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2009年7月14日 (火)

日本のWEBサービスが中国に出てくる際にやりがちな3つの失敗

本日より一ヶ月に一回の北京出張。短い時間の中でなるべくお客様や人と会おうと思っているせいか、一日に3つも4つもアポを入れてしまい、ホテルに戻ってメールを見るとがっかり・・ということを毎回繰り返している(メールが多すぎてがっかりするということ)。

北京入り初日の今日は、うちのメンバーが北京でお知り合いになった投資家の方にアポをいただいてお話を伺いに行ってきた。運営されているファンドは中国企業向け投資ファンドなので、我々の会社への直接の投資というのはないのだけど、北京および中国のNETサービスをどのように見ているか・・ということを勉強させていただくためにご訪問。

初めてお会いする方なので、これまでのキャリアやファンドの特徴についてもいろいろ伺ったのだが、やはり意見があったのは日本から来るWEBサービスが失敗しがちな点について。『お前も前職でやってたんだろ!』とかいわれてしまいそうだが、せっかく考えが一致したので書いておこうかな。。と。


1.中国市場はまずはスモールスタートで。

"WEBサービスは小さく生んで、大きく育てる"みたいなことをよく言われますが、中国でビジネスをするには小さいにも限りがある。だいたい「小さく産んで、大きく育てる」「なるべく短期でコストを回収」というのは両立はしないものなのだが、それを本社サイドが要望することが多すぎるような気がします。

貨幣価値が低い、一人当たりの給与が低い・・・というイメージから投資金額が小さくても大丈夫だと思ってWEBサービスを始めることがまだまだ多いのですが、さにあらず。
仮にトラフィックが増えた場合にはあっという間にインフラコストが膨らみますし、なにせ相手にしなければならない人数が日本の10倍ということで「小さく育てる」際のマーケティングコストはバカにならない。なにより、世界でぶっちぎりで好景気(演出も含んでいますが・・・)の中国では、まだまだIT企業に数億の投資が入るなんてのは当たり前の世界。一昔前だと5000万ドルの調達などもある世界でしたからね・・・。日系企業のように100%子会社で展開となると、結局資金的にはローカルの調子がいい企業とは勝負ができないと思ったほうがよいでしょう。


2.中国ではネットサービスがまだまだ進んでいないという思い込み。

街でタンをはく人が減らない、裸で歩く人が多い、いきなり飛行機が引き返してしまうというように発展途上国にありがちがお笑いネタが尽きない中国なので、WEBサービスに関してもまだまだ進んでいないと思っている日本の方もいらっしゃるが、少なくとも上海と北京に関してはまったくそんなことはない。

確かに、通信インフラが整っていない(ブロードバンド環境はまだまだ)、アクセス制限がある、携帯も3Gはこれからとインフラ層は改善が必要だが、若者のNETリテラシーと発想力は日本よりもはるかに進んでいる。さらにいえば、世界各国で面白いサービスが展開されると、それを模倣するスピードも日本よりもはるかに早い。確かに進化の方向性は日本とは違うかもしれないが、WEBサービスに関しては日本よりも進んだマーケットであると思ったほうがよい。


3.自社のノウハウを持ち込めば厳しいマーケットでも戦える

そして、一番悲しい勘違いがこれ。
確かに日本企業のノウハウというのは中国企業から見ても勉強すべきところがたくさんある。しかし、そのノウハウは、特にWEBサービスに関しては、「日本という文化的要因・外部要因」に適応して作られているということがすっぽり抜けていることが多い。

また日本でWEBサービスを立ち上げた企業といえども、実際には少人数のプランナーやプロデューサーが優秀なチームを作り、基礎を立ち上げたという例が多い。このような場合、日本企業は一度立ち上げたものを「磨く」のが得意な人は多いが、外部要因などを理解した上で仕事をされている人は相対的に少ないような気がします。。

そのような場合に中国でWEBサービスを立ち上げようとすると、どうしても形から入ってしまい、中国の現状とまったくあいませんでした、なんでだろう、ノウハウが通じない!・・・といったことになりがちです。やはり文化的要因や社内のリソースが違うということを本当に「見極められる」人を送り込めるかどうか・・がキモであって、形ばっかりのノウハウをもちこんでもあまり意味はないように思われます。


と、1時間ほどいろいろと話をしたのですが、それでもやっぱり日本人にはもっと中国でプレゼンスをとってほしいということは思いますので、もし進出とかマーケット調査の希望があればいつでもご利用ください!・・・と最後は宣伝とさせていただきます。。。

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