「窓際」になったのは、自分の選択でしかない。
昨日、転職先の社長・会長と一緒に夜ご飯を食べていた時のこと。
(ちなみに昨日は焼肉。おかげで今日の体重は2kg増。アリエン)
私:今の会社じゃすっかり「窓際」ですよ。もうやめちゃうって決めちゃうと仕事もないですから。
会長:でも、自分で「窓際」にいったんでしょ。選んだんでしょ。
突然投げられた言葉に、思わず体が固まって、次の言葉が出てくることが出来ませんでした。数秒たって何とか「そうですね。自分で選んだんですよね」というのが精一杯。会長はその後すぐ、
「俺が大企業にいっても、すぐに窓際って感じするけどね」と返してくれましたが。
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非公式ながらも会社をやめるということを伝えてから二ヶ月。今では毎日会社に行くものの、ほとんど仕事がありません。
【理由1:やる気がない】
当たり前といっては当たり前ですが、一番の理由は「やる気」です。情けない話かもしれませんが、どうせがんばっても頑張らなくてもあと数ヶ月でおさらばであればアクセク働く意味もなくなろうというもの。ということで、このごろはWikipedia先生で雑学が増える一方です。
【理由2:仕事を始めると迷惑がかかる】
一応、自分の中で言い訳にしているのがこれ。
NET企画の専門家・・・という触れ込みでこちらに来ているので、自分が退職してしまうとその後の面倒を見る人間が誰もいなくなってしまいます。後任も来ないし。お金がないので採用も出来ないし。
ということで、何か「これってあったらいいな・・」と思っても、いかんいかん迷惑をかける・・と自分に語りかけて仕事をすることをやめている。
世の中一般でいうと、これっていわゆる「窓際族」だよね・・と軽口をたたきつつ、あと若干の同情を期待しつつ口をついたのが昨日の夕食の言葉でした。
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会長の言葉で動きが止まったのは、たぶん自分で「自分が理由であること」がわかっていたから、そしてそんなことでガタガタ言うな、という指摘が的を得たからだと思います。
今回の転職の直接のキッカケは確かに日本への帰国命令でしたが、僕自身、5月の時点で今のような体制が続いていくのであれば不満を表明すべきであると考えていましたし、そしてその結果として日本への帰国になるということも十分に予想していました。言い換えれば半ば確信犯的に、上司の執行役員に反対の意見を述べていたわけです(ちなみに日本の人事部からは「そんなことで帰国にはなったりしないよ~」といわれていましたが、やはりここは自分の予想通りだったと勝ち誇ってしまいました。われながら馬鹿)。
つまり今の境遇に関して言えば、ほぼ100%自分で作り出したものですし、もっと言えば中国に来たのも自分の決断なわけですから、100%以上腹くくって決めたもののわけです。なので、いつまでも泣き言を言っているのはやっぱりカッコウ悪いのです。
もう一つ、そんなことでガタガタいうなというのは・・・きっと、叱咤激励でしょう。。
これから転職する場所ではもっともっとつらいことがある、自分で決めたことだったら泣き言言わずにやり切れや!ということだと受け止めました。
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簡単には一般化することは出来ないし、それぞれの状況があるわけですが、それでも今回言われたことって多くの大企業に勤めている若手社員に当てはまることだと思うんですね。
『上司が頭が古くて・・・』
『給料が下がってしまって・・・』
『残業ばっかりで嫌になる・・・』
ベンチャーの経営者から見れば、「だったらやめれば?自分で選んだんでしょ?」と言い捨てるんだろうな・・と、そんな風に思ったわけです。もちろん、ベンチャーの経営者といえでも自分で選んだ道ですから、泣き言いえないというのは同じ立場なわけですが。
まだまだ自分が甘いな、と反省するのと、
これからいく環境ではそうやって全部を「自分が選んだこと」と割り切れる強さが必要なんだ、
と思わせてくれるそんな一幕でした。
ああ、それにしても、反省・・
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