中国の外資系NETゲーム規制と日本企業への影響
少し古い話になりますが、先日中国で外資系NETゲーム規制のニュースが流れました。
中国では、パッケージソフトのゲームは海賊版も含めてほとんどが外国製(ハードが外国製)ですが、NETゲームに関しては非常に開発が盛んであり、NETゲームの運営開発を主に行う会社が上場をしていたりもします。主にNETゲームを遊ぶのは都市部の若者で、网吧とよばれるNETカフェで行うか、職場のPCで遊んだりしていることが多いです。その熱意・・というか熱中度はかなりのもので、网吧で徹夜でゲームをし続けた挙句なくなってしまうという事件が時々報道されています。
また、日本でもMIXIやGREEがそうであるように、SNSでのゲームも非常に盛んです。すでに知られているようにMIXIで人気のサンシャイン牧場を開発しているのは中国の会社で、上海でほとんどの若者がアカウントを持っているといわれる开心网では以前より人気のアプリでした。全体的にパッケージゲームでの方向性が望めない分、中国のNETゲームは日本に比べても進んでいるといえるでしょう。
今回の通達はそのNETゲームへの外資系参入を禁止することで、自国の成長産業を保護するという目的があります。今回の通達をうけて一番気になるのは、上記したとおりSNS内のゲームの扱い。すでに、ソフトバンクがこちらのFacebookといわれる学内網(今は名前が変わって人人網)に資本を投入したり、DeNAやMIXIも中国法人への資金投下を行っていますが、仮にSNSもゲームという扱いになると大打撃を受けることでしょう。中国ではSNSが乱立しており、面白いアプリ==ゲームの存在なくして、マーケットで支持を受けることはほとんど不可能なように思います。
純粋にNETゲームという側面から見ると、日系のゲームディベロッパーはまだ本格的にこちらに進出をしていないので、影響はそれほどないでしょう。以前上海ではKOEIの三国無双onlineを大規模にプロモーションしていましたが、それ以外に日系のブランドの話を聞くことはありませんでした(スクウェア・エニックスのインタビューにもあるように、以前から外資規制の噂はあったので、それを警戒して・・ということもあるようです)
むしろ影響を受けるとすれば、同じようにNETゲーム大国である韓国勢です。日本でもハンゲームの名前でサービスを展開しているNHNは中国国内に開発センターも持ち、多額の投資を行っています。今回の外資規制がどのくらいのスピードで実行されるのかはわかりませんが、迅速に実行されるとするとかなりのロスとなることは間違いないでしょう(中国では規制が発表されてからも、実行段階で見直しを行うことが頻繁に行われますので、すぐに影響があるとは判断できません)。
現状でも日本のNETゲームは中国で開発したエンジンを利用したり、運営を中国で行ったりと、一部を依存している状況にありましたが、今回の規制が実施されれば中国という巨大なマーケットで中国企業がノウハウと開発能力を蓄え世界進出・・というシナリオが実行されるような気がします。
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