2007年10月に上海に来てから、実は一度も日本でお正月を過ごしていない。日本に積極的に行く気がもてないというのが一番の理由だけど、中国ではお休みが1日(元旦)しかないというのも大きい。日本のようにお正月が長くないので、日本に行ってもすぐに戻ってこないといけないので、こっちですごしたほうが体力的にも時間的にもメリットが大きいのだ。
(ちなみに中国のお正月である旧正月は日本に帰っても休みではないので、誰も相手にしてくれない・・という難点がある)
ということで、今年は上海で初詣。上海市内で手近なところにあるお寺というと2号線沿線の静安寺と、ちょっと南にある龍華寺になるのだけど、2008年に引き続き龍華寺に行く。2008年の時には1月1日にいったのだけど、とにかくムチャクチャ込んでいたので、今年は1日ずらして1月2日におまいりに行ってきた。
日本の新年は中国にとっては元旦のお休みでしかない・・・とはいえ、中国の人も初詣には結構いく。ただ日本のようにお祭りという感じではなく、かなりマジメにお祈りをするのである。だいたい中国のお寺では仏像の前に長い座布団のようなものが引かれていて、そこにひざをついて何度もお願いをするのである(見ようによっては仏像に土下座しているようにも見える)。
仏像はといえば日本に比べて金ぴかで派手なものが多い。またほとんど説明がないので、その仏像が何を表しているかが全然わからない(これは知識がないだけかもしれない)。龍華寺にもたくさん仏像があるのだが、僕が識別できたのは千手観音様(これは手が40本以上あった・・・日本で言われている一つの手が25本を表しているというのは僕の勘違いだったのだろうか)と四天王だけであった。
毎年お正月は外にいるのがつらすぎる寒さになるのだが、今年は3日間ともそれほどは寒くなかったのがなにより。さすがに車の数もちょっとは減るのと工事が行われるのが若干減るので、空も綺麗で、お正月気分を満喫することが出来た。お客さんも言っていたのだけど、やはり日本人だけにこの時期は休みたいのが正直なところ。
思い返してみると2008年のお正月はやっているプロジェクトが死にそうで、とにかく無事にOPENできることのみをお祈りしていた(今では立派に成長して、TOPページなど元の面影がなくなっている(中国皆喜))。2009年といえば転職したばかりで早くも死にそうになりながら、ひたすら骨休めに徹していて、お参りどころではなかった。中国に来て3年目でようやく「日本にいる時と同じような気分で」お正月を迎えられたのはちょっとしたTOPICだな~と感慨深い。
まあ、お参りといっても家族の幸せとか、お金が儲かりますようにとか、健康とかしかないのだけれどそれでも心はそれなりに落ち着く。なんというか、自分にアリバイを作ったような気分になるのだ。
今年は妹が就職活動ということで、それもあわせてお願いをしておいた。なんだかニュースを聞いていると、就職氷河期と同じくらいつらい就職活動ということで、さぞや苦労していると思うのだけど、何か今更電話をしてがんばれというほどでもないし、そんなことを言われなくてもがんばっているであろうことは想像がつくので、遠く上海からせめて無事に就職が出来ますようにと。「志が低い」とか「余計なお世話」とか言われそうだが、30歳を迎えてちょっと家族へのスタンスが変わるのだな・・と思う今日この頃なので、それぐらいはしておいても罰はあたるまい。<
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