Short trip in Beijing (石家庄経由で北京に行ってきた) -1日目前半-
日本の友人(Twitter経由で知り合った友人)が転職休みで中華圏をグルッと一回りしてみたいとのことだったので、自分の観光ついでに北京まで彼を迎えに行ってきた。北京は上海とは違い、中国語なしではほとんど何もできない土地だし、彼は英語はできるが中国語は全くなので、助けが必要だろうと思ってのこと。
4月の頭に北京に行ったばかりで毎回同じというのは芸がないし、スクールが始まる前であまりお金もないので、今回はいつもと違って上海から石家庄までを飛行機で行き
、そこから電車で北京に行くというルートを試してみることにした。
上海から石家庄までは、日本でも格安航空で話題になった春秋航空を利用することにし
た。この区間のチケットはWEBで早めに買うと99元という超格安(というか安全性に不安のあるレベル)の価格で買うことが出来るのだ。拡張された虹桥空港のTerminal1から早朝7時55分発というかなりしんどい便だったが、予想通り出発は遅れた。ただし遅れるだけならラッキーで、20本ぐらい飛んでいる便のうち2本は取り消しに
なっていたので、やはり格安は格安なりのリスクがあるのだ。。
今回春秋航空は初めて使ってみたのが、個人的には他の航空会社とそんなに変わらないと思った。以下、簡単な感想。
- 食事はなし。ただし、他の中華系航空の食事も大しておいしくないので、別に気にならない。
- 席は狭い。ただ、これも二時間ぐらいのフライトであれば我慢できる。隣のおじさんが寝ぼけて激しく腕を振りまわし、顔面にラリアット喰らった時はさすがに凹んだが・・。
- 「荷物は一つまでのお預け、合計15kgまで」というのは一応のルールなのだが、余裕で複数個預けている客がいた。航空会社側も一応指摘するのだが、客側が言うことをきくわけもなくやたらと交渉時間が長引き運航に支障をきたすレベルになるので、結局なし崩し的にOKになる模様。
- 格安を取り返すために、フライト中は機内でいろいろな広告案内がある。わかってれば音楽を聞きながら眠れたのだが、なかったのでず~っと広告を聞いて
いた。。
1時間遅れで無事に石家庄についてまず気がついたのが、空気がとにかく汚いこと。
上海も決して胸を張れるようなレベルではないが、石家庄は歩いて普通に呼吸をしているだけで喉が痛くなる※1。空気の汚さにたじろぎつつ、とりあえず空港から北京までの電車が出ている駅に向かうことにする。本当は事前に移動距離やら金額やらを調べておくべきだったのだが、今回はすっかり忘れてい
たので、運転手さんの言うとおりの道でお願いした(というか言葉がなまりすぎていてさっぱり聞き取れなかった)。
どうやら空港から電車の駅までは40分ぐらいかかるらしい、ということがわかり出発すると、すぐに目の前で交通事故発生。高速道路を華麗に逆走してきた車と、空港から出て行ったタクシーが正面衝突を起こしていた・・・。この「高速道路逆走」は時々上海でも見かけるのだが、石家庄まで来てまさか目の前で事故を見ることになる
とは思いもよらなかった。自分が乗っているタクシーの運転手も野次馬根性丸出しで事故を起こした運転手同士のケンカに割って入る(逆走してきたおばさんのほうが文句を言っているというのは、理解に苦しむところ・・・)のだが、放っておくと延々と話してしまいそうなので、10分ほどたったところで運転手を呼びだして再出発をした。ちなみに、もちろんその間のメーターは倒れっぱなしである。
空港から駅までの道のりでとにかく目についたのが、マンションの建設だった。
正直、車がないととても住めないような地域にもボンボンと高層マンションが建っており、上海で見られるような土地開発ラッシュが二級都市にも広がっているのだということを感じた※2。住む人がいないマンションを建ててGDPをあげていくのは、これすなわちバブルなのだが・・。
疲れと腹痛でボーッとしていたが、空港から駅まではだいたい1時間くらいで無事に到着※3。途中からメーターが動いていないことが気になっていたのだが、予想通り到着すると「140元をよこせ」と運転手が言ってきた。正規の料金もわからない中でそんな金額払えるか・・ということで、とにかくタクシーの番号がついた发票(領収書)をよこせと何度も主張すると、だったら100元でいいと折れてくれた。運転手としては「发票がないからサービスだ」ということを繰り返し主張しており、その時には「そんなわけあるかいな」と思っていたのだが、後でPCの前で計算したらおそらく運転手の金額は正規のようだった※4。まるでこれじゃゴネ得みたいで、日本人がほとんどいない街なのに、日本人の印象を悪くしてしまったかもしれん。。。
到着した石家庄駅はとにかく立派!そして、デカイ!
(しかし設備はしょぼい)
。
駅前には解放軍の銅像が建っており、That's 中国という感じである(過去電車に乗った駅で、銅像が設置されていたことはなかった)。銅像を横目にみつつ、切符を買うために、30度を超える猛暑の中、20kg弱の荷物を肩にかけて長蛇の列に並ぶ。水曜日なのになんでこんなに人が多いのだろう・・・。
道のりも値段も全然予備知識がなかったのだが、30分ほど無事に切符を買うと、一気にお腹が痛くなってきたのでいったん駅前の一番綺麗なホテルに避難。常に「より綺麗なトイレ」から逆算して行動をすることをモットーとしているし、とにかく荷物が大きかったのでホテルの中のレストランしか選択肢がなかったのだ。昼のバイキング用に70元(上海に比べると安い!)を支払い、ようやく一息つくのであった・・。
(以下1日目後半に続く)
※1・・この後北京で聞いた話だと、石家庄は大規模開発と古い家の取り壊しで急激に空気が汚くなっているらしい。
※2・・百度によると、石家庄全体の人口は1000万人強で、市区内人口は300万人弱とのこと。これだけ規模があっても二級都市でである。
※3・・引っ越しにあわせていらなくなる本を北京の友人にあげるため、15kgほどの本をもっていったのだが、それが何よりしんどかった。
※4・・距離にしてだいたい45kmぐらい。単価が1.6元/kmで、長距離の場合には値上げになるのと、高速道路の通行料が上乗せされるので、そんなに間違ってないはず。
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