰まっていることが多かったのだが(つまり一週間で10クラスということ)、これからは多くても週5セットである。これはMBAではかなり大きくて、大学とは違って予習の時間も同時に減るので、なんというか随分スカスカになるなぁというのが正直な感想(米国のMBAを見ているとこれぐらいの内容であることが結構多いので、これまでが多すぎたとも言える)。


じゃあ、その空いた時間で何をするのか・・というと、アルバイト・就職活動・学外活動である。ただ、学外活動といってもMBAに入る前に「絶対にこれはやってやろう!」と思っていたコンペティション参加とJapan Tripは既に終わったので、今後は現在組織化に向けて動いているボランティア活動に軸足を移して行くことにしようと思っている。学校主催の活動(うちのschoolが主催のビジネスコンテストなど)もあるにはあるのだが、基本的にスクール主導のイベントには参加しないとしているので、今後はボランティア一本である。

また、あまりにも実業から離れているのは辛いので、早速月曜日から以前OKをいただいた欧米系広告会社でアルバイトをすることにした。ある程度プロジェクトとしてやることは決まっているとはいえ、基本的に席をお借りして雑用をしたり、資料を作ったりという仕事であるが、座席ではグローバルのケーススタディに自由にアクセスすることが出来るので、勉強を自由にしても良いという好条件である(そのかわり給料はなきに等しい。このご時世で雇っていただけるだけでもありがたい。しかもPart Time Jobなのに)。


若干Term2で燃え尽きた感はあるものの、これからはもう少しMBAと世間との接点をさぐるような活動になるのだろうなぁ・・・と思いながら、Term3は幕をあけるのであった。



※1・・・大学院時代に「これで人生でもうアドベンチャーが出来なくなる!」と残念に思い、東京-京都間を自転車で走ったことがあり、その際に一瞬箱根湯本は通ったことはある。箱根は区間最大の難所で死ぬかと思った。
※2・・・たぶん、教育という単語が日本だとどうしても「上から下に」伝える、という意味があるからだろう。

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2012年4月14日 (土)

お詫び(現在多忙につき・・)

ここ二週間はTerm2の最終テストの勉強期間、テスト期間、そして明日よりJapan Tripということで多忙のためblog更新時間を取れていません。Japan Trip終了後のTerm3は時間が出来そうなので、これまで書きためていたものを少しずつUPしていこうと思います。

とりあえず明日から6日間、同級生達と日本です!無事に生きています!

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2012年4月 8日 (日)

第35週目終了! - 久しぶりにトラブルに巻き込まれる-

(この記事は3週間ほどバックデートして書いております・・滅茶苦茶Term2の最後は忙しかったので・・)
今週はTerm2の最終テスト前の一週間ということで、Study weekに当てられている。僕を含めたほとんどの学生にとっては、これまでほとんど開くことの無かった教科書を開く貴重な瞬間である※1。先のTerm1とは違って今回のチームメートとは結局アツい友情を築くことがなかった(出来なかった)ので、今回はある程度一人で勉強する時間があった。いよいよテスト直後にせまったJapan Tripの最後の詰めをユルユルとしつつ、全くこれまで謎だったManagerial Account (管理会計)の勉強を一気に進めた、そんなMBA生活35週目も無事に終了である。



■ クレジットカードがATMに吸い込まれるトラブル ■

勉強は普通に進める・・ということで問題はないものの、さすがに毎日図書館にいると飽きるので今週は後述するスマホを買うために古北まで行ってきたのだが、そこで久しぶりにトラブルに巻き込まれた。
中国では外国で発行されたカードを利用すると3~5%の手数料をとられるので(もしかしたらとられないカードもあるかもしれないが、今の所だいたいの国で発行されたVISAは取られている)、現金をキャッシングして買い物をするのが一番効率的である。

今回も携帯を購入するということで、現金をキャッシングしようとしたのだが、どうもいくつかのATMでは読み込んでくれない。結局流れに流れて古北にある建設銀行のATMまでたどり着いたのだが、カードを入れた瞬間にエラーが発生して、カードが出てこなくなってしまった!海外に住んでいるということも有りカードの再発行はやたら時間がかかるし、もし再度収入証明書を提出しろとなったらそれこそ一大事(なにせ現在の身分は学生)なので、焦りに焦った。


まずATMにくっついている緊急呼び出しボタンを押したものの警備員につながるだけで、カスタマーセンターに電話しろとの一点張り。中国語は話せるものの、PUSHボタンで案内を追って行くタイプのカスタマーサービスはかなり手間取るので、さてどうしたものか・・と思っていると、早速ATMに来た人がいるので、中国語で助けを求める。
さすが古北・・というべきか幸運にも英語も話せる中国人だったので、事情を説明してカスタマーセンターの担当者に電話をかけてもらう。・・・が、イマイチ要領を得ないようで「口座を閉じて3日以内に銀行に来い」とばかり言う。いや、クレジットカードで外国発行のものなんだって。

この時点ですでにかなり相手の話の理解しなさっぷりに怒りが込み上げていたので、「切れたように見えるけど全然落ち着いている」状態で、急いでいるので一刻も早くATMからカードを引き抜きたい旨を伝えると、すでに支店が閉まっているので担当者を探すまで15分間待ってほしいとの話。これは致し方ないので15分間、ATMの中でぼーっと時間をつぶすはめになる(この時点で助けてくださった方は去って行った。名前もわからぬが、本当にありがとう)。


15分後になぜか担当者が変更になり再度の電話を受けるが、なぜかこの段階で最初と同じ説明をしだしたので、今回は本気でキレた。英語で会話できる担当者ということで、こちらも英語で話していたのだが口からfxxxワードが矢のように飛び出る。いや~こんなに英語でキレることが出来るのか、と思うぐらい罵詈雑言を浴びせているとようやく相手もやる気になったようで、次の日の朝にくれば確実にカードを回収できると言い出した※2。中国ではこういう「カスタマーセンターから現場に伝えておきます」系の対応は、全く信用できないので担当者の受付番号を聞き出して、その日はいったん引き下がった。

次の日に支店開店と同時にカードを取りにいったのだが、なんと同じようなめにあった外国人が僕を入れて4人も。話を聞いてみると「読み取れないカードを入れると自動で取り出せなくなる仕様なんです」とヌケヌケと言い放っていた。いや、それ仕様じゃなくて明らかなバグでしょ。ちなみにATMにはHITACHIのロゴがついていたのだが、HITACHI製品にこういう仕様があるのか、納品後に違うベンダーがプログラムを作っているのかは不明。何となく後者だと信じたいのだが、前者だったらどうしよう。


何とか今回は無事に回収することが出来たが、次回からも出来るとは限らないので、カード挿入式ではなくスロット式(一部だけ入れるので、いつでもカードは引き抜ける)のものを使おうと心に誓ったのであった。



■ ようやくスマホ購入 ■

さてそういうトラブルはあったものの、何とか無事にお金を引き落とし携帯を買うことが出来たのであった(あまりに起こっていたので、どうやってお金を払ったか覚えてない・・が、たぶん日曜日にお金を払ったんだろう・・)。あまり予算が豊富にあるわけでもないので、ソニエリとHTCで悩んだあげく、最終的にschoolに講義にきていただいてからすこぶる印象のいいHTC製の商品を購入※3

今までは中国移動の携帯を使っていたのだが、3Gにするにあたってはパケット二段階制のある联通(ユニコム)のものを購入。どうせプリベイド型なので二台持ちでも全然困らないのである。ちなみにわざわざ古北まで行ったのは、水城路のユニコムは日本語が通じるということをどこかで見たことがあったから。ただ、結局一度も日本語を使うチャンスはなかったので、何のために・・・という気がしないでもないが、Shimejiを入れてくれて全部日本語にしてくれたのでまあ交通費ぐらいは取り返せただろう。


ようやくスマホを購入することが出来たので、とりあえずWhatsappとWeixinを入れて、クラスメイトとの連絡を一気を効率化することが出来た。VPNをまだ設定していないので、FBやらTwitterはできないのだが、まあ学内にいる限りはPCを使っているのであまり問題ないし、なにも外からTwitterをしようとも余り思わない。・・というか、おかげでようやく微博のつぶやきも増えそうである。

今更感満載だが、スマホを手に入れて俄然生活も楽になった勢いを生かしてテストも無事に乗り切りたい・・(別にテスト中に使えるわけではないので、そんなことは全然ない)。


※1・・・授業はschool側が準備するコースパックと呼ばれる記事とケースが一体化した冊子を使う。これを読むだけでそこそこの量になってしまうので、とても教科書まで読む時間はないというのが正直なところ。
※2・・・怒りすぎてATMを思いっきりぶん殴りそうになったが、ここでATMを壊したら本物の犯罪者になってしまうので、(文字通り)じたんだを踏みながら電話した。
※3・・・台湾人親友と同じ機種になってしまい、使い方を教わることが出来たので賢い選択だった。「俺たち、やっぱり仲がいいな~」と喜んでいたのだが、こういう喜び方って日本だとゲイだと思われるんじゃないか?

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2012年4月 2日 (月)

第34週目終了! - Chinaとはどういう位置づけなのか? を学ぼう-

長いようで先学期よりもさらに短く感じるTerm2も無事に授業期間を消化し、これにて第34週目も終了。Term1の時もそうだったが、ラスト三週間は授業の数が明らかに減るにもかかわらずこれまでの疲れ(主に精神的なもの)が出てきて、結局授業以外の生産能力は一緒だったりする(つまり生産性は明らかにさがる)。一週間の休みを挟んで期末テストに向かう・・というスケジュールなのだが、前回と同じように前半はのらりくらりと過ごす日々になりそうだ。



■ China within the world にて中国の位置づけを知る ■

今学期のCEIBSではChina within the world(CWW)という名の、ちょっとMBAではなかなか見ることが出来ないような授業が設定されている。授業の目的としては中国が世界の中で政治的・文化的・経済的にどのような位置づけにあるか・・ということを学び、今後のビジネスを行う上で必要な中国に関する洞察を深める・・ということが目的とされている(らしい)のだが、三人の教授が思い思いにテーマを展開していて全体としては、大学の時にあったテーマだけは設定されているが内容は各回の講師に任せます!といった感じの授業になっている。僕は大学では理系だったのだが、文系(とカテゴライズされている)の授業は大好きだったので、こういう授業は大歓迎である。おそらく大陸学生にとっては退屈な授業だったと思うのだが、いろいろと知的好奇心が満たされる授業だった※1


このCWWの授業の最後の二回は外部識者がどのように中国をとらえているかという話を聞く、というパネルセッションだったのだが、これが非常に興味深いものだった。第一回目は「海外から見た中国」ということで、ブラジル・インド・ヨーロッパ・アメリカから一人ずつ参加して、学生からの質問に答えるという形を取ったのだが、事前に質問を集めた際にほとんど送った学生がいなかったらしく、なぜか自分が送った質問が二回も読み上げられるというチャンスを得た。一つ目の質問は「政権交代・給与の上昇・土地の下落以外で今後3〜5年で中国経済のリスクになるような問題は何か?」という質問。条件を付けたのは、ありきたりな話を聞きたくなかったからというのが大きな理由である。

もう一つは「今後数年で中国が民主主義になる可能性はあるか?」という質問。この質問をする時には教授がおそらく配慮してくれたのだろう、質問者の名前を読み上げなかったのだが、質問を聞いた時に大陸学生から軽い失笑が漏れた。個人的にはこの失笑を聞くことが出来た・・というだけで、十分質問をした意味があったというものである。


両者の質問は遠いようで実は同じ内容を違う方向から攻めた質問なのだけど、これにしっかりと答えてくれたのが中国暦が10年を超えるヨーロッパ出身の化学素材企業のCEOである。彼は「今後のリスクは政権が、Transformationをできるかどうかにかかっている」と第一の質問に答えてくれたのだが、同時に「中国は一党独裁の新しい形を示すと思う」と回答をしたのだった。僕はこのblogでは政治的な話をしないように・・と思っているので、これ以上のことを語ろうとは思わないのだけど、彼が回答する際に見せた一種の諦念とそれでも自分の回答を答えようとする姿勢に感銘を受けた(たぶん僕も同じような考え方をしているからだと思う)。もし、中国政治・・・というかいわゆる高学歴経済人がどういった姿勢で生きているかを知りたい・・というのであれば、CEIBSは思わぬ気づきを与えてくれる場所かもしれない。


第二回目は、昨年度にかなり偏見のあるpolitical issueを提示した中国人教授が参加するということで結構緊張して参加したのだが、今回は特に日本に関連する内容に話が飛ぶことも無く「ああ、古いタイプの中国人知識人はこういう論理の展開をするのだな」というのを目の前で見て、非常に勉強になった※2。彼は中国語で発言をするので一応school側も同時通訳を準備してくれたのだが、いつもの通り同時通訳の質は高くないため中国語と英語を半々ぐらいで聞いていたのだが、どちらにしても行ってることは6割ぐらいしか理解することが出来なかった(言葉もわからなかったし、理論の展開もわからなかった)。とにかくあらゆる話題を現政権の正当性、鄧小平、そして江沢民の言葉に結びつける能力はある意味芸術的である。まさかMBAに来て江沢民の「3つの代表論」についての解説を聞くことになるとは思ってもいなかった。彼を見ると日本で「御用学者」と呼ばれている方々などまだまだ可愛いものだと心底思う。

いずれにしてもこのMBAにしてはかなり異色な授業、世界史やら中国の歴史やらのゴッタ煮感が不思議な味わいをだしているけど、CEIBSの目玉授業と行っても良いんじゃないだろうか。こういう授業があったほうが独自化もはかれると思うしね。



■ Applyが箸にも棒にもかからないという経験 ■

さてこういう授業を受ける一方で、3月末はInternのapply締め切りが大量にやってきたため、とにかくCover letterを大量生産するはめになった。(変に謙遜するのもおかしいので)正直に言えば、まさか人生でこんなに応募(apply)の段階で切られることがあるとはこれまでは想像もできなかったので、非常に毎回がスリリングである。業績がよい企業というのはすでにローカライズが行われているので中国人をメインで採用したいし、多国籍企業の人事からは「私たちは日本にもブランチがあるのでそちらで応募を!」と言われてしまうわで、インタビューまでにたどり着くのが一苦労である。今の所いわゆるWEBシステム(schoolには専用の応募システムがある)で応募して面接までたどり着いた企業は見事に一つもない。

じゃあどうやって面接までたどり着くかというと、schoolまで説明に来てくれる企業の場合にはセッション後に挨拶に行き、中国語と英語で挨拶をして自分を売り込み、名刺をもらいその日のうちにお礼メールを書き、レジュメを送ればその旨をまたメールをし・・・と、とにかく接触回数を増やすのである。まさか新卒時にやった新規営業がこんな所で役に立つとは思わなかったが、営業やりたいから・・という理由で最初の企業を選んだのは決して失敗ではなかったとこのごろ噛み締めている。会社を売り込むのも、自分を売り込むのも基本は同じ。


「中国で職を得る」というのはたとえ中国語を話せたとしてもかなりしんどい・・・というのはかなり少ない例だと思うので、いつかまとめてエントリーを書こうと思うのだが、とにかくこういう状況でプレッシャーを感じつつもenjoyしている・・というのが現状である。来週はテスト前の勉強期間ということで(たぶん寝ている時間が長いのだろうけど・・)今まで読む時間がなかった教科書を読もうと(心の中では)思っている。


※1・・・講義形式の最後の三回など「チャイナルネサンス」というキーワードのもと、なぜか古代ローマ時代から現在のEUまでの歴史を概観するという授業だった。もちろんMBA的なフレームワークなどほとんど出てこない。
※2・・・事前に名前を見た段階で懸念を教授に伝えておいたのだが、教授は授業終了後に初めて僕の懸念したポイントを理解したようだった。結果オーライだったのだが、やはりこういうissueをうまく管理するのは難しい。

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