カテゴリー「パソコン・インターネット」の記事

2014年4月27日 (日)

[書評] ビッグデータ分析に巻き込まれた時に読むとよい本

今の仕事はいわゆる「戦略コンサルタント」ともう少し業務よりの「ITコンサルタント」の間のような仕事をしているのだが、やっぱり世の中で言われるようなbig dataに関する問い合わせというのは特に昨年度下半期ぐらいからかなりある。
このbig dataという言葉、世の中に積極的に広めている会社の一つに間違いなく今自分が働いている会社があるので、功罪ともにあるというのは感じるのだが、実に曖昧かつ適当な使われ方をしているんだな~と感じる。

例えばお客さんのところにいくと「上司から○○分野でbig dataを使って、何か施策を考えろと言われまして・・・・」みたいな話をされるわけだが、だいたい7割ぐらいは「それってExcelでも十分Okですね」みたいな回答をしている※1。重要なのはデータの量ではなくて、何のためにどういったデータを利用するべきか・・・ということを考える必要があるんですよ~という話をするわけだが、だいたいの場合はお客さんは満足してくれない。なぜなら上司から求められているのは、「big dataで何かをすること」であって、今の技術で出来ることをするというわけではないのだから。


ちなみにこの傾向と言うのは何もお客さん側だけではなく、社内でも見ることが出来るのが結構厄介だ。さすがに、自分がいるような部署は実際にサービスを提供するほうなのでそういったことはあんまりおこらないが、営業のようにとにかくたくさんの商品を扱う側になるとイチイチ一つ一つの商品を詳しく勉強してくる時間もないので、とりあえずbig dataといって話を持ってきたりする(そこで修正するのが、自分がいる部署の役割だったりするわけだ)。

そんな感じで猫も杓子もビッグデータ状態なIT業界なのだが、実際に何が出来て、何が出来ないか・・ということを真正面からちゃんと解説した本と言うのは意外にない。だいたいの本は、「ビッグデータで○○が出来る」系のあおり本か、テクニカルな解説を行っていて数学に慣れていない人には開いた瞬間から眠くなってしまうような本だ※2。そういった「何が出来て、何が出来ない」という話に真正面から答えようとするのが本書だ。ただし、実際の内容の半分ぐらいは「ビッグデータでなくてもできることはたくさんありますよ」という内容なので、ビッグデータ真正面からの本というわけでもない(公平のために記しておくと、著者は僕の恩人というべき方)


会社を強くする  ビッグデータ活用入門  基本知識から分析の実践まで

Part1. 活用のための基本知識と計画41uasfh16ml
第1章 ビッグデータ活用の基本知識
第2章 ビッグデータを競争力強化に使う
第3章 事例から見る競争力強化のポイント
第4章 ビッグデータで事業構造を正しく知る
第5章 分析のための準備

Part2. 分析の実践
第6章 データ分析のステップ
第7章 事業構造の概要を把握する
第8章 顧客を軸に分析する
第9章 打ち手につなげる分析


Amazonを見ても章立てがなかったので書きだしたのだが、これを見るとわかるとおり本書は「どうやって」を追求するよりも、「何のために」を伝えるために書かれている。そして、そのメッセージはすごくシンプルで、要約してしまえば「ビッグデータを使って、顧客と自社の関係を正しく把握しましょう」ということに他ならない。

Par1では、ビッグデータを利用する前にまず最低限、自社の理解を行おうということを言う。ここで重要なのは「本当に把握をするためには、何もビッグデータである必要はありません」ということだ。著者は経営コンサルタントの経験が長く、すらっと書き下してしまっているが、まずはデータを使うためにはそれを理解するための構造を正しくイメージする必要があるということ、を伝えている。

ちなみに、この部分は「ビジネスに限っていえばそうだよな・・」とは思うのだが、研究生活の端っこをかじったことがあるぐらいの自分からすると、未知の分野では必ずしもそういうアプローチをする必要はない、とも思っている。例えば物性科学の世界では「論理関係はまだよくわからないけど、並べてみたらパターンが浮かび上がってきたので、空いているところをめがけて研究を行う」というアプローチがあり得る。論理的な関係性を作るというのは、多くの場合においては調査のための時間を削減してくれるし、アプローチの方向性を定めてくれるのでよいのだが、一方で認知バイアスになってしまう可能性があるということには注意が必要。


Part2では、一歩進んで実際にビッグデータを利用することが出来る事例について紹介している。ここで紹介されるのは基本的な方法論で、データに二次属性を追加して分析を行うという手法なのだけれど、これは実務の世界においてはかなり役に立つ。特にデータ量が少ない場合には全データ解析を行ってもあまり意味がないので、人の手を使ってしまったほうがずっと楽。少なくとも、この本を手に取る層にとってはまずこういった手法を身につけることは重要だろう。

ちなみに、この部分もビッグデータ分析をアカデミックに行おうとすると「邪道」な方法である(著者はそのことを自覚していると思うけど)。人の手を入れて二次属性を付与してしまうと、どうしても判断にばらつきが出てしまうため、本来であれば多次元空間上で距離を参考にしたり、参照データをもってきて分類学習用のデータセットを準備してあげるほうが、よりアカデミックなアプローチではある※3


繰り返しになるが本書は「まずビッグデータを使って何かやらなければ」となった企画部門の人が対象であって、本格的に統計解析を学びたいという人は別の本を読む必要があるし、自分のテーマにビッグデータがふさわしいかどうかを真剣に考えたいという人には、また別の参考書が必要となる。そういった「まずは何が出来るの」を考えたい人にとっては巻末に実際の事例があるというのはうれしい処で、とりあえず何か上司にレポートを出さなければいけない、という時にはここをまとめるだけでも、時間を稼ぐことができるのではないだろうか。

個人的には、このビッグデータ関連の話はデバイス側と組み合わせたり、いわゆる「モノのインターネット」と絡まないと活用できる領域は限定的なんだろうな・・と理解をしているのだが、否も応もなくこの世界に巻き込まれてしまった人には、本書のようなガイドブックがスタートを切るのに参考になるだろうと思う。





※1・・・最新のExcelは100万行を越えるデータを扱えるので、たいしてデータ量がないものに関しては十分に解析可能。
※2・・・理数系である自分にはこういう本も嬉しいのだが、なかなか実務イメージがつくような本がないというのも難点。
※3・・・とはいえ、こういう話をしだすといきなり「見た目上は」難しくなってしまうので、そんなのは蘊蓄を語りたい人だけが考えればよいのだ・・・というのが本書の眼セージだと思っている。

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2011年1月15日 (土)

中国のグル―ポン系サービス情報その2 ~中国でも本家Grouponがlaunch? ~

先日紹介した中国のグル―ポン系サービス(「中国のグル―ポン系サービスのすごさ(?)  ~家が買える(?)クーポンもあり~」)だが、本日、アメリカの本家Groupon(以下Groupon)がいよいよ中国でもサービスを開始させるという報道がされた。進出形態としては現地インターネットサービス業者(※)のテンセント(腾讯)との合弁とのこと。
(※ 日本ではプロバイダーという表現がされていますが正確な表現ではありません)

美国团购网站Groupon发布招聘启 团购巨头进军中国(IT新闻网)

Grouponの中国進出は以前からうわさが流れてたし、提携での進出を模索しているとのことだったので、とりたてて驚くような情報ではないが「サービスを二週間以内に開始したい」との報道はさすがにスピード感があるなとは思わずにはいられない。

また合弁比率も50%同士で、感覚としてはテンセントが思いきって譲歩したな・・・という感覚。腾讯としては既に独自にグル―ポン系サービスを提供しているので、無理して提携をする必要がないような気もするが、何せサイトが乱立していることと、他の大手と組まれるよりはという判断をしたのだろうか。
(Gruponから提供される各種情報が有用であると判断したということだと思う)

また中国ではインターネットサービスを開始するためには当局への申請、または許可が必要で、クーポン系サービスは現状のところ「申請」で済むとなっている状態のため、強気で取引を進めることができなかったのでは・・というのも想像できる。

一方Grouponとしては腾讯と組むことで資本、集客および営業網を手早く手に入れることができるし、上記の規制区分の変更などに対しても柔軟に対応可能であると考えたのだと思う。また現実的に考えれば、Grouponとそれなりにうまくやっていくためには国際ビジネスの経験が必要だと思うし、そうなると組める相手というのは自然に限られてくる。腾讯は欧米でも中国ナンバーワンサービスプロバイダーとして認識されているので、ここを選んだのは自然な流れだともいえるかもしれない。

今後の展開としては、やはり現在腾讯が独自に展開しているサービスを新会社に合流させるかどうかが一番気になる。普通に考えれば自社でサービスを展開し、なおかつ子会社で展開するのは重複で意味がないと思えるのだが、中国側報道では「一から立ち上げる」という文言があるので、そのあたり今後テンセント側のプレスリリースに注目だ。

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2010年11月18日 (木)

Communicationのレイヤーがずれ始めている気がする

前回日本に帰ってきた時にアカウントを取得し、Login状態を引きまわすことができるWEBアプリを利用することでTwitterを使えるようになった。1カ月ちょっとの利用で、早くも上海で友人に会うことができるというように人生を楽しくする仕掛けが盛りだくさん状態(これについてはいずれ書こうと思う)なのだが、今日はちょっとしたトラブルで何人かに迷惑をかけてしまった。今日は、差し支えない程度にその話と、今回感じたことを書こうと思う。


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今回のトラブルは、僕のつぶやきがちょっと、事実というか、対象との間に認識のズレがあって、最終的にその呟きを削除したという事件だ(たぶん、結構よくある事件だと思う)。

僕への情報伝達経路は以下のようなものだった。

① 対象が僕のつぶやきを偶然(あるいは検索して)見つける
② 対象が所属企業に連絡
③ 所属企業が中国側のmanagement担当に連絡
④ ③の方が僕の友人に連絡
⑤ ④が僕の携帯電話に連絡

④から電話をもらった時には話がよくわからなかったが、「関連のつぶやきは削除してほしい」「謝罪文をあらためて掲載したほうがよいかもしれない」とのことだった。とりあえず④の方に迷惑をかけたくなかったので、該当のつぶやきはすぐに削除した。謝罪文に関してはまるで圧力があったかのように思われると①にも②の本意ではないのではないか・・・と想像したので、いったん③の方の電話番号を教えてもらうことにした。

その後(国際電話だったのが痛かったが・・・)③と直接電話で話をして、お互いの考えていることはわかったので、とりあえずこの件は終了ということになった。ホント、③も僕の思いがスムーズに伝わって助かりました。ありがとうございますm(_ _)m.。

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まあやり取り自体はよくあることだろうなので、これ以上何かをいうこともないのだが、今回のCommunicationで、現状のソーシャル時代のcommunicationのレイヤーのずれという考えというかアイデアが浮かんだので、ちょっとそれを書いておこうと思ったのが、今日の本論だ。僕は、レイヤーのずれは二つあると考えている。


①Communication 主体のレイヤーのずれ

今回連絡のきっかけとなったのは、直接的には②の判断である。しかし、僕は最後まで誰が判断したのかを知ることはなくて、法人としての②の判断を③経由で伝えられただけだった。

個人で発言している僕としては、出来れば②の中の方にもせめてどういう立場の人がどういう意図で僕に連絡をしてきたのか・・ということを聞きたいと思ったのだが、直接話すこともかなわなかったので、結局それは出来ずじまいだった。日本企業としては当然の対応だということも理解している。

とりあえず処理を終えた後になんとなく感じたこの違和感・・・というのはなんだろう、と考えたのだが、結局行きついたのは「僕が誰と話しているのかわからなかった」という答えだった。
Social 時代の本質は法人や団体という一つの「格」と個々人が個別で、かつ同じ発言力をもつentityになることにあるとず~っと考えているのだが、これは言いかえれば個々のentityが直接かつ対等にcommunicate可能になるということだと思う。これまでは、ある組織が何かを決定すると、それが個人に届くまでには距離があり、結果として伝わってくるのは情報だけになってしまっていた(そしてそれを埋めるのが結局担当者の人柄だったりするわけだ)。情報はどうしても垂直に流れてくるのである。
一方Socialの時代では、時にはある人物が組織を代弁し(たとえば孫さんの意見はSBの意見とnearly equalであると考えていい)、時には組織自体が一つの意識であるかのようになるのだけど、その関係は限りなくFlatである。そこには発信者と受信者という関係はない。

今回はいわばTwitterというFlatなレイヤーでの発言に対し、垂直的な対応があったことに対して違和感を感じたのではないかと思っている。

② Communication 方法のレイヤーのずれ

もうひとつ思ったのが、Twitterでの発言に対して電話で連絡がくるという部分だ。ご存知の通りTwitterは容易に対象に対してメッセージを発信することもできるし、まあちょっと手間だけどプロフィール欄には僕のblogのURLも乗せているのでメールでの連絡も取ることは出来る(blogのプロフィール欄には僕のe-mailアドレスを掲載している)。

担当者としては電話のほうが早くて確実だと思ったと思うのだが、重度のNETどっぷり人間としてはやはりTwitterで連絡をもらったほうが確実だった。今回は僕がたまたま実名で発信をしていたから連絡する方法もあったわけだが、もしそうでなかったらどうするつもりだったのだろうか?・・・もし、そうなったらやっぱりTwitter上で連絡をしてきたのか、それとも放置したのかはわからない。
いずれにしても、個人的には、実名を公開しているからといっていきなり電話をしてくるというのはちょっと違和感があった。せっかく双方向性のあるメディアなのだから、そこを利用したほうがはるかに効率が良いし、結果として透明性があがり第三者へのイメージも良いと思うのだが、これはNET関係者だけの論理なのかもしれない。

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誤解していただきたくないのだが、今回の対応は①および②としては十分適切だったと考えている。多少の行き違いがあったとしても僕に軽率な部分があった。

とはいえ一方でNET上でのCommunicationについてまだ企業側が十分に理解はできていないのでは・・・とも思えたのも事実である。Socialが広告やcommunicationを変えるといわれてもうずいぶんたつと思うのだが、まだまだ『都合のよい発信装置』の一つとして思われているのかもしれない。今後少しずつでもそういう状態を変えていくためには、個々人の変化だけではなく、「格」内部での意思統一やコンセプトの徹底が必要で、それにはもう少し時間がかかるのかなと感じたのだった・・・。

と堅い話を書いたが、まあ今日はなかなか得難い経験でよい一日だった。僕がちょっと対応を変えれば炎上の可能性だって無きにしも非ずだったので、いい勉強になりました!

そうそう、対象の方はすぐにTwitter上で僕をすぐにフォローしてくれました。また変な発言をしないように見張っているのかもしれないけどw、また好感度があがりました。こういうのってとっても重要!

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2010年9月15日 (水)

中国からFC2が見えるようになりました(暫定的かも・・)

世の中の話とはあまり関係のない話ではありますが、昨日から本日にかけて、中国から日本にあるFC2サーバーが見えるようになりました。

中国のインターネットはよく知られているようにグレートファイアーウォールと呼ばれる検閲が行われています。この検閲に引っ掛かった海外のWEBサイトには基本的にはつなげなくなります(ちょっとした知識と面倒をいとわない努力があれば、接続することは可能です)。
有名なところでいえば、YouTube、Facebook、Twitterなんかは全部見ることはできません。また日本側のサイトでもこれまでに、アメブロが見えなくなったり、このcocologが見えなくなってりしています。

この検閲ですが、だいたい数カ月に一回ぐらいの割合で中国政府がブロックするサイトを変更しています。以前の変更の時期は何かの手違いか日本のYahoo!が見えなくなり、さすがに焦りました(あの時はすぐに復旧したので、誰かが気づいたのでしょう)。基本的には人力で変更しているので、こういったように誤った(というか本来意図していなかった)ブロックもしばしば起こっています。どれを意図したかは外からはわからないんですが・・・。

昨日、今日の朝方と海外サイトへのアクセスがかなり不安定になっていたので、おそらくチェックをしているのだろうと思いましたが、今日確認したところ今まで見れなかったFC2に接続できるようになっていました。
ブログやまとめサイトなどが豊富なので、個人的にはちょっとうれしい事件です。

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2010年9月11日 (土)

MIXIが人人网と提携(提携効果は未知数)

金曜日のMIXIの発表で、MIXIが中国の人人网と提携をしたとの発表がありました。

mixi、中・韓の最大手SNSと連携 北米・欧州のSNSとも協議


上海では开心网が圧倒的に力を持っているので、あまり意識をすることはないが、人人网は中国全体では最大のアカウント数を持つSNSです。もともとは校内网という名前でスタートをし卒業生同士が繋がれるということを売りとしていたのですが(facebookと同じですね)、外国資本が入った時に、大学卒業情報などが海外企業に渡されてしまうのでは、という批判があり、名前を変えたという経緯があります。

今回の提携ですが、報道にあったようなMIXIにとって利用者数増というようなメリットはほとんどないんじゃないだろうか・・というのが僕の最初の感想です。たぶんMIXI内部の人もそんなことは考えていないんじゃないだろうか。

よく知られているようにMIXI内の牧場ゲームは中国の开心网のゲームを元にしたものです。中国では日本のようにstand aloneのゲームはメインではなく(といっても十分たくさんありますが・・・)誰でも簡単にInternet cafe(网吧といいます)で遊べるNET内でのゲームが主流です。そのため中国企業のネットゲームの開発スピードはかなり高いレベルにあります。

今回MIXIは海外SNSと提携することで、そういったゲームを自社サイトに持ち込みやすいようにしたい・・・というのが彼らの狙っていることだと考えます。

ちなみに過去の広告出向経験から人人网が主張するPVや訪問者数については、だいたい2倍~3倍ぐらいのサバ読みがされているというのが、私の見立てです。中国では各サイトが自分で発表しているNETのPVや訪問者数はほとんどアテにならないので、複数のリサーチ会社の結果を比較することが大切です。

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2010年9月10日 (金)

中国でNET通販が外資に解禁?(追加情報求む)

本日の日経新聞で、中国でNET通販が外資に解禁・・というニュースが報道されたようです。

ユニクロも参入、中国のネット通販が解禁で

早速中国側のニュースソースも探してみたのだが、ニュースソースを見つけることが出来ずにいます。工業化和信息部(工业化和信息部)==情報関連の行政を担当している部署にも言ってみたのだが、やはり通達は掲載されていない。

一応僕は日経の有料会員なので記事も読むことができるのだが、報道内容も今一つよくわからない。銀行と提携することで決済が可能に・・・とあるが、これは銀行決済が可能になったということを言いたいのでしょうか・・・。現状でもpayingサービスのアリペイを利用すればほぼ同じ仕組みを構築することは可能です。

中国でネット通販をやるには二つのハードルがあるのですが、今回の通達が仮に本当だとするとどちらがの許可に関係するものだと思われます。

・ネット通販をOKにしてもらう電子商取引の営業許可が取りやすくなる
・ネット通販用WEBサイトが取得必要な経営性ICPが取得しやすくなる

現状では追加のニュースソースがない状況(日経は中国関係ではしょっちゅうトバシがあるので・・・)ですので、どなたかご存知の方がいらっしゃればご連絡いただけるとありがたいです。

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2010年2月 1日 (月)

新しいPCを買いました(でも届くのは2月末)

今使っているPCは中国に来た時に購入してきた、PanasonicのLet's note CF-W5。前職で会社支給のPCがLet's noteで、自分の荒っぽい使いかたにもびくともしない頑丈さと、キーボードの押しやすさから気に入り、中国という(当時は過酷だと思っていた)環境でも大丈夫だろうと、プライベートで購入したものだ(ちなみにそれまではHPの安いものを使っていたが、全然ポンコツだった・・・)。

このLet's note、前職の時には家でのネットやメールぐらいしか使わなかったのでまったく問題なく稼動していたのだが、今の仕事になってからはプライベートと仕事が兼用になってしまったためよくおかしな挙動を示す。

まずメモリが足りないせいだが、エクスプローラーがよく落ちる。複数のブラウザを起動すると動きがカクカクしてしまうという現象が起こるため、画面チェックもままならない。また、メールも重いファイルをやりとりしているせいか、起動した時に必ず『応答しません』モードになってしまう(これはソフトのせいもあると思う)。HDDの容量も100Gもないので、画像ファイルやAIファイルを持ち歩いているとあっという間にいっぱいになってしまう。おまけに悪評たかいVistaということで、リセット文化も全開。

これまでは何とかだましだましやってきたのだが、本日UPDATEをしたところウンともスンとも言わなくなってしまった・・・。さすがにPCがないと仕事どころか絶海の孤島にいるのと同じ状態になるので、午前中いっぱい使って必死に直したのだが、さすがにもう寿命なのだろうと観念して、ついに新しいPCを購入することを決意した。

もうLet's note以外は無理・・というか、新しいものを試してつらいのは嫌だし、中国で買ってしまうとOSも言語も中国語になってしまうのもツラいということで、ネットでLet's noteの10年春モデルを購入。もちろんメモリは4Gに設定。

Windows7ということで非常にビビッているのだが(もう新しいOSは信じられない・・・)背に腹は変えられないということで、安くもない買い物を半日で決定してしまった。不思議なもので、購入前は値段にビビッていたのだが、いざ振込みを終了すると手元に届くのが待ち遠しい・・・。実家に届くのは再来週で、日本に帰国した時に手にする予定なのであと一ヶ月先なんだけど、今から手にするのが楽しみです(設定が面倒くさいのは考えないことにした・・・)。

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2009年10月18日 (日)

索尼(SONY)の存在感

上海は世界中の電化製品が手に入る街だ。もちろんアジアにあるという地域性はあるが、巨大マーケットを求めて世界中のメジャープレーヤーが進出してきているので、だいたいのメーカーのものは手に入るし、その上中国ローカルの面白デバイスも手に入る。

そんな中で日系企業はどうか・・というと、それぞれの領域でそれなりにがんばっている。根が広告屋なので、どうしても広告という観点から見てしまうのだが、松下はテレビ(VIERA)でバスラッピングをしてがんばっているし、TOSHIBAは李冰冰をメインとしてPCの広告を地下鉄で展開している。
佳能(Canon)はIXUSが好調だし、夏普(Sharp)は携帯やテレビで気を吐いている。

正直いろいろな問題は山積みではあるとおもうのだが、それでも結構日本企業は上海でも存在感は発揮できているのである。しかし、ここでなかなか名前が出てこない企業が一社だけある。それが索尼(SONY)だ。勘違いしていただきたくないのだが、SONY自体の知名度は中国でもすさまじく高い。また製品に対する憧れのような気持ちもそうとうに中国人は持っている。ただ、なんと言うかSONYといえば「これ!」といえるようなConsumer向けの商品がなかなか展開できていない・・というのが現状である。

現状でSONY製品で一番の知名度といえばダントツでPSPだろう。日本ではDSに押されてしまっているが、中国では機能面がニーズとマッチしていることもあり多くの人が保有している。それでも、やはり元気がないという印象は否めない。


SONYが現状で苦境に陥っているのはIR情報を見ても明らかだ。2009年の決算発表では過去最大の赤字を計上している。そして、NET上でも多くの人がその原因として出井時代の戦略ミスをあげている(ちなみにWikipediaの書きっぷりも珍しく揶揄するような表現になっている)。

経営者はその業績で評価されるべきであるので、出井さんの評価が低いのはしかたがないことだと思う。ただ、ここ一ヶ月ぐらいで関係する二つの記事を見ると、Wikipediaにかかれるような「ソニーの経営戦略をものづくりからコンテンツ重視に転換したことでソニー凋落の原因を作った」単純に物事を切り分けることができないのではないかとと思う。

「まず先に、第2ソニー、第2トヨタ、第2東京を作った方が良いよ」  出井伸之氏に聞く(後編)「もはやニッポンはモノづくりでは勝てない」(NB Online)
ソニー新体制の正念場、大物OBが檄文で憂う(東洋経済)

この二つの対照的な記事を並べてまず思うのは、出井さんのソフトへの傾倒ぶりと、それを理解することが出来なかった(あるは理解した上で対立していた)SONY社内の対比である。

出井さんはSONY退職後自分でコンサルタント会社「クオンタムリープ」をつくり、個人的にはこれで一丁上がりになるかと思いきや、先日吉本興業を実質的に買収して話題を提供したばかりだ。報道をみても感じるのだが、つくづくソフトが好きなんだと思う。

一方で、東洋経済の記事はすっごい単純化してしまうと「昔のSONYのものづくりはよかった」
ということである(記事中には6000文字とあるので、そんなに単純化できないとは思うのだが)。中国のように世界中のメーカーの製品を見ることが出来、かつ変なサービスが次から次へとでてくるものを見ていると、過去にもどればいいってものではないと思うのだけど、まだまだ日本ではそういうものづくりの意見が強いのだろうか・・・。


僕は個人的には出井さんという人間は、ものすごくExcellentな経営者であったに違いない・・と思っている。もちろんあったことはないのだけど。Excellentというか「経営者であることに対して自覚的」である日本でも数少ない経営者ではないかと思うのだ。

随分昔になってしまうけど出井さんがSONYをやめた後に書いた迷いと決断 (新潮新書)
を読んだことがある。

迷いと決断

この中で繰り返し語られているのが、創業者とその後継者にあって自分にないカリスマについてと、いかに会社という有機体を変革するのか・・という話である。よく知られているように出井さんが社長になる際には前任者が「消去法で選んだ」という発言をしたことにも見られるように、出井さんは創業者とその取り巻きへの強烈なコンプレックスに悩まされることになる。その自分への問題意識と会社への問題意識が==の関係になり、会社の統治機構を変えていこうという話になるのだが、結果としては既に明らかなように道半ばで退任せざるを得なくなる。その後、一時はPlayStationを作り上げた久多良木さんの退場などもあり、最終的に現状のストリンガー体制となったのだ。


今回の東洋経済の記事を見てもあらためて感じるのは、SONYの中にある、というか今もあると思われている路線対立と、OBが口を出してしまうという悪弊が残っているということだ。まさしく、それこそが出井さんの変えたかったもののはずなのだが、その変革自体も道半ばで終わってしまったということなのだろうか。

今はSONY時代の発言をしないのでなんともいえないが、出井さんは「ソフトへの戦略」をとりたかったのではなくそれを旗印にSONY自体を作り直したかったのではないかと思う。そう考えると今回の「第二のトヨタ」という発言もしっくり来る。出井さんにもしあと5年あったら結果は変わっていたのか・・・とも思うが、一方で与えられた期間で変革を起こすのがリーダーだとしたら、それが出来ないと判断された時点での変更もやむをえないという気もする。この辺はまだ僕には判断できないでいある。

ただ、同じNBOnlineで掲載されていたGEの記事と比較すると、「企業文化の違い」というか「企業の懐」というか、そういうものがどれだけ経営に影響を与えるかということを考えられずにはいられない。あのウェルチだってGEを変革するのに10年もかかったというのであるから、やはり大きければ大きいほど時が必要になるのかもしれない。ここら辺もまだ若い僕にはよくわからないでいる。


話がいろいろ飛びすぎてしまったので上海でのSONYという話に戻ろう。
中国でSONYの存在感がない・・というのは、まさしく現在の戦略(ソフト重視)の結果にほかならない。インターネットという巨大な情報流通ネットワークですら国家が監視するこの国では、ソフトとハードの融合によるビジネスというのは非常に展開がしづらい。

さらに言えば、中国企業はその統治形態からも想像以上にスピードが速く、すぐに戦略自体も模倣してくる。NETには百度があるように、携帯アプリに関しても中国移動(チャイナモバイル)もOphoneプラットフォームを開発し、まずは既存ユーザーを抑えにかかっている。先日のエントリーでも触れたようにNETゲームも外資規制を導入し、自国産業の育成を図っている。


こんな中で中国で存在感を発揮しようとすれば、やはり(個人的には)悔しいかな「ものづくり」というか「ブランド」のマネタイズに注力をするしかにように思う。ソフトの流通という「パイプ」への参入が難しい以上、既に確固たるものとなっているブランドを利用してまずは「モノ」を売るということを考えたほうがよいように、個人的には考えている。

長期的にはSONYの方向性というのは間違えていないようには思うのだけれど、一方で規制が強い新興市場を狙うのであればソフトではなくハードにふったほうがよいというも明らか。マーケットの変化にあわせて柔軟にビジネスモデルを変化させていけるかが、この中国を制するためには必要なこと。それが実現されるかどうかは、まさしく「イエスマンばかりいる」のかどうかが、鍵になる・・・のではないかな。。

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2009年10月17日 (土)

プレミアリーグのピッチサイド広告

上海では一般家庭でもちょっと奮発すればIPTVに入ることが出来る(この会社が我が家・・というかマンションが契約しているIPTVの会社。ネットで見ると年間1400元程度(日本円にして約20,000円、体感的には80,000円ぐらいだろうか)と書いてあるのだが、今手元にある請求書を調べたら半年で78元・・・。マンションだけに大口割引とかあるのだろうか?)。

このIPTVでは当然いろいろな番組を見ることが出来るのだが、僕にとって嬉しいのはスポーツTV。国営放送とあわせて全部で4チャンネルがスポーツ専用としてあり、いろんなスポーツを一日中流している。特に中国で人気のサッカーに関しては、プレミアリーグ・ブンデスリーガ・リーガエスパニョーラ、そしてチャンピオンズリーグと豊富にそろっている(中国国内リーグも見れるし、なぜかたまにJリーグも流れている)。

欧州のサッカーは土曜日に行われるので、本日も家でプレミアリーグを見ていたのだが、気になったのがピッチサイドの広告。マンUの試合なので、当然胸スポンサーであるINGのCMやらネットカジノのCMがたくさん流れるのは当たり前なのだが、それにまざって韓国語や中国語の広告が流れている。

特に中国語の広告で繰り返し流れていたのが、携帯メーカーの愛国者(aigo)の広告。愛国者は急速に拡大している中国携帯メーカーの一つで、北京に本拠がある会社です。ブランド力はまだまだ日系・欧米系にはかなわないものの、技術力に関してはかなり上がってきており、実際に手にとって見るとそれほど差は感じない。

NETを見てみるとどうやら今年の6月から5年間のスポンサーシップ契約を結んだとの記事があった。確かに中国という巨大なマーケットはプレミアリーグにとっても魅力的だし、一方で中国企業にとってもマンチェスターU(ちなみに中国語では「曼联」という)を使うことが出来るのはメリットが大きいだろう。ちなみに英語版のeikipediaにはaigoで記事がしっかり建てられていた。


すごいな・・と感心してしまうのは、プレミアリーグでも堂々と漢字で広告を出しているところ。確かに「愛国者」をブランドとして使っているのであれば、これを出さなければ意味がないのだけど、例えばLenovoがでた時と比べと中国企業が自信をもって海外展開をしているのを感じる(Lenovoは中国では联想というブランド名である)。

日本企業もチャンピオンズリーグではSONYががんばっているけれど、やっぱりこういう広告一つを見ても、中国企業の勢いを感じてしまったり。。。

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2009年10月13日 (火)

中国でのネットアクセスデータへの疑問

広告会社からの発注の仕事をしていると、ほぼ100%データ取得の話になる。だいたいにおいて予算が厳しいため、無料であるGoogle Analyticsを利用しているのだが、そのデータの信憑性に日本ほど信頼をおけないでいる。もちろんもともとScript型なので精度100%であることなど最初から期待していないが、日本におけるデータよりも若干誤差が大きいのではないかと踏んでいる。


いろいろ気になる点があるが、一つにはノンリファラーがあまりにも多いこと。だいたいどんなサイトでも50%ぐらいはノンリファラー扱いになってしまう。中国人のネットの使い方を見ているとほとんど「お気に入り」機能を使わないので、ノンリファラー扱いになるということは、ブラウザ側の事情か各メディアからでる時に何らかの仕掛けがしてあると想定されている。

確かに中国では職場でネットを利用したり网吧や学校などの共通スペースからの利用が非常に多い、家族で利用する場合にも家で一台という利用をすることが多いため、クライアント側の影響もかなりあると想定される。また家でPCを見ているとしばしばブラウザの上部に広告が勝手に挟まれたりすることがあるので、ISP側で何かよくわからない処理をしている可能性もおおいにある(これは別の機会にもう少し詳しく調べてみようと思う)。


もう一つには時々ガクンとアクセスが落ちているように記録がされていること。開設してかなりたっているサイトで、かつ広告金額も変えていないのに、時々良くわからない落ち込みを示すことがある。もちろん様々な外的要因が想定されるので、単体のデータで理由を想定するのは不可能ではあるんだけど・・。


一つ想定しているのが、Googleのサーバー側に情報が届いていないのではないか?ということ。日本でもよく報道されるように中国ではGoogleサービスをしばしば利用できないことがある。中国国内のサーバーからGoogleへのサーバーにアクセスすることが出来ないように設定されてしまうのだ。
Script型の言語では、クライアント側でJSが実行された際に情報を送ることでアクセスを認証しているはずだが、もしかしたらその情報がサーバー側に届いていない可能性がある。
(※ ここら辺技術への理解が間違っていたら突っ込んでください)

事実メディア側から提供される数字とサイト側で集計できる数字があまりにも乖離していることがよくある。ただし、メディア側から提供されている数字に関しても相当水増しされているので、数字を単純につき合わせてみてどちらが間違っているかがわからないのがつらいところ。


コストをかけられない以上他にあまり選択肢はなく、また使いやすさで言えば慣れ親しんだGAが一番だが、信頼性がどのくらいか・・ということを試すために次回の受注時には他のサービスとの併用を提案してみようか・・と考え中。

※以前、Yahoo!(雅虎)が同じようなサービスを提供していたのだが、今回調べてみたらいつの間にかサービスが閉鎖されて他のサービスに統合されていた(量子统计というらしい)。

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