プログラム期間中の宿舎決定 -そこに至るまでの顛末②-
前回は、校内宿舎の申し込みで「申し込み開始日即申し込み終了!」という状況と、それについて管理部長に問い合わせを入れたところまで、でした(前回についてこちらからご確認を)。本日はその続き。
■ 管理部長からの返信 ■
驚いたことに、翌日朝には管理部長から返信が帰って来たのだった。文中には「私も事態よく把握していないが、あなたが主張していることは、事前コース(pre-course)向けの宿舎割り当てがそのまま延長されるのはフェアでないということでよいか?」とあった。
自分としては現状の「理由」まではわからないのでその旨を再度明確にしたうえで、管理部長が懸念しているようなことが起こっている可能性があるとの返信。こちらもすぐに、返信が帰ってきて学内調査の上で、担当者から連絡をくれることになった。
前回書いたように、僕としては対応がされないものと想定してので、上記のような真摯な返信が帰ってきたことに感動した(感動レベルが非常に下がっている・・・)。その後、admin officeからメールが来て「たとえpre-courseに所属していても、正式コース開始後の利用のためには再度の申請が必要であるという」という連絡が行われた。僕の担当者(それぞれの学生には担当者がつく)によれば、僕はpre-courseを除けば申請順位が非常に速かったので、可能性は十分にあるとのことだった。
■ 一人部屋確定から申し込みまで ■
申し込み自体は既に開始直後に終わっていたので、担当者から連絡をもらってからは「とりあえず待てばよいだろう・・・」ということで、school近くの家賃などを調べはしたものの、積極的には動かないで待っていた(まあ、動けないし)。そんなこんなで7月の結果報告日になったのだが・・・全然結果が来ない。う~む、これはやっぱり落ちたのかな?と思い、おそるおそる担当者にメールを送ると「あ、ごめん、1人部屋取れてるから、いつでも登録に来て」との返信。う~む、嬉しいんだが、こんなに適当でいいのかな?と嬉しさ半分、当惑半分。
ただ、これで家賃に関しては最小限に抑えることができる!とまずは一安心。余り早く入居すると無駄な家賃もかかるし、一方でビザの申請もあるし・・ということで、7月二週目になって登録に行ってきたのでした。
受付で登録場所を教えてもらいテクテクと学内を歩いていくと、どこから見ても作業場のよ
うな場所が・・・。教えてもらった場所は明らかにここ何だけど、どこから見ても電機関連の修理場所にしか見えません。
さらに奥の方に入っていくと、ようやく受付場所発見!・・・これ、受付場所というよりも作業する職員の休憩所・・という雰囲気。これまで何度かメールや電話でやり取りしていた人(めっぽうイライラさせ
てくれた人)ともようやくここで初対面。・・・まあ、何というか、部屋を見て実際にあって「ごめん、怒っていた俺が間違いだったよ」という気分になったのでありました。別に反省したというわけではなく、まあ、つまりそこまで期待すべなかった、ということであります※1。
鍵は上海市内で共通で利用可能な交通カードに登録すればOKということで、ものすごく簡
単に手続きは終わった。ここまで来るまでのやり取りを考えると、拍子抜けするほどの短さである。ちなみに、今年は例年になく160人が宿舎入居を希望したとのことで、数人は二人部屋すらも獲得できず外に住むことになったらしい。一人部屋
に関しても、予定よりも多少増員したがそれでも希望者には全然いきわたらなかったとのこと。
(自分も申し込みがもう少し遅ければだめだったと言われた。やはりギリギリだったのだな・・と今更ながらびびった)。
学生宿舎は全部で4つあるが、自分が割り当てられたのは一番奥にあり、そして一番暗い棟である(電球がついておらず物理的に暗い)。右が入ったところの写真。郵便受けがものすごい並んでいるのは、二人部屋もありかなりの人数を収容できるからだと思う。
ちなみにロビーにはなんと自動販売機がある。日本では当たり前のようにある自動販売機だが、上海では街かどで見かけることはまずない※2。自分の生活圏で見かけるのは二号線沿線の地下鉄駅内で、これが1年ぐら
い前に初めて設置された時には、感動したものだ。
また隣の二号棟には、共用のコインランドリーがある・・・のだが、見学のために中に入った時にはビビってしまた。言葉は悪いが、バイオハザード(by カプコン)の1シーンを思い出してしまった。写真だと綺麗に写っているが、実際には蛇口から水がぽたぽた垂れており、全体が湿っぽい(一方、乾燥機のところは妙に暖かい)。
宿舎に住む学生は、一回10元(130円程度)でクリーニングサービスを利用できるらしいので、自分で選択することはほとんどないようだが、自分で選択するのは慣れてない人にはちょっと厳しいかもしれない※3。ここを見るまでは自分で対応しようと思っていたが、おそらく自分も毎日依頼をすることであろう・・(毎日運動する予定、ホントに予定なので)。
自分が割り当てられた部屋は、二階の角部屋。目の前は学生共用スペース・・なのだが 、この共用スペースは電気はないし、古い埃かぶったソファーが置いてあるだけなので、間違いなく使われていないと思われる(写真だとフラッシュをたいているので明るいけど、実際はほぼ光はない)。
部屋は机が二つに、シングルベッドが一つのシンプルな作り。椅子が学校にあるような木の椅子であることも含めてシンプルすぎるぐらいである。公式情報には10平米とあったので、どれだけ狭い部屋かと身構えていたのだが、実際には倍の20平米ほどあるらしくて、個人で済むには十分である。そもそも長くても1年半しかすまないわけだし、交換留学をする可能性も考えれば、これで十分。
入り口横には小さいクローゼットがあるのだが、なぜか布団と枕が入っていた・・。少なくと も半年間にはこの部屋は使われていなかったはずなので、この部屋の前の住人が使っていったものかもしれない。管理人のおじさんに頼んで早々と処分させていただいた※4
風呂+シャワーは一つにまとめられた小スペース。小さいけど、おそらくお湯も出るだろう から(まだ確認していないので、早く確認せねば・・と今気が付いた)最低限の設備はカバーできている。外国人にはちょっと厳しいかもしれないけど、そもそも部屋にトイレがあることを感謝しなければ。以前TOEFLを受けに大学に行った際には、共同便所で溝だったので、激しく動揺した(が、中国ではいたって普通である)。トイレの水が異常に茶色くて何か買ってこなければ・・と思ったが、タンクを調べたらただのサビのようで、水の影響ではないことがわかり一安心。
窓からは中庭を見ることが出来るけど、これは日が入ってくるぐら いの位置づけという感じ。繰り返しになるがこれで1850元/月なので、文句をいったらバチが当たる。足りない設備(衣装ケースや、できれば個人用のミニ冷蔵庫は買っておきたい。共用冷蔵庫はよくモノがなくなるとのことだったので)を買い足せば十分快適な生活を送ることが出来そう。
・・・ということで、5月中旬から心配しっぱなしだった家の確保が無事にできたのであった。この後も事務手続きの不備で学校に入るためのカードが発行されなかったり、支払いのために行ったり来たりをさせられたのだが、これはお約束ということで、ようやく次の生活のメドが立ったのでありました。
※1・・・根はいい人たちが多いので、すぐに仲良くなることが出来ました。こういう時に中国語を話せるとすごく便利
※2・・・自動販売機を置くと、中身どころか箱ごと持っていかれる危険性が高いと思われる。鉄くずはそれなりの値段で売ることができる。
※3・・・利用可能時間も結構短いので、人に依頼しないで自分で張り付いているのは難しいと思われる。数も少ないようだし。
※4・・・これじゃあんまりだな~といいながら、なぜか新しいシーツを下さった。よくわからないのだがいただけるものなので、ありがたく頂戴して早速ベッドに曳かれている。
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