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2011年10月20日 (木)

上海で受ける学生訪問 -就職活動ではんなり思うこと-

こうやってblogを書いていたりTwitterで呟き続けていると、たまに学生の方から連絡をもらうことがある。「中国にいてMBA」というのはかなり小さなグループに入るので、そこに興味を持ってもらえるのかもしれないが、いつもしょうもない内容ばかりなので、個別に連絡をしたり実際に会ったりするのはかなり緊張する(デブがモロばれになってしまうし)

それでも連絡をもらったからには、なるべくお会いすることを基本としている。さすがに上海くんだりまで来て冷やかしに浦东の端っこまで来るような人間はなかなかいないと思うので、お会いすることで何かしらお互いに得るものがあると期待しているのだ。そんな難しいことは考えてなくて、単に新しい人と会うのは楽しいから・・というのも、もちろんある※1

先日も、上海の大学に短期留学している学生さんが偶然僕を見つけて連絡をくれたので、、先週の土曜日にschoolまで来ていただいてお話をしてきた。


■ 学生から見ると10歳年上の自分 ■

まず学生の方が、自分のような10歳も年上の人間にメールで連絡して会いに来る・・しかもそれを見つけるのはSNSとかblogである・・というのは単純にスゴイと思う。自分が学生だった時にも、自分から色々なビジネスパーソンに会いに行っている友人がいたが、そういった行動力は後からジワジワと効いてくるというのが年をとってくるとわかるようになってくる。


自分の場合は、本当に生意気な人間だったので10歳年上の人間はもう大分古ぼけてしまっていて、話を聞くことなどないと思っていた。なので特に自分から連絡をとるようなことはしなかったし、OB訪問というのもほとんどしなかった※2

今となってはずいぶん遠回りをした就職活動をしたものだな・・と反省もするし、同時に自分がそういった「OB訪問を受ける側」になってしまったことに驚きもする。


■ 就職活動中の学生さんへ ■

この時期・・というか今は一年中そういう話をしているのかもしれないが、結構就職活動のことについても話した。聞かれては答え、答えては思いついたことを話し・・という感じで細かい内容までは覚えていないのだが、いつも考えていることは大体次の3つなので、たぶんそのような話はしたと思う。


① 就職で必要なのは論理力だけじゃない

自分が就職する時にも戦略コンサルや投資銀行と言うのは、何と言うかみんな受けるような状況になっていて、就職活動=論理力みたいな雰囲気があった。特にあの頃は「意識の高い学生」という単語が出始めた頃で、低学年から就職活動を始めるのが格好いいし、差を付けることが出来る・・みたいな感じだったように覚えている。

あれから10年たつと大分雰囲気も変わるもので、今では就職活動というのは完全に学生生活にbuilt-inされてしまっているようで、みな優秀だな・・と感じることが多い。ただ、一方でそうなると論理力という点ではほとんど差がつかないし、極論を言えば偏差値がほぼそのまま反映されたような序列になってしまう。


自分が働いてみて、あるいはMBAにいて思うのは論理力というのは確かにものすごく重要なのだけど「働く」というのはそれだけではないということ。本当に色々な要素が組織の中でケミストリーを起こして物事は前に進んでいくので、論理力が足りない=就職に不利という短絡的な考えはやめたほうが良い。だって頭だけで決まっちゃうのであれば、世の中の人全員がランク付けされてしまうってことでしょう?


② 「やりたいこと」と「やれること」というのは全然違ったりもする

これは自分の就職活動でも途中で思ったのだが、人間「やりたいこと」と「やれること」というのは結構違っている。やれることというのは能力の意味ではなくて、性格的に自分にあっているかどうかということである。


CEIBSでは学生生活が始まるとすぐに自分の性格診断テスト+仕事適性テストが行われて、就職活動もそのデータに沿って指導が行われることになる。大学生の時であれば、こういったデータは眉唾物と思っていたのだが、社会人を数年やると自分の向いていること・向いていないことというのは何となくわかってくるし、適性テストの結果も納得感がある※3

もちろんこの適性と言うのは過去経験している仕事に影響は受けている。その意味では、最初に選ぶ仕事と言うのは、学生の時に思っているよりもずっとずっと影響力があるものなのだ(友人は「コンサルと投資銀行では求められるプロパティは同じだが、メンタリティは全然違う」という表現の仕方をしていたが、全くその通りだと思う)。


今の学生さんは僕たちの頃よいもずっと経験を積んでいるのだから、ぜひやりたい仕事だけではなく、自分に合う仕事という軸でも探してほしい。


③  smartであるよりもgoodであることを目指してほしい

これは①にも関連してくるのだけれど、賢い学生さんというのは常に色々計算をしてふるまいをしていて、それは自分ではそう見えないようにしているのかもしれないが、大体においては丸見えなものなのである。自分のようにHRが専門でない人間ですらそう感じるのだから、専門の方から見たら一発なんだろう。

そういったsmartさというのは確かに就職活動においては役に立つと思う。ただ、僕の知っている本当に優秀なビジネスパーソンたちはsmartであるとともにgoodであることを忘れていない。goodであるというのは、話を素直に聞いているとか、相手を尊重している・・とか色々表現があるけれど、要は一緒に酒を飲んでいて楽しい人間であるということだ。


僕がお会いした学生さんたちはほとんど飲まなかったし(そして僕は一人で飲んだくれていたわけだが)、今の学生さんはあまり酒を飲まないという話も聞いた。でも、MBAであってもやっぱり一緒に酒を飲めば仲良くなるし、多少の失敗であれば(僕たちの学年ではかなりの失敗であっても)笑って許してもらえる。無理強いはしないけど、そうやって楽しい席を持てるような人間になる・・というのは、就職活動においても意味があることなのだ。


僕自身も日々就職活動(我々はキャリアとちょっと格好をつけてしまうけど)を考えているわけで、こういった機会は自分のためにもいいきっかけになる。こうやって書いていることがタダのおっさんの繰言にならないように、今日も勉強と就職活動を・・・。




※1・・・ただし、ごくたまに「上海に行くついでにお会いしたいので、○○まで来てくれませんか?」という連絡が来るのだが、こういうのはお断りしている。今はそもそも外に出ることも稀なのだ。
※2・・・今となると会社の雰囲気を知ることはとても重要だと思うので、MBA生活の最重要目的の一つは、いかに目的の業界で人脈を作るかである。中国は关系の社会だし。
※3・・・とはいえ、なぜ自分の適性第二位に「ビジネスコンサルタント」が入ってくるのかは理解が出来ない。あんな堅い業界で生きていくのは絶対無理だと思うのだが。。。

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