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2012年4月 3日 (火)

第34週目終了! - Chinaとはどういう位置づけなのか? を学ぼう-

長いようで先学期よりもさらに短く感じるTerm2も無事に授業期間を消化し、これにて第34週目も終了。Term1の時もそうだったが、ラスト三週間は授業の数が明らかに減るにもかかわらずこれまでの疲れ(主に精神的なもの)が出てきて、結局授業以外の生産能力は一緒だったりする(つまり生産性は明らかにさがる)。一週間の休みを挟んで期末テストに向かう・・というスケジュールなのだが、前回と同じように前半はのらりくらりと過ごす日々になりそうだ。



■ China within the world にて中国の位置づけを知る ■

今学期のCEIBSではChina within the world(CWW)という名の、ちょっとMBAではなかなか見ることが出来ないような授業が設定されている。授業の目的としては中国が世界の中で政治的・文化的・経済的にどのような位置づけにあるか・・ということを学び、今後のビジネスを行う上で必要な中国に関する洞察を深める・・ということが目的とされている(らしい)のだが、三人の教授が思い思いにテーマを展開していて全体としては、大学の時にあったテーマだけは設定されているが内容は各回の講師に任せます!といった感じの授業になっている。僕は大学では理系だったのだが、文系(とカテゴライズされている)の授業は大好きだったので、こういう授業は大歓迎である。おそらく大陸学生にとっては退屈な授業だったと思うのだが、いろいろと知的好奇心が満たされる授業だった※1


このCWWの授業の最後の二回は外部識者がどのように中国をとらえているかという話を聞く、というパネルセッションだったのだが、これが非常に興味深いものだった。第一回目は「海外から見た中国」ということで、ブラジル・インド・ヨーロッパ・アメリカから一人ずつ参加して、学生からの質問に答えるという形を取ったのだが、事前に質問を集めた際にほとんど送った学生がいなかったらしく、なぜか自分が送った質問が二回も読み上げられるというチャンスを得た。一つ目の質問は「政権交代・給与の上昇・土地の下落以外で今後3〜5年で中国経済のリスクになるような問題は何か?」という質問。条件を付けたのは、ありきたりな話を聞きたくなかったからというのが大きな理由である。

もう一つは「今後数年で中国が民主主義になる可能性はあるか?」という質問。この質問をする時には教授がおそらく配慮してくれたのだろう、質問者の名前を読み上げなかったのだが、質問を聞いた時に大陸学生から軽い失笑が漏れた。個人的にはこの失笑を聞くことが出来た・・というだけで、十分質問をした意味があったというものである。


両者の質問は遠いようで実は同じ内容を違う方向から攻めた質問なのだけど、これにしっかりと答えてくれたのが中国暦が10年を超えるヨーロッパ出身の化学素材企業のCEOである。彼は「今後のリスクは政権が、Transformationをできるかどうかにかかっている」と第一の質問に答えてくれたのだが、同時に「中国は一党独裁の新しい形を示すと思う」と回答をしたのだった。僕はこのblogでは政治的な話をしないように・・と思っているので、これ以上のことを語ろうとは思わないのだけど、彼が回答する際に見せた一種の諦念とそれでも自分の回答を答えようとする姿勢に感銘を受けた(たぶん僕も同じような考え方をしているからだと思う)。もし、中国政治・・・というかいわゆる高学歴経済人がどういった姿勢で生きているかを知りたい・・というのであれば、CEIBSは思わぬ気づきを与えてくれる場所かもしれない。


第二回目は、昨年度にかなり偏見のあるpolitical issueを提示した中国人教授が参加するということで結構緊張して参加したのだが、今回は特に日本に関連する内容に話が飛ぶことも無く「ああ、古いタイプの中国人知識人はこういう論理の展開をするのだな」というのを目の前で見て、非常に勉強になった※2。彼は中国語で発言をするので一応school側も同時通訳を準備してくれたのだが、いつもの通り同時通訳の質は高くないため中国語と英語を半々ぐらいで聞いていたのだが、どちらにしても行ってることは6割ぐらいしか理解することが出来なかった(言葉もわからなかったし、理論の展開もわからなかった)。とにかくあらゆる話題を現政権の正当性、鄧小平、そして江沢民の言葉に結びつける能力はある意味芸術的である。まさかMBAに来て江沢民の「3つの代表論」についての解説を聞くことになるとは思ってもいなかった。彼を見ると日本で「御用学者」と呼ばれている方々などまだまだ可愛いものだと心底思う。

いずれにしてもこのMBAにしてはかなり異色な授業、世界史やら中国の歴史やらのゴッタ煮感が不思議な味わいをだしているけど、CEIBSの目玉授業と行っても良いんじゃないだろうか。こういう授業があったほうが独自化もはかれると思うしね。



■ Applyが箸にも棒にもかからないという経験 ■

さてこういう授業を受ける一方で、3月末はInternのapply締め切りが大量にやってきたため、とにかくCover letterを大量生産するはめになった。(変に謙遜するのもおかしいので)正直に言えば、まさか人生でこんなに応募(apply)の段階で切られることがあるとはこれまでは想像もできなかったので、非常に毎回がスリリングである。業績がよい企業というのはすでにローカライズが行われているので中国人をメインで採用したいし、多国籍企業の人事からは「私たちは日本にもブランチがあるのでそちらで応募を!」と言われてしまうわで、インタビューまでにたどり着くのが一苦労である。今の所いわゆるWEBシステム(schoolには専用の応募システムがある)で応募して面接までたどり着いた企業は見事に一つもない。

じゃあどうやって面接までたどり着くかというと、schoolまで説明に来てくれる企業の場合にはセッション後に挨拶に行き、中国語と英語で挨拶をして自分を売り込み、名刺をもらいその日のうちにお礼メールを書き、レジュメを送ればその旨をまたメールをし・・・と、とにかく接触回数を増やすのである。まさか新卒時にやった新規営業がこんな所で役に立つとは思わなかったが、営業やりたいから・・という理由で最初の企業を選んだのは決して失敗ではなかったとこのごろ噛み締めている。会社を売り込むのも、自分を売り込むのも基本は同じ。


「中国で職を得る」というのはたとえ中国語を話せたとしてもかなりしんどい・・・というのはかなり少ない例だと思うので、いつかまとめてエントリーを書こうと思うのだが、とにかくこういう状況でプレッシャーを感じつつもenjoyしている・・というのが現状である。来週はテスト前の勉強期間ということで(たぶん寝ている時間が長いのだろうけど・・)今まで読む時間がなかった教科書を読もうと(心の中では)思っている。


※1・・・講義形式の最後の三回など「チャイナルネサンス」というキーワードのもと、なぜか古代ローマ時代から現在のEUまでの歴史を概観するという授業だった。もちろんMBA的なフレームワークなどほとんど出てこない。
※2・・・事前に名前を見た段階で懸念を教授に伝えておいたのだが、教授は授業終了後に初めて僕の懸念したポイントを理解したようだった。結果オーライだったのだが、やはりこういうissueをうまく管理するのは難しい。

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