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2008年10月15日 (水)

先輩の送別会と、友人からのメールと。

本日は若干・・というか、かなりアルコールが入っています。ただ、どうしても書いておきたかったことがあったので、書いておこうかな・・と。

本日は、今月で帰任される先輩の送別会でした。もし、まかり間違えば自分も『送り出される側』にいたんだろうな・・と思うと、微妙な送別会。おそらく、参加しているみんなも私が本当は送り出される対象だと知っているはずです。

会自体はいつもどおり隠しネタなどもあり、大変楽しく終わりました。さすがにこういう会になると、うちの会社の実力はぬきんでています。いや~、こういうことには命かけますからね。マジで。

で、無事に会も終わり、帰りのタクシーの中。私は偶然にも、帰任する先輩と一緒のタクシーになりました。(そんなことは決してないのに)やっぱり自分の話はしておかなければならない・・と思った私は、話をしだします。

私:『僕、今度の12月に会社やめるんですよ』
先輩:『知ってたよ』
私:『(驚く・・)ですよね・・・?』
先輩:『まあ、いいんじゃん。俺でもお前の年なら、同じことしたよ』

先輩は全部知っていて、自分が帰国する場面にあっても、私が話の口火を切るまではけっして話をしようとはしませんでした。そこには、そうする必要もないとか、僕からの話を待つ・・といったいろんな考えがあったのでしょうけど、決して自分から話をふらない・・という深みを感じたのです。
話したければ話すだろう、そうでなければ話さないだろう・・という大人の対応。。。

それだけで終われば、さっぱりとした一日だったのでしょうが、そうはいきませんでした。心意気に強く感動しながら帰宅した私の日本携帯を見ると、友人からのメールが。

『××くんって知ってる??』

××には私の以前の上司の名前が入ります。

『××くんじゃなくて、××さんだろ?やめたよ』と私は返事をします。

友人からの返事は

『そうそう、その人。やめたらしいよ。転職先。今は、○○にいるんだって』

そのメールを見た瞬間、正直言って唾棄すべきものを見た思いにとらわれました。友人は何も悪気があってその情報を伝えたわけではないでしょう。また、彼と私の関係についても想像できなかったのでしょう。

私にとって、彼は今の会社で最も尊敬できる人間の一人です。本気で腹がたって怒鳴りあいの喧嘩をしたことも何度もあります。ですが、先輩・後輩、上司・部下の関係を超えて、一つの目標に向かって進むことが出来た、数少ない人間であるという気持ちはお互いにいささかもかわらず持っています。

今回の転職でも、彼にはイロイロと相談に乗ってもらいました。異動をつげられた時にも真っ先に彼に連絡をしましたし、その直後に彼から電話が来たときには本当に感動しました(まさか、彼が電話をするような人だとは思っていなかったので・・・・)。
そういう対象が、希望を持って転職した先で、うまくいかず転職したという事実。そのこと自体は僕には理解できるものでしたが、それを嬉々として伝えてくる友人。

もちろん僕と彼の関係性を知らない以上、友人が嬉々として送ってきたというのは僕の深読みな可能性は大いにあります。でも、僕は「××さんだろ?」とわざわざ送り返しているのです。情報論としてはまったく意味のない一言。

そこに意味を読まず、ただ自分のしった(おそらくすぐに会社をやめてしまったという何らかの卑下する感情をこめた)情報を伝える友人と、事実を知った上で僕の話まで一切を触れなかった先輩。

あまりの落差と、そこに見る人間性には、人の運命を決める『何か』があると思わずにはいられませんでした。
転職や退職という、まだまだ日本では非日常のこの世界では、人は本当にわかりやすく自分という器を見せるものだな・・とあらためて思った、そんな送別会の夜でした。

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