志望職種・給与の実態をしって、進路ブレまくり。
今週からは本格的に冬休みに入るということで(正確に言えば17日までは授業期間だが、月~水で発表が終われば、そのまま休みに入ってもOK)、school側もそろそろ次の話しでもしておくかな・・・ということなのか、昨日はInternおよび09年の就職についての情報共有会があった。
色々と楽しいことがあってついつい目的を忘れそうになるが、あくまで最終目標は「いい仕事」あるいは「自分の目標としている仕事」につくことなので、こういうイベントはかなり大切である。特に、MBA卒業生は基本的に高給狙いなので、景気変動の影響をもろに受けるし、トレンドと言うのは非常に重要になってくる※1。
トレンドを見れば、だいたいどの業界が短期的に中国市場を狙っているかを推測することが出来るし、自分のスキル・知識をどう調整すればよいかもわかる。
■ CEIBSの就職決まるの遅すぎ、じゃない・・? ■
共有会ではまず2009年入学生(すでに卒業済み)のoffer獲得時期と、2010年入学生(もうすぐ卒業)のインターンoffer獲得時期を説明されたのだが・・・あれ?見間違えですか?と思うくらい、時期が遅くていい意味でも悪い意味でもびっくりした(たまげたという表現がふさわしいくらいびっくりした)。
まずIntern。日本だともうMBAが始まる前から決まっていたりする学生もおり、日本で働く場合にはだいたい11月のボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ:日本人MBA学生にとっては就職活動において欠かせないものとなっている。自分がいくかどうかはまだわからないが・・・)で決まったりするものなので、年内に決まっているのが普通と思っていたのだが、CEIBSでは3月から活動が本格化し、決まり始めるのは5月というから驚き。
5月って・・7月から働き始めるとして、本当にギリギリである。CEIBSはTerm2が4月中旬まで、Term3は7月上旬までというスケジュールなのだが、Term2とTerm3にまたいでInternを探すと言うことになる。これは結構精神的にきついのではないか・・とおもったのだが、案の定programme directorであるMs.Lydiaから中国ではまだまだインターンの制度が一般的ではなくて・・・という説明がなされていた。
中国と言うのはとりあえず制度を真似する(取り入れる)のは上手いので、インターンというのは既に新卒学生でも一般化しているのであるが、そんなに制度的にしっかりしているところは多くない。MBA学生は要求も高いし希望給与も高いしで、ちゃんと紹介できるレベルの職を持ってくるのは確かに難しいと言うのは理解できる。
それよりも驚いたのは、就職が決まるのが遅いこと!。なんと半数ぐらの学生が1月以降に就職が決まるらしい。1月って・・・授業が終わるのは2月なので、1月に決まると「じゃあ、来月から働きに来て」みたいな会話をしたりするのだろうか。
2010年入学の友人には「な、データ見るとそんなに焦らなくても大丈夫ってわかるだろう?」と言われたのだが、普通はこのデータを見ると、より頑張らなければならないと思うのではないだろうか。
今のシグナルの感じだと来年は、おそらく景気が減速局面になるだろうし、より一層頑張らなければと思った次第である。
■ 志望業界×職種は給与が最下位です ■
時期の情報の次は、給与の情報が共有されたのだが、これはこれで悪い方に衝撃。以前も書いたように、僕の志望業界×職種はそれぞれ「消費材(あるはそれに関わる広告系業務)」×「マーケティング」なのだが、それぞれ業界・職種でサラリーが最下位に位置していた。。
だいたいこういうランキングでは、Finance(金融)とかコンサルタントが上位に来るので、そんなに上の方ではないだろうな・・と思っていたのだが、ダブルで最下位だとさすがにちょっと考えざるを得ない。なにせ最下位と最上位だと二倍ぐらいの差があるのだ。
お金の話しをするのはあまり好きではない・・というのは日本人としては一般的な感覚なのかもしれないが、やはり自分への投資ということを考えるとそうも言っていられない。MBAは「これまでにない経験」とか「世界を変えるための準備期間」というのもわかるのだが、少なくとも借りたお金をきっちり返せるぐらいの稼ぎがないと、経験も何もないだろう、というのが僕の意見※2。もちろん自分の希望に沿った上で、さらに給与面でも満足する道もあるはずと信じて、第一希望は買えないで行こうと思うのだが、う~ん、正直悩んでしまう。
僕は古い人間なので「男には二言はない」といいたいタイプなのだが、MBAで学んでいく上で柔軟に対応しなければならない・・・というのもこのTerm1でひしひしと感じていることなので、この冬休みでもう一度しっかり自分の足元を考えていきたいと思っている。僕をリアルで知っている方には、ぶれてしまって申し訳ありません・・と謝りたい気分で一杯だ。
最後に一つ。なんでMBAの就職先の職種ってあんなに細かいのだろうか・・。BD(Business development)とかStrategyとか、日本企業に勤めていた人間としては、そもそもそういう職種が存在することがすごく不思議。BDは主にM&Aとかをやるということでわかるのだが、Strategyを担当する人間なんてのは、日本で言うところの経営企画部で少数精鋭でやるものではないのだろうか。。。
※1・・・あくまで話しとして聞いただけだが、今年は日本人に限って言えば金融関連の募集が非常に狭く、その分コンサルが人気になったらしい。景気が悪いとMBA出て無職とかザラの世界なので、いい景気の時期に当たるというのは非常に重要。
※2・・・そもそもHBSなどのように、学費が無茶苦茶高いところに行ける人、あるいは行こうと思う人は少なくとも最低給与はある程度、確保できているのではないだろうか・・とも思っている。僕が推薦人をお願いした方に以前ご相談した時には「生きていく上で給与は非常に重要なファクター」とはっきり仰っていた。
« 第18週目終了! -住環境改善のために椅子購入 - | トップページ | 忘れる前にTerm1の振り返りをしておこう(勉学編) »
「仕事」カテゴリの記事
- Amazonの人事政策と自らの仕事を結びつける「構成の巧さ」: (書評)テックラッシュ戦記 Amazonロビイストが日本を動かした方法 (その2)(2024.05.07)
- 結局は人間関係こそが命になる: (書評)テックラッシュ戦記 Amazonロビイストが日本を動かした方法 (その1)(2024.05.05)
- SNSで話題になっている『鬼時短』を読んでみた: 文化を変えないといいつつも神輿の動き方は変える必要あり(2024.03.11)
- 巨大企業は国を守るための盾となれるのか: 書評 半導体ビジネスの覇者 TSMCはなぜ世界一になれたのか?(2023.11.16)
- [書評]仮説とデータをつなぐ思考法 DATA INFORMED(田中耕比古)(2023.10.19)
「MBA」カテゴリの記事
- CEIBSが今年のFT MBA ranking5位に(2019.03.06)
- CEIBSが提供する1+1 lecture Tokyoに行って来た(2019.03.04)
- MBA留学時の借金返済完了(2018.01.29)
- このごろ何勉強してるの?と聞かれて(2017.06.11)
- [書評]対中とか反日とかワンワードではない中国 -「壁と卵」の現代中国論(2013.10.15)
「On」カテゴリの記事
- (勉強内容備忘録): Next 教科書シリーズ 国際関係論[第3版] 第II編 国際関係の現状分析(2024.05.09)
- Amazonの人事政策と自らの仕事を結びつける「構成の巧さ」: (書評)テックラッシュ戦記 Amazonロビイストが日本を動かした方法 (その2)(2024.05.07)
- 結局は人間関係こそが命になる: (書評)テックラッシュ戦記 Amazonロビイストが日本を動かした方法 (その1)(2024.05.05)
- (勉強内容備忘録): Next 教科書シリーズ 国際関係論[第3版] 第I編 序論と歴史分析(2024.04.15)
- 勉強している内容の備忘録: マンキュー経済学 マクロ経済 第11章(貨幣システム)(2024.03.14)
コメント
« 第18週目終了! -住環境改善のために椅子購入 - | トップページ | 忘れる前にTerm1の振り返りをしておこう(勉学編) »
学校の方針の違いだろうけど、KELLEYだとIntern直前のHalf Semester(7週間)には、インターン先ですぐ使えるようなクラスが用意されていて(例えばExcel ModelingクラスとかSPSSでのマーケティング実証分析クラス)、「おお、お前なかなか使えるじゃないか」って思わせる事が出来ると聞いたわ。これが可能なのは、早めにインターン決められるシステムと、幅広い選択可能科目がなせるわざだよね。
ここらへんでCEIBSって、あんまり実戦向きのMBAじゃないなと感じるわ。来年はChina Depth, Globally practical Skillみたいなコンセプトにして欲しい。
投稿: UK | 2011年12月14日 (水) 09時24分
確かに現状だとTerm3のカリキュラムは中国経済とアントレプレナーですからね・・。そしてISPがあると言う。。
全体的にフィードバック機能が弱い気がするんですよね、CEIBSって。たぶん教授がEMBAとかで授業しまくってて時間がないからだと思うんですが・・。確かにもう少し実践的にしてほしいと、僕も思います。
投稿: GP | 2011年12月14日 (水) 12時31分