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2012年12月 2日 (日)

第69週目終了! - MBAからの就職活動-

先週の香港遠征(というか唯の酒飲み)で激しく体力を消耗したまま、怒涛のTerm5-B最終週に突入してしまった今週も、何とか何とか無事に終了。僕の場合疲れがたまってくると頭がボ~ッとしてきて話すのが億劫になってしまうので、MBAの授業のように何かしら発言をしなければならない場というのはなかなかしんどいものがある。むしろ課題に追われている方が気が紛れていいよな・・という気がしないでもない。ということで、MBA生活中で忙しいと感じる最後の一週である第69週目も無事に終了。


■ 就職活動の仕方

MBA生活もこの時期になるとすっかり就職モードになって、既に次の行き先を決めた人間も結構いるし、インタビューで飛び回っている同級生も多い。僕は結構前から活動を始めたので比較的に順調に進んでいる方だと思うが、友人からは「どうやってそんなに案件のネタをとってくるんだ」ということを聞かれたりする。だいたい5つの方法があってね・・・という説明をするのだが、友人たちは何と言うかあまり方法論を考えないで結構行きあったりばったりで驚いたりすることもある。ということで、今日はMBA学生がどうやって就職活動をしているか(あるいはするべきか)ということを簡単にまとめておきたいと思う。


  1. 普通にWEBや郵送で応募する
  2. これは本当に誰でも思いつく方法・・だが、MBAでは最も一般的ではない方法である。まずそもそもMBA学生というのは求める給与が平均値に比べれば圧倒的に高い。そしてそういう職業というのはだいたいWEBページとか一般のマーケットには出回らないものである。なのでどうしてもこういうマーケットは学生にはなじみのないものになってしまう。
    またこういう方法で応募をすると、だいたい最初のスクリーニングをするのは人事部門のラインにいる人ということになるのだが、はっきり言えば(少なくとも)中国においては、その部門にいる人間が正しくスクリーニングを出来る能力があるとは思えないというのもある。そもそもMBAというのは、なんというか「必要な会社には必要」なものであって、広く一般的に価値を認められているとは言い難いものがある※1。ということで、この選択肢はあまり有効とは言い難いものがある。ただ、他の方法でどうしてもコンタクトが出来ない時にはこの方法を使うしかないというのも事実である。

    ちなみに僕はどうしても一つアタックしたい会社があったので、この方法を使って米国本社に応募してみたが見事に空ぶったのであった。。

  3. 人材エージェントを使う
  4. たぶん日本人MBAホルダーが必ず使う方法はこの「人材エージェントを使う」という方法。僕は最初がまさしくこの業界関連だったのでメリット/デメリットはある程度知っているつもりだが、いいエージェントとめぐりあうことが出来れば得るものが多いという感じである。この業界というのは基本的に「それほど給料は高くないが、常に人材募集のニーズがある」層と「ピンで釣りあげたい高給取り」層の二つにわかれているのだが、残念なことにMBA卒業生というのはちょうどこの間ぐらいに位置している。給料は平均よりもだいぶほしいけど、かといって名前があってby nameでとりたいほどではないといったところである。

    個人的には(あるいはかつての業界人としては・・)MBA卒業生はたとえ多少条件から外れていたとしても、高級層向けにアタックしたほうがよいと思っている。彼らの多くはブティック型経営で特定の業界や会社に強い一方であまり広くコンタクトはできないのだが、
    ちゃんと話をすれば多少彼らのターゲット層からはずれていてもしっかり相手をしてくれる。時には自分で想像もしていなかったような会社を紹介もしてくれるし、ある程度仲がよくなれば自分が応募したい企業に売り込みに行ってもらったりもすることも出来る。

    色々なエージェントと付き合うと連絡だけでかなりのエネルギーを使うことになるのだが、どうしてもエージェントごとに持ってるクライアント層に違いがあるので、信頼できるエージェントとはある程度の数をつきあうことがよいと思う。ただし、大量採用企業の場合は複数エージェントから同じ案件を持ちこまれたりもする。


  5. MBA向けイベントに参加する
  6. 僕は準備段階からMBA入学に至るまで、まったく日本にいなかったのでトンと縁がなかったのだが、MBA予備校などに通って準備をすると合格後にMBA向けイベント等が開催されてそこでMBA採用企業(多くの場合投資銀行とか外資系コンサルタント)と触れる機会があるらしい。こういった企業は定期的にMBA卒を採用しているので、ある程度枠はあるしやり方がお互いにわかっているという意味でいいかもしれない。

    また毎年海外学生向けにボストンで開催されるボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)も存在としては似たようなものかもしれない。これはMBA向け学生だけに限ったイベントではないけど、やはり多くのMBA学生が参加しているようだ。またLinkedInなどでも日本人向けではなく、広くMBA卒業生向けのイベントの案内をもらったりすることがある。

    正直言うと、お金の面や時間的な制約でこういうイベントにはとんと参加しなかったのだが、参加したかたのお話を聞く限りある種の高揚感を楽しむことが出来る機会らしいので、一回ぐらい参加したかったな・・という思いも持っていたりする(しかしボストンまでこのためだけに往復する気にはとてもなれない・・・)


  7. schoolの就職課を使う
  8. この方法はschoolの就職課の取り組み具合によって大きく左右されてしまうし、はっきり言えば自分が所属している大学のrankingによって機会の幅が非常に大きい。うちのschoolの場合「給与のよい仕事に卒業生をつかせて、MBA rankingを上げる」というのが非常にはっきりとして目的として打ち出されているので、就職課は非常に充実している。統計上でも毎年50%以上の学生が就職課を通じて持ってきた案件に就職している。これははっきりとうちのschoolの利点として挙げていいと思う。ただし多くの案件が実質的に中国人限定なので、そこは割り引かなければならないが。。

    またrankingが高いschoolには欧米系の企業から、リーダーシッププログラムの案内が来るので、こういう機会を利用するのもよいと思う。かなり狭い門ではあるが、そこのプログラムに通ればある程度までは内部昇進の目が見えるし、世界中を回ることが出来るので経験として非常に楽しいと思う。僕もInetrnshipはこの方法で獲得することが出来た。


  9. 人脈(含む同窓会ネットワーク)を通じてコンタクトする
  10. MBAの場合は同窓会ネットワークが結構強固に組まれているところが多いので、この方法を使ってコンタクトするという方法もある。メリットとしては現場のスクリーニングをすっ飛ばしていきなり偉い人にコンタクトできるということがある。また既に信頼関係が出来ていれば通常の面接プロセスをすっ飛ばすことができるのもよい。

    一方中国人の場合、こうやって紹介されてしまうと「なかなか断りづらい」という問題があるらしく、それほど積極的に使いたい方法ではないらしい。確かに面子文化の中国で「あなたの会社に興味があるんです」と労を折ってもらうお願いをしながら、「やっぱり他の会社に行きます~」というのはなかなか言いづらいだろうと思う。また人脈を伝っていく場合、個人のパーソナリティに依存する部分が非常に大きいので、うまく定型化することが出来ないというのもある。もっと言い切ってしまえば、個人頼みということである。



■ 他にも一つ・・・起業??

こうやって5つを並べた中で、僕がどの方法をメインに使っているか・・というと、「②の人材エージェント」と「⑤の個人ネットワーク」である。広い意味ではどちらも個人のネットーワークということになってしまうのだが、特に僕は結構長く中国にいるということで面白がって会ってくれる人が結構多かったため、どうしても個人のネットワーク中心になっている。
逆に少なくとも中国大陸での仕事がメインのターゲットでなくなってしまった頃から、あまりschoolの就職課は利用しなくなってしまった。これまでもこの方法を利用する場合にも、事前に出来る限り人と会うようにしていたので、どうも自分のスタイルとしては個人ネットワークでの就職活動というのが向いていたようである※2

あと馬鹿に出来ないのがTwitterやFacebookといったSNS。友人からは驚かれることが多いが、僕はTwitterからのつながりをもとに面接にこぎつけるということを実際にしているので、あまり馬鹿にしたものではないと思う。特にTwitterは僕は本名をわかるようにしているし(さらしてはいないがblogに来ればわかるようになっている)、継続的に発言をしているのでコンタクトをとるためにとても重宝している。


最後に、今回の話では触れなかったが「起業」という選択肢も当然ある。今年は就職マーケットが結構冷え込んでいることもあり、うちのschoolからも数人が卒業後に起業をするらしい。MBAにいる1年半の間に個々人の性格もわかるし得意不得意もわかるということで、一つの選択肢としてはありだと思う。若い人だったらリスクもとりやすいだろうし、特にTOP schoolを出た人は身分保証みたいなものを得ることが出来ているわけで、検討に値するんだろうな~という気もする。

何にしても、MBA卒というのは就職しても結構な数が数年以内に転職してしまう人間なので、第一歩はすごい大事・・といえども、やはり第一歩に過ぎなかったりするわけで、そういう意味では30歳を超えた日本人とはかなり受け止め方が違うよな~と思ったりするのであった。


※1・・・じゃあなんで中国にはそんなにボコボコとMBAがあるか・・というと、もうこれは人脈のため。先日会ったEMBA学生も「見事にきれいさっぱり学んだ内容は忘れた」と笑っていた。。
※2・・・そもそも、あんまり一般受けするタイプではないのも事実なので、痛しかゆしではある。理想を言えば「マスにもうけるが、ニッチにも刺さる」人材になりたいのだが、そういうのって多分Marketing的に無理があると思われる。。。

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