お迎えがなくても、上海にはこれます
金曜日から、日本の先輩が上海に来ています。
この先輩、次の四月(来期)から上海で働きたいとのことで、まずはどんな場所でどのように働いているかを見てみないと決められないよね!とのことで、上海に来たとのことです。やっぱり人生の一大事なので準備をすることが大切ですよね・・。ちなみに、僕は憧れだけで異動したので下見どころか、一度も中国本土に足を踏み入れることなく上海に赴任しました。初めて上海に来たのが、家をきめるために来たときです・・・
この先輩、準備はしっかりしていて大変すばらしい・・といいたいところなんですが、そもそも海外生活というか社会人としてどうよ・・というところがあることが今回の旅でわかりました。
そもそも本当は先輩は先週上海に来る予定だったのです。受け入れ側の予定もばっちり。飛行機もばっちり。後は上海にくるだけ・・・だったはずなのですが。
「すいません、パスポートが見つからないので、行けません・・・・」
こんな悲しげなメールが来たのは、木曜日の夜中。金曜日にはくる予定だったのに・・・。何でも徹夜で家を探したのですが、どうしても見つけることができなかったとのこと。・・・やっぱり海外赴任はあきらめたら・・・と思った先週末。土曜日に突然電話が・・・。
「ごめん、よく探したらパスポートあったから、来週行くわ!」
徹夜で探したんじゃなかったの??
っていうか開発忙しいから受け入れられないよ??
「もう飛行機もとったしばっちり!」
ばっちり!・・・じゃないよ・・。もう、本当に。
友達に上海いいよ!ぜひ家に泊まりにきなよ!といいまくっている僕も悪いのですが、こっちにきてからみんな結構気楽に遊びに来ます。で、よくあるのが次のパターン。
①飛行機に乗って上海につけば何とかなるよね?
→ 何とかなりません。せめて電話は持ってきてください。
②日本の連休に合わせてそちらに行きます!
→ カレンダーが違うのですが・・・。
③お勧めの中華を教えてね!
→ 「東京でお勧めの日本料理」なみに難しいオーダーです・・・。
ちなみにこの先輩は、②も③もワガママはいわない方なのですが、①に関してはやっぱり失敗をしました。携帯は持ってきているのですが、僕たちの迎えなしでくることになってしまったのです(まあ、一週間ずれたので当たり前という気もしますが・・)
今日上海に来ることはわかっていたので、電話をずーっとまっていたのですが、なかなか電話が着ません。外はかなりの雨。今年の上海は死ぬほど寒いので、迷ったら大変だなー・・・。
「今、人民広場につきました!」
どうやらリニアモーターカーで来たようです。ちなみに、僕は乗ったことがありません。
「タクシーに乗ってそちらに行くわ!」
・・・つかまるかな???元気な声に安心半分、心配半分ですが開発が忙しくて動くに動けないので先輩のサバイバル力に期待するしかありません。
・・・で、それから二時間。いっこうに連絡がありません。電話しようにも、相手の携帯電話を知らないのでどうしようもありません。
・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・お!着信だ!
「今、ケンタッキーの前におるねんけど・・」
おお、ついた!
ちなみにこのケンタッキーは西藏南路と淮海路の角にあるケンタッキーのことです。
迎えにいってじっくり話を聞いてみると、人民広場で降りた後まったくタクシーがつかまらないので、仕方がないので歩いていくことにしたものの道がわからず、さまよっていたら成都路にたどり着いてしまい、さすがに違うだろうと道を聞いたところまったく違っていたことがわかり、そこらへんの人を捕まえてタクシーに乗せてもらったとのこと。
ちなみに、会社のビルは人民広場から南に20分ほどいったところ、成都路は人民広場から西に行ったところです。
「人とあえてこんなに嬉しかったこと、ないわ~~」が先輩の第一声。
これから上海に来たいと思っている皆さん。とりあえず、携帯だけはお忘れなく・・。
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