忘れる前にTerm1の振り返りをしておこう(勉学編)
本日で正式にTerm1も終わったので、そろそろ振り返りをしておこうと思う。とりあえず第一回は勉学編。まだ全部成績が出揃ってない、今の段階で行っておかないとなんか負け惜しみになってしみそうなので、先に振り返りをしておくのです。
■ 前半は死亡、中盤盛り返し、後半息切れ ■
Term1は9月から始まったのだが、最初の一カ月はとりあえず英語の聞き取りがあまり上手く出来ないと言うことで、結構苦戦した。授業で意見を言おうにも、今一つ自分の言いたいことが言葉にならずに発言を控えていることも結構あり、そこも歯がゆい経験だった。留学経験がないので、そんな経験をするのは当然初めて。仕事上は自分が上司だったので、とりあえず発言をすればみんなが聞いていてくれたし。
これではさすがにまずい・・・と反省したので、しばらくは朝はちょっと早起きして英語のドラマを見て耳を鳴らすと言うことをしていた。中国では10月頭に国慶節休みがあるのだが、それが終わった頃にはかなり英語にも慣れてきて、少なくとも頭の中で言いたいことが日本語でグルグルすることはなくなった。やはり語学は慣れと練習である。
10月~11月中旬はとにかく目の前の課題をやっていたら終わってしまった・・という感じなのだが、中間テストやそのころの課題はそれなりに高得点が出ていたので非常に楽しくできた(OBを除く・・)。睡眠時間は少なかったが、授業にも結構楽しく参加することができていた。この頃はかなり睡眠時間も少なかったのだが充実していて、普通に乗り切ることが出来たのであった。
ただ終盤、特にテスト前はその反動で完全に息切れ。特にテスト期間ちょっと前からは、同級生たちに統計と(なぜか)会計を教えるということに精力をそそいでいたので、あまり自分の勉強をすることはなかった。
正直言うとそれまでテストの点は結構良かったので、最後もなんとかなるだろうと舐めていた所もある。・・・が返ってきた点数を眺めてみると、それが思い違いだと知ったのだった・・(とはいえ別に悪い点数ではない。平均+ちょっとぐらいという感じ)。
今学期は課目としては基礎と言うことで、内容としてはそれほど難しくはなかったのだが、それでも多くの学びがあった。特に自分が進もうと思ってるMarketingに関しては授業終了後に、ほぼ毎回のように質問にいったおかげで非常に実りが多い授業だった。
また冬休みに入って、とある縁で日系企業の立ち上げのお手伝いをしているのだが、実際に業務に触れてみると、Accountingの観点から俯瞰的に物事を見れるようになっていることに気づいて、これは嬉しい驚きだった。今学期程度の基礎の内容でも、これだけ見方が変わるのであれば次Term以降の内容はきっともっと深い洞察を与えてくれるであろうと、かなり期待している。
■ 評価基準が良くわからなかったレポート採点 ■
このTermで一番困った・・・というか今も困っているのは、レポート課題で思ったほど点数が出ないということだ。全部の採点が戻ってきていないので、まだわからない所もあるのだが、だいたい平均点ぐらい。結構気合いを入れて書いてもおそらく1σぐらいの範囲に入っていると思われるので、これは改善ポイントである。
とりあえず想定される要因は以下の2つ。
① 英語力、または英文での論文の書き方ができてない。
これは実際にOrganization Behavior(組織行動論)の教授に話しを聞きに行った時に指摘されたので、その可能性は大。Term1の授業が始まる前には英語でのコミュニケーションを学ぶ授業があったのだが、実は今日このエントリーを書く気になるまですっかりその存在を忘れていたので、これを生かせばもう少し改善するかもしれない。
とりあえず最後の最後になって、グループメイトから好成績を叩き出したレポートを手に入れたので、これを参考に来Termはもう少し簡潔わかりやすい構成にしてレポートを書こうと思う。なんというか、MBAに来てこの学びでいいのか・・と言う気もするのだが。。
英語力に関しては・・こればっかりはたくさん書いて直すのしかないのかもしれない。とにかく読む量はかなり増えているので、いい文章は自分の手を動かして真似てみるなどして時間をかけて向上していこうと思う(でも今は、中国語のほうが急務)。
② 判定基準を上手く把握できていない
これまでの勉学経験(および会社の経験)を振り返るとレポート課題が抜群に上手いとはいえないものの、それほど悪い点をとったことがない。ただしこれは日本の話。なので、もしかしたら「教授が書いてほしい」と思っている内容を正しく把握できていないのではないか・・というのは結構感じている。
ただこれは難しいところで、例えばレポート課題でAを取った同級生に話しを聞きにいっても「どうして俺がAなのかさっぱりわからない。俺はあの教授の判定基準は○○○○だと思う!」と逆に怒っていたりしたこともあったので、よくわからない※1。
何回か教授に質問しにいったのだが、イマイチちゃんとした基準を持っているのかわからない回答をされたりもしたので、この改善についてはある程度相性というのがあるのかもしれない。
自分が好きで、実際に教授ともある程度ハモることが出来たMarketingに関しては他の生徒が"Too subjective"と怒る中、自分はある程度予想通りの点数に収まっていたので(現在のところ最終テストは帰ってきてないが・・)やはりその科目のコンセプトを握ることが出来たかどうかで差が付くかもしれない。となると、来学期はStrategyはともかくとしてCSR系の授業がヤバイかもしれない・・・。
ただ、これはもう少したったら別途書こうと思うのだが、CEIBSは教授陣からのフィードバックが全体的に弱いと思う。他のMBAを知らないので比較のしようがないが、少なくとも大学・大学院よりはかなり弱い※2。13週間で一つの授業を三回しなければならないというなかなかハードなスケジュールに加えて、E-MBAの授業やら企業のコンサル契約やら、ととにかくかなり忙しそうにしているので仕方ない・・とも思うのだが、点数だけもらっても改善はできんぞ、とも思うのである。
■ 次Termへの取り組み ■
このTermで一番の気づき・・というのは、実は課目とは全然違う所にあって「数字というのはとても大切なんだな」ということである。何か今更・・という感じがあるのだが、これは本当。
僕は理系で院まで出た人間なので数字を好きだ・・と思われているし、一般的に理系というのは数字好きと思われてるようなのだが、決してそんなことはない。僕はどちらかというと理論系(モデリングと呼ばれる学問分野)にいたし、最初の職場は数字といえば「売上」のことだったりして他は結構ざっくりだったので、数字と言うのは「大枠をつかめばよい」と今まで結構本気で思っていた※3。
ただMBAに来て言われるのは「とにかく数字が大切」ということである。それもざっくりではなく、精度を上げることを求められている。計算ミスで正解が出ていない場合には思いっきり減点されてしまう(今となれば当たり前だと思えるのだが)。
ということで、次Termからはもう少し精度高く、かつ効果的に数字を利用するという姿勢を第一として取り組んで行こうと思っている。我ながら情けない・・と思うのだが、そもそも僕は営業よりの人間だったので、こうやって会計や細かい数字を扱うと言うクセをつけられるのはMBAに来たおかげだともいえるような気がする。
テストの点数に関しては、Term1の間にかなり考え方が変わったので、それはこの勉学編以外の振り返りも終わった後にまとめて書こうと思う。とりあえず、このTermは本来の学問内容以外のところで学びが多い学期だった。
※1・・・当然・・というわけでもないが、基本的にはみんな「それなりに勉強が出来た人」なので、ある程度自分の点数については想定がつくと、思っている。ちなみに○○○○の中には、罵詈雑言が入ってると想像して下さい。
※2・・・もし他のschoolでMBA経験がある方が読者の中におりましたら、ご意見いただきたいです。
※3・・・大学・大学院の勉強では「理論の理解」が学生に求められていたので、途中の立式と論理があっていれば、最後の計算結果があっていなくても80%ぐらいの点数をもらうことが出来たりする。そもそも数字を計算する問題などほとんどなかったような気もするが・・・。
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