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2012年5月28日 (月)

第42週目終了! − アジアのMBA業−

(テスト勉強の影響で一週間バックデーとしてのupdateです・・情けなや)
Term3の前半もあっという間に今週で無事に終わり、授業は全て終了。残すはテストとレポートの提出がいくつかのみ・・ということで、無事にMBA生活42週目も終了。Term3は一つの授業が7回しかないこともあり、授業はあっという間に終わってしまう。前半はどうしようもない授業だったChinese economy reformとすばらしく面白かったアントレプレナー論があって、混ぜ合わせるとちょうどいいぐらいの塩梅だったろうか・・。来週のテストを一週間挟んで、後期の選択授業に向かうのがCEIBSの日程である※1



■ Globis堀さんがCEIBSにいらっしゃる ■

今週は日本のMBAスクールでは老舗といってもよいGLOBIS(以下グロービス)の学長である堀さんがCEIBSにこられる、というイベントが有り、日本人学生と話したいという要望をいただいたとのことで、珍しくバチッと正装をしてお会いする・・という機会があった。なんでもグロービスは中国で日本企業向けの研修などを行うコンサルタント会社である「顧彼思(上海)諮詢企業管理有限公司」を設立するとのことで、その設立イベントに出席するために上海に来られたらしい。
また、堀さんはハーバード・ビジネス・スクール(以下HBS)でMBAを取得されているのだが、うちの学長がもとHBSの教授だったということも、もしかしたら関係あったのかもしれない。

さすがにお忙しい身であるので、今回は20分ほどしか時間をもらうことが出来なかったのだが、まず特にお供もつれずにふらりと一人でフロアにいらっしゃったのには驚いた。いくらschoolから空港に迎えが言っているとはいえ、一人で来るとは・・(まあ、普通なんだけど)日本企業がくるとお供の人が大挙してくるのだが、やはりこういうところはMBAということで身軽なのであろうか。。
なにせ20分ほどしか時間がないので、話す内容もだいぶ限られてしまい、まずは堀さんから現在のschoolにちうての感想+こうなったらよいな・・という改善点について質問があった。ここら辺はこれまでもblogに書いているような内容をさらっと話して、どちらかというと興味があったグロービスの話をお伺いした。


グロービスとは今年の4月に行ったJapan Tripで交流会をやった縁もあり(そういえば、Japan TripのBlogかかなくちゃ・・あぁ・・)、今後フルタイムも増やして行くという話を聞いていたので、その話を中心に伺った。やはり、どうしても最初はトライアルという形にならざるを得ないものの、講師・学生・就職先の三点セットについてリクルーティングを本気でやって行きたいというお話だった※2

日本企業はどうしてもMBAを積極的に採用するというモードではないので、なかなか難しいところもあると思うが、やはりMBA学生としては日本でもMBAの価値が上がることはいいことなので、頑張ってほしいなぁ・・と思っている※3。そういう観点から、とにかく企業とのコンタクトや案件獲得担当を増やしているCEIBSの体制は参考になるとのことだった。
今年も日本人が入ってくるので、ぜひぜひグロービスとの交流は続けていってほしいものである。


■ アジアのMBA競争 ■

以前にCEIBSがファイナンスMBAを作るという記事を書いたことがあるのだが、アジアのMBAというのはここ20年ぐらいで一気に市場が出来てきた、MBAビジネスにとってはある意味主戦場となるような地域である。すでにある程度ランクが決まってしまっている欧米とは違い、ここは白地であるため、現地系MBAと欧米スクールが入り乱れて競争を繰り広げている。

例えばシンガポールには今度エール大学が進出してくるし、上海にもニューヨーク大学スターンスクールの分校が出来るらしい。個人的にはMBAの価値の何割かは「その場所」が持っていると思うので、やはりスターンスクールに行くのであればNYに行った方がいいんじゃないの、という気がするのだが、それでもこれだけ需要があるマーケットであれば、また新しい取り組みも出来るのではないかと思う。


アジアでMBAスクールが勃興する外的要因とはだいたい3つあるのではないかと、個人的に思っている。

  1. 経済発展に対して人材育成が追いつかない
  2. 経済発展というのは投資をガンガンするとか技術を買ってくるといった「物量」や「金」で何とかなる部分もあり、また即効性もあるものなのだが、人材開発だけはそういうわけにはいかない。どんなにシステムをマネしてみても教育というのはやはり「教える側の文化」も程度変化していないと効果がないので、どうしても即効性がない。ゆっくり待ってるわけにはいかない・・となれば、そこは(ある意味で)ビジネス面で金太郎飴のような人材を輩出できるMBAというシステムはあっているのではないかと思う。

  3. MBAではハードスキル(資格)とネットワークが手に入る
  4. これは特に現在の中国で顕著なのだが、あまりにも転職率が高くて、各個人にスキルがたまる時間をとることが出来ない。これはもう悪循環で、そうなるとHR部門もソフトスキルをじっと見るというわけではなくて、どこの大学を出たか、どういう資格を持っているか、そしてどこの会社で働いていたかしか見ることが出来ない※4。MBAというのはそういう意味でシグナリング効果がかなりある(ついでに言えば、これはたぶん世界どこにいってもそうだと思う)。
    その上、MBAにくればいろんなところに人脈を作ることが出来るので、これは新興国であるアジアではかなりの意味を持つ。両方を一気に手に入れることができるとなれば、投資も十分に回収できるというものである。平たく言えば労働者側にMBAをとるインセンティブが強い。

  5. 欧米系企業の浸透度がそれなりにある
  6. どこの国でも自国企業の育成というのは非常に重要なわけだが、残念ながら現在のように資本マーケットがそれなりに統合されてしまった状況では、自国を完全に閉鎖して時間をかけて自国企業を育成するといわけにいかない。また最初の経済成長をもたらす要因は、やはり外資の技術流入と直接資本の投下が大きい。その結果何が起こるかというと、日本ではあまりみかけることがないが世界ではブランド力のある多国籍企業の名前が浸透するというわけである。
    当然そういう企業は現地マネージャーを雇う必要があるというわけで、MBAというのは彼らにとってもわかりやすいシグナルである。


さて、こうやって見るとアジアで上記の条件に当てはまらない国があることがわかる。・・そう、日本だ。日本は戦後比較的ゆっくり時間をかけて成長することが出来たし(停滞しているとはいえすでに1世代30年としても、2世代経過している)、ネットワーキングは主に大学がその役割を担っている。欧米系企業が入る隙間がないほど日本企業は強力だ、ということで、日本でMBAがこれまでメインでなかったのも、何となくそれなりに理由があるのでは、と思うのだ。

ただ、これまではそれでよかったが、今後はどうなるか・・というとそうはならないと思う。個人的には、日本でトレンドとなっている(ように見える)「全体の底上げ」的なMBA教育よりは、ミドルマネージャー狙いのリージョンMBAとトップ狙いのグローバルMBAというようなメリハリが有る程度あったほうがいいのでは無いかと思っているのだが、いずれにしてもビジネス教育というものがより必要になるのは間違いない※5。なるほど確かに受講人数が増えると、プレミアム感がなくなる・・という問題はあるものの、まずはMBAという価値観が浸透するのが先というのも理解できる。


そういう意味でグロービスの活動ももちろんだし、金銭的に負担の小さいアジアMBAというのはまだまだ価値を出せるだろうと信じている。あとは・・少しでも後輩になる人のために何かを残せたらと思うんだけど。とりあえず思ったような就職が出来れば、それは結構珍しいケースだと思うので、まずは背中で見せて行けるようにしたいかな。あんまり大きい声で話すのは好きじゃないし。



※1・・・授業はどうしようもないChinese economy refromだが、授業のレジュメを見ると「ちょっとは」いいことも書いてある。ただPPTのはずのレジュメもひたすら文字が羅列しているだけなので、読むだけで激しく疲労するのであった・・。
※2・・・MBAのビジネスモデルはなるべく優秀な学生を集めて(学生のリクルーティング)、優秀な教授陣が短期間(最長二年)で一定のスキルを持つ学生とし(教授陣のリクルーティング)、MBA採用を行いたい企業とのマッチングをする(企業のリクルーティング)というモデルである。このトライアングルがグルグル回りだすと、MBAの評価要素全てが向上して行っているといってよい。
※3・・・個人的には採用というのは企業文化といった個々の戦略から、社会慣習とか雇用慣習とかも影響するので、日本企業の選択はそれはそれでありだと思う。現状やばいというなら、変えればいいんじゃないの?という気もするが、影響が大きそうだからね。MBAホルダーだったら、環境に文句言わずに自分でなんとかしなきゃね、と思うのが自分の立場。
※4・・・この辺りは自分が就職活動していていろいろと感じることがあるので、必ずまとめたいと思う。日本の人材支援企業がやるようなハンズオン型人事部研修は結構価値があるのではないかと本気で思っている。
※5・・・もちろんこのヒエラルキーは流動性がなければないといけないのだが、社内だけで抱えきれないことを考えると、この辺りは嫌でも解雇規制との兼ね合いを見なければならないと思う。ので、自分の中ではまだ奇麗に考えがまとまっていない。

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