registration&opening celemony(入学式) -3つのP-
本日はいよいよMBA生活が始まる入学式。
式が始まるのは午後からなので、午前中はジムに行って運動した後に、トコトコとregistration(学生登録)に行ってきた。支払い関係はほぼ全て終わっており、残っていた宿舎の支払いを終えて全て終了。
学生写真用に写真を撮る必要があったので正装をしていったのだけど、さらに化粧をしてくれるサービスまでついていた(サービスというか強制)。女性はそれなりに変わるけど、男性はあんまり変わらないんじゃないか・・と思いつつ化粧をうけたのだが「口紅はやっぱり必要だよね?」「トランスフォーマーに変えてもらえない?」とふざけてばかりいたので、一部のクラスメイトから冷たい目線を浴びてしまった・・・。
学生登録ではこれまで会ったことがなかった中国人がたくさん学校に訪れたのだが、やっぱりこれまで宿舎で過ごしている人よりも緊張しているようだったし、もしかしたらそもそも、欧米的な軽い感じがあまり好きではない人もいるのかもしれない。
今回のregistrationで日本人にとって違和感があるとすれば、学生登録に親が立ち会ったりするケースがあることか。大学レベルだと普通にあるのだけれど、MBAになってもまだ親が一緒に来たりするのはかなり意外な感じ。
入学式は3時間の長丁場・・・と思っていたのだが、間にチョクチョク休憩が入ったり、簡単な音楽演奏会があったりとあっという間に過ぎてしまった。学校関係者が繰り返しあいさつを述べて、まあ、おそらくどこのMBAでも同じようなことを話すのだと思うけど「ようこそMBA familyへ!」とか「君たちが新しい歴史を作るのです!」「お互いへの貢献をしましょう!」みたいなことを話していた(以前とりあげたJohn Quelch教授も話されていた。ゆっくり話していたせいか大変聞き取りやすい英語だった)。もちろん授業が忙しいから頑張ってほしいけど、MBAではクラスの中にず~っといるだけじゃだめよ、みたいなアドバイスもいただく。
その中でちょっと心に残ったのがprogram directerであるMs.Lydiaの挨拶で、我々学生に求められているのは「3つのP」だという内容だった※1。
-------------------------------------------------------------------------
1つめのPは「Prepare」のP。これからドンドン忙しくなっていくが、必ず授業や課題に向けて「準備」をしっかりすることが大切だということだ。学校の中では、現実世界と違いたくさんの失敗やconflictを経験することが許される。そこからより多くのものを経験するためには、全てにおいて準備が大切である。
2つめのPは「Participate」のP。MBAではどこでもそうだと思うが、授業はグループディスカッションで行われる。全ての学生はこのディスカッションに積極的に「参加」しなければならない。またMBAで開かれる多くの課外活動、学外で行われるネットワーキングパーティーなどにも積極的に参加することがMBA生活をより実りあるものにする。全ての機会を通じて自分のleadershipを成長させるために、まずは積極的に参加することが必要。
最後のPは「Patient」のP。MBAでの活動、特にグループディスカッションでは異なる文化・異なる観点・異なる背景の学生同士で協同することが重要になってくる。当然、その過程ではいろいろな摩擦や喧嘩が起ることだろう。また多すぎる課題の中で、自分のストレスをコントロールする必要もある。どのような場面においても「忍耐強く」取り組むことが重要である。
-----------------------------------------------------------------------
彼女のスピーチは全体で最後のスピーチだったのだが、これからのMBA生活を送るにあたっての核となることを綺麗にまとめていると思う。結局のところMBAといっても現実のビジネスと変わらず、しっかりとした準備をして積極的に参加することで、初めて果実を得ることができるのだ。当然より大きな果実のために時にはいろいろなことを我慢しなければならない。そういったことを改めて学生に釘をさす・・・というのは大切なことだと感じた。
入学式の後は簡単なパーティーがあったのだが、翌日朝には会計(accounting)のテストが
あるので、多くの学生が1時間くらいで帰ってしまい、僕も宿舎に戻って準備をすることにした。せっかく今日から18カ月の取り組みが始まるというのにちょっと残念な気もするけど、こういったなかで時間をつくる大切さを学んでいくということなのかもしれない。
ちなみに右の3枚の写真はそれぞれ上から今回唯一の日本人クラスメイトと会場で撮った
写真、休憩時間に中庭で日本語が話せる友人ととったもの、そしてパーティー会場で既に仲良くなった中国人メンバーと一緒にとったものである。なんというか・・・すごく自分が楽しそうで、ちと恥ずかしい。こういう感じでまずは元気にスタートを切ったMBA生活。さっそく二日目はaccountingのテストなので、最
後の確認をしなければ・・・。
※1・・・もちろんこれはマーケティングの4Pにかけて話をしている。
« 明日が始まりの日 | トップページ | accounting基礎テストにて -言葉が概念を支配する- »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- スタートアップ雇われ役員が感じる信託SOの税制判断と影響(その1)(2023.05.30)
- 2020年: 2月後半と3月前半で読んだ本(2020.03.06)
- スキルのポータビリティ性と、生涯における学習意欲と(2020.02.20)
- 何かを決めると、頭と心が疲れる(2019.11.24)
- 監視国家の次の一歩: スマートグラスが世界を変える(2019.09.10)
「MBA」カテゴリの記事
- CEIBSが今年のFT MBA ranking5位に(2019.03.06)
- CEIBSが提供する1+1 lecture Tokyoに行って来た(2019.03.04)
- MBA留学時の借金返済完了(2018.01.29)
- このごろ何勉強してるの?と聞かれて(2017.06.11)
- [書評]対中とか反日とかワンワードではない中国 -「壁と卵」の現代中国論(2013.10.15)
「On」カテゴリの記事
- (勉強内容備忘録): Next 教科書シリーズ 国際関係論[第3版] 第II編 国際関係の現状分析(2024.05.09)
- Amazonの人事政策と自らの仕事を結びつける「構成の巧さ」: (書評)テックラッシュ戦記 Amazonロビイストが日本を動かした方法 (その2)(2024.05.07)
- 結局は人間関係こそが命になる: (書評)テックラッシュ戦記 Amazonロビイストが日本を動かした方法 (その1)(2024.05.05)
- (勉強内容備忘録): Next 教科書シリーズ 国際関係論[第3版] 第I編 序論と歴史分析(2024.04.15)
- 勉強している内容の備忘録: マンキュー経済学 マクロ経済 第11章(貨幣システム)(2024.03.14)
コメント