スタンダードセッターの役割とその実践方法(怒りすぎ・・)
4月から毎日の仕事をする上でものすごく意識をしていることがあります。それは日々のプロセスの一つ一つの質を上げていく、そのための『スタンダードセッター』として行動をするということです。
僕がいるワンジーは現状で大きな境目にいると思っています。一つは、自分のことになってしまうのですが、僕が取締役になったこと。もう一つは、これまでの路線を見つめて正すべき部分はしっかり正すべき時期になったこと(特に財務面)です。
うちの会社がより大きくなっていく、そしてより強くなっていくためにはまず何よりも顧客に対するサービスを上げることが必要。そして、そのサービスの向上は単に最終成果物の質だけではなく、あらゆる部分において『期待を上回る』ことが必要だと考えています。そして、それこそがまさしく僕がここにいる意味だと思うので。
『スタンダードセッター』というのはこの「質」を定義する人のことです。これまでよりも一段も二段もいいサービスを提供しようと思うのであれば、まずはその「質の定義」が重要になります。これまで出来なかったこと・考えていなかったことをするわけですから、当然現状とのコンフリクトを避けることは出来ません。行動の一つ一つから意識の深いレベルまで、変化が必要となるわけです。ただ現状では質の定義をするほどに業務が成熟はしていないですし、また悠長に定義を議論する時間もないので、自分の一つ一つの仕事で示していくほかないと思っています。まさしく「軸を設定する人」==セッターというわけですね。
・・・と、こんなことを考えながら仕事をしていたのですが、現状まではその進みに正直言って満足はしていません。
この二つが理由で自分の中にもジレンマというかストレスがたまっているのを感じていますし、何とかしたいとやや焦りを感じているのが現状です。
この焦りからかあるいうはジレンマからか、周りにいるメンバーも正直この2ヶ月はかなり僕から怒られ通しという状況で、さすがにしんどいという話をこのところメンバーから訴えられるようになりました。
僕としては毎日言っていることがなかなか浸透しないという苛立ちもありましたし、怒るのに「慣れて」しまっているということがあったのかな・・・と感じています。特に今日は自分の新人時代、前職時代の自分と上司との会話を思い出して反省をすべきところが多々あったと感じました。平たく言えば、そんなにイライラすんなよ、ということです。
新人時代にとてもとてもしんどい研修があって(今でも心の底から怒りを感じる研修なのですが)、それが終わった時に「周りの人のいいところを3つ見つけます」と宣言したことを思い出しました(思い出したといってもまだ3年ちょっと前なのですが・・・)。業務の性質が異なるため、現状の業務の全ての中で実践することが難しい状況にはあるものの、これと同じように「まずはほめる。そして指摘」を実践していかなければ・・と思った、そんな一日でした。
実践できるかなぁ、出来るといいなぁ、、というぐらいに自信はないのですが。。。まだまだ、組織を率いる身としては成長過程どころか、1st stepというところなんでしょうね・・。とはいえ、背負ってるものもあるわけですから。
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