10月24日で中国にきて一年になりました
ちょっと前の話になってしまうのですが、先週の金曜日(10月24日)で中国に赴任してちょうど一年になりました。思い返すとずいぶんとあっという間の一年・・・というのが、こういう場合の定番ですが、本当にこの一年はあっという間でした。一日一日はすごく永い感じがするんですけど、積み重ねるとあっという間です。
この一年はだいたい、5つのタームに分けることができます。
第一ターム:上海赴任から最初のネットサービスC/Oまで(07年10月~08年1月)
とにかく赴任してからは前任者が残した日を吹いたプロジェクトを必死に形にしました。このころは言葉はまったくわからないわ、人はいないわ、プロジェクトのスケジュールは破綻してるわでとにかく死ぬほど働き、毎日毎日中国語を勉強していましたね。睡眠時間も3時間とかが当たり前で、ソファで寝ていましたっけ・・。食中毒にあって点滴を売ったのもこのころ。
第二ターム:ネットサービスC/O後のリハビリ期間(08年2月~08年4月末)
死ぬ気で立ち上げたネットサービスの無事を見届けて、精神的・肉体的リハビリ期間に入りました。なにせ、1月はC/Oまで寝ずに働き続けたせいで、C/O後の旧正月は日本でぶっ倒れました。こちらに帰ってきてからも人と話したくない・・という日々が続いて。とにかく引きこもっていましたね。憂さ晴らしに上司と遊び倒して一週間で15万ぐらい使ったこともありました。
第三ターム:上司退職で新上司との暗闘(08年5月~08年7月)
僕の短い社会人生活の中でももっとも優秀かつ尊敬できる、上司がGW直前に日本帰国して退職。まったく方向性も異なり、かつ能力も追いつかない新上司のいじめにひたすら耐える毎日。このころストレスで『神経性前立腺炎』なる謎の病気にかかりました。このころは長逗留していた友人ともケンカしたりと精神的に最悪な時期でした。
第四ターム:現状を改革しようといろいろ根回しをする(08年8月~08年8月)
さすがに精神的にいっぱいいっぱいになりそうだったので、いろいろな部署に働きかけて現状改善の種をまきました。見方によっては大ボスへの(今から見れば実は中ボスなんですが・・)クーデターみたいなものだったので、冗談で「こんなことやってたら10月に飛ばされちゃいそうだよね!」とはなしていました。まさか、本当になるとは・・・。
第5ターム:突然の帰国勧告から転職決意へ(08年9月~10月)
瓢箪からコマというわけではないでしょうが、見事に予感的中で日本帰国の辞令を拝命し、二秒後に破棄。すぐに前から狙いをつけていた会社に電話をして、二時間後には転職決定。会社では日本人・中国人へだてなく「おぼれる犬は棒で殴れ」とのごとく、精神攻撃を食らう。一方、これまた中国人・日本人、社内・社外に関係なく支えてくれる人も数知れず。今までいろいろなものの本で読んでいた「人が離れていく」ということを実感するいい機会となった。
・・・こうやって書いてみると、後半は結構暗い感じの駐在生活ですね。実際にはそんなことはぜんぜんなくて上海は変わらず楽しい毎日なのですが。本当はこの一年間で変わったこと・変わらなかったことを書こうと思ったのですが、長くなってきたのでそれはまたの機会に。
とりあえず、二年目は新天地で、引き続き中国生活を満喫していきたいと思います!
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