中国四川省地震 続報 -予想通り被害拡大-
昨日第一報があった四川省の大地震ですが、予想通り被害が拡大しています。
地震があった直後には国もすばやく対応したと見えて、すぐに国家指定の大災害に認定されています。官僚国家である中国では、このような『公式認定』はとても重要。
その後少しずつ各省の情報が流れ始めます。例えば南西約100Kmにある重慶へは飛行機が止まることがいち早く流れました。また、このころから少しずつ死亡被害を伝えるニュースが見えはじめます。
重庆梁平一小学楼房垮塌 四人死亡四十多人被埋
日本でも、100人死亡というニュースが流れています。ちなみにこの報道は中国の新華社通信経由なので、公式ニュースです。
四川省でM7.8・100人超死亡、900人近い生徒が生き埋め
この一方、中国国内では民心を落ち着かせようとするかの報道が少しずつ入り始めます。こういった災害のときに誤った情報を流すのは、百害あって一利なしなのですが、こんなときでも情報統制はしっかり利いています。
[四川汶川地震] 省地震局:市民可放心睡觉(市民は安心して眠るように)
まあ、こんな情報はさすがに事実の前では無意味であって、昨晩の時点ですでに死者5000人程度は想定というニュースが人づてで四川のほうから流れてきていました。最低10000人は行くであろう事からまだ、少ない予想ではあると思ったのですが・・。
そして本日の朝、地下鉄で配っているフリーペーパーである时代报(時代報)によると現在のところ四川省だけで死者8533人という報道がされています。ここの記事にもあるようにこれは四川省の死者だけですから、全国規模でみればもっと被害が拡大していることはいうまでもありません。
現状ではインターネットの回線網はほぼ復旧しましたが(NTTのIP-VPNの基地センターが
成都にあるため、一時IP-VPNを利用している日本企業はインターネットが利用できなくなるという事態が発生しました)、依然として携帯電話は通じない模様です。そのため、成都にいる日本人に連絡が出来ないという事態が発生しているようです。
上海にいるとごく日常の生活をしている感じがしているのですが、他のグローバル企業がどのような対応しているか・・ということに非常に関心をもってみています。(在上海大使館でも特に地震を取り上げている様子はないようです、なんとなく残念・・)
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