日本でのマネジメントは相撲に似ているのではないかと思ったり。
マネジメント理論・・といったものを体系的に学んだことがないので、まったく専門的な話ではないのですが、なんとなくこのごろ思っているのは、日本でのマネージャーの役割というのは、相撲の番付が上の人間の役割なのではないか・・ということです(これだけ聞くと、全然意味不明ですが)。細かい突っ込みは無しでお願いします。
MBAで教えるようなマネジメント理論を時々見て思うのは、欧米での基本的な人間観として「人は自分の意思を持って生きている」というのが暗黙の前提になっているのではないか?ということ。ゆえに、マネジメントでの理論も、いかに部下のその意思を強く引き出すかとか、その方向性を会社の方向性と向けるか?とか、あるいはその意志を強く引き出すか、ということに重きを置いているように思います(あくまで思うだけです)、
日本人もそれは同じ人間ですから、やはり意志を持って生きているには決まっているんですが、欧米系の人が思うほどにはそれが意識したり強く出したりすることが出来ないのではないか・・とこのごろ感じています。平たく言えば、「なんとなく生きていてもそれなりに幸せ」という状態です。まあ、自分も含めて、そんなに人生で無茶苦茶主張したいことがあるかと聞かれるとすぐには答えられないのですが。
で、ここからが本題。
欧米ではモチベーションを引き出す方法の一つして「難しい仕事を与える」「やりがいのある仕事を与える」というのが一般的だと思うのですが、平均的な日本人に対してはそれだけでは十分ではないと思うんですよね。それに加えて、適度に上司がプレッシャーなり難題を与えるなりして「俺にぶつかってこい!」という発破をかける必要があるように思うのです。
これってちょうど、相撲で番付が上のひとが『胸を出す』という状況に似ているな~とこのごろふとおもっちゃったりしたんです(相撲をしらない方のためにお伝えすると、胸を出すというのは番付が上の人が土俵にいて、番付が使途の人にぶつからせたりするような稽古のことを言います。決していやらしい意味じゃないですよ)。
「どうした、そんなことも出来ないのか?」
「もっと力を振り絞れ!」、、、みたいな・・・。
これって僕が体育会系で育ってきたから思うことなんでしょうか。。。自分ではわかりません。
まあ、結局何がいいたいかというと、メンバーの育成のためには時にはあえてプレッシャーをかけたり、自分が壁になったりして『戦う』必要があるということ。機会を与えれば人が育つっていうのは事実だと思うのですが、リーダーとしてはそれだけではダメだろうと、あらためて感じているってことです。
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