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2012年7月

2012年7月29日 (日)

第51週目終了! -MBA生活で誕生日を迎える-

夏休みに入って3週目で、Internもだいぶ調子が出てきた。少なくとも毎朝6時半に起きなければならないというのが苦痛ではなくなってきている(とはいえ夜にイベントが入ると色々としんどい)。どういった観点で情報を提供だしていけば上司に刺さるかということもわかってきたので、Intern終了1/3の時点ではまあまあの成果だと思う。ということで、灼熱の夏が過ぎていく51週目も無事に終了。


■ 同じ日に5人も誕生日 ■

今週はちょうど自分の誕生日がある週だったのだが、schoolにいるとはいえ夏休みで特に授業もないし、皆がInternをしていることから、特にお祝いは無しでよかろうて・・・て
思っていた。ところが、4日前にいきなり宿舎の自分の真ん前の同級生が連絡が来て、なんとうちの学年には同じ誕生日の同級生が5人もいるらしい。190人あたりで5人も同じ誕生日とはかなりの確率である。。

彼女いわく「こんなに同じ誕生日の人が重なることはないから、大きな誕生日会をやろう」とのことらしい。特に断る理由もないが・・と思って『お~いいんじゃね!セッティングよろしくね!』と返信をしたのだが、それに対する返信は「現在ノープラン」。。いやいや、目の前に迫っていて声かけ人がノープランってどういうこと?っていうか大陸学生だもんね、君・・・。

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ということで、仕方がないのでグループチャットであるWeChat(日本でいうところのLINEみた いなもの)とメールを駆使して予定を立てていく。欧米人もそうなのだが、誕生パーティーというのは「お祝いをされる方がお金を払ってお客を呼ぶイベント」だったりするので、一人当たり1,000元(1万3,000円ぐらい)ぐらいの負担はしょうがないか・・といった議論にもなりかけたのだが、『いやいや、日本人的には絶20120725_212903_2対嫌だから』といってそこは必死に止めに入る。日本人にとって誕生日はもらうものであっ て、あげるものではありません。


結局全く計画が前に進んでいかないので、Term1のチームメイトがレストランチェーンでInternをしているのをいいことに、場所の手配とディスカウントでの料理セッティングをお願いすることにした。やはり頼るべきは友人である。さすがに元コンサルの彼女は仕事が出来ることこの上なく、その日のうちに場所の手配とコース料理の候補を4種類も提示してくれた。しかも申し込みプロセスも明確にしてくれたので、無駄なところで議論する必要もない。こういう心配りはやはり違う・・とあらためて元チームメイトに惚れなおしたのであった。


■ 人生で最も人が多い誕生日かも・・・ ■20120725_210620_2

こういうパーティーを中国で(たぶん中国以外でもそうだと思うのだが・・)開くときに一番のネックは出席者が当日のその場になるまで何人になるかが全く読めないこと。みな気楽に予定をキャンセル一方で、時間があったから当日来てみましたという人間や、友人を連れてきてくれる人間がいるため、全然予定をたてることが出来ないのだ。

今回は誕生日を迎える5人で声をかけたい人間をList upしてみたところ70人ほどになった ので、だいたい半分は来るだろう・・ということで35人で店を予約したのだが、当日ちょっと遅れ目で行ってみると、すでにパーティー開始時間で30人を超える同級生が来ている・・彼らは間違いなく半分以上が遅刻してくるので、明らかに席が足りない。後から来た同級生が座れなくて文句を言われるのも癪なので(なんで自分の誕生日なのに、客に文句を言われねばならんのだ)、すぐに店側にお願いをして追加で席を追加してもらう。20120725_213500_2


結局一番ピークでは60人以上の同級生とその友人たちが会に参加してくれた。こうなるともう参加している方も何が何だかわからなくなってくるし、何人かは一度も見たことがない人が参加していたりするのだが、まあ欧米系のパーティーと言うのはなんとなくそういうものだと思っている。
さらにいわゆる「宴もたけなわ」の時間帯になると、今回のパーティーの声かけを行った同級生はどこで準備してきたのか、超巨大なケーキを持ってきて、全員でろうそくを吹き消すイベントを敢行。「誰も準備しなかったから、仕方なく私が買ってきたさ~」と超ドヤ顔で語っている彼女を見ながら、それぐらい気が効くならもっと他のイベント(いつもやっているボランティアイベント)などでも、がんばって準備をしてくれよ・・と思ったのであ20120725_210717_2った(もちろん口にはだなさい)。

と色々大変だったのだけど、人生で一回しかないMBA生活中の誕生日は、多くの同じ日生 まれがいるという幸運もあって大変楽しいものになった。企画をしてくれた同級生と参加してくれた同級生のみんなに感謝!無事に32歳を迎えたのでした。。

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2012年7月22日 (日)

第50週目終了! - Healthcare の授業を取ってみた -

二週間休みなしで続いたIntern×授業の生活も、ようやく今日で終了。明日からさらに5日間続けてInternがあるとはいえ,とりあえずreadingの課題を読んだりテスト勉強をしなくてよいということで、仕事から帰ってきたらベッドに直行という生活になってしまいそう。僕が上海に来てから最も空がきれいな夏も過ぎていく50週目も無事に終了。


■ 何も知らないHealthcareの授業 ■

ちょっと前に書いたように、この夏休み期間に僕はHealthcare system, Policy and Reformという授業を取っていた(前回書いた時は名前がちょっと違った・・)。この授業、夏休み期間中でなるべく負担を少なくしたいところにもりだくさんのReadingがある、授業終了後にプロジェクトがある、Healthcareという専門領域の話であるという(楽をしたい学生的には)辛い要素ばかりが重なっているせいか、参加学生が非常に少ないという授業である※1

ところがこの授業、意外と言っては失礼だが、実に面白くてためになる授業だった。あんまり期待していなかっただけに満足度はすこぶる高いし、わずか二週間気合で授業に参加すれば単位をもらえるということで、こんなお得な授業はないと思う。
まず、基本的に僕にとってHeaclthcareに関する知識というのは「何にもない」というのが大きい。僕だけでなくほとんどの日本人にとってはHealthcareというのは、保険証をもって病院に行けば、そこそこの負担で治療を受けられるものであってそれ以上でもそれ以下でもないとように思う(もちろん生命保険に入ったりはするだろうけど)。

この授業はそういった初心者が、healthcareのプレイヤーはそれぞれどういった存在か、保険システムとはどういうものか、どういった支払いシステムが存在するのか、どういうことを考えて制度設計をするべきかということ、という基本的なことを学ぶように設計されており、全く予備知識なしでもちゃんと授業を聞いていればわかるようになっている。もちろん基本として最低限のreadingを読んでいることが求められているけど、時間対効果でいうとすごく効率が良かったように思う※2


僕がどのくらい日本のHeathcareについて知らなかったかというと、たとえば授業中にこんな会話をしたことぐらいだ。

教授:さて、日本では病院にいった場合の支払いシステムはどうなりますか?
自分:一部を患者負担、残りは加入している公的保険から支払われます。
教授:請求金額はどのように決定されるのですか?
自分:患者が受けたサービスが点数化されて、それに基づいて請求が行われます。
教授:その請求する点数が正しいかどうかは誰が監査するのですか?
自分:・・・さあ?誰も見てないんじゃないですか?(Nobody might check?)

ここで教授は「そういうブラックボックスと思われている状態、まさしくそれが問題なのです」と全員に向かって告げたのだった。こういう一見自分にとっては常識だと思っているようなことを改めて学ぶ機会と言うのは本当に面白い。


次に今回の授業が良かった点に、少人数だったという点がある。MBAの授業は日本の大学の授業にくらべれば遥かに議論が多い・・ということになっているが、実際には人数がたくさん参加すると、議論と言うよりはお互いに言いたいことを言うだけになってしまうし、聞きたいことを自分のタイミングで聞くことは難しい。

ところが今回の授業に参加しているのは20人以下ということで、いつでも好きな時に授業をSTOPして質問をすることが出来るし、教授は適宜時間を使って学生を小グループにわけて議論をする時間を作ってくれたのであった。こういう「グループごとに発表する」という授業形態は、教授側からすれば発言(と熱意)があまり事前によめないこともあり、面倒くさいと思うのだけど、今回の教授は一つ一つ丁寧に議論に付き合ってくれて、日本の大学でいえばゼミのような楽しさがあった。個人的には、やはり若手の助教授クラス、しかも客員教授はいいよねぇ、とあらためて自分の判断が正しかったのを実感したのである(ちょっと大げさ)。


実際に学んだ内容もかなり印象深く、自分の中でしっかり言葉として残ったのも非常に好印象だった。この授業に限らずMBAの授業は広く浅くというのが一般的なので、極端に言えば自分の中で「一生忘れないワンワード」があれば、それで十分だと思っているのだが、今回の授業でもそういったワードを得ることが出来た※3

そのワンワードというのは、聞いてみれば実に当たり前のことなのだが「医療と言えども大きな目でみれば、経済的なIncentiveが動かすための原動力となります」ということ。(もしかしたら僕だけかもしれないが)医療というと「お医者様がいつでも完璧な治療を目指してくれる場所」というイメージがあるのだが、当たり前だが医者も病院も、保険会社も経済的な利益がなければ生きていけないし、人間である以上より多くの金銭的メリットがあるほうがいいに決まっている※4

むき出しにするか隠すのかは別として、やはり個々のプレイヤーが「自分にとっていいな」と思えることでないと、大きな組織やシステムを動かせないというのは、とてもとても重要なことだと思う。個人的にも、善意には過度な期待するな、というのは自分のポリシーでもあるし。


■ 業界の話をする意味ってあるの? たぶん、ある ■

CEIBSでのカリキュラムを見ても、今回のHealthcareのように「特定の業界に特化した授業」というのはほとんどない。他に似たような授業を上げるとしたら、"Hedge fund"と"Investment Banking"というFinance系の授業があるが、どちらかということこれは業界と言うよりもFunctionに注目をしているのではないかという気もする(残念ながら僕は登録していないが)。

それじゃあなんでこのHeaclthcareだけわざわざ「業界」として取り上げるのか、というと、中国において「最も解決が必要」で、かつ「必ずビジネスチャンスが発生する」のがこの業界であるからに他ならない。


中国はGDP上で見れば既に世界第二位になっている経済大国であるが、一人当たりのGDPで見ればまだまだ先進国にはほど遠いのが現状である。しかもその富の偏在っぷりでいえば、日本など可愛いレベルであり、地方にいけば経済発展(?)というレベルの場所はまだまだ多い。・・・というか、そういう場所は外国人が入れない場所もまだまだあるので、書いている自分でも実際に目にしたわけではない。
その上、長年の一人っ子政策(と経済発展の副作用)で急速に少子高齢化が進んでおり、医療福祉問題は「必ず」この国のそう遠くない未来に解決しなければならない問題である。しかも現在ですら公的医療のレベルは泣けるほどに低い。はっきり言って、中国にとって「山の高さを競うのではなく、日々のオペレーションのレベルが問題になる」医療と言うのは最も解決が苦手な分野である。

「必ず」解決しなければならない問題がある、ということは、そこには「必ず」ビジネスチャンスが発生するということである。しかも、医療のように地場の産業と地方公的
機関が必ず関わってくるような分野は、先進国の技術レベルだけでは戦うことが出来ない、言いかえれば外から見た知識だけでは戦えない領域でもある。だからこそ、僕が在籍しているCEIBSのように各リージョンで貢献が求められるようなMBAにとっては非常に大きなトピックなのである。


個人としても、せっかく仕事をするのであれば世の中のためになったほうがいいと思っている人間 ‐世界を変えるというMBAらしい言葉はあんまり好きではないが - にとっては必ずどこかで接点がある業界だと思っている。少なくとも問題意識だけは心のどこかに埋めておくべきなんじゃないかと思っている。

はっきり言えば今回学んだことは全然全然基礎の話だし、これで中国について何かを学んだということはできないくらい外国の(主に米国の)話しである。それでも、今回の非常に短い時間が0でないことを祈って、そういう風にMBAというのはあるべきだと思っているので、夏休み期間中にもう一回はReadingを読みなおしてみようと思っていたりする。何よりプロジェクトレポートも残っているしね。。



※1・・・ある中国人学生は「彼女は助教授だから、大した授業はしない」という理由で参加していなかったのだが、自分から言わせれば、わざわざ夏休みに他校まで来て授業をしてくれる助教授クラスは成果をほしがっているのだから、真剣に授業をするはず・・と考えたりする。どっちにしてもいやらしい判断ではあるが。
※2・・・逆に初心者向けすぎたらしく、我がschoolのHealthcare clubのリーダーを務めている女性には簡単すぎてつまらなかったらしい。彼女の業界知識はハンパないので、彼女が面白い授業をやったら我々は全員爆死であろう。
※3・・・自分の記憶方法として、ワンワードさえあればそこから紐づけて記憶を引っ張りだしてこれるということも大きい。
※4・・・もちろん個人によって期待する金銭的見返りは違うだろうし、精神的な充足感と言うのも違う。ここではそういった個別の例ではなくて、全体としての話をしている。

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2012年7月15日 (日)

第49週目終了 -Intern 開始と次の学年のこと-

Term3の授業が終わったと思ったらもうすぐにIntern期間が始まった7月。6月までのストレスと日本に弾丸でもどり、すぐにこちらでテストがあったり・・と結構どたばたしていた疲れが体に出たのか、今週は月曜日からIntern以外はほとんど寝て過ごしていた(ひさしぶりに高熱が出て結構焦った)。早起きをしなければならない・・というプレッシャーもあり、夜も早く寝たり風邪薬をしっかり飲んだおかげで土曜日には無事に回復。ということで、なんだかよくわからないうちに終わってしまった第49週目も無事に終了。


■ Intern出勤は朝7時に家を出ます・・■

さて5月末に決まってからちっとも連絡がなくて本当に話が進んでいるのだろうか・・と不安になったInternも、今週から無事にスタート。内容に関してはかなり厳しめのNDAを結んでいるためにかけないこともあるのだが、別の機会にしっかり書きたいと思う。色々と驚きがあるし、おそらく200人近くいるうちのschoolの中でもかなりユニークな経験をしていると思うので、そのあたりをお伝えしたいなと思ってる。

業務内容自体はまだ仕事が立ち上がったばかりなのでそれほど多くはなくつらさもないのだが、別の意味でこのInternは非常にチャレンジングである。何が辛いって、働いている場所が上海のちょうど反対側にあるために毎日通勤に二時間近くかかり、始業に間に合うためには朝7時過ぎには家を出なければならないのだ。今までは、朝9時開始の授業に5分前に起きて参加したこともあるような生活をしていたので、正直これは結構厳しい。


ちなみに通勤経路は以下のようになっている(上海に来たことある人しかわからないと思うけど・・滅茶苦茶遠いのです)。

school@紅楓路  → 地下鉄9号線の楊高中路駅近くまでタクシー(15分)→ 地下鉄1号線終点の辛庄駅からさらにタクシーで20分ほどかかる工場までシャトルバス(75分)

おかげさまで会社がシャトルバスを運行してくれているおかげで通勤費用は行き帰りのタクシー代だけだし、バスの中では寝ていることができるのだけど、このシャトルバスに乗り遅れたら地下鉄を乗り継いでいかなければならないわけで、朝のプレッシャーは半端ないことになっている。こういう「朝に厳密な始業時間がある」というのは社会人1年目以降一度も体
験したことがない、フレックスタイムサラリーマンですっかりひ弱になっているため、残り八週間も毎朝プレッシャーと戦いながらの起床となりそうである※1



■ 2012学生が本格的にschoolへ ■

MBAというのは毎年カリキュラムが変わるものなので所属している年が違えばカレンダーも学ぶ内容も変わってくる。例えば我々の学年は8月頭にMBA生活が始まったわけだが、今年入学の学生は来週から授業が始まったりする。・・・ということで、いよいよ本格的に一つ下の学年がschoolに入居するようになっている。

MBAというのは一度社会に出てから入ってくる場所なので学年によって年齢が一緒ということは全然ない。うちのschoolの場合学生の平均年齢が29歳なので、僕は今の学年でも平均よりも年をくっているわけだし、逆に下の学年でも僕より年上もいるだろう※2。ただ、そういう実年齢に差があるということは別にして、新しくschoolに来た2012の学生を見ると感じるのはやはり「若い」ということである。


我々の学年はもうMBA生活の大部分が終わってしまったという感覚があるし、1年間の経験を通して良くも悪くもMBA生活の現実というものを知ってしまっているので基本的には枯れているのだけど、新しく入ってくる学生にとってはこれからがMBA受験の苦労を取り返すチャンスなのだな~と、そんなことを見ていると思う。僕たちも去年の今頃はお互いを知らなかったし、MBA生活とはどんなものなのか・・ということを手探りで探す時期だったので、今とはまったく違う目でschoolを見ていたような気がする。

実際に生活が始まってしまえば、あっという間に授業でカレンダーが埋まるようになってしまうし、グループでの作業に一喜一憂することで時間がすぎていってしまうのだけど、(枯れてしまっている僕らに迷惑にならない程度に)大騒ぎをして楽しんでくれればいいと思う。
個人的には我々が改善点としてschool側に伝えた点がどのくらい反映されているかというのはすごく興味があるので、それは別途どこかで確認できたらとは思っている。Rankingが重要な意味をもつMBAでは、各学年の学生生活もTry and errorの挑戦の一つなのだから、しっかり我々のフィードバックを生かしてくれていることを期待しています。


・・・と、まだ自分のMBAも終わったわけではないので、明日以降も引き続きIntern(と早起き)をがんばります。。



※1・・・全然休みのはずの日曜日も普通に6時半に目が覚めて着替えようとしたところで気がつき、またベッドに戻るということを早速しでかした。
※2・・・ただ、この平均年齢。全学生の1割を占める韓国人が引き上げているような気もするので、大陸学生はみなもう少し若い。27歳ぐらいで入ってくるのが多いイメージ。

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2012年7月14日 (土)

China Healthcare Systemの授業登録での一コマ

本当は色々書くべきことがたまっているのだが、今日から始まった二週間の超短期授業であるChina Healthcare Systemの授業で面白いことがあったので、今日はメモ代わりにそれを書いておこうと思う。



■ Term4の授業形態 ■

我々のschool(だけでなく多くのMBA school)では夏はInternの時期なので、通常の平日授業というのはなくなってしまう※1。夜に授業を設定するschoolもあるようだが、うちの場合は週末の土日を使って計24時間(3時間授業×6)の授業期間を合計3スロット設定している。この期間は学生が必ずし上海にいるわけではないので、授業を取るかどうかというのは完全に学生の選択にゆだねられていて、授業をとらないという学生もかなり多い。Internで疲れているのに土日も授業とか耐えられん・・というわけだ。

僕の場合はというと、9月以降はなるべく楽をしたい・・というわけではなくて、9月以降は就職活動に集中したい(もし就職が早く決まった場合には、バイトに来いと言われる可能性があるのが中国にある企業だし・・)という理由でこのTermでも最低一つは授業を取ると決めていた。といっても、無理して貴重な二単位を浪費するのも嫌なので(登録できる単位数は上限が卒業必要単位と決まっている)興味があるものがなければやめようと思っていたのだが、China Health-care Systemというなかなかに興味がもてそうな授業があったので、それを選択することにしたのだった。


同級生には「広告系なのにヘルスケアに興味あるの?」と驚かれていたのだが、もともと(自称)社会派の自分は中国のヘルスケアには関心がある。中国に住んでいる外国人は誰しも一度は、自国の医療レベルと比較してその差に驚くし、未だ多くの人が貧困層にあるこの国では公的医療の改善は、quality of lifeに直結するからだ。それに、普通にこの国の経済を眺めれば、医療が巨大な成長ビジネスであることは誰にとっても明らかなわけだから「今は関係がないから」といって知識を獲得しておかない・・という選択はあまりにも惜しいと思う。特に僕のように、ある程度functionは固定されているけど、お客さんやら自分が所属している会社がコロコロ変わるようなタイプの人間にはこういった業界知識というのは、後から思わぬところで役に立ったりするものである。


■ どでかいReadingとFlexible対応 ■

さてそういった動機から授業登録をしたものの、まず登録者に送られてくるReading listを見て心がブチ折れそうになった。とにかく量が多い・・・。MBAというのはとにかく量を読むもの・・というイメージがあるかもしれないが、うちのschoolの場合、実はそんんあい多くはない。せいぜいで一回の授業に向けては20~30ページが最大という感じだ。授業が二つあると多いと60ページぐらいになるわけだが、それでもせいぜい3時間あれば読み終わる。それにTerm3までは基本的にschoolにいるので読む時間を取ることはそれほど難しくない。

しかし、この授業向けに指定されたreadingは一回の週末で200ページを余裕で超える。これはさすがに厳しい・・(と感じた学生が多かったと思う)。普通にschoolにいればダラダラ読んでいてもなんとなく終わるのだが、今は平日は外に働きに出かけているというわけで、さすがにこの量は多いと感じた学生は多いと思う。


さらに課題に「メンバーをschool側が指定する」グループプロジェクトが含まれている。前回のエントリーで書いたようにだいたいの学生は今の時期になると、メンバー決定方式のグループプロジェクトにうんざりしている・・というのが偽らざるところである。この時期になると成績が多少下がることなど痛くもかゆくもないと思ってる学生がほとんどだし、フリーライディングをしたとしても失うものは何もないと思っている学生を止める術はないからである※2。さらに今回は〆切までは二週間しかなくschoolにいないということもあり、グループでの作業にはかなりの気合が求められる。

と、授業が始まる前からかなり参加人数が危ぶまれていた授業だったのだが、本日の授業ではさらに教授から「どちらかというとビジネスというよりは政策よりの話がメインです」という台詞があり、ここで離脱者が出る。確かに中国人としては自分の頭の上ので決まる政策の話よりは自分のビジネスの話を聞きたいと思うよねぇ・・。個人的にも機器ビジネスの話を聞きたいと思っていたのだが、実を言えば一度しか中国の病院にいったことがない身としては政策の話でも十分になるだろうということで踏みとどまった。


この段階で授業参加者が15人になってしまい、たぶん最少開講人数を割ってしまったと思うのだけど、一度始まった授業がキャンセルされるということはないらしく、普通に授業は進んでいく(授業の内容は全部終わった後に別途書いていこうと思う、時間があれば・・・)。
このTerm4では土日で一気に授業を進めていくので、午前午後の間に昼休みがある。で、午後の授業の初めに唐突に教授(客員教授でこの授業のためだけにうちのschoolに来ている)が「schoolの常任教授と話した結果、平日の負担も大きいようなのでReadingはMustではなく、あくまで参考図書という扱いにします」と言いだすではないか。。ということで、この授業、Readingの負担が重すぎる授業から一気に負担0の授業になってしまったのである。。。

このあまりにもFlexibleな対応、個人的には半分は狙ってやっているのではないかと思っている。だってそもそも客員教授が授業計画を作った段階である程度は常任教授も見ているはずだし、Reading listが配られたのは一週間以上も前だったのだから。また作りなおしたわりにはPPTも結構綺麗に出来ていたし。。ということでなんとなく次のようなシナリオがあったんじゃないの、と思ったのである。


こういった専門業界の話というのは興味のある人間とない人間がはっきりわかれけれども、授業参加のハードルが低いと興味がない人間が大量に参加してしまし、結果としてグループプロジェクトの質は下がってしまう。そこで、最初に授業参加のハードルを滅茶苦茶上げておいて、本当に興味のある人間だけを残しておく・・

自分の考えすぎ・・というのもあるかもしれないが、実際に午後の授業は少人数でかなり真剣な議論が出来ていて、個人的な授業の満足度は非常に高かった。もともと自分が大学院で学び方を学んだというのもあるのだろうけど、授業中に人が好きかって出て行ってしまったり(これはルール上は禁止されている)、ほとんど発言しない学生が大半を占めるというよりはずっと好感が持てる。ということで、明日も含めて三週間は休みがない生活になってしまうわけだが、明日も気合を入れて授業に参加しようと思うのであった。




※1・・・うちのschoolは7月の第二週から8月最終週までがIntern期間でその後一週間が夏休み。自分の場合は夏休み期間もInternを入れてしまったので、9週間のInternである。
※2・・・もしフリーライディングで自分の評価が下がると考える学生であれば、そもそも最初からそういう行為はしない。

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2012年7月 8日 (日)

第48週目終了 -MBA生活最大のプロジェクトは無事に終了 -

一瞬だけ日本に帰ったり、Term3後半授業科目のテストがあったりと、これまたあわただしく過ごしていたらあっという間に一週間が終わってしまった。本来は一番大きいイベントになるはずであったプロジェクトのクライアント向け発表は、日本にいたためFacetimeを通じての参加となってしまったが、今回もチームメイトに助けてもらい問題なく終了。ということで、Term3最後の48週目も無事に乗り切ったのでした。


■ うちのチームのTOPIC ■529453_359988077408026_1064970665_n

僕が通っているCEIBSではTerm2の終わりからTerm3いっぱいを使ってIntegrated Strategy Project(ISP)というプロジェクト型授業がある。建前としてはこれまでに授業で習った知識を利用して、実際の企業をクライアントとして戦略的な提案をするプロジェクトということになっている。この授業はCEIBSのウリの一つ・・・ということで、Term3のメンバーはこのプロジェクトのメンバーと同一になるように決められているし、Term1・2とは違い「自分たちの意思」でチームメンバーを決定できることになっている。

チームメンバーはschool側からの説明では、まず自分がやりたいテーマを決めてからそのテーマに合うようなメンバーを探してチームを作る・・・ということになっているが、Term1・2の経験から「何をやるかよりも誰とやるかのほうがはるかに重要」とほぼ全ての学生が理解しているので、まずは気があうメンバーに声をかけることからスタートする※1
このチーム結成はある意味でいままのMBA生活が問われるもので、これまでの行いが悪かったりあまりにも能力がないと思われているとチームを組もうというお声掛けがかからない。あるインド人学生などはギリギリまでチームが決まらずに「俺はまだフリーだぞ!」というメールを全生徒に投げていた・・・。先週も書いたように僕は幸運にも、チーム結成が始まった日にコリアンチームから声をかけてもらったので、この「誰とチームを組むか?」という問題に悩むこともなく、さらにメンバーが非常に優秀だったのでその後の作業もスムーズに進めることが出来た。


チームが結成されると、次はプロジェクトトピックを決定しなければならない。決定方法はいたって簡単でMBA Officeが交渉して獲得してきた案件一覧についてそれぞれのチームに配分された持ち点をbidしていくというものである。基本的には一番多い点数をbidしたチームにプロジェクトが割り振られるのだが、それぞれのチームの過去のバックグラウンドも一部考慮されているようである。難点としたは、実際にプロジェクトが割り当てられるまでは会社名がわからないので、特定の会社を狙い撃ちしたい場合などは、発表後想像と違う会社名が出てきてがっかり・・ということがあったりもする。

我々のチームはメンバー全員がMarketing志向で「絶対に中国系企業にはbidしない」という固い決意を最初に決めていたので、特に議論になることもなく粛々とbidした結果「金融機関の中国における一般顧客へのブランディング」というトピックを割り当てられた※2


学生の立場からいえばはっきり言ってこのISPというプログラムは運の要素が非常に大きくて、クライアントの熱意・対応・期待値によって負荷が大きく変わる。あまり熱意がないのも困りものだし(全然プロジェクトが前に進まないから)、かといって熱意がありすぎるのも負担が大きすぎて困る、というのが本音。我々のクライアントは初めてうちのschoolと組むということで、熱意はかなりないほうでなかなか我々に会う時間をくれなかったのだけど、一回目のMTGに向けて全力で準備をした結果、プレゼンで好印象を与えることが出来たらしく、その後はスムーズに物事が進むようになった。ちなみに最も運がなかったチームは、なんとクライアント企業の担当部署全員が解雇されるという洒落にならない事態が発生したりもしていた。。

我々のプロジェクトは最初は「一般顧客へのブランディング」という壮大なテーマだった上になかなか実際に会うことが出来ずにいたためどれだけの作業量になるのか想像もつかなかったのだが、実際にあって見るとかなりfixされたゴールを持っていることがわかり、しかも期待値もそれほど高くなかったため、作業量が爆発するということもなかった。school側からは各人が4カ月で180時間ぐらいを使うことを期待する・・というイントロがされていたのだけど、たぶんその7割ぐらいでうちのチームの作業は終わったのではないだろうか・・・。


このプロジェクト型授業はクライアントがいるとはいえ授業の一環ではあるので、外部からメンターがついたり教授がプロジェクト担当としてつくのだが、その人選にも、まあ恵まれていたほうだった。外部メンターはすこぶる気のいいコンサルタントの方々で我々の説明に対して控え目なフィードバックをくれたし、担当教授のほうは正直イマイチだったのだが、彼の授業を僕が受講していたのでその内容をプロジェクトに反映させてみたら俄然評価があがるという戦略的ゴマスリが功を奏して、無事に口頭試問も乗り切ることが出来た※3



■ MBAでプロジェクトをやる意味 ■

このようにうちのチームは非常な幸運とチームメンバーに恵まれて、楽しくこのプロジェクトを終えることが出来たのだが、チームによってはクライアントがいなくなったり(前述の全員解雇・・)、Goサインを出したCEOが退任してしまったり(プロジェクトオーナーがいなくなるわけですね・・)、社内担当者が中国語しか話せなかったり(外国人学生はただの置き物に・・)やるべきはずのプロジェクトがすでに社内で解決済みだったりと波乱万丈だったりする。そして運不運はMBAにおいては「Life is not fair」ということで無視されるのである・・・。

こういったクライアント参画型のプロジェクト型授業というのはかなりのMBAで採用されていてどこのMBAでもウリとしているのだけど、一学生から見ると運営体制に問題があるよな~と感じるとも非常に多い。


  1. クライアントのヤル気は低い
  2. こちらが学生ということもあるのだけど、基本的にクライアント側のヤル気は低い。うちのschoolではお金をとっていないということも理由の一つだが、企業側も「いざとなれば適当にやればいいや・・」と思っているところもあるようである(ただしこれはお金を取るschoolでも同じような問題があるらしいので、お金の問題ではないのかもしれない)。
    企業側としては「プロジェクトを一緒にやる」と決めた段階で、海のものとも山のものともわからない学生に対して時間と人を割かねばならないというだけで負担感はあるし、熱意をもってもそれに答えるだけのクオリティが発揮できるかどうかは不明なので、これはある意味いたしかたないのかもしれない。

    この問題は教授たちも認識しているようで「クライアントのヤル気がないのは普通です」とか「コンサルティングプロジェクトでは相手の協力を勝ち取るのも仕事のうちです」という説明がなされる。確かにそれはその通りなのだが、普通のコンサルティングで行われるはずのピッチ(最初の提案)がなされないうちにとりあえずクライアントになることだけが決定されてしまう、というのはやっぱりちょっと状況が違うのではないの・・と思ったりするのである。


  3. 教授のヤル気も低い
  4. うちのschoolの場合でいえば全部で30チーム以上のプロジェクトが一気に走ることになり、教授たちも分担してそのチームの進捗を評価することになるのだが、基本的に教授たちからヤル気を感じることがなかった。なにせ、うちの担当教授に限っていえば、我々が適宜送っていた資料を一度も目を通していなかったのだから・・・。

    冷静に考えれば各教授は10チーム以上を担当している上に、それぞれのトピックは全然違うし、必ずしも本人の専門と一致しているわけではないので、手をぬいてしまうのは仕方がない・・・ともいえるのだが、それだったらもっと大勢の教授を割り振ればいいわけで、どうもカリキュラムディレクターが言ってることと現場の対応が違うように見えてしまう。この「上の言ってることと現場の対応は全然違う」というのは中国のあらゆるところで見られるし、うちのschoolも基本そういう感じなので皆慣れっこになってしまってるけど、そういう諦念が(特に)外国人に平まってしまう現状と言うのはいいことは何もないと思うのだが。


  5. MBA Officeは案件獲得で手いっぱい
  6. よくあるアフターセールスが悪い会社みたいだが、案件を取ってくるMBA Officeは当然のように、その後の対応まではしてくれない。我々のクライアントの場合は、NDAを期限までに返送してくれなかったので担当教授にその旨を伝えたら、はるか彼方までたらいまわしされている間に、クライアントの事務担当が送り返してくれたのだった。

    うちのschoolの場合ランキングはそれなりに高いとはいえ、企業側からお願いして仕事をしてもらおう・・と思うほどのレピュテーションはないので、どうしてもMBA Officeはお願い営業になってしまうのだろうと思う(事実、毎年案件獲得はかなり苦戦しているらしい)。さらに中国人のホワイトカラーというのは良くも悪くも自分の評価に直轄することしかしないので、その後に学生がどのように苦労するかにはたぶんあんまり興味がないと思われる※4


ということで色々と駄目な点を書いてきたのだが、それでも個人的にはこのプロジェクト型授業で学ぶものは多かったので、来年以降に少しずつでも改善をしていってほしいと思う。事実多くのプログラムで少しずつ改善が行われているので来年はもっと良くなると思う。本当はこういうことを言うためにstudent committeeの委員がいるのだが、ここら辺はそもそもの問題意識のすり合わせから始めないといけないし、そもそもそこにこだわる学生いもあまりいないだろうし・・他のschoolはどういうように運営をしているのかをぜひ知りたいところ。



※1・・・フリーライダーと組んだ時の面倒くささは体験したものでないとわからない・・が、ほぼ全てのMBA生が体験するものであろう。。文句(意見・自己主張)が多すぎる学生とも正直言ってチームを組みたいとは思わない。
※2・・・NDAを結んでいるので会社名を書くことはできません・・・。大陸学生が一人しかいないチームだったので中国系企業を決めないというのもすぐに合意できたのであった。
※3・・・どのくらいイマイチだったかというと、先週のエントリーで書いた親友の韓国人は第一回の彼のフィードバック面談での会話に失望して、彼の授業をキャンセルしたほどである。広告系の授業だったので、僕には大変楽しかったのだが・・。でも、内容が面白かっただけで、彼が良かったわけではないという話もあるが。。
※4・・・なので、中国人と交渉する時に、もしあなたが上役を知っているのであれば「そこまで仰るのであれば、あなたの公式回答をもってあなたの上役に相談しなければなりませんが、それでもよろしいですか?」と言うと、かなりの確率で物事が動く。だいたい、彼らは面倒くさくて仕事してないだけのことが多いので。

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2012年7月 1日 (日)

第47週目終了 -チームメイトにおんぶにだっこで何とか乗り切る・・-

(またも時間がとれなかったために、一週間ほどおくれて更新しています)
最後は息も絶え絶えだったが、何とか第47週目も無事に終えることができて、これにて6月も終了。今月は精神的にはMBA入学以来最もきつい一ヶ月だったといっても言い過ぎではないと思う。インターンあり、プロジェクト授業あり、個別の授業のレポートありとスケジュールが次々と変わる中で、何とか毎日を乗り切っていたらようやく6月が終わりました??という感じ。とはいえ、このつらいスケジュールをやりきり、我侭にもInternを3つもしたおかげで、得るものもすごく大きかった。本当に充実した(そして厳しかった)Term3だったが、まずは終わってホッと一息。


■ スケジュール調整でチームメイトにおんぶにだっこ ■

6月は基本的に月曜日と水曜日しか授業がないため、火・木・金にはInternを入れるというスケジュールで臨んだ六月だったが、当初想定とは全然違ってスケジュールがぶつかりまくりで大変ストレスがたまった。まず、約3ヶ月かけて進めているプロジェクトを教授に進捗報告するというイベントが不意に発生したりするので、そこではたとえ外にいたとしてもschoolにもどってこなければならない。この報告イベント、最初からカレンダーに入れておいてくれれば事前に調整することが出来るのだが、だいたい一週間ぐらい前にいきなり通知があるのでそこからIntern先にお願いをしなければならないのである。

次にこれは不可抗力なのだが教授が元CEIBS教授のお葬式に参加するために、授業日程が変更になってしまった。school側もこれまでの交友関係や教科の被りを考慮して参加教授を設定したのだろうけど、いきなり変更になるのはやはり辛い。個人的にはうちのschoolのように厳しい出席ルールを設定しているようなschoolの場合には、授業日程が急きょ変更になった場合には出席有無を問わないようにするほうがフェアだと思う。学生側の事情はほとんど考慮されないのに・・というところがひっかかる点。

さらに、Term3は「Internを既に始めている学生」と「授業のみに参加している学生」がチームの中に混在していたり、「schoolに来る日数が限られている学生」と「schoolに住んでいる学生」の登校日数の差が激しくなってくるので、さらに調整が大変になってくる。これがTerm1やTerm2であれば、ほぼ全員が毎日schoolに来ているわけで「午後の授業が終わったら後にmeeting」みたいな設定が簡単に出来るのだが、この時期になると僕も含めてみなバラバラの活動をしているので、なかなか思うように会う時間を作れなかったりする。


こんな状態でよくTerm3を無事に終えることが出来たな・・・と思うのだが、はっきりいえば、今学期はほぼ同じチームの韓国人におんぶにだっこだった。まず一人は、ものすごいリーダーシップを発揮してくれて(というか、いつも手を動かしてくれて)ドンドンとPPTの資料を作ってくれるので、Intern組(僕も含めて3人いた)は少々荒い資料でも彼が何とかしてくれるのである。彼は同級生からは「パワーポイントマスター」と呼ばれるほどに知的なスライドを作ってくれるので、完成したものを見ると「毎回勉強になるなぁ・・」と感心するのだが、1枚あたり2時間以上かかると聞いた時には申し訳なくて足を向けて寝られないと思ったものだ。

さらに、全同級生の中でも親友と呼ぶことのできる韓国人友人が「俺は会社派遣だから時間はある。お前たちは仕事探しが重要だから、プロジェクトは最大限にサポートするぜ」と何とも泣けることを言ってくれたのをいいことに、我々は思う存分Internにせいをだしたのであった。ちなみに彼は高校時代からアメリカと韓国を行ったり来たりしており、4年かからずにコーネルを出るという非常に優秀な学生で、レポートを書かせるとそこらの中国人教授が書くよりもずっと読ませる文を書く、オールマイティな人間である※1。彼は30代中盤ということで、仕事の仕切りも非常にうまくスケジュール管理なども全面的にお任せしていた。


いろいろなチームの話を聞いていると、自分が属しているチームは非常にラッキーだったと思うし、何よりこのチームに誘ってくれた韓国人二人にはお礼をしてもしきれない。就職が決まったらソウルまで行って食事をごちそうせねばと思っている。



■ Internをやってみてのご報告 ■

さてそういった感じで日々スケジュールのぶつかりあいでパフォーマンスがどうしても中途半端になり、さらに実際に遅刻やら早退を繰り返していたものの、おかげさまでInternの結果については非常にいい評価をいただくことができた。実際に人がいない・・・ということも大きいのだろうけど、最後にInternをしていた広告Firmでは「また9月1日からおいで」といっていただくことができたし、給与にさえ拘らなければ、オファーはもらえそうという感触を得ることができた※2


他にも、この集中的にいろいろな会社を体験するという経験からいろんなことを気づくことが出来た。

まず以前にも書いたように日系メインの広告会社・リサーチ系広告会社・米国系広告会社の三社で働いて見て、自分がMBAで学んだことのどんなことが短期的に活かせるかということも理解できたし、実際に働いてみると、ぶっちゃけて言えば「やることはあまり変わらんな・・」というのも実感することが出来た。やることの違いでいえば、一社目で社内異動で職場を転々としている時のほうがはるかに大きい感じで、基本的にはリサーチと分析がメインになるんだろう・・・ということの予想がついたのは大きい。

次に自分と言う人間は、とりあえず何に対しても興味を持つことが出来るというのを改めて実感した。それぞれの顧客は「金融機関」「B2Bの自動車サプライヤー」「自動車メーカー」とかなり分かれているものの、何を調べていても、ちゃんとその過程を楽しむことが出来た。こちらで面接する人事からも言われる通り、基本的に飽きっぽい・・というかスピード早く生きていたい人間ではあるのだけど、その一つ一つの過程では、たとえ自分があんまり向かないと思うようなリサーチであったとしてもワクワクして働くことが出来ていた。・・・ということで、やることが変わらずどこにいてもそれなりに楽しめるんであれば、結局就職先は社会への影響度とか可能性とかそういう軸で判断したほうがいいのかなとも思ったり。


最後に、自分でこれまで気付かなかった「自分が海外で働きたい理由」というのがようやく言語化することが出来た。日本人・中国人・欧米人とバラバラな人種、バラバラな言語で働いていると、当然ながら母国語以外では伝えたいことを100%正しく表現することが出来ない・・という場面に出くわす。一応中国語・英語ともに「言いたいことをちゃんと言える」レベルには達しているのだが、相手にうまく伝わらない時に「違う方向から説明しなおしてみる」みたいなことが出来るほどの言語力はない。・・ということで、やっぱり職場での議論ではかなり苦戦したりする。

少なくともMBAに来るような人と言うのは母国語であれば、自分の意図することをほぼ正確に表現することは可能だと思う。そういった人の中には、母国語以外でうまく伝えられないことをストレスと感じる人もいれば、特に気にならないという人もいるんだと思うんだけど、僕の場合、むしろその状況が積極的に楽しいのだな・・ということを、なんと中国歴5年目(の終わり)にしてようやく気付くことが出来た。母国語であれば100言えるところが、外国語だと60しか言えない。この環境で毎日少しずつ言語を覚えていくのが、すごく楽しいのだな~ということを今更ながら自覚したのである。まさにアハッ体験※3。つまり僕と言う人間は基本的に新しい言葉が通じない場所にいくことは全然ウエルカムなので、つまるところ結構どこでも楽しく仕事出来るんだろうなということをあらためて実感したのであった。確かに近頃は違う国に行ってみたいと思うようになったしね、あくまで中国を軸足にして。


ということで、いろんなことを考えたInternも無事に終わり翌々週からは、今度は製造業で働くInternに臨むことになる。その前に日本に一瞬戻ったり、テストがあったり、プロジェクトの最終発表があったりと引き続きバタバタしているけど、まずはうまく6月を乗り切ることが出来たことに改めてホッとしているのであった。。



※1・・・なんでそんな同級生が自分と仲良くしているかといえば、彼が最も愛する組織が広島カープであり、その話相手に最も合うというのがその理由である。論文を書きながら津田恒美の話をして涙ぐむ彼を見ていると、ぜひ彼が元気なうちに広島カープには日本シリーズに出てほしいと強く願ったりする。
※2・・・とはいえさすがにこの年になると、いくらでもいいので自分の働きたい職場で働くという気持ちにはならない。特に収入がない学生生活を送っていると「貧すれば鈍する」ということを痛感するので、自分の納得する収入をいただける場所で働きたいと思う。
※3・・・自分でこのことに思い当ってから色々な人に話しまくっているのだが、なかなか共感してもらうことが出来ずにいる。みなストレスを感じるタイプなのかしら。。。

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