カテゴリー「中国語」の記事

2011年3月 9日 (水)

中国で報道用短文作成配信業務のアウトソーシングは可能か?

※今回のエントリーはTwitter上での@Lilaclogさんとのやり取りから生まれたものです。@Lilaclogさんには始めに御礼申し上げます。またエントリーが遅くなり申し訳ありません・・・。

世界的に見て新聞という業種が衰退産業であるということは、もうだれの目にもはっきりしている思う。今後も言論という意味では何かしらの価値を持つ可能性もあるけれど、少なくとも広告収入に依存している以上、売上が劇的に回復するということはないだろう。
アメリカではこの新聞の衰退という現象はずっとドラスティックに起きており、休刊している新聞も後をたたない。当然コスト削減も行っており、単純な配信記事も外部へのアウトソーシングを行っている。フラット化する世界(※1)でも、ロイターも単純なニュース配信をインドの会社にアウトソーシングする、ということが取り上げられている。

今回のエントリーのきっかけは、日本の新聞も同じような事態に直面しており、日本の新聞も例えば日本語学習者が多い大連に単純記事の配信をアウトソーシングをすればよいという意見について、現地在住者としては直観的に非常に難しい・・・と僕がreplyしたことです。140文字だとあまりに直観的にすぎるので、ここにもう少しまとめて僕の意見を書いてみようというわけです。

◆議論の前提◆

私が新聞社内での実務に詳しくないため的外れな部分があるかもしれませんが、議論の前提として以下を設定しました。

①アウトソーシングする業務は、「海外報道(英語のみ)の日本語短信ニュース作成」「日本の多媒体配信ニュースの短信ニュース作成」の二つとします。要するにあまり複雑な記事は作成しない・・・という場合の議論です。

②中国で会社を行う場合には色々な手続きが必要なのですが、それはいったん無視して論を進めます。現実的にも咨询免許(コンサルタント)で対応可能だとは思います。

③今回の議論では、供給者側(中国側)と発注側(日本側)の事情のみ考えています。コスト面でどのくらいメリットがあるかはいったんおいておきます(※2)。また時差の問題(1時間ですが・・・)、商習慣の違い(春節=旧正月は稼働しなくなる)、システム面(アクセスが不安定)など問題はいろいろありますが、クリティカルではないと考えますので、ここでは無視します(※3)

◆供給側の観点◆

アウトソーシング業務を安定的に中国側で回すためには、アウトソーシング業務を実行できる人材を安定的に確保できるかどうか?というのが最も大きいと考えます。その点で、中国がふさわしいか・・というと、かなり難易度が高い、というのが僕の意見です。

① ニュース配信をこなせる人材を安定的に調達できるか?
中国では日本語を話すことができる人間はたくさんいる。学校での日本語講座もあるし、日本文化(だいたいドラマ・アニメ・ゲームのどれか)が好きで自分で勉強している人もたくさんいる。

じゃあ、こういう人間を採用すればいいじゃないか?となるけれど、実際にはそうは単純にはいかない。まず、話せる人間==定型文をしっかり書ける人間ではない。私の周りにも日本文化が大好きで日本語は全く問題なく話せるという人間や、日本で半年間業務研修をした後こちらの日系企業で働いている、という人間がいるが、それでも書き言葉はやはり難しい。特に中国語にはない、助詞や「っ」の表現は100%理解してもらうのは期待しないほうがよいだろう。

一方中国人は検定や資格が大好きなので、日本語検定というものもあり、1級はそれなりに難易度が高いとされている。だが、実務の観点からみるとこれはほとんど使い物にならない。(勉強自体はかなり大変なのだが)学校でテスト向けに勉強した程度では、やはり生きた日本語を使うことは難しい(これは日本語だけではないと思う)。

結論としては、学校で勉強しただけでなくある程度文化などを理解している人材を採用し、半年ほど教育をしてようやく実用に耐えられるようになるだろう、というのが僕の意見である。これ自体は難しいがクリア不可能ではない課題だと思う。

② 教育した人間が定着するか?
では、実際にそうやって教育した人間がアウトソーシング先で活躍してくれるか・・・というと、これは①よりもさらに難しいと感じている。若者の就職難が言われている中国ではあるが、それでも平均勤続年数は実は1年程度である。つまり、職にありつけない学生がたくさんいる一方、職をドンドン変えている人間がいるのだ。

①で述べたような、日本が好きで日本語を使って仕事をしたい中国人がさらに半年ほどみっちり教育を受ければ、その市場価値はかなり高くなる。職種にもよるが、彼らが望むならおそらくアウトソーシング先の給与よりはいい条件での転職は容易だろう(そもそも給与を高く設定してしまったら、アウトソーシングをする意味がない)。
研修期間が終わってから○年間は転職は禁止・・みたいな契約書を結んだとしても、中国では労働者側に有利な裁判結果が出るだろうし、そもそも裁判を起こすこと自体が非常に面倒くさい。

もちろん中国人といえども、金銭的な条件だけで転職を決定するわけではないが、重要なファクターであることは変わらないし、日本文化に興味を持って自分で勉強を進めてきたような人間が長い期間ニュース配信という作業をし続けると考えるのは難しい。

③ 管理を誰が行うか?
どんなに日本語がうまくても、固有名詞をどのように訳すか(カタカナの発音)といった問題や、各媒体によって規定されている表現方法などを完全に満たすことは難しいとすれば、やはり日本側と中国側をつなぐような管理者が必要になる。

この管理者にどのような人間をおくかということも解決すべき課題である。簡単に言って、以下のような条件を満たしている必要がある。

  (1) 日本側と口頭で十分なコミュニケーションがとれる
   (2) 中国側で中国語で指示を出したり、業務管理が行える
  (3) 配信内容・配信業務に責任を持って対応を行える

上記条件を満たすような人材といえば「日本に留学してしっかり学び+業務経験がある中国人」か「中国の大学レベルから留学し、日本企業で働いたことがある日本人」くらいしか現状では想像ができない。

そして、上のようにスペックの人間、特に前者が記事配信管理という業務に魅力を感じるか…というと甚だ疑問である。このレベルのスペックを持っていれば上昇志向もかなり強いだろうし(中国では发展空间といい、要するに給料があがるかポストがあがるかということである)、実際より魅力的な仕事を見つけることも可能だろう。
現実的には現在も中国のメディアで見られるように、中国の大学を卒業した日本人が管理を行うというのが一つの解だろう。給与もそれほど高くなく採用可能であり、かつ今後も供給は増えることはあっても減ることはない。

以上、概観すると供給側の問題は「雇用条件・環境に満足するような人材は能力が足りず、能力が足りる人間は雇用条件・環境に満足しない」ということに尽きる。実は、これはほとんどの日本企業は大なり小なり現在も抱えている問題でもある。

◆発注側の視点◆

アウトソーシング業務は発注側も一部業務フローの見直しや、品質の再定義を行う必要がある。当然こちらの観点でも課題は存在する。

④ 発注側はアウトソーシング先の品質を受け入れられるか? (※4)

日系企業が中国へのアウトソーシングを発注することを躊躇する理由のひとつとしてよくみられるのが「中国側の品質管理が十分でない」というものだ。確かに大前提として中国側の品質は日本側よりも低くなりがちである。ただ、同時に日本側が「中国側に発注する」ことに過剰に反応して、不必要なまでに品質にこだわる場合もしばしみられる。

今回の議論のようなメディア関連の場合、懸念されるのは発注側の社内が「中国人が作成する文の品質は低いに違いない」という色メガネで見てしまうことだ。例えば意味が十分に通じるものであっても「俺ならこういう表現はしない」という理由でリジェクトしてしまう、句読点の打ち方が自分の考えているものと違う・・・といった些細なことで中国側を貶めるということが想定される。

もちろんアウトソーシングとして出す以上、品質は現状のままであることが望ましい。一方で、文言という定義がしづらいものであるがゆえに、定義があいまいなまま品質問題を取り上げることも可能である。この問題に関しては社内でしっかりと議論の上で「受け入れる土壌づくり」が必要であると考えるが、これまでの取り組みを見ていると簡単に越えられるハードルではないと考える。


⑤ 教育段階において正しい指示を出すことができるか?

供給者側の視点で触れたように、今回の業務のような場合、発注側と供給側がコミュニケーションをとった上での教育が不可欠であると考える。しかし、これまでのオフショア開発やアウトソーシングを見る限り、発注者側が適切に教育をできるのか?というと、疑問をもたざるを得ない。

これまで日系IT企業の多くがオフショア開発に取り組み、期待した成果をあげることができずに撤退していった。もちろんその理由は複合的であるが、中国側駐在員が必ずあげる理由の一つが「日本側の指示があいまい・不適切」というものである。
言語的な問題なのか、それとも訓練が足りないのか確定できないが(個人的には後者だと考えているが・・・)オフショアのようにface-to-faceのコミュニケーションが出来ない場合に、日系企業では伝達効率が大きくおちる傾向にある。

この問題をしっかりお互いが理解していれば、出来る限り明確な指示書を作成したりSKypeでのMTGを繰り返し行うといった対応を取ることが出来るが、ひどい場合には「あの部分をもっとよくしてください」といったメールを送りつけてくるだけの発注者もいる。下請けを使っているという意識もあってのことだと思うが、なるべく言葉を使わないのが得と考えている発注者もまだまだおり、この点が改善されない限り教育効率もあがらず、また中国側の安定稼働も望めないだろう。

◆まとめ◆

以上5つの課題により、現状では私は記事配信業務のアウトソーシングが極めて難しいと考える。一方で、本当に自社単独では解決が困難な課題というのは②だけであり、腹決めさえできれば、取り組み次第ではかなりいいところまで行けるのではないかという淡い期待も(本当に淡い・・)ある。

個人的な正直な感想をいえば、中国にいる人間としてこのビジネスを立ち上げたいかというとNoである。上記課題に関して言えば、②も含めてチャレンジしがいがあると思うが、発注者側課題に関しては希望を持つことが出来ないでいる。
相手が中国人であるというだけで態度が横柄になる日本人をたくさん見てきたし、しかもそれが仕様にしづらい文というものであれば、なおのこと理不尽な要求が来るようなことも考えられる。
地方紙も含めて新聞業界が一括で発注をしてくれるならビジネスとしてはそれなりにうまみもあるかもしれないが、日本語という展開が難しい言語で、しかも個別の要求が強いであろうことを想定するとビジネスとしての旨みも感じられない。

日本人の私でもこのように感じるのであるから、中国人はより一層のことハードルを感じるのではないだろうか・・。こういった感情をもたれてしまうということ自体も、日系企業が中国で事業を展開していく上で解決していかなかればならない課題であるといえると考えるのである。

※1・・フラット化する世界自体は読んでいるが、手元にないため記憶があいまいであり、記述も曖昧になってしまった・・・。
※2・・一般的に新聞記者の給与は高いとされているので、コストメリットは出せると考えている。
※3・・春節と国慶節はほとんど社員がいなくなるという問題は十分にクリティカルだが、ここでは本筋には関係ないのでいったんおいておく。
※4・・課題番号は通し番号とした。

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2011年1月10日 (月)

【映画紹介】2010年の大作武狭映画 剣雨のご紹介!

今年は心の余裕も若干あるということで、中国の映画やドラマの紹介もしていきたい。何せDVDも格安で手に入るわけだし。

中国で映画といえばやはりカンフー。さすがにそればかりやっているわけではないが、やはりカンフー映画は質量ともに世界最高峰であり、後から後から名作が出てくる。ちなみにこれらの映画は中国では武狭映画と呼ばれている。武狭映画については明確な定義はないものの、個人的には以下のようなものが武狭映画であると思っている。

  ① カンフーを主体として「戦い」を見せることに主眼を置いた映画である。
      なのでストーリーはあってもいいが、別になくてもいい。
    ② 主人公側は少数精鋭であり、敵は大軍。ボスキャラはやたら強い。
       仲間はだいたい戦闘で少しずつ減っていく。たまに最後に主人公も死んでしまう。
    ③ 「そんな動きができるわけないだろう!」というようなワイヤーアクションは
       もちろん空を飛んだり、火を吐いたりしても許される。
    ④ 服装や武器は「格好いい」ことが優先される。時代考証はおまけ程度にある。
       (そして都合が悪い時は無視される)
    ⑤ 必ず一人は美人スター・アイドルがキャスティングされ、無駄に入浴シーンなどが
       ある。契約で縛られていたんじゃないかと心配になるぐらい、無駄な登場カットが
       頻発する。
    ⑥ 火を使うシーンが始まると突然夜になったりするが、気にしてはいけない。

基本的にはこういったおバカ映画なのだが、Lovers(中国名:十面埋伏)やらGreen Destiny(中国名:臥虎蔵龍)が世界中でヒットしたため映画の1ジャンルとしてしっかり認知された、はず。
僕は大学時代に体育会系で四年間少林寺拳法をやっていたため、こういう映画は死ぬほど好きである。とにかく中国の武狭映画は技の切れがハンパなく、動きの一つ一つが理にかなっていることが多い(もちろんワイヤーアクションを除く)。ぜひこの愛すべきおバカ映画たちを世界により広めたい。

ということで、今日のご紹介はあのジョン・ウーが総監督を務めたという剣雨(Reigns of Assassins)をご紹介する。

■ ストーリー概要 ■35da1d3b06922da915cecbc8
時は中国のどこかの時代。朝廷ではひそかに、800年前にカンフーの奥義を極めてなく なった達人のミイラを手に入れると神秘と奥義が手に入ると信じられていた。上半身と下半身に分かれた遺体を手に入れるべく、黒石と呼ばれる暗殺集団は一子相伝で厳重に管理を行っている寺を急襲する。
無事に遺体の半分を回収した暗殺集団だったが、主人公は突然遺体をもって集団を抜ける決意をする。主人公を追う黒石達。彼らが遺体を集める目的とは何なのか。そして残された遺体の半分はどこにあるのか・・・。主人公は無事に平穏な生活を手に入れることができるのか・・・?

これがストーリー概要である。ちなみに上記ストーリー導入は映画冒頭で文字で紹介されるので、中国語がわからないと何が何だかさっぱりわからない。まあ、わからなくても開始6分ぐらいでストーリーにはまったく関係ない敵が出てくるので、大丈夫という気もする。

■ 配役と見どころ ■

何といってもこの映画の見所は今や大御所となったジョン・ウー(中国名:吴宁森)が本格的な武狭映画を撮るということに尽きる。あの世界的監督がどんな映像を撮るのか!ということで広告宣伝もやっていたのだが、見てみるとジョン・ウーらしさはあまりない。
まず有名な鳩が飛ぶシーンはどこにもない(鳩のシーンはレッドクリフにはあった)。次に銃の両手撃ちがない(これは現代劇ではないのでしょうがない)。ただしそれに近いシーンはあるので、ファンならにやりとすることと思う。
それからジョン・ウーと言えばやたらめったら出てくるスローシーンだが、中国の9252ae7efe147b7f0dd7da78映画はとにかくスローが大好きなので、これも特に大きな特徴とは言えない。今作はmakingで自分でもいっていたのだが、とにかく気楽に武狭映画を作りたかったということだと思う。

主役はミシェル・ヨー(中国名:杨紫琼)。グリーンディスティニーにも出ていたアクション俳 優である。結構年齢を重ねているので目を見張るほど美人というわけではないが、動きの切れは素晴らしい。

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アイドル役は大S(中国名:徐熙媛)。アイドルと呼べるほどの年齢でもうないのだが、可愛らしさ全開でちょっと頭のイカレた女性殺し屋役を一生懸命演じている。アクションの切れはあまりないが、そこはCGとワイヤーの頑張りでカバーしてい る(個人的には今まではただのケバい元アイドルとしか思ってなかったのだが、この映画を見て見直しました)。

主役のお相手は郑宇成。韓国人俳優とのことだが、全然知らないので、あまりご紹介できることがない。

敵の大ボス役にはワン・シュエチー(中国名:王学圻)。このD019d2bf666f0b4318d81f1c人は中国映画では大物で、大 作ではかなりの割合でみることができる。古いところだとヘブン・アンド・アース(中国名:天地英雄)の敵役をやっていた・・役者さんだといえばわかるだろうか。堅い役をやりながらもちょっとコミカルな味わいを出せる貴重な役者さんだと思う。

見どころは「カンフーでお願いします」としか言えないのだが、主人公の剣技として「曲がる剣」が使われているので、それを利用した殺陣はかなり面白い。剣を使うと動きが直線的になってしまうところを、あの剣を使うことで円の動きを取り入れている。

またこれは中国拳法をやったことがある人しかわからないのだが、中国拳法の『型』に対するこだわりも、かなり惹かれた部分だった。現代格闘技ではほとんど役に立たない中国拳法だが、あの時代の闘い方では十分価値があると同時に、どうして現代では役に立たないか・・ということが見ていてわかるようになっている。あくまで中国拳法をやったことがある人にしかわからないが難点だが・・。


・・・・と、ここまで書いてきたのだが、この映画の面白みは想像の斜め上をいくバカストーリー展開にある。(ネタばれになるのでかけないが・・)中国についてちょっとは知識がないとこのストーリーの意味がわからないが残念だが(それゆえに世界公開しなかったのだろうが)、ぜひこの馬鹿さ加減を味わってほしいと思う。さらに中国語がわかれば馬鹿場面での会話を何倍も楽しめる。
ただこの展開のおかげで、キャラクターの設定がかっちりはまるようになっているので、裏を返せば最初から貼られている伏線が回収されているともいえる。さすがジョン・ウー、バカを馬鹿では終わらせない。

武狭映画としては平均的な映画だが、中国風両手撃ちと大Sのお尻を見たい人にはお薦めの一本である。
(※文中の写真はすべて百度百科のものを利用しています)

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2010年9月11日 (土)

MIXIが人人网と提携(提携効果は未知数)

金曜日のMIXIの発表で、MIXIが中国の人人网と提携をしたとの発表がありました。

mixi、中・韓の最大手SNSと連携 北米・欧州のSNSとも協議


上海では开心网が圧倒的に力を持っているので、あまり意識をすることはないが、人人网は中国全体では最大のアカウント数を持つSNSです。もともとは校内网という名前でスタートをし卒業生同士が繋がれるということを売りとしていたのですが(facebookと同じですね)、外国資本が入った時に、大学卒業情報などが海外企業に渡されてしまうのでは、という批判があり、名前を変えたという経緯があります。

今回の提携ですが、報道にあったようなMIXIにとって利用者数増というようなメリットはほとんどないんじゃないだろうか・・というのが僕の最初の感想です。たぶんMIXI内部の人もそんなことは考えていないんじゃないだろうか。

よく知られているようにMIXI内の牧場ゲームは中国の开心网のゲームを元にしたものです。中国では日本のようにstand aloneのゲームはメインではなく(といっても十分たくさんありますが・・・)誰でも簡単にInternet cafe(网吧といいます)で遊べるNET内でのゲームが主流です。そのため中国企業のネットゲームの開発スピードはかなり高いレベルにあります。

今回MIXIは海外SNSと提携することで、そういったゲームを自社サイトに持ち込みやすいようにしたい・・・というのが彼らの狙っていることだと考えます。

ちなみに過去の広告出向経験から人人网が主張するPVや訪問者数については、だいたい2倍~3倍ぐらいのサバ読みがされているというのが、私の見立てです。中国では各サイトが自分で発表しているNETのPVや訪問者数はほとんどアテにならないので、複数のリサーチ会社の結果を比較することが大切です。

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2010年3月10日 (水)

三月はやはり忙しくなる

やはりどんなにうまく仕事をコントロールした気になっていても、3月は忙しくなる。もうこれは日本企業としての宿命かもしれない・・・というつもりでがんばるしかないです。。

ということで、3月末に二つの納品を抱えてあまりblogもかけない今日この頃。でも、忙しくても全然やせないんですよね、これが。むしろストレスがかかると太る。だから全然忙しそうに見えない・・という欠点があります。健康に見えて、結構本当は病弱なんですが・・・。


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2010年2月21日 (日)

ちょっとだけ盛り上げるバンクーバーオリンピック

日本ではメダルの獲得とか、服装がなってないとかそんな感じで盛り上がっているらしいバンクーバーオリンピックですが、中国でも「メダルをとる種目」に関してはそれなりにニュースで取り上げられています。

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まずは日本のNumberでも取り上げられていた、カーリング。たぶんこの競技を今回のオリンピックで初めて見た人も多いと思うのだけど、優勝候補ということで連日ニュースでとりあげられています。ちなみにカーリングの中国語訳は「冰壶」。字の意味がわかればなんとなく雰囲気がわかりますが、何もこんな言葉にしなくても・・という気もします。

ちなみに日本でも人気の本橋麻里選手ですが、中国の百度百科(wikipediaみたいなもの)をみるとしっかり記事があります!

本桥麻理_百度百科

除了冰壶运动,本桥麻里还拍摄写真、出席商业活动,为自己赚人气。本桥麻里被誉为日本冰壶界“第一美女”。

(概訳)カーリング活動のほかにも、人気獲得のために写真撮影やビジネスを行っている。彼女は日本カーリング界で「最も美しい女性」であると言われている。

なんというか多少の誤解があるようですが、世界中の美女のことならおそらく情報が一番早いであろう中国のこと、とても一選手の紹介とは思えない量の情報があります。日本のwikipediaを訳しただけかもしれない・・と思って確認したのですが、日本より詳しい部分もあります・・・。

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今回のオリンピック、中国での前半戦最大の見せ場はやはりフィギアスケートペアの金メダルでしょう。一度引退したベテランカップルが復活し、優勝・・というストーリーは、感動好き(では日本に負けない)の中国人としても大いに盛り上がりました。

国策で強化・・といわれている中国のスポーツですが、こういうカムバックのストーリーもあるのだ・・・ということをちょっとは世界に発信できたのは、個人的にはよいことだなと思っています。

上海でどのくらいスケート場があるのか知らなかったので、ちょっと調べてみたところなんと18会場もあることがわかりました(by 大众点评网)。中国ではバスケットボールやサッカーのように、一般の人がやるようなスポーツではないと思いますが(日本のようにデートコースになったりするのだろうか・・・)韓国や日本が活躍していることを考えると、間違いなく中国でもブームが来ると思います。今度、見に行ってみようかな・・・。

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2010年2月12日 (金)

2009年もようやくおしまい。

牛年もつつがなく終わり明日からは寅年が始まります・・・という感じで、今年も無事に(中国的)大晦日を迎えることが出来ました。今年も例年と同じく二週間前ぐらいから人の流れが激しくなり、昨日からは工事も止まり、すっかり街はお正月モード(工事で働いている人はほとんどが地方から出てくる人なので、この時期は動きが止まってしまうのです)。

振り返ってみると、2009年の年頭にはこんなことをブログで書いていました。う~ん今となっては振り返るのもやめておきたいような目標を掲げていますね・・・。まあ一年というのはそれだけ色々なものごとを変えていくぐらいパワーがあるということなんでしょう(という形で仕事の振り返りはオシマイ)。現実は厳しいな・・という感じです。

一方、2,009年も後半に入ると、いろいろな方にお会いすることが出来て、個人としてはとても有意義な一年でした。何よりも、お話をする中で自分のできること、好きなことが少しずつ形になってくるのが自覚できる一年でした。そんな驚きを与えてくれる皆様にはささやかではありますが御礼申し上げます。

寅年の目標については昨年にならって明日書くということにして、とりあえず本日は一年を無事に終えられたことを自分にほめてあげようかな、と思います。っていうか、体が中国モードになっちゃってもうすっかり正月休みの気分なんですよ。。。。

(追記)
と思ってたら、一日間違ってた~!いやーはずかしい・・・。
正しくは大晦日は明日でした!そうか、今年は土曜日で休みだから勘違いしてたんだな~・・・。恥ずかしい・・・。

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2009年10月13日 (火)

中国の外資系NETゲーム規制と日本企業への影響

少し古い話になりますが、先日中国で外資系NETゲーム規制のニュースが流れました。

中国、ネットゲーム運営への外資参入を禁止(人民網日本語版)

 寇副司長によると、ここ数年、一部の外資は様々な方法を使って国内のネットゲームの運営サービスに介入し、国内市場の正常な秩序に深刻な影響を与えている。このため、「通知」では国の法規に基づき、外資の独資、共同出資、提携などによる中国国内でのネットゲームの運営サービスへの投資を禁止することを重ねて強調した。外資はほかの合弁会社の設立や、関連協議の調印或いは技術支援の提供など間接的な方法を通じて、中国企業によるネットゲームの運営業務を実際にコントロールしたり、これに参与したりしてはならない。


中国では、パッケージソフトのゲームは海賊版も含めてほとんどが外国製(ハードが外国製)ですが、NETゲームに関しては非常に開発が盛んであり、NETゲームの運営開発を主に行う会社が上場をしていたりもします。主にNETゲームを遊ぶのは都市部の若者で、网吧とよばれるNETカフェで行うか、職場のPCで遊んだりしていることが多いです。その熱意・・というか熱中度はかなりのもので、网吧で徹夜でゲームをし続けた挙句なくなってしまうという事件が時々報道されています。

また、日本でもMIXIやGREEがそうであるように、SNSでのゲームも非常に盛んです。すでに知られているようにMIXIで人気のサンシャイン牧場を開発しているのは中国の会社で、上海でほとんどの若者がアカウントを持っているといわれる开心网では以前より人気のアプリでした。全体的にパッケージゲームでの方向性が望めない分、中国のNETゲームは日本に比べても進んでいるといえるでしょう。


今回の通達はそのNETゲームへの外資系参入を禁止することで、自国の成長産業を保護するという目的があります。今回の通達をうけて一番気になるのは、上記したとおりSNS内のゲームの扱い。すでに、ソフトバンクがこちらのFacebookといわれる学内網(今は名前が変わって人人網)に資本を投入したり、DeNAやMIXIも中国法人への資金投下を行っていますが、仮にSNSもゲームという扱いになると大打撃を受けることでしょう。中国ではSNSが乱立しており、面白いアプリ==ゲームの存在なくして、マーケットで支持を受けることはほとんど不可能なように思います。


純粋にNETゲームという側面から見ると、日系のゲームディベロッパーはまだ本格的にこちらに進出をしていないので、影響はそれほどないでしょう。以前上海ではKOEIの三国無双onlineを大規模にプロモーションしていましたが、それ以外に日系のブランドの話を聞くことはありませんでした(スクウェア・エニックスのインタビューにもあるように、以前から外資規制の噂はあったので、それを警戒して・・ということもあるようです)

むしろ影響を受けるとすれば、同じようにNETゲーム大国である韓国勢です。日本でもハンゲームの名前でサービスを展開しているNHNは中国国内に開発センターも持ち、多額の投資を行っています。今回の外資規制がどのくらいのスピードで実行されるのかはわかりませんが、迅速に実行されるとするとかなりのロスとなることは間違いないでしょう(中国では規制が発表されてからも、実行段階で見直しを行うことが頻繁に行われますので、すぐに影響があるとは判断できません)。


現状でも日本のNETゲームは中国で開発したエンジンを利用したり、運営を中国で行ったりと、一部を依存している状況にありましたが、今回の規制が実施されれば中国という巨大なマーケットで中国企業がノウハウと開発能力を蓄え世界進出・・というシナリオが実行されるような気がします。

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2009年10月12日 (月)

上海タクシーの初乗り値上げ

日本はhappy mondayということで本日はお休みですが、もちろん中国はそんなこともなく、今日も普通にお客様のところに行ってきました。

上海では大体の移動はタクシーを利用しているのですが、タクシーに乗ったところメンバーから「そういえば昨日からタクシーが値上がりしたんですよ」の一言。・・・でも、初乗り値段は変わっておりませんが??
へんだなぁ・・・と思いつつ無事に訪問を終了し、帰社時も同じようにタクシーに乗ると、今度はタクシーの初乗り金額が1元(約14円)あがっている!う~~む、全然知らなかったよ・・。

ということで、早速社に帰って調べたところ、確かに昨日からタクシーの初乗り金額が値上がりしているようでした。

日本と同じく(たぶん世界中ほとんどそうだと思うのですが)上海でもタクシーはがっちり規制に守られているため、値上がりもいっせいに行われます。しかし、実際にはシステムを変えたり、窓に張ってある「初乗りいくら」というシールを張り替えたりしなければならないため、全ての会社・全てのタクシーでいっせいに変更することが出来ず、10月末までに変更を行えばよいとのこと。ここらへん、いかにも中国・・という感じです。

今回の値上げですが、公式にはガソリンの値上がりを吸収できなくなったため、とアナウンスされています。
三问上海的士涨价:为何涨价?谁获益?(上海タクシー値上がりへの3つの質問。理由は?儲かるのは誰?)

一方、利にさとい上海人のこと、万博前に値段を上げておき、万博時に設けようという魂胆ではないか・・という記事も出ています。
上海出租车突提价 借世博会牟利?(タクシーの突然の値上げ、万博にかこつけ?)


せっかくなので今回の値上げを機に上海のタクシーの金額について軽く考えてみました。

上海のタクシーは初乗りがこれまで11元、今回の値上げが1元ですので、約9%の値上げ。これは、インフレ率が年5~10%の上海ではけっして法外な値上げとはいえないような気がします。

続いて、日本との比較。
日本ではタクシー初乗りってだいたい700円ぐらいなはずなので、大学卒初任給を額面で20万円とすると、初任給のだいたい0.35%。上海では大学卒で外資系に勤めるとだいたい初任給は2500元ぐらいですから(これでもかなり高めです)0.5%ぐらい。

ただし中国は平均値を取る意味がないくらい生活の幅が広い(月1000元の収入でも生きていくことが出来ます)のと、共働きでや家賃がないなどの理由で実収入が高い家庭が多いことを考えるとけっして、高いとはいうことが出来ないような気がします。・・というか体感値としては上海のタクシーは日本よりも安い。ただ、それでも結構タクシー運転手は楽しくそれなりの生活をしているように見えるんですよね・・・。日本では、タクシー運転手の収入が低くて問題になる・・という状況であることを考えると、かなり違う。

本当は運転手にヒアリングをしてみたいところなのですが、なにせ上海語が強く何をいっているかわからないことが多いので、それも出来ず、非常に残念・・・。
まあ、これだけではあまりたいしたデータは出てきませんが、他にもいろいろ比較をしたら何か面白いことがわかるかも・・・例えば、同距離で公共交通機関を利用した場合とタクシーを利用した場合の価格比とか(僕はやりませんが・・・)。


いずれにしても、夏は暑いといいタクシーに乗り、冬は寒いといいタクシーに乗り、雨が降ればタクシーがなくなってしまう上海ですから、少しぐらい値上がりして利用者が減ることはいいことではないのか・・という気がします。時間によってはまったくつかまらない、ということが当たり前のようにある街なので。。。

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2009年10月 1日 (木)

中国建国60周年記念日

本日は、今の中華人民共和国が健康されてからちょうど60年にあたります(中国では単に「新中国」とよびます)。北京では、朝から天安門広場で大規模・・・というのではとても表現できないような規模でのパレードが行われています。このパレードはいったん昼の部が終わった後、今度は夜も行われる予定です。

北京はこの建国60周年のパレードに向けて、9月には行ってからはまさに厳戒態勢。地下鉄の荷物検査の強化や取締りの強化はもちろんのこと、主要道路を封鎖してのリハーサルなども繰り返し行われていました。地下鉄や道路が車で通れない・・というレベルではなく、「○○道に面している住人は××時は家から出ることも禁止」となるのですから、徹底しています。


そのリハーサルのかいがあってというべきか、本日のパレードはあまり問題なく無事に行われたようです。このパレードは「建国記念」のパレードでもありますが、同時に軍事パレードであるため中国では「阅宾式」とよばれています。

中国建国60年、北京で軍事パレード 胡主席が演説(NIKKEI NET)


このパレードに関する感想ですが、日本のメディアでは「85%の肯定的意見と15%の否定的意見」といったような取り上げられ方をしていますが、私が上海に住んでいる限りでは、はっきりいって「ただのお休み」といったものです。もちろん、記事中にあるような理由で、発言が自由に行われないというのも理由として挙げられますが・・・。

60回目の国慶節、中国人の本音と建前(NB オンライン)


この前の日本の選挙でも感じたことですが、人間は「食べていける」状態、あるいは「未来が見える状況」では、それほど大きな変革を求めないものです。その意味で少なくとも来年の万博が控える上海では、そういった政治に関する意見が大きくならないのも当然です。何より、現在の上海では熾烈なビジネス(あるいは生活)のなかで、文句を言うよりは自分で改善をする・・というマインドが育ちつつあるように、僕は感じています(あくまで個人の問題であって、企業戦略としては依然として国家の動向が重要なのはいうまでもありません)。

何より中国は多くの職場で本日より8連休。私も少しはたまった疲労が抜ける・・ことを期待して、家でゆっくりしていたいと思います。

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2009年7月29日 (水)

ベネッセの方にお話を伺いました -中国でのサービス業展開のコツを聞く-

本日はちょっと会社を早めにあがって、大学の先輩とお食事にいきました。
今回お時間をいただいたのは、前回の大学同窓会で出会ったベネッセコーポレーションの方。実は転職直後にNBOnlineで記事を読んでから、一度ベネッセさんの話を聞いてみたいと思っていたのです。同窓会という場でお会いできたのをこれ幸いとばかりに御連絡させていただき、早速お時間をいただいたという次第。

海外展開成功の秘訣は“基本に忠実”たること(NBOnline)


ベネッセといえば、しまじろうをメインとした教育事業がまずは想像される企業ですが、中国で展開しているのは1歳~6歳の幼児向け知育事業。今回お会いした方のお仕事はその幼児向け商品の企画を統括をされている方でした。これまでほとんど接点のない事業だったのでいろいろと根掘り葉掘り聞かせていただきました・・・。


■■中国での事業展開について■■

中国では外資系企業が教育に関する事業に参加することは厳しく制限されています。またメディア(出版・テレビなど)事業を行うことも同じく厳しく管理されており、基本的には事業展開を行うことは出来ません。そんな中で、教育×出版ということで難易度が高い事業を展開している・・・というのが、まずはベネッセについて一番の驚きのポイントです。

幼児向けということで、教育色がやや薄く「知育」ということで許可を得ているとのことですが、おそらく事業開始時の交渉は厳しいものがあったことでしょう。とりあえず申請すればほぼOKが出る業態とはそもそも異なるフィールドですから。

僕が子供のころはそもそも知育グッズとか知育事業といったものはほとんどなくて、絵本や紙芝居といったものがメインでしたので、どういう事業かもわからずに「幼児向けというとお受験ですか?」という質問をしたのですが、それも一つではあるものの、それだけではないとのお答え。
幼児向け事業ではオムツのお稽古といった「しつけ」の部分と、お受験用の「知育」がメインの軸で、日本と中国ではそれぞれに求められるニーズが当然異なっているとのこと。・・・というか、中国でも「しつけ」用の教材が売れるとのことが驚き。てっきりおばあちゃん・おじいちゃんがやるとばっかり思ってました。


リクルート時代は雑誌+NETというビジネスをやっていたものですから、やはり意見が一致したのは、社会インフラが日本とは大きく異なるというところ。日本では当たり前のように書籍や雑誌が流通し、個別宅配もほぼ100%機能しますが、この国ではそうではありません。結局、一つ一つ地道に解決していくしかないのですが、それが機能するようになったのもここ数年とのことでした。10年以上かかって、ようやくある程度形になる・・ってのが中国という感じなんですよ。本当に。

■■サービス展開のコツ■■

事業展開以外にもこれまでの苦労とか(10年近く中国におられるとのことで、苦労も半端ない・・・)、ご家族のこととかも伺ったのですが、やはり聞きたかったのはサービス展開のコツ。これまで他の会社の方にも伺った話に近い部分もあり、やはり共通点があるのだなぁ・・・と改めて感じました。


1.中国では人との出会いが全て

これまでに比べてずっと法治化が進んでいるとはいえ、やはり中国ではまだまだ人脈やコネというものが効きます。なにせ、13億の巨大国家の上、建前上は社会主義なわけで官僚(公務員)の数も半端ではありません。ただでさえまだまだ不透明な取引が行われている中国では、新しいことをやろうとすれば、この官僚組織との交渉が最も重荷になってきます。

この交渉がうまくいくかどうかも所詮は『人』。誰にどのように話を持っていくかでほぼ全てが決まってしまうのです。ベネッセもいろいろと紆余曲折があった末に最終的に今の提携業者とであったのが今の成功のきっかけになったとのこと。そして、この出会いは結局は『運』でしかない・・と。

ここら辺りがやっぱり理論どおり行かないこの国でのビジネスの面白さだと思うんですよね。


2.TOPの思い入れが事業の継続性を生む

中国では上記のように、当局との交渉やいろいろな法的規制により「思ったように」事業が進むことなどほとんどありません。もちろん勝算のない戦いならやらないほうがよいのですが、一方では日本と比べて変動要素が多いのも事実。どうしても「経営計画」どおりには行かないことが多いのです。

こうなった時にやっぱり最後にきいてくるのがTOPに思い。最終的に事業の継続・非継続はTOPがどれだけその事業にコミットできるかにかかっていると思います。事業展開の一つとして中国進出を行うというのは間違っていない。けれど、特にサービス業という「モノ」もない事業が、日本とは異なる社会インフラの国に出てくるにはやはりそれなりの覚悟と辛抱強さが必要なのです。


3.戦線を広げすぎない

マーケティングに関しても、流通にしても日本ではほぼ単一のサービスを展開することが可能です。もちろん例外もたくさんありますが、基本的には東京である程度知名度があるようなWEBサービスや出版サービスであれば、本気で全国にマーケティングをしているのであれば、ある程度の知名度を手に入れることは可能です(もちろん地域密着のマーケティングという方法もあるので、程度の問題の話です)。

しかし、中国ではなかなかそのようには進めることが出来ません。上海で人気の雑誌やWEBサービスでも、北京では知られていない・・といったことはザラです。ですから、ある地域で一定の成果を収めたからといってすぐに他地域に戦線を広げていくのは非常に危険です。

確かに、中国にも誰もが知っているようなメガブランドがたくさんあります。しかし、これは資金力が豊富で展開のスピードも速く出来るようなベンチャー企業か、長年の蓄積が実っているような一部の企業のみです。基本的に資本をあまり必要としない(と思われている)サービス系企業が中国で戦っていくためには、まずは個別地域での戦いを行うほうが良いように思います。

と、いろいろ話を伺うことであっという間に2時間がすぎました。最後に、『最低5年は中国にいてほしいですね』とおっしゃられたのが強く心に残っています。まだ2年弱・・・。先は長いってことです。。

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