広告会社で丁稚修行を開始
Term3はなぜか火曜日から始まるという不思議な日程だったので、月曜日はTerm3からお世話になることにして広告会社に初出勤。週2~3日ぐらいで・・という我が儘にもおつきあいいただける懐の広い会社である。本当に感謝しても仕切れない。
B2Cマーケティングを第一志望として入学したものの中国人しかとらないという現実があり、広告会社も給料が非常に安い上に枠もほとんどないということで、広告会社にすべりこめるかどうかは本当に運(+機会)次第という状況なのだが、友人ともDoing is better than nothingだよな!と自分を励まし今日から開始である。
■ 広告会社はやはり広告会社 ■
新卒時の元職・・は厳密に言うと広告代理店ではないのだが、広告会社としての雰囲気は濃厚だったし、自分が新卒で入った時にはおそらく「広告会社としての雰囲気が残っている」最後の瞬間だったので、僕の社会人経験の原点はやはり広告会社にあるといって良いだろう※1。全世界的に見ると広告会社というのはあまり給料も高くないし、ビジネス×クリエーティブが必要な業界なのでMBA卒業後に広告会社に入る学生というのはほとんどいない。本日からバイトを初めてみて、ネット広告が強くなるにつれて広告会社もデータdrivenになってきているとはいえ、伝統的なファームというのはまだまだ「ああ、広告会社だな~!」というのを濃厚に残している・・というのをあらためて感じた。
- 朝は遅い
- 女性が多い。派手な女性比率は高い。
- オフィスはカラフルで、スーツはほとんどいない
朝に会社に行くのは初めてだったというのもあるが、タクシーがトラブってしまい15分も遅刻。初日からこれじゃあ、まずいかな・・と思ったのも何のその、担当者はまだ出勤しておらず不在。というかオフィスにはほとんどいない。結局10時30分になって担当者が来たのだが(集合時間は10時)、いつもはそもそもこの時間にも出勤しないとのこと。クライアントからの戻しが、クライアントの終業直前になるのがよくある業界なので、夜は遅く朝も遅いというのはやはり同じらしい。
元職も実に女性の多い職場だったし、夏になると、時々何のイベントが行われるのか・・と思うほど、派手な職場だったわけだが、この職場も負けず劣らず派手である。どうも広告業についている人というのは顔も似てくるようで「ああ、この人は営業だな・・」とか「この人はクリエイティブ系に違いない」というのはだいたい顔を見れば分かる。日本では給与も高いし目立つ仕事だから派手なのかと思っていたが、どうやら中国でも同じようでオシャレな方が多くて職場にいるだけで楽しい。男性は特に。
オフィスも同じようにカラフルで、なるべく飽きないような工夫がされている。特に良いのが、机が広くて高さが低いこと。schoolにある机はおそらく欧米人も問題なく・・という観点から作られているのか、全体的に机の位置が高く方がこるのだが、ここではそういうことは一切ない※2。それからスーツがほとんどいない。Account managerらしき人はスーツだったけれど、基本は気楽な格好である。これならいつものパーカー姿と行っても何も問題はあるまい。あと地味な所ではコーヒーと紅茶が飲み放題。なんか、こういう所で感動するのもどうかと思うが、密かに嬉しい。
本日は私に雑用を申し付けるはずの方が二名ともいらっしゃらなかったので、ルーチンの業務を教わった後は過去のプロジェクト進行に目を通したり、全社共通のトレーニングプログラムを読んだりして時間を過ごした。バイトとはいえ会社アドレスをもらったので、トレーニングプログラムには自由にアクセスできるのである。これは本当にラッキー。schoolの授業でもMarketing専攻ということにしてあるのだが、事業の生きた研修プログラムはまた別の発見が有るだろうと思うので、これから出勤するごとに勉強を進めて行こうと思う。
■ ipadで効率化をはかってみる ■
上記とは全然関係ないのだが日本に帰った際に一念発起してipadを購入してみた(ipad3ではなく、ipadというらしい)。これまではタブレットなどまったく興味がなかったのだが、このごろのアルバイトのおかげで多少財政が安定してきたこともあり購入してみたのだが、驚くほど便利で今までの生活はなんだったの、という感じである。世の中の流れから2年ほど遅れて、ようやくタブレットデビューである。
特に嬉しいのは、コースパックをスキャンして移動中にも読めるようになったこと。別に紙のバージョンを持ち歩いても特に困ることはないのだが、これだと夜のタクシー移動中にも読めるのが嬉しい。込んでいると意外と面倒くさい紙をめくる作業なども必要なくなったというストレス減少もあり、バイト先への移動でだいたいケースが一本読み終わるぐらいのイメージで計算をできるようになった(ケースは英語で、だいたい10ページ前後)。Goodreaderというアプリも購入してマーカー引きも出来るので、まったく紙がなくても困らない。ホント便利(繰り返すが世の中の流れからは相当遅れている)。
これまでは清貧を全面に押し出して生きていたのが、スマホは購入するわ、ipadは購入するわで友人からはMasafumi2.0と呼ばれるようになるほどである。いや、ホント便利な世の中になったもんだなぁ(これでIT系だったのだから、ホント遅れてる。インターネッツ万歳)。
※1・・・その後世の中の波に押されるようにして急速にWEB化を進めて行ったので、広告会社というよりは今ではWEBの会社といったほうがふさわしいような気がする。
※2・・・しかし、ベッドの大きさは欧米人を考えて作ったものとは思えないので、単に適当なだけの可能性がすこぶる高い。
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