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2012年9月23日 (日)

第59週目終了! -Term5-aは販売の話をやってます-

9月第二週に入ってからはSchoolの授業も復活で、普通に教室で講義を受ける生活が続いている。この二週間はピリピリした雰囲気があってあまり勉強に集中できるような状態ではなかったのだが、それでもCaseを読んで提出物を書くというサイクルは変わらない。・・・とはいえ授業中にいきなり日本にいる友人や親せきから安否や情報の正否確認の連絡がきたりするので、そういった場合にはiPadでポチポチと連絡をしていたが※1

今学期は全て選択授業で自分のとりたい授業を取ることが出来るし、これまでに比べれば期間内にとらなければならない授業数もかなり少ないので、ゆったりとした中で生活を過ごすことが出来ている(気合で夏休み期間中に授業をとったのが、ここにきて効いている)。ということで、何があっても変わらぬ授業生活が続いたMBA生活59週目も無事に終了。


■ 選択授業は「何をやるか?」より「誰がやるか?」で

うちのschoolは選択授業の自由度があまり高くなく、Term5とTerm6のみ(18か月の後半66カ月のみ)に受講が認められている。二年間のプログラムの中にはすべての期間で選択授業と必修を組み合わせることが認められているschoolもあるので(例:シカゴ大学Booth school)、「必修でしっかり勉強しなさい」というのがうちのschoolのプログラムだと言えるだろう。

選択科目は大きく分けて「Marketing」「Finance」「General Management」の3つのカテゴリに分けられていて、ある特定のカテゴリで所定の単位数を取得し、さらに条件を満たすとその分野を専門的に取得したとCertificationに書いてもらえるというメリットがある。僕は一応Markteing分野志望ということで、そのCertificationを狙っていたのだが、すでに実務で嫌というほどやったTopicもあったし、あまり興味がわかない授業も取らなければないということで、専門分野取得は早々に捨てて、気の向くままに興味のある授業を取っている※2


選択授業はbid systemと言われていて、それぞれの学生に一定のポイントが最初に割り振られて、興味のある科目に自分がポイントを賭けていくというシステムになっている。もし自分が投じたポイントが開講人数内に含まれていれば、はれてシートを手にいれることが出来るというわけだ。
選択授業の内容は事前にシラバスで配られているし、昨年度の学生の評価を見ることもできる。個人的には選択の際にもっとも役に立つのはシラバスではなく、先輩からの口コミである。基本的にMBA schoolにいる学生と言うのは志向が似通っているので、先輩からの口コミというのはかなり信頼できるソースなのだ。

またこれまでの1年間の経験から、「面白そうなトピックだが、教授の講義がつまらない」よりは「あまり興味がわかなくても、教授の講義面白い」方がはるかに満足度が高いこともわかっているので、昨年度の学生からの点数もかなり参考になる。ちなみに、この点数があまりにも低いのが二年以上続くと教授がリリースされる(クビになる)こともあるので、教授にとっても高い点数を取ることはある程度必要である。ただ、2012年現在だと中国で欧米からきた学生もそれなりに満足するようなレベルの授業を提供できる教授は相対的に数が少なく、教授は売り手市場であるようで、少なくとも職をなくすということはないようである※3

あとさり気に重要なのは、グループワークの量。この時期は学生の約半分が海外からの交換留学生なのだが、彼らはschool以外に住んでいるし「短期間で中国を味わいたい」と考えてきているので、(相対的に)授業で時間を使うのを抑えたいと思っている学生が多い。
うちのschoolはほぼ全ての授業でグループワークが必須なのだが、あまりにグループワークが多いと結局自分の首を絞めることになるので、グループワークの量というのも結構判断基準としては重要である。


上記の方針に沿って、今回のTerm5-Aでは僕は二科目の授業を取っている。自分で言うのもなんだが、しっかり考えて選択をしたおかげでここまでは非常に満足度が高い。

  1. Managing Business Marketing & Branding
  2. タイトルだけ見るとなんのこっちゃというような授業だが、B2BビジネスのMarketingを学ぶ授業である。MBAではどうしてもB2C Marketingのほうがより経済学的なアプローチをとることが出来るせいかポピュラーだし本でも学ぶことが出来る一方、B2Bの場合は手ごろな教科書もないし、なかなか機会がないということで選択した。

    教授は大陸人で欧米系化学系企業でSales&Marketingの経験を積んだ後、フランスのINSEADで博士を取ったという経歴で、英語が多少聞き取りづらい以外は実務の話も交えて非常に授業は面白い。(おそらく彼の経験もあわせてだと思うのだが)彼が言うにはB2BのMarketingの90%は営業担当のヤル気の管理とか効率的な運営についてであり、salesさえうまく回っていれば、少なくともMarketingとしては成功だということになっている、らしい。。。※4

    毎回ケースをよんだ上で事前に出された質問に回答するというスタイルを取っていて作業量はかなり多いのだが、ケースも面白いものが多く、毎回非常に勉強になるので(知識を得るというよりは自分で頭を使っている感じがする)作業量が多くても満足度が高い授業である。B2Bビジネスは依然として中国ではメインのビジネスなので、これからも学生のニーズは高いのではないだろうか。


  3. Retailing Strategies and Selected Implications for Suppliers
  4. これもやけに長いタイトルだが「小売業」の戦略を学ぶ授業である。中国はこれだけ広いにも関わらず、小売・流通はあきれるほどレベルが低くまだまだこれからも外資系が活躍する余地があるのでは・・と考えていたので選択した。上海にあるカルフールとか店員の多さと、役に立たなさのバランスは驚異的に悪い(と思う)。

    教授はフランス人でなぜか経歴がオープンになってないのだが、中国には住んでいないためこのTerm5-A期間中に二週間だけschoolに来て、集中的に授業をしていくというスタイルになっている。その割には事前に読むモノが非常に多いので、リズムをとりづらい授業である。その上第一回は「体調不良」により延期になってしまうということで、さらにスケジュールをぐちゃぐちゃにしてくれた※5


    僕はMarkteingというのは「モノを作ってからお客様に届けて評価を受けるまでの繰り返されるプロセス」であると理解しているので、ネットや広告がこれまでの経験のメインとなっている僕としてはSupply ChainとかRetailingみたいなビジネスは意識的に勉強をしている。日本は競争が激しいために、全てのプレーヤーのレベルが半端なく高かったので気付かなかったのだが、中国に来てからは小売・流通というのは社会のインフラとして必要なパーツだと思うようになったからだ。

    教授はフランス人ということで、欧米系のブランド名がバンバン出てきてさっぱりわからない時もあるし、英語の発音も違うとなかなか集中力を試されるのであるが、すでに65歳と御大らしい鷹揚さと豊富な知識で、何を聞いてもこたえてくれるので講義と言うよりも会話形式で授業が進んでいくのが非常に楽しい。ただ、未だにOHPを使っているのには驚いたが。今の大学生の中にはOHPを知らない学生も多いのではないだろうか。
    唯一残念なのはただでさえケースが少ない大陸ビジネスの中でも小売系はさらに数がすくないということで、毎度のように「Best Buyの失敗の例」が出てくること。Best Buyはこちらに来て初めて買い物をしたのが、徐家汇のある店舗だということで非常に思い入れがあるのだが、こちらでは進出の失敗例として繰り返し用いられる残念な存在である。米国に住んだことがなくて、Best Buyのすごさを知らない自分には「なんかよくわからんが失敗した会社」ということになっていて、大変申し訳ない気分である(このごろは米国でも失速しているようであるが・・)


友人のMBA holderに言わせれば「選択授業こそがMBAの本質。必修なんて教授が義務でいやいや教えている科目もあるけど、選択授業は彼らの興味にマッチするものを教えているので面白い」ということで、確かにTerm1で学んだマクロ・ミクロといった授業よりはずっと楽しく聞くとも出来ている。やっぱりなんだかんだ言っても、固い理論よりは生々しい事例の方がMBA学生には合っているような気がする。
来週一週間授業を受けるとあっという間に国慶節休みに入り、個人としては台湾に訪問予定なので来週はサクサクと作業を片づけて、就職の準備にとりかかりたい・・と思っている。


※1・・・うちのschoolは一応建前上は「concert rule」といって授業中の電子デバイスの利用は禁じられている。とはいえあ「一応」なので授業中に多少ガジェットをいじるのは問題なし。ただこのルールが制定された時にはまだスマホやタブレットはメジャーではなくラップトップを想定したルールだと思われる。個人的にはわからない専門用語の意味を調べたり、気になったことをググれるので、ガジェット利用はOKでもいいと思う。どうせ駄目といってもやるやつはやるし。
※2・・・給与面の魅力があるのか、うちのschoolではFinance系が人気なのだが、僕は一つも取っていない。Financeを取るなら香港に行った方がいいと思うんだけどな。。
※3・・・大陸のいくつかのschool+香港のいくつかのschoolで教授がグルグル回っているような印象がある。
※4・・・新卒で入社した会社が営業が大変強い会社で、販促にはいろいろ苦労したな~と思い出して、思わず目頭が熱くなってしまった(嘘)。
※5・・・延期になった第一回の授業で自分でも言っていたが、ものすごい巨漢で減量しないとそう長くないのでは・・・と思われるほど汗をかいていて体調不良もありなん、と思ってしまった。

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旅行もどこに行くかより誰と行くかといいますよね。

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