MIXIが人人网と提携(提携効果は未知数)
金曜日のMIXIの発表で、MIXIが中国の人人网と提携をしたとの発表がありました。
mixi、中・韓の最大手SNSと連携 北米・欧州のSNSとも協議
上海では开心网が圧倒的に力を持っているので、あまり意識をすることはないが、人人网は中国全体では最大のアカウント数を持つSNSです。もともとは校内网という名前でスタートをし卒業生同士が繋がれるということを売りとしていたのですが(facebookと同じですね)、外国資本が入った時に、大学卒業情報などが海外企業に渡されてしまうのでは、という批判があり、名前を変えたという経緯があります。
今回の提携ですが、報道にあったようなMIXIにとって利用者数増というようなメリットはほとんどないんじゃないだろうか・・というのが僕の最初の感想です。たぶんMIXI内部の人もそんなことは考えていないんじゃないだろうか。
よく知られているようにMIXI内の牧場ゲームは中国の开心网のゲームを元にしたものです。中国では日本のようにstand aloneのゲームはメインではなく(といっても十分たくさんありますが・・・)誰でも簡単にInternet cafe(网吧といいます)で遊べるNET内でのゲームが主流です。そのため中国企業のネットゲームの開発スピードはかなり高いレベルにあります。
今回MIXIは海外SNSと提携することで、そういったゲームを自社サイトに持ち込みやすいようにしたい・・・というのが彼らの狙っていることだと考えます。
ちなみに過去の広告出向経験から人人网が主張するPVや訪問者数については、だいたい2倍~3倍ぐらいのサバ読みがされているというのが、私の見立てです。中国では各サイトが自分で発表しているNETのPVや訪問者数はほとんどアテにならないので、複数のリサーチ会社の結果を比較することが大切です。
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