GW蘇州半日観光 -拉面を食べに行く編
日本のGWは、中国では一日だけ劳动节という休みがあるだけで、そんなに長い連休ではない。なので例年は変わらず仕事をしているのであるが、今年は無職ということもあるし友人が日本から来ているので、テクテクとアテンドをしていた。
昨年9月にTwitterを始めてから人間関係が劇的に変わって、これまであったこともない人がTwitterでのつながりだけで上海に来てくれるようになった。今回来てくれたのも、日本でほんの一回、20秒ほどあっただけの方。日々の呟きを見てはいるので、どんな人なのかはある程度はわかっているのだが、やはり不思議な時代になったものだな~とつくづく思う(呟きを見ただけで日本から上海まで来てしまうわけだから・・・)。
彼は今度、日本の一部ではかなり浸透している(と聞いている)宅麺に転職するということで、上海のラーメンも見ておきたいとのご要望をいただいた。正直いうと、日本のラーメンというとこちらでは麺が柔らかい味千拉面が最もポピュラーだし、中国風拉面といえば兰州拉面になってしまうので、どこかいいところがないだろうか・・と考えた結果ちょっと足を延ばして蘇州までラーメンを食べにいくことにした。
蘇州は前職では大きなお客様がいたので、多い時には週に1回は通っていた(たぶん通算では50回近くいっているはず)。最初は动车と呼ばれる電車でしかいけず、駅もものすごくぼろくて「これが有名な観光地の蘇州か・・」と絶句したものだ。今では高铁と呼ばれる高速鉄道が走っているし、駅も見違えるように綺麗に見違えた。まだまだ駅の周りは再開発中だけど、街は確実に綺麗になっている(特に工業園区はすごく整備されている・・・ほとんど工場だけど)。
それほど通っていた蘇州だけど、逆に観光や食べ歩きはほとんどしたことがなかったので、せっかく友人がきたということでまずは有名な苏州拉面を食べに行った。WEBで調べると「同得興(同得兴)」という店の評判がよかったので、まずは駅を降りてそこへ向かうことに(場所は人民路嘉馀坊6)。「坊」という単位がよくわからず20分ほどうろうろしたが、無事に店を発見(有名だと知らなかったらまず入ってないボロい通りにあった)。日本語の看板もあったので、どうやら中国語が話せない観光客もよく来る店のようだった。メニューを見ても何が何だかよくわからないのがたくさんあったので、とりあえず「有名なの教えて~」と言ったらでてきたのが右のラーメン。細麺がスープをしっかりすってお腹にたまるラーメンで、薄味が日本人の口にもあってかなりおいしい。上に乗っているチャーシューがさらにおいしくて、一緒にいった友人と興奮してあっという間に食べてしまった。減量中でなければ 本当は他のメニューもいきたかったのだが・・・。
蘇州行きの目的は「ラーメンを食べること」だったので、これであっという間にmission
complete。帰りの電車にはまだまだ時間があったので、ぼーっとするのももったいなかろうと有名な庭園にGO。蘇州はさすがに歴史があり、多くの有名庭園があるのだが、何せおっさん二人での旅なので一番有名なところに行ってみた。
拙政園というその庭園は、まず前の道からしてちょっとおしゃれ。
中国は観光地化するとき
は全力で観光地化するので、道は綺麗になっているし、お土産屋さんも整備されているし、そしてチケットは高いしと三拍子そろっている(といっても日本円にしたらタカがしれているが)。確かに、中に入ると花は咲き乱れているし、しっかり建物は保守されているし、とても中国とは思えないような美しさだった(やはり世界遺産は違う!)。
庭園の中はしきりによりいくつかのスペースに区切られており(これは中国の庭園によく見られる形)、おそらくそれぞれに何らかのテーマがあって設計がされているであろう・・・ということは素人目にもわかった。ただ、悲しいかな、特に庭園に思い入れがあるわけでもない30近くのおっさん二人には、やはり「庭園は庭園」だったので、1時間足らずで見学終了。個人的には日本のお寺ぐらい差があったりするともっといいとは思うのだが、たぶん自分の勉強が足
りないだけであろう(僕はお寺巡りが大好き)。
お土産屋さんを冷やかしたりしていたのだが、それでも時間が余っていたのと、軽く食事をしたく(呑みたく)なったので、歩行者天国がある观前街という場所に移動。なんか2008年と比べても随分と蘇州の女の子はおしゃれになったな~と思いながら、街をぶらぶらと した。少なくともあの界隈だけでは大分上海の南京东路あたりには近づいてきたように感じる。蘇州は人口も多いし、優秀な大学もあるのでまだまだポテンシャルがある都市だと改めて実感。上海からは100km程度なので、車で来ることもできるし鉄道を使っても日帰りで移動可能だし(ただし日本と違って電車の時刻は超適当なので、その分は割引いて行動しなければならない)。
观前街には玄妙观という何やら歴史がありそうなお寺があったので、お寺好きの自分とし てはとりあえずお参りをしてきた。後でWEBで調べたら、1700年以上の歴史があるらしく、こういった建築物がそこらにあるのがやはり古い都市の魅力だと痛感。やっぱりちゃんと調べてから行けばよかった・・・(近いということで明らかに油断していた)。
帰りは電車が遅れたため、友人とたっぷりと大学時代のことなど話すことが出来て、わずか半日とはいえ非常に満足度が高い観光だった。友人も(上海との経験と併せて)中国を好きになってくれたようだし、これからもこうやってアテンドにかこつけて自分の行ったことがない場所にいってみようと心に誓ったのであった。
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