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2011年7月13日 (水)

プログラム期間中の宿舎決定 -そこに至るまでの顛末①-

プログラム期間中に決まった収入のない学生にとって、家賃は結構な負担になる。日本でも報道されているように、上下しながらも上海の家賃は確実に上がっているので、数年前に比べても家賃負担は多くの学生にとって大きい(実は学費も毎年あがっているのだが・・・)。

もちろんSchool側も宿舎を期間中の宿舎を提供するのだが、数が限られているため必ず自分の希望通りの場所を取れるとは限らない。私費で留学している自分にとっても家賃のような固定費はなるべく安く確定したいということで、是非とも校内宿舎に住みたかったのだが、ようやく本日宿舎に入居することが出来た。ここまで来るまでに色々とやり取りがあったので、今日はその顛末を書いておこうと思う。

■ 学校提供宿舎について ■

自分が進学するCEIBSは1年半のプログラムで、各学年200人が在籍するので、毎年半年間は約400人が学ぶことになる(実際は交換留学があるので、もう少し少ない)。この学生に対して学校側は各学年180人分の宿舎を用意している。

2011年入学生にはテレビありの棟が1棟、テレビなしの棟が2棟提供されることが決まっており、それぞれ一人部屋と二人部屋がある。一人部屋は全部合わせて60人分のキャパシティがあり、それ以外の学生は2人部屋に入ることになる。一人部屋、二人部屋の贅沢さえいわなければ希望する学生は毎年全て受け入れられるらしい。

家賃は一番安い部屋で950元/月、一番高い部屋で2500元/月。家賃が高い上海で光熱費混みでこの金額はかなりの節約となる。上海の家の契約は1年なので、1年半だと契約更新時の家賃交渉をしなければならないし、備品が壊れた時には毎回大家と交渉しなければならないので、その手間を考えると、お金が厳しい外国人学生にとっては非常に魅力的だと思う。ただし、部屋は非常に狭いのでお金がある人は外の方がよいと考えるはず。

僕はといえばもちろん節約すべきところは節約したいので、校内に住むという選択肢を第一に考えていた。ただし1人部屋が取れれば・・・の限定つき。
そもそも「自分の空間」を大切に思うタイプであるし、過去の先輩方の話を聞いても、またこれまでの自分の経験と照らし合わせても二人部屋で住み続けることは不可能であると確信していたからだ。
希望通りの部屋が取れれば、18カ月で約40万円の負担。リーズナブルなこの部屋をとれますように・・・というのが僕の希望であった。


■ 申し込みから今日に至るまでの顛末 -1- いきなり部屋が一杯■

自分たちの一つ上に当たる日本人先輩から「申し込みがOPENしてすぐに申し込めば一人部屋を取ることができるから」とアドバイスをいただいていたので、学校側が提供しているWEB上の共有サイトで申し込みOPEN日はチェックしていたのだが、実際にOPENしたのは予告日よりも一週間ほど早い木曜日だった。

国外から(一応自分もここに含まれる)来ている2011年入学のメンバーの大半はすでにFacebookやLinkedinのグループページで情報共有をしているので、申し込み受け付けはグループページで知ることが出来た。「これは早く申し込まねば!」ということで、受付翌日には、早速日本から申込書をメールした(情報を知ったのが申し込み開始翌日だったので、見てその日のうちに申し込みをした)。

メールを送り終わってさすがにこれは大丈夫だろう・・と思ってると、すぐにschool側から返信が帰ってきて「すでに今年の一人部屋は一杯になりました」と書いてある・・。ありえん!と思い、すぐに日本のバイト先からschoolの担当者に電話すると以下のように伝えられた。

  • ① 今年は例年になく学生が宿舎入居を希望しており、一人部屋はすでに一杯である。
  • ② 入居申し込みは4月から行われており、申し込み用紙はいつでも取得可能であった。
  • ③ 部屋の割り当ては「先着順」でおこなれており、完全に公平である。
        (これは自分が②に対して「情報のOPENは昨日であり不公平」だと主張したことへの回答。笑いな
      がら回答されて激しくイラついた。)
  •  ④ 各学生からの担当者から情報が伝えられたというのであれば、その回答内容を
       メールで送るべきであり、口頭の回答は認められない。

④に関して補足すると、中国ではよく告知された情報と実際の処理が異なるので、別途個人として自分のadmin担当者に確認したのだが・・・という意見への回答である。こういったまさに「木を鼻でくくる」ような態度は、中国の事務処理でよくあることなのだが、まさかB-Schoolの担当者からされるとは思ってもいなかったので、正直怒りがフツフツとこみあげてきた。
(かなり大きな声で中国語で話していたため、バイト先の人がヒいたと思われる・・)


■ 申し込みから今日に至るまでの顛末 -2- 対策を考える ■

ひとしきり落ち着くために散歩をすますと、久しぶりに「中国的対応」をされて闘争心が燃え上がったのと、二人部屋に住む or 学外に住むというどちらもゲンナリするような選択肢を受け入れたがったので、まずはできることをしようと決意。

まずはこういった対応が昨年以前も行われていたかを確認するために、在学中の先輩に問い合わせると「あり得ない対応なので抗議すべきである」との回答をもらった。いきなり学校側に喧嘩をうるようなことは自分も若干躊躇していたのだが、こういう回答をもらったことで遠慮なく前に進むことができる。電話で直接話した感じだと明らかに学生側からのクレームを受け付けるような態度ではなかったので、先輩からはまず管理責任者の連絡先を教えてもらった※1

次にクレームとして伝えるべき内容を考える。こういう時に、感情のまま「おかしい、やり直せ」というのはスマートでないし、そもそも自分としても圧力をかけるようなことはしたくない。そこで、まずは疑問点と理由を明確にすることにした。

【疑問点】 なぜWEB上で公式にOPENになる前から申し込みが可能で、またそのように主張しているのか?

【考えられる理由】
  ① 不正があって本当にずっと前から申し込みを受け付けていた。
  ② 事務処理上・手続き上のミス
   pre-courseを受ける学生は宿舎の利用が可能で、その申し込みは4月から行われて
   いるというのは事実として確認している。またpre-courseに申し込んだ学生から
      正式プログラム開始後の18ヶ月の権利も獲得したという書き込みもあった。しかし
      公式書類上ではpre-courseの宿舎利用は「その期間に限り、その後の権利を保障し
   ない」と明記されていた。

正直にいえば、自分の中では今回の手続きも①が理由だと考えており、②であるという可能性はあまりないと思っていた。3年半も過ごしていると、発想がすぐに『裏口』になってしまうのだろうか・・・。

しかし、繰り返しになるがクレームを入れるにあたって明確に「不正が行われている」とか「やり直しをしろ!」というのはいい方法とは言えない。もし「不正が行われている」という表現をすると、『もし実際に不正が行われていたとしても』それを認めることが難しい中国社会では逆に是正効果が効かない可能性がある※2
そこで、①のような不正があったのではないか・・ということをにおわせながら、あくまで②のような勘違いがあったのではないか?という質問のメールを送ることとした。表現も抑え目にし、もし勘違いがあったなら改善することが全体の向上につながる、というとを強調した。

以上のような考え方に沿って、その日のうちに数時間かけて証拠類の準備と文面の推敲をおえて送ったのだが、本音を言えば改善は期待していなかった。仮に②のような勘違いだとしても既に入居した学生には権利を与えてしまったのであれば、今更それをひっくり返すようなことはしないであろうと思っていたし、最も考えられる対応としては「貴重な意見をありがとう。いくつか業務上のミスがあったようなので、来年から改善します」という返答が送られてくるだろうと思っていたのだった※3

しかし、管理部長からは翌日朝には、はやくも返答が来たのであった。

と、思ったよりも長くなってしまったので、続きは次回へ・・。(このごろこんなのばっかり....)

※1・・・こういう対応をするのは自分のschoolだけかと思って、念のためハーバードに留学していた友人に確認したところ、おかしいことがあったら言うべきとこちらも同じようなアドバイスをいただいた。持つべきものは友人である(というか先輩なので、感謝の念しかない)
※2・・・このあたりは住んでいると理解できることなのだが、とにかく面子を気にする文化では「お前は間違っている」というのは帰って逆効果である。たとえ間違っていたとしても、逃げ道を用意するような主張の方が結果としていい方向に進むことが多い。
※3・・・中国は巨大な官僚国家である。

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