2011年の初詣
本日は2011年の大目標(抱負よりももう少し具体的なactionです)の成就をお願いに、龙华寺(カタカナ発音ではロンファスー)にお参りに行ってきた。・・ということで本日はせっかくなので、上海のお参りの生き方などを。
■ 上海市内のメジャーなお寺 ■
日本に住んでいると、そこにもどこにも神社とお寺があるので気楽に
どこでも初詣に行けるが、上海市内にはメジャーなお寺は以外に少ない。
(小さいのを入れればかなりの数にはなると思うが・・・)
上海市内で日本人が初詣として行くことができるお寺といえば実質的には三カ所で、
それぞれ玉佛寺、静安寺、そして今日僕がお参りに行ってきた龙华寺(龍華寺)である。東京でいうと山手線圏内に含まれているのが前の二つで、龙华寺は東京で言うと大森あたりの位置づけになるだろうか。
この中でも一番メジャーなのは駅名にも地下鉄二号線の駅名にもなっている静安寺だろう。日本人が多く利用する久光百貨店の横にあり、上海に来た人は(意識しなくても)一度は見ていると思う。実際にはかなり小さいお寺なのだが、とにかく便利なので初詣に来る人も多い。上海の数少ない観光地でもあるので、ぜひ上海に来た際にはお立ち寄りをください(改装が終わって前よりはがっかり感は大幅に減った・・・)。
■ 龙华寺への初詣 ■
さて、そんな交通の便がよい静安寺にいかず、毎回龙华寺に行っているかというと、きっかけは単純で前の家はそこから北に1kmほどのところに住んでいて近かったから。この国に来て初めての正月はプロジェクトが死ぬほどヤバい状況で(終わってから実際体調を激しく壊した)、正月から人ごみの多い場所まで行きたくない・・という状況だったので、「近くて神様仏様にお願いできる場所に行きたい」と思ったら、たまたま近くにあったのが龙华寺だったというわけである。
この龙华寺、当然最初はしらなかったのだが(伝説上は)由来は三国時代までさかのぼるという名刹で、日本人なら落ち着きを覚えるような趣がある。何より、最初にこちらに来た際にボロボロの袈裟を来たお坊さんの集団がお参りにきているのを見てから、すっかりファンになってしまった。
(※ 偏見で申し訳ないが日本みたいにジャラジャラの時計をして車で乗りつけるということはなかった・・ということ。実際にこの国のお坊さんがどういう経済状態なのかはあまりよく知らない。宗教の話をするほど語学力がないというのが大きな原因)。
お参りだけでも入寺料をとられるだが、門からは小さな五重の塔も見えるという、日本人的には初詣にぴったりの外観である。
■ 上海での初詣 ■
ご存知の通り、中国のお正月は旧暦なので元旦の初詣が行われないか・・というと、そんなこともなく元旦は元旦でかなりの人が初詣に来る。これは旧正月(春節)は家族みんなで暮らす日ということだからなのかもしれない。
僕の知っているのは上海だけなので、これが一般的かわからないが、
中国でのお祈りは日本でのお祈りに比べてちょっと派手だ。
まずはお線香をもらってこれに火をつける。これは日本と同じだが、そこから先が違う。
まずお線香をおく前に、境内の真ん中のほうに行く。そこで、お線香を頭のところにもっていき一つの方角むかってに3回頭を下げる。それを各方角計四回してお線香を置くのがこちらでの方法だ。
次にお堂の中でのお祈りの仕方。お祈りは仏像の前におかれた、座布団の上に膝をついた、何度も地面に手をついてお祈りをする。日本人からみるとちょうど仏様をひれ伏して拝んでいるみたいに見える。
初めてこれを見た時はちょっと何というか「宗教の匂い」が強すぎて若干とまどった。茶髪でロンゲ、ブーツはいているような10代の女の子でも同じようにお祈りをするのだ・・。とはいえ、もう4回目ともなれば僕もすっかり慣れてしまい、同じようにお祈りをしているのだが。
これも本当は写真を撮ろうかと思ったのだが、誰も撮影はしていなかったし、もともとお寺で仏像を撮影するのはなんとなく気が引けるタイプなので撮影はやめておいた。
中国というと中学校の歴史の影響か、仏教がメインだと思われていると思うし、実際に一応は仏教もメインの一つのわけだが、日本人が想像するものとは相当違う。仏像も金ぴかなのが一般的だし。ただ、いい意味でカルチャーショックを受けるチャンスなので、もし機会があったらぜひお寺には行ってほしいな・・と思うのである。
ちなみに、中国人の友人によるとお願い事は人に言ってはいけないらしいので、今日お願いしたことは秘密ということで。願いがかなったらお礼に行く必要があるらしいので、お礼に行くチャンスを持てるよう精進あるのみ。
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