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2011年7月22日 (金)

MBA受験の道のり -なぜMBAを受けるのか その0-

本日は、上海で駐在員として働いており、かつMBA(と僕が行くschool)に興味を持たれている日本人の方からご連絡をいただいて、一緒に食事をしてきた。そういえば昨年の今頃はテスト勉強をひたすらしていたな・・・と思いながら二時間ほど、なぜMBAに行きたいのか、自分の場合はどう考えていたかということをお話ししてきた。

自分の年齢的なものもあり、僕の周りだけでも数人が来年のMBA受験を考えている。それぞれキャリアも違うし、目的も違うので単純にくくることはできないのだけど、今日話していて改めて自分の考えがまとまった部分もあるので、「MBA受験の道のり 1.なぜMBAを受けるのか ~その0~」として簡単にまとめておこうと思う。
今回は「~ その0 ~」なので、たぶん一般的に思われている(かもしれない)ことに対する突っ込みという形です。


■ あなた(自分)の価値はそれほど低くない ■

MBAに行く理由の一つとして「キャリアチェンジ」がよくあげられる※1。営業一本やりできた人がMBAを取ってマネジメントに行きたい、とかエンジニアがMBAで学んだことを利用して自分のベンチャーを立ち上げたという話は「MBAに行って変わった自分!」みたいな特集があるとよく出る話題だ。

確かにそういうキャリアチェンジのチャンスは、MBAの魅力の一つと言えると僕も思う。MBAでは経営の基礎について学ぶことができる(と聞いている)し、短い時間とはいえ集中して勉強することで、自分の興味あることにトライする時間はある。

でも、落ち着いて考えてほしい。

僕も含めて、MBAに進む前に「実地で学んだこと」の価値というのは、高々二年間、それも日本ではあまり評価されない『学校での勉強』で圧倒的に塗り替えられてしまうものだろうか。もちろんそうではない。
MBAで学ぶことが出来るのは、一般的に経営に必要と考えられている科目であって、いわば多くの人にとっては「かけているモノを埋めに行く」時間なのだ※2。だから、キャリアチェンジをするといっても、過去の自分を否定する必要はないし、そうすることのメリットは何もない。MBAとはこれまでの自分が歩いている道を軌道修正する場所・・ぐらいの気持ちで考えたほうがよいはず。


■ MBAは『ダーマの神殿』じゃない ■

キャリアチェンジをするのであっても「過去の自分」と「変わった自分」の格差が余りにも大きいのであれば相当な努力が必要だし、雇用する側によほど強い理由がなければ職を見つけることさえできないだろう。

MBAに行ったら「自分の思うように職を変えることが出来る」ともし思っている人がいたら、それはちょっと違う※3。MBAはレベルがある程度上がったら自由に職業を変えることができる『ダーマの神殿』ではないのだ※4。だいたい体力を維持して働くことができる期間が30年ぐらいとして、20代の数年間を全否定することに意味があるだろうか。

MBAはどちらかといえば「天空闘技場」であると僕は思う※5。これまでの自分の能力を持ちつつ、色々な学生たちとやり合う(交流して、議論する)ことで自分の能力をあげていく場所なのだ。もし自分の努力が十分であれば、新しい自分を作ることができるかもしれない(ちょうど強くなっていくと念能力が目覚めるように)。

当たり前だが、僕は自分がMBAに行くと決めたように、MBAに対して肯定的な人間である。だからこそ上記のように「簡単にチャンスをつかめる場所ではない」と理解したうえで、やはり学びに来る人が増えればそれは自分にとっても社会にとってもいいことであると考えている。

次回はようやく、自分はなぜMBAに行ったのか、ということについてちょっと書き始めようと思います(長い前置きですいません・・・)。



※1・・・MBAのメリットがまとめられたエントリーについては、次回当たりに取り上げる予定です。
※2・・・戦略コンサルなどで既に実地で同じような内容をやっている場合は異なる。あくまで僕のようなキャリアの場合を想定して書いています。
※3・・・もし、いたら。。という仮定の話です。また努力と運次第では全然違う道もあるので、あくまで一般的な話です。
※4・・・ダーマの神殿はドラゴンクエストシリーズに出てくる転職するための場所。ただし、後期作品では「上級職」の概念があるので、多少MBAと似ているところはあるかもしれない・・。
※5・・・漫画「HUNUTER×HUNTER」に出てくる格闘用の舞台。強くなっていくと上にあがっていくことが出来、またある程度以上の階に行くためには特殊な能力が必要になる。

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コメント

そうですね。MBAの2年は濃密ではありますが、たかが2年。それまでの職歴や学歴の方が大きいです。

ちなみに、MBAをダーマ神殿にたとえた記事では下記がありますが、「ダーマ神殿に行ったらレベル1になった」というのは当たっている気がします。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0712/10/news027.html

コメントありがとうございます。

職種変更をする限り、やはりその職種ではレベルは低いところからスタートだな・・と僕も思います。だとするとMBAではそこからどうやって早くレベルを上げるかを覚えておく場所なのかも。。

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