中国的年納め
本日は中国の旧暦では大晦日にあたります。ついこの前に2009年のカウントダウンがあったばかりだというのに・・・というなかれ。中国ではこちらの大晦日が「本当の大晦日」になります。
多くの会社では昨日から会社も休みになり(この時期のお休みは公的に決定されているものなので、無理やり出勤させるなどということは基本的に出来ません)、お休みモード一色になります。出稼ぎの人たちも多くの人が地元に帰ってしまうため、上海のような都会は実に静か。弊社も一応は本日より休みにはります。
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中国ではとにかくお祝い事には花火と爆竹が欠かせません。オリンピックの時にはCGで問題になった花火ですが、この国ではとにかくそこかしこでお祝いのたびに花火をあげます。それも高さが日本に比べて圧倒的に低いんですね。これ、去年も書きましたが。だいたいビルの10階ぐらいで爆発するようなイメージです。
去年は日本に帰っていたため「旧正月的新年」を迎えることが出来なかったのですが、今年は自宅でしっかりばっちり新年を迎えることが出来ました。
21時ぐらいから花火の音が激しくなり始め、ちょうど新年を迎える0時あたりには最高潮に!
日本でいうと台風が屋根をたたくような音が激しく鳴り響いて、花火が雨のように空を照らします。
この花火、公的機関や会社でやる・・といったたぐいのものではなくて、マンションや団地(こちらではガードマンが立っているようなマンションの塊というか団地のようなものをまとめて小区といいます)の人たちが勝手に上げているんですね。いわば一つ一つが勝手な中国のみんなの思いのようなものです。
鼠年前半には中国はオリンピックの熱狂に包まれました。
後半には世界同時不況の波にあらがう中国政府の姿がクローズUPされました。
牛年の今年は、中国経済は過去最大の困難に見舞われると、政府自らが危機感をあらわにしています。しかし、このような花火を打ち上げるだけの勇気と向こう見ずさがあれば、きっとよい年になるのでは・・・とそう願わずにはいられない。
そんな夜でした。
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