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2011年9月 5日 (月)

第四週目終了!卓越を追求するということ

今週はTerm1の第一週ということで、本格的に授業が始まる・・・ということもなく、一週間をひたすらRLP関連の講義で費やした(RLPについてはこちらを参照)。MBAというと「Economics」とか「Finance」みたいな授業がメイン・・・というのが学生達のイメージなので、こういう展開だと何となく気が抜けた感じになってしまう。

気が抜けてしまうことの理由の一つとしては、間違いなく授業のレベルがイマイチということがあげられる。正確に言うと、外部スピーカーの講演内容+外部への訪問へのクオリティコントロールが出来ていないのだ。

外部スピーカーの方々はかなり地位のある方達で、確かに忙しい中時間を割いてきてくれる・・というのはわかるのだが、今回のRLPの授業を担当している講師(教授ではなく外部講師)のツテを使って呼んできているので、何というか今一つグリップが弱いという気がする。
やはり学生側としては「その人だから聞ける話」というのを聞きたいのであって、その会社の売上の伸びがどのくらいで、中国におけるシェアはどのくらい・・・みたいな情報にはあまり興味がない※1。なのに、おそらく依頼時にちゃんとした説明がされていないので、内容が浅くて話を聞いてもイマイチというのが繰り返された・・という感じだ(何となく舐められているみたいでいい気はしない)。

これは外部への訪問も同じで、これまた時間を使っていただいているのはありがたいのだが、訪問してプレゼンを聞いておしまい・・では双方にとって何も残らなくて、意味がある活動だったとはあまり思えない。子供の遠足ではないし、よくある「中国の視察旅行」ではないので、訪問する以上はより現場に近い情報をもらいたいと思うのがMBAに在籍している以上、当然だと思う。

もちろん学校の歴史も短いし、プログラム自体も始まってまだ数年しかたっていないのでまだまだ改善の余地が大きいのは事実だし、学生側(自分も含めて)ももっと準備をしっかりすべきだとは思う※2。それでも、どうしても気になるのは、色々な面で「これぐらいでいいんじゃないか・・」という妥協がそこかしこに見えることである。

僕は個人として "sense of excellence" という考え方をとても大切にしている(日本語にすると「卓越への意思」とすると格好良いかな・・・)。どのような活動であっても「決められたことをやっている」だけでは改善することはできないし、たとえ改善があったとしても「システム化された改善」だけでは、より高い目標に達する前に人生が終わってしまう※3

最後の一歩、どこまで粘ることが出来るか・・というところの繰り返しが結局大きな差を生むのだ、というのは体験から自分の中の信念となっているし、ちょうどterm1の科目である"Organization Behavior"のテキストにも、「個人の創造性」という項目で同じような内容が書いてあった(この科目は教科書を読んでいると観念的なことが多いのだが、内容は非常に面白いのでどこかでまとめて書こうと思う)。

何より「この程度でいいんじゃね?」と思われてるのは、まるで自分が舐められているように感じるタチなので「目に物見せてくれるわ!」という気になるのである※4
まだ全員の授業を受けたわけではないのだが、少なくとも以前のエントリーでも触れたMs,Lydiaからはたとえ学生相手でも全力を尽くすということが感じられて、彼女は間違いなくプロフェッショナルの一人だ。そして彼女がプログラムディレクターとして授業内容を統括していることは、間違いなく我々にとって幸せなことだ感じている。

こうやって強気なことを言ってしまうと「自分のことを棚にあげて・・」となってしまう可能性もあるので、来週から本格的に始まる授業もしっかり気合いを入れて臨んで行きます。

※1・・・もし興味があるなら自分でAnual Reportを読むなりすればよいのだ。
※2・・・時間がないというのは事実だけど、もう少し相手に対してrespectをすべきだと思う。少なくとも質問で企業の事業内容を聞いたりするのはいただけない。
※3・・・企業や組織としてはこの「システム化された改善」こそが継続的な成長を産むので、これ自体が問題なわけではない。あくまで個人の話である。
※4・・・ということで、僕は教授に対しても学校運営に対しても非常に厳しい意見を言っている。少なくとも公式見解として学生に全力投入を求める以上、その全力の中には学校への評価も含まれるはず。

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