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2012年2月29日 (水)

第29週目終了! ー中国ケースリサーチを聞く一週間−

(実際には二日遅れでバックデートでUPしておりますが・・・)MBA生活も29週目が無事に終了!実は29週目ということでニクでも食いにいくかと思っていたのだけど、まったくそんな時間もなく一週間が終了。忙しい時にはschoolに閉じこもり気味になってしまうので、食生活もすごく単調になってしまうのがけっこう悲しいところなので、この日々が終わったらどか~っと好きなものを食べにいこうと思っている。おそらく来週末には、一通り終わっているはずとヨんでいる。

今週忙しかったのは、未だに調整が終わらないJapan Tripでやたらと時間をつかってしまったのと(※1)、ボランティア活動で今週末に小学校に授業にいくのでその準備をしていたこと(※2)、そして週明け月曜日に中間テストがあるということで、勉強に追われていたということの3つが理由。時間の配分もこの順番で割わてていたので、残念ながら中間テストの準備はあまり出来なかった。二科目しかなかったから良いものの、もっと科目が多かったらたぶん今学期の成績は惨憺たるものになっていたと思う。

school側もテスト前にはなるべく勉強時間を作らせようとしてくれているのか、今週はChina Discovery weekと題して、中国により関連の強いTopicにふれる一週間というものを企画してくれた。今までのTerm1・2はコア科目と行って、基本的なことを勉強していたので、こういった応用色の強い授業は大歓迎である。これでいろいろイベントの準備さえなければ・・。


■ 実例がまだまだ足りないChina Business ■

今回の授業では業界構造や経済の大きな流れを概観する授業と、個別の企業を例に理論とHow toを考える授業(MBAに多いタイプ)の両方の授業があったのだが、話を聞いていてやはり感じるのは中国企業を題材として事例はまだまだ少ないということだ。そもそも世界的に名の知られた中国企業などそれほど多くないということが大前提としてあるので、どうしても取り上げる企業は似たり寄ったりになってしまう。また、中国進出というテーマでケースを書く時にも印象的な企業を取り上げることが多いため、似たような企業をとりあげての話となることが多い。

例えば製造業ならHTC(正式に言えばこれは台湾だが)や、電子レンジの製造業であるGARANTZ、PC製造のLENOVOが取り上げられし、小売りなら苏宁・国美と進出してきているウォルマートやベストバイとの比較が行われるという感じ。たぶん卒業する頃にはある程度の中国ケースは網羅しているという状況になっているのではないか、とすら思う。


中国関係のケースがそれほどまだ多くないというのは、主に二つの理由がある。

  1. そもそも中国に国際的なMBAが少ない
  2. 中国では各大学が企業のように売り上げ増加を狙っているので、ものすごい数のMBA課程が存在するのだが、国際的なプレステージを持っているようなMBAというのはまだ数えるほどしか無い。ケースというのは、各教授が自分の興味あるリサーチテーマに基づいて制作する場合と、MBAに付属しているケースセンターが作成する場合のがあるのだが、そもそもMBAの数が少なければ教授もケースセンターもないので、発表しようとする人間がいない。

    僕が在籍しているCEIBSはマッキンゼーの協力しながら(支援を受けながら)ケースセンターを解説しており、徐々に中国関係のケースが増えてきているが、これまでの膨大な蓄積のある欧米MBA発行のものに比べると量も質もまだまだと行った所である。

  3. 情報ソースが中国語
  4. 中国外でも積極的に活動している企業であればある程度の情報を英語で手に入れることが出来るが、国内専業の大企業やベンチャーの話などとなると情報ソースは全て中国語となってしまうわけで、これが中国関連のケース作成の大きな障害となっていると感じる※3。その上、ケースを書く際にはほぼ必ずインタビューを行う必要があるし、最近ではネットの情報などもソースとして利用することが盛んなので(特にIT系企業の例の場合にはそれが多い)、語学が出来ないとケース作成をするのは難しくなる。


以前聞いた話では伝統あるMBAでは各国に「ケースライター」と呼ばれる方を配置して、TOPICとなるような事例に対してはケース作成を行い発表をするということが行われていると聞いたのだが、英中二カ国語で伝統的なレベルのケースをかけるほどに語学が流暢で、かつケースをかけるほどにビジネスセオリーに通じている人を捜すのはなかなか難しいのではないだろうか。

ということで、中国企業の研究はまだまだこれから進むのだろうな・・というのが正直な感想なのだが、やはりそれを担うのは出来ればアジア人(僕はそこに日本人も入れる)出会ってほしいなぁと思うのである。理系の僕から見ると経営学の理論というのは、時に自分の都合のいいデータだけを抜き出してきて援用したり、意図的に反例を無視したりしていて、どうにも気持ち悪いものがけっこうあるのだが、特にアジア関係になるとその傾向が強まる。

以前授業で百度の国際展開を授業で取り上げた際には、INSEADという世界でもTOPクラスのMBAで賞をとったケースの中に「百度はソニーを日本の一製造業から世界的な企業に改革した元CEOである出井を取締役として迎えている」と書いてあって、呆れたことがある。その文言自体は本筋とは関係ない部分ではあるが、百度の国際化への熱意を証明するためにこういった文言を加えているのであるから、やはり牽強付会は免れないと思う※4


僕の卒業した大学のような経営学?と考えてしまいそうな大学でも赤門マネジメントレビューというレビューを作って積極的に情報発信をしようとし始めているので、(まるっきりお願いモードで申し訳ないのだが)日本やアジアの経営学者にもぜひがんばっていただき、アジア企業の情報がより発信されるようになると良いと思う。もっと色々な企業の事例がとりあげられるようになれば、将来のビジネス面の幹部候補にも企業名を売ることが出来て、アジアでのビジネスにもプラスにもなるのではないかな。


※1・・・旅行会社を通じて企画をしていたのだが、こちらの人数が変更になる → 中国側に連絡する → 中国側の出先機関が日本側に値段を確認する → 日本側から返事がある、というステップを踏むので時間がかかってしようがない。その間にもこちらの要望がかわってしまうので、又一からやり直しになってしまうということもあり、ストレスばかりがたまるやり取りである。
※2・・・ボランティア活動については、そろそろschool内でも本格的な組織として動き出しそうなので、そのうちblogに書く予定。
※3・・・例えば米国に上場すると必ずIRは英語で出さなければならないので、最低限の英語情報は獲得することが出来る。
※4・・・出井さんの経営をどう評価するかということとは別に、ソニーが出井さん以前は「日本国内の製造業」と書いてあるのは、ソニー関係者はおこっていいレベルだと感じている。

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