日本語で「脂肪肝」といわれました。
今日は、朝から大事件。といっても仕事の話。
僕は上海にプロジェクトマネージャーという形で来ているのだけど、いかんせんまだ若手ということもあり、当然現地の会社には現地の上司がいる。つまり、プロジェクトでは自分がリーダーなんだけど、通常のライン上では一番下っ端にいるわけ。
ということで、今日は自社の商品を営業にお披露目する説明会の講師をやることとなった。当然中国語を話すことはできないから同時通訳つき。まだ赴任してから二週間もたっていないというのに、いきなり60人以上の前で話すことになるとは・・。
しかも、他部署の先輩から「こっちでは『僕はまだよくわかりませんが』とかいうとなめられるから、ガツンといけ!」というアドバイスまであり。
同時通訳というのは結構なれないと難しいもので、早すぎると通訳が追いつかないし、遅すぎると通訳することができない。特に日本語と中国語ではSVOの並び方が違うから余計難しい。チョロチョロと打ち合わせをしている間に営業がゾロゾロと入ってきて、いよいよスタート!
「僕は日本からこの商品を作るために来ました。」
「・・・・・」
「日本ではNETのプロフェッショナルとして働いていました・・・」
「・・・(クスクス)」
あれ、苦笑されてるぞ???先輩、嘘ついたのか?
これでかなり動揺。説明はいっきに適当に・・(後で聞いたら、やたら緊張しているのが面白かったらしい)。
本来は30分のところが10分で終わってしまい、質疑応答に入ると、日本では想像もつかないほど多い質問が・・。とはいえ、一方的に話さなければならないプレゼンと違って、質疑応答はキャッチボールがあるので、ペースをつかみやすい。
話しているうちにだんだんこちらも盛り上がってきて、最後には
「お互いを信じてがんばりましょう!」
というわけのわからないノリで終了。営業総監(課長ぐらいの役職)からは、なかなか面白かったという評価を得たので、まあデビュー戦としてはよかったのかな・・??
午前中はそんなこんなでぐったりしていたけど、休むまもなくZ-VISA(二年間働くことができるVISA)を取得するために病院へ。実は、この病院には先週も行っているのだけど、事件が起きてしまい途中で検診が終了してしまっているのだ。その事件については、また後日。
病院といっても入出国管理用の検疫所で、上海の中心部からTAXIで30分ぐらいの虹橋という場所にある。一応英語は通じることになっているんだけど、何があるかわからないから通訳の方と一緒に出かけてきた(前回はこの人のおかげで事件から逃げることができた・・・。備えあれば憂いなし)。
この人は、うちの会社のシステム部門の通訳で、とても年上とは思えない女性の方。肌を気にしているのか、日本のおみやげは「魚由来のコラーゲン」を希望していた(無事に二個ゲット!)。中国人らくズバッといろいろ言ってくるのだけど、何でも教えてくれるので本当にお世話になっている。ちなみに名前はよくある苗字で、陳さん。
今回は事件もなく病院では彼女にすべてまかせっきりで、検査を進めていき、無事にゴールの超音波検診まで到着。あのヌルヌルを服にたれるほどぬりたくられて、検査をすると担当官が「シボウ、シボウ」といっている。
「はあ??」
聞き返すと、俺の腹と画像をさして「シボウ」という。で、よく聞いてみると・・・「シボウカン、シボウカン」といわれている・・・。
シボウカン・・・、しぼうかん・・、脂肪肝???
さらに追い討ちでおまけに英語でFATとまで言われたので、完全に理解。遠く大陸で日本語で「脂肪肝」と笑われました(ちゃんとVISAは取れるよね?)。
帰りのTAXIの中で陳さんにその話をしたら、明るく笑われた上で、「胖だからしょうがないですね」といわれた。”胖”とは、太っているという意味。
「もっと野菜を食べて、お酒を控えめにして、フルーツをとるのがいいですよ。肉はたんぱく質が悪いし、お米はでんぷんがあまり肝臓によくない。もっと節制する必要がありますね」とのこと・・。
まあ、そうなんだけど。。。日本でもそんなにしっかり肥満について語れる人はいないよ・・・。
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