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2010年2月23日 (火)

万博に向けて市民啓蒙が進む上海

これまで何回かこのblogでも取り上げてきたが、上海にとって今年一番のイベントはやはり万博だ。何せラジオでも時間ごとに流れるアナウンスで「万博まで○○日」と毎日いうのだから、まさしく市を挙げてのイベントである。

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北京オリンピックの時も同じような取り組みがあったのだが、今回の万博でも上海市は「市民のマナー向上」にかなり力をそそいでいる。これまでもいろんな取り組みがあったのだが、先月あたりから地下鉄内のテレビで「金玉良言」というタイトルで、様々なマナー向上のCMが流れ出した。例えば、

・街中でバスを待つ時にはちゃんと歩道で待ちましょう。
・エスカレーターは右側に立ち、左側は歩く人用です。
・電車にはあまり大きな荷物は持ち込まないようにしましょう。
・電車の中で物乞いをするのはやめましょう。
・電車の中で小さな広告(フライヤーみたいなもの)をばら撒くのはやめましょう。

といった感じだ。ちょっとしたドラマ仕立てになっていて、その後解説まで入るものだから、一生懸命みているとちょっと恥ずかしくなる(たぶん外人のほうがものめずらしさでしっかり見るような気がする・・・)。

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こんな内容の啓蒙CMを流すということは、逆にいうと現状ではそれが出来ていないということも意味しているということでもある。ぱっと見の日本人からすると「こんなことも出来てないなんて、やっぱり中国はダメだな」という意見を持つかもしれない。

ただ、文化や慣習というのは一人で行動をしても変化はおこらないので、強制的な方法でしか変更が出来ないということを考えれば、こういう取り組みもけっして悪くはない。やって損はないのだし、恥ずかしがっているよりもまず行動というのはよいことだ。
(ちょっとマジメに考えると・・・・簡単なゲーム理論を考えるだけでも、行動規範や文化は複数均衡点があるので、外からのルールの変更などをしない限り、内発的な均衡点移動は起こる確率がすごい低いはず・・・)

ただ実際に万博期間中にどれくらい効果があるかというとかなり疑問。こういう取り組みは大体において外国人に向けてのイメージUPのために行われるのだが、万博期間中はそれこそ上海以外からもたくさんの人が来ることが想定されている。

この上海以外から来る人たち、お世辞にもマナーがいいとはいえない人たちも多いし、例えば「地下鉄に初めて乗る人たち」もたくさんいる。チケットを買おうという努力をしてくれるならまだしも、ゲートを潜り抜けていく・飛び越えていく人たちもたくさんいるので、本当はそういうところもしっかり抑えなければならないのだ(が、人が多すぎてそんなことは現実的ではない)。

ということで、結論としては万博期間中に狙ったような効果はあまり出ないが、終わった頃には街が綺麗になっている。。というのが、一連の取り組みで僕が期待していることである。。。

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