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2011年10月31日 (月)

第12週目終了! -幸運の女神は後ろ髪はない-

本日でMBA生活も第12週目が終了。全部で18ヶ月のプログラム(+8月の一カ月は立ち上げ期間)なので、だいたい76週間のプログラムとして、もう15%近くを消化した計算になる。う~ん、そんな実感は全然わかないのだが・・・。ただ、時間がすごく早く過ぎていくという感じである。

残りが二週間しかないいうことで、毎回宿題がある授業(Economics)が週三回開講されたり、小テストが来週行われたり、まとめ課題があったりと今週はかなり疲弊した週だった。内容は頭を絞るほどのものではない・・のだが、やはり物量の前には如何ともしがたいということでキリキリと時間を絞りとられているような気がする。早くTerm1終われ~と思いながら授業に出る毎日だ。

とはいえ、時間がないことの理由の中には就職活動にはおよそ関係なさそうなセッションに出てみたり、学外の人に会ったり、クラブ活動に精を出したり、blogを書いたりというのもあるわけで、そういう意味ではまだまだ全然余裕だったりするのかもしれない※1


■ 準備なしでは、チャンスなし ■

さて、そんな勉学(!)で忙しい今週であったが、僕が志望している業界のセッションがあるということで、それにはしっかり参加してきた。

以前もどこかで書いたような気がするのだが、僕は卒業後には消費財メーカーでマーケティング職に就きたいと思っている(もちろん中国で)のだが、現実はなかなか厳しく、そもそも外国人向けの採用枠と言うのはほとんどない。現地の人間にモノを売るのであれば現地の人の方が良いのは当然なわけで、中国人ですらTOP企業に入るのは大変なのに、中国語が完ぺきではない外国人が職を得るのはもっと大変に決まっている。

ということで、生きるために(そして借金を返すために)は自分の志望ばっかり言ってるわけにはいかないので、ある程度幅を広げて就職活動をしなければならない。その「ちょっと広めの」希望職種の中の一つに、広告業界がある。


広告業界というのは基本的に人脈で採用が決まるし「入りたい人はすごく入りたい業界」なので、多くの業界のように人事部が採用活動をして、プログラムが組まれて・・みたいなことはあまりない。とにかく地道に偉い人にアポイントを取り、自分を売り込んでいかなければないのだ。

さて、今回参加したセッションは、上海で展開している欧米系大手広告会社のExecutiveがスピーカーと言うことで、気合を入れて参加したのであった。話を聞くのはもちろんだが、やはりメインの目的は名刺ゲットである。いきなり名刺をください、といってももしかしたらダメかもしれん・・・ということで、事前に上海での事業展開や個人情報を調べられるだけ調べておいた。セッション中に質問をすれば、その後の会話も少しは展開しやすくなるからだ。


■ 平凡な毎日にこそ、ドラマの種が埋まってる ■

セッション自体は中国市場で一般に言われている内容と、実際のリサーチ結果は大きく異なる・・ということをデータをもとに話すもので、非常に面白い内容だった。スピーカーはインド人の方なのだが、よくここまで二級都市・三級都市のことを理解できるものだ・・と感心しきり(考えてみればExcecutiveなので当たり前だが)。


セッション中は必死に頭をしぼって質問を考え続けて、無事に質問をすることにも成功。終了後、よし突撃!!ということで、早速壇上のスピーカーに近づきを出して「あの~実は僕は日本人で、卒業後に上海で広告業界で働きたいのですが・・」と話してみると、予想以上の好感触!

「そうか~実は我々は日系企業向けのビジネスを拡大したくて、そういう人材を募集しているんだ。もし良かったら話を聞いてみないか?」と、なんというか願ったりかなったり※2!まさかここで日本人であることがキいてくるとは・・・。
もちろんお礼のメールをその日の深夜に送り、数回のやり取りの後、さっそく会社訪問をさせていただけることになったのである、本当にラッキー!


ということで、今週は疲れていながらも個人的には収穫が多い週だったのだが、こうやって一週間を振り返ると、MBA生活というのはこういう「小さなドラマの種」というのがそこかしこに埋まっている気がする。

基本的には授業を聞いて課題をする毎日なわけだが、例えば授業内であっても自分が興味ある実例が出てきて授業後に教授をつかまえて話を聞くこともできるし、外部講師もほぼ毎週のようにschoolを訪れている。リクルーティングイベントもあれば、思わぬ訪問者が僕のところに来てくれたりもする。こういったほんのちょっと変化の積み重ねがあるとき、ポッと花をさかせて例えば今日書いたセッションのように思わぬドラマを生んでくれるのではないだろうか。


疲れてくるとどうしても感受性が落ちるというか、心が堅くなってしまいがちだけどこういうチャンスを逃さないように、いつも新鮮な自分でいたいと思ったそんな一週間だった。




※1・・・去年の今頃はMBA出願に向けてテストの点数を取らねばならず、とてもblogを更新し続ける余裕などなかった。あの頃に比べれば幸せな毎日。
※2・・・この話し自体はschoolの就職カウンセラーから聞いた話と一致する。残念ながらメディアのbuying powerが効かない上海では、日本の巨大広告代理店も日本と同じような地位を気づくことができておらず、欧米企業にもビジネスチャンスがあるのだ。

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コメント

確かに似たような事あったかも。中華系PEのアメリカ人CEO(ファンド運営者?)が来たとき、中国人学生がセッション後にレジュメ持って群がるなか、レジュメも持たず名刺だけ持って「日本人です」って言ったら「おお探してるんだよそういう人。」
その翌朝にはCEOから「来週日本のファンド担当者が来るから、とりあえず面接に来い」とかなってたな。結局、駄目だったけど。

求職者と求人企業って、ヘッドハンター経由より現場で知りあうと、話し早いよね。

やっぱり現場だと最初に顔見せて話すことが出来るってのが大きい気がします。レジュメ経由だと、一瞬ながめて終りだとほとんど差別化出来ないし・・。

ところでどうして中国人学生はレジュメをもって群がるんでしょう・・あれ、ちっとも効率的に思えないのですが、ああいうもんなんでしょうか??

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