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2008年12月10日 (水)

意思決定のスタイル その① -『頑固』と『意思が強い』の差-

仕事収めも無事に終わったということで、これまでお世話になった同僚(ほとんどが先輩。なにせ3年9ヶ月での退職!)や、友人たちにお別れとこれからについてのメールを送っています。仕事での関係がなくなったとしても、人間同士は別・・と私は思っているので、こういう時には連絡先のアドレスをすべて保存しておかなきゃ・・と思い、ひたすら記録 → メールでご挨拶を繰り返しています。

メールを送ると幸運にも実に多くの方から返信をいただいています。一緒にした仕事の思い出の話であったり、次の仕事への激励だったり、上海に遊びにいくからアテンドせよ!という依頼であったり・・・。一つ一つが『いかにもこういうこといいそうだな』という返信ばかりで、一人でディスプレイの前でニヤニヤしています。

その返信の中に、僕の働き方に関してコメントがありました。

『GPの自分の意見をしっかりもって動くというところは、一緒に働くと大変かもしれないが(笑)、とても良いところだとおもっているし、中国の水が合ってるんだろうね』

この言葉、中国で働いていた中国人同僚からも言われた言葉なんですよね・・・。


■■■

人の意思決定は、それこそ人の数だけあると思っています。今や当たり前になってしまった「ロジカルシンキング」だって、意思決定の方法は教えてくれますが、実際の意思決定の際に本が手伝ってくれるわけではないですからね。

この『意思決定』って行為はいろんな軸がそれぞれの人の中にあって、その重み付けが変わってくるゆえに、人それぞれの答えがあるのだと僕は思っています(大学院時代はそれを数学的に扱うことを研究していました・・。今、思うと、何と無謀だったのか・・・)。つまり、仮に意思決定方程式というものがあるとすれば、

意思決定方程式=P(F1(軸の選択)、F2(それぞれの軸の基準)、F3(軸の重み付け))

となるのではないか、と。


で、僕の場合、この軸が大きく分けると3つあるんですね。


  1. ①優先順位づけ

  2. ②極限思考

  3. ③目的志向

こんなことをフラフラ考えながら電車に乗っていたのですが、ふと『考え方もまとまったわけだし、せっかくだから自分がなんで頑固なのかをかいとくか!』と思ったというわけです。


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で、①の優先順位付け。これ、仕事でよく聞く話ですよね。「緊急度」と「重要度」をわけて仕事をしなさい・・みたいな話がされるときに必ず出るのが、優先順位をつけましょう、という言葉。
私の場合、これが私生活でもしっかり使われているんですね。もう、かなり頑固に。私生活くらい自分の好きなようにさせてくれ~ということで、かなりわがままいっぱいにやっております。

たとえば、今日、前職の会社に書類をもらいに行ったときの話。友人から『なあ、今度土曜日にマージャンやらへん?』(彼女は大阪に住んでいたため、大阪弁を使います)と誘われました。
一方、僕の土曜日の予定表を見ると、午後に中国語学校が入っています。で、この瞬間に頭の中で"中国語学校>マージャン"という式がぱっと出てきて、結論決定。ええ、もう瞬間的に式が出てきます。

もともと僕は休みの日は外に出歩くよりも、家で本読んでたり運動するほうが好きという、いわゆる一人遊びが出来るタイプなのですが、特に『学校』とか『授業』みたいな「お勉強系イベント」に目がないんですね。だいたいにおいて優先順位一位に鎮座されております。


とはいえ、僕も優先順位をそんな簡単な好みだけで決めているわけではありません。だいたい考えるのは「代替性」。たとえば、このマージャンに誘ってくれる相手が、日本から来ている友人だったら、当然そっちが優先されます。だって、日本から来た友人とマージャンをする機会が何度も「代替」されるとは思えないですから。

こういうことってだいたい誰だって考えているはずなんです。『恋人とは毎週会えるから遠くの友達を優先する』人と、『恋人と毎週会うことを大切にする』人がいるように、人には必ず優先順位があります。ただ、私の場合にはそれをかなり頭の中で、明示的に意識しています。自分はどっちを優先するんだっけ??ということを常に考えているということですね。

たぶん、この優先順位のつけ方と、変わらなさが「頑固」と呼ばれる理由なんでしょうけどね・・・。


■■■

この優先順位付けが仕事の話になると、よりシャープになります。たとえば、よく会議なんかで上司がいう,

AもBも両立できるようにがんばろう!

って言葉は僕にとっては意味のないメッセージに聞こえてしまうんです。理系だったせいか、こういう言葉を聞くとすぐに頭の中に式とグラフが出てきます。

(頭の中)今回の仕事の成果がある関数Z=A^2+B^2があると仮定した場合には、上司の言葉はZを最大化して(あるいは我慢できるレベルよりも上に持っていって)A=B=kという値を見つけよということなのだろうか?でも、それが不可能な場合で(A,B)=(m,n)、(A,B)=(n,m)の二つの解があった場合にはどちらを出せということなのだろうか・・わからん・・・。

これはものすごい単純化がされた話だということは、もちろん理解しています。まず、方程式の形が事前には明確ではありません。また、二つの解の代入値が同じになるという保障もありません。なにより、意思決定とはこの二つの値のバランスをとること、あるいはアウフヘーベンすることにほかならないと思っています。

しかし、一方で単純化した場合に、"よりどちらが大切なのか"は常に気にかかるのも事実です。で、こういう思考をするほとんどの人が次に考えるのは『結局』大切なのはどちらか?ということ。

この「結局」という考え方が、極限思考へとつながっていくわけですね。


と、ここまで書いたところでcocologのご機嫌が斜めですべて消えてしまいました・・・(実際にはアプリ側の問題なんですけど)。上の文は本日二回目の文です。内容は同じですが、書き方は大幅に変わってしまいました・・・。
ということで、続きはまたの機会に。。

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