第三週目&foundation moduleが終了。ちょっと振り返る。
昨日で最初の三週間を1セットとしたfoundation moduleが終了した※1。foundation moduleはその名の通り、これからのMBA生活を過ごす中で基礎となることを集中的に学ぶ期間である。
プログラムの詳細はここでは書かないが、授業内容と運営の仕方を考えるに、このtermで獲得することを期待されているのは以下の4つであると考えられる。
- 最低限の基礎的な知識、スキルを準備する期間
→ これは「プレゼンスキル」「エクセルスキル」そして「Responsibility Leadership(持続的発展)」の3つである。ソフトスキル、ハードスキルそして論理的内容とそれぞれ内容は異なるが、いずれも今後の授業を受ける中で必ず必要となるものと言えるだろう。
Responsibility Leadershipやbusiness ethics(倫理)は近年どこのMBAでも重視をしている科目だが、CEIBSの場合は授業期間が短い代わりに、Term1の3ヶ月をまるまる使って実習型のprojectが組まれていることが特徴だ(ということを入学した後に知った・・・)。この内容に関しては明日からの一週間で集中的に授業が行われるので、どこかで書く予定。 - MBA生活に慣れるための期間
→ ある程度の量の文献をさっさと読みこなすことと、授業でどのように発言をすればよいのかを学ぶ期間でもあった。英語能力に結構差がある上に、発言内容をどこまで自分で深められるか・・といった部分にも差があり、現段階で既に結構差が出てしまっている。明らかに発言が頓珍漢な学生に対しても現状では教授陣は何も言わないが、生徒の間ではcontroversialな学生という認識をされてしまっている。 - 今後18カ月をかけて磨いていかなければならない内容を最初に伝達する期間
→ これは就職に関する内容。一部の会社負担・休職中の学生を除けば、「いい仕事・自分の希望している仕事につくこと」が最大の目標であることは言うまでもない。18ヶ月といっても、レジュメを書く・面接の練習をする・インターンに行くなどのプロセスを踏むことを考えると、そんなに時間があるわけではないので、今からしっかりやっておく必要があるのだ。 - これから一緒に過ごしていく友人たちとの関係を深める期間
→ とにかくこの三週間は個々が開くパーティが多くていろんな場で学生同士で交流することが出来た。残念なのは学生が3つのセクションに分かれてしまっているため、主にセクション内でしか交流が広がらないこと。同じ名前の人が複数いたりするので、なかなか名前が覚えられない。
個人としては「自分の英語能力を把握できたこと」「文献を読むスピードが大幅に上がったこと」の二つを確認できたのがこの期間の収穫。英語に関してはこれまでもこれからも苦しめられそうだが、少なくともしっかり準備をしていけば授業は問題ないことがわかった。
文献も論文斜め読みで1時間で10~15ページは行けるようになったので、少なくとも「時間が足りなくて読み終わりませんでした」という状況にはならなそうである。もちろんケースや議論が必要なものは深く読む必要があるので時間がかかるが、ここは言語能力にはあまり依存しないので、いわば学生全体の共通の課題と言えるだろう。
9月の第一週からはTerm1が始まるが、これまでよりもはるかに忙しくなるはず。体力をしっかり維持しつつ、一歩一歩自分の中のパズルを埋めていくような期間にできたらと思っている。
※1・・・僕はfoundationという単語には特別な思い入れがあるのだが、SFを読む人間がまったくいないCEIBSではその話をすることが出来ずにいて、やや残念な気持ちである。
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