2008年度の中国ネット広告割合概算
メディア関連のblogでは超有名どころ(と思われる)メディアパブを見ていたら、2008年度の各国のNET広告比率が掲載されていた。
インターネット広告費の比率,日本は欧米より低い(メディア・パブ)
イギリスでは既に20%超え・・・ということで、完全に主要メディアになったという感じがしますね。一方、日本では10%程度というところで・・・実感値とかなり近いです。4大メディアが少しずつ力をなくしていくといっても、そんなにドラスティックには変わらないでしょうから、もう少しジワジワ上がっていくのではないかと思います。
と、よんでいて気になったのは、我が中国。
どっかにデータがないのかな~と思って探したのですが、すぐには見つけることが出来なかったので、概算してみました。
まずはいつもお世話になっているiReserchが出しているデータでは2006年までのデータが掲載されていました。(2006年は予想値)
これを見ると、毎年順調にNET広告は上がっているもののそれでも2006年度の段階で3.8%の予想値。NET企業の予想ということで若干高めに出ることを加味すると、だいたい2006年度は3.5%程度であったのではないかと想像します。
残念ながら2007年度のデータは見つけることが出来なかったので、いよいよ昨年度2008年度を計算してみました。統計誤差や項目の不備などがあると思うので、あくまで概算ということで・・。
まず2008年度のNET広告費ですが、比較的公的な値と思われる「第23次中国互联网络发展状况统计报告」によると約170億元。一方、CTR市場研究というリサーチ会社によると2008年度の広告総額は約4400億元。このCTR市場研究という機関がどのくらい信用できるかわからないのですが、一応このデータに基づくと約3.9%。
都市部と農村部との違いや、商材ごとの違いも考慮しなければならないと思いますが、おおむね現在の中国の広告市場はだいたい4%ぐらいは、NET広告が占めていると考えてよさそうです。これがどのくらい伸びていくかが我々のようなビジネスのマーケットサイズを決定するわけで、これからも伸びていくことを期待しています。まあ、昨年度は北京オリンピックもあったことを考えればテレビ広告費は高騰していただろうし、今年は3Gが始まることからも間違いなくNET(モバイル含む)の広告費は伸びていくんでしょうけど・・・。
それよりも総広告費がすでに日本並みになっていたことに驚きです。こちらはチャネルが多く、人も多い(土地が大きい)分、どうしてもマーケティング費用は大きくなっていくのでしょうね。
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