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2017年12月15日 (金)

港区の幼稚園事情(1)

2017年後半の最大のトピック、かつ最大のストレスは迷うことなく息子の幼稚園選びだった。「選び」というとまるでこちらが自由に選べるように聞こえるが実際はそんなことはなく、「なんとか年少(3歳児クラス)で行けるところを見つけなければならない・・・という使命感で右往左往したという感がある。
世の中には「幼稚園浪人」なる、「3歳になったけど行くところがない子供を指す」言葉があり、おそらくほとんどの地域においては全く縁のない言葉だと思うのだが、我が家においては極めて現実的な出来事だった。やはり一人の親としては何とか子供に行き先をみつけてあげたいという気持ちがあり、神経をすり減らしつつも無事になんとか乗り切ることができたので、今後誰かの役に立つかもしれないので、今回の活動と考えたことを残しておこうと思う。

住んでいるところがかなり特定できてしまうので本当は区までは公開したくなかったのだが、WEBで調べると魑魅魍魎な情報ばかりで心が暗くなること間違いないので、何かのお役に立てるのであれば・・・ということで、区名までは公開することにした。


● 港区の状況 ●


東京都港区は雑誌なんかで面白おかしくとりあげられたりするセレブな街である・・・と思われていて、実際にそういうところもなくはないのだが(なんせ区内に六本木やら麻布があったりするわけで・・・)、いわゆる湾岸部にはかなりの数のタワーマンションがボコボコ建てられている人口増加区である。タワーマンションがたつとだいたい数100世帯が一気に地域に増えるのだが、この中にはかなりの数の「乳幼児を持つ家族」が含まれる。実際に住んでみると、確かに家賃は安くはないのだが馬鹿高い一部の物件を除けば、東京都内に住む共働き夫婦であれば十分に払えるレベルであり、周りに子供が多いと子供向けの施設が増えていくので、より子供が増える・・・というサイクルが回り始めて、子供がドンドン増えている。


共働きの夫婦に子供ができた場合には、どちらかが会社をやめない限りは保育園という選択肢を取ることが一般的なので、港区では保育園もドンドン増えている。ただ、いわゆる「待機児童」問題は港区にもあるため、港区は独自で"保育室"という制度を作って、就業している夫婦の子供を受け入れる体制を整えようとしている(※1)。

一方で、幼稚園というのはだいたいにおいて9:00〜14:00(5時間)を基本としているので、こちらに子供を通わせたいと思うのは専業主婦家庭か、自営業、あるいはどちらかが自宅勤務をしている家族になる、というのが一般的なところなのだが、港区の場合には「小学校受験への準備」のために通わせたいと思っている家庭もそれなりにいる。幼稚園のHPをみるとわかるが、かなりはっきりと「お受験準備」をうたっている幼稚園もあり、こういったニーズにより「2歳までは保育園 → 3歳から幼稚園」というルートもある。


さらに港区の場合、隣の品川区からの流入もある。品川区は区立幼稚園が全て2年保育のため、3年保育を考える家庭は区をまたいで応募をするということがよくあるとのことである(※2


こういった「子供が増えて、かつそれぞれの家庭の事情により保育園ではなく幼稚園を選択したい」という世帯が増える一方(需要が増える一方)、幼稚園の供給はそれほど増えない。
まず幼稚園は保育園より設置基準が厳しいため、土地がただでさえ少ない都心ではそれほど増やしようがないという事情がある。保育園であれば、例えば都内では認可保育園・認証保育園・認可外保育園という区分けにより、経済合理性を一定レベル追求しても合理的に増やすことができるだろうが、よう恵鎮の場合にはそういった機動的に数を増やすことが難しい。
また、保育園の増加というのは政治的な議論によるものが大きいが、幼稚園の増加というのが政治的な議論になっているというのはほとんど聞いたことがない。港区の場合、清家あいという区議会議員の方がかなり積極的に活動しているとのことだが、行政の積極的な介入対象となるのはどうしても区立幼稚園のみなので、なかなか枠が増えていかないというのが現状のようだ。


この需要と供給のアンバランスにより、まず区立幼稚園の3年保育は毎年抽選を行う幼稚園が発生している。2016年までは、「区立全体の定員」と「区立全体の入園希望者」はほぼバランスが取れているものだったが、これはあくまで全体の話なので、個々の通園可能な幼稚園を見てみると、どうしても区立に入れない子供も出てくる(※3)。
だいたいの親は子供がどこにも行けないということは避けたいと思うものなので、自分の通える範囲内の区立幼稚園が抽選になりそうだと思うと、通える範囲の私立幼稚園にも応募する。高校・大学受験と同じように、どうせ受験するなら数園と考える親が多いので、結果として私立幼稚園の倍率は凄まじいことになる。

・・・ここまでが、港区の幼稚園事情である。


● 取りうる選択肢 ●

今まで、区立幼稚園とか私立幼稚園という言葉を書いてきたが、保育園に行っていない3歳児を持つ家庭が取りうる選択肢というのは以下のようなものがある。

  • 区立幼稚園・・・文字通り港区が運営している幼稚園。3年保育を行っている幼稚園と2年保育のみの幼稚園が混在している。上述したように、毎年多数の3年保育を行う幼稚園で抽選が行われる。区立幼稚園は私立幼稚園の入園試験が全て終わった後に行われるので、区立一本で行こうとすると、抽選落選 → 幼稚園浪人という恐怖を親が持つことになる。

  • 私立幼稚園・・・お受験向けから街の幼稚園まで様々であるが、学校法人が運営している私立幼稚園。区の条例だったか、もう幸せだったかは忘れたが、全ての私立幼稚園が同じ週に試験を行うので、あまり多くの幼稚園を受験することはできない。できる限り多くの幼稚園を受験したい家庭は、並ぶ順番などを工夫して、試験日が重ならないようにしている。

  • 認可外保育園・・・港区には多くの認可外保育園があり、特色ある保育(教育)サービスを提供している。認可・認証保育園であれば両親ともに働いていることが求められるのだが、認可外保育園であればそういった基準はないので、幼稚園にもともと入れる予定だった家庭がこちらを選択することもできる。保育園なので0歳〜2歳から持ち上がってくる子供がいるが、保育園 → 幼稚園ルートを選ぶ家庭が必ずあるので、4月からは枠が開くというところが多い。ただし、幼稚園に比べると桁違いに高い。家賃が2倍になりまして・・・みたいな感覚になるところもある。

  • インターナショナル・・・法的には認可外保育園となっているところとそうでないところがあるが、いわゆる「英語の幼稚園」。バイリンガルと、完全な英語という2パターンがあるが、いずれにしても英語教育が行われているところが共通点。多くの場合は、保育園のように3歳以前の幼児も対象としている。親が英語が全くわからないと、大変辛い目にあいそうである。ここも幼稚園に比べると桁違いに高い。

  • 認可・認証保育園・・・厳密に言うと条件から外れてしまうが、認可・認証保育園も対象となる。ただし、2号認定を受けないといけないので、これまではどちらかが働いていなかった家庭は、共働きにしなければならない。パートでも認定対象になるということだが、いずれにしても家庭生活が大きく変わってしまうことは避けられない。こちらも3歳からは枠が空いているところが多い。我が家も一時これを検討した。

  • 塾や習い事・・・上記で分類できないような、「塾・習い事」を提供している企業も多く存在している。ただ、毎日というわけにはいかないので、こちらの選択肢を選ぶ場合には複数の場所を掛け持ちすることが多いようだ。


書き出してみると結構多いのだが、大体の場合においては当初は「区立」か「私立」かの二択になるのではないだろうか。我が家もそうだったが、認可外保育園やインターは必要とされる金額が全然違うし、共働きを行うというのは結構大きな選択肢である。そもそも働きたくても様々な制約により働けない人もいる。


一方で、区立か私立か・・という選択肢しか頭にないと、私立に落ちた時に一気に追い詰められることになるので、実はいろいろ選択肢があるのだよ・・ということを知っておくのは良いと思う。


こういった環境下で我が家も幼稚園選びのシーズンを迎えたのである(以下続く)。

※1・・・これは上述の通り、子持ち世帯の人口が増え続けているということが要因として多いらしい。
※2・・・区立幼稚園は港区在住が条件であるが、私立幼稚園はその限りではない。
※3・・・港区にはお台場も含まれていて、お台場にある区立幼稚園はだいたい定員に満たないことが多いが、他の地域から通うのはかなり大変。

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