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2012年5月21日 (月)

第41週目終了! - インターン企業がようやく決まりました -

上海は例年通り春が短く、もうすっかり夏の気温になってしまった。おまけに今年はschoolのdormの二階にすんでいるせいか、蚊に悩まされたり、謎の虫が学内で大発生したりとなんとも息苦しい季節になっている。会社訪問時はスーツを着ていかざるを得ないのだが、地下鉄の中がしんどいので、この時期の就職活動は本当に拷問である。ということで、暑さもすっかり本番になってきたMBA生活も41週目が終了。


■ インターン企業が決まる ■

今週最大のTOPICと言えば、無事にインターン企業が決まったことである。本当に決まるまでに長かった・・というのが正直な感想なので、まずは決まったことを素直に喜びたい。MBA学生の最終的な目標はそれぞれの志望する会社や企業に入ることなのだが、実際の業務経験をつむことが出来る夏のInternは非常に重要な機会である。さて、そのInternというのはだいたい3種類ある。

  1. 採用に直結するプログラム
  2. 欧米の大手企業や中国でも金融機関などが行うインターンがこれに当てはまり、インターンを完全に採用プロセスの一貫として設定しておき、パフォーマンスがよければそのまま採用するというモノである。一般的にはLeadership programとよばれており、基本的にはMBA学生にしか機会が開かれていない。企画する企業はだいたい欧米の多国籍企業(だいたいにおいて売り上げ10bilion USDを超える)で、うまく行けばそのままOfferをもらえるということで、一般的に学生の任期は高い。プログラムもかなりしっかり設計されており、ただ業務をするだけではなく、企業側が企画するパーティーに参加することが出来たり出張が入ったりと非常に充実している。

  3. 採用に直結しないがしっかり企画されているプログラム

    これはどこの企業かにかかわらず、ある程度人材獲得熱心な企業が提供しているプログラムで、事前にそれなりのテーマが決まっており学生は2ヶ月でそれに取り組むというもの。もし運がよければそのまま採用offerを獲得することができる可能性もあるが、採用を前提としたプログラムではない。多くのインターンプログラムはこのカテゴリーに含まれる。しっかりと給与も出るし、事前にある程度プログラムの分量も計算されているので、学生としても取り組みやすい。キャリアてチェンジをしたいが業界経験がない場合など、フルタイムの就職にむけてここで経験をつむということが出来る。

  4. とりあえず安価な労働力獲得
  5. 欧米のMBA schoolではこのカテゴリがあるかどうかはわからないのだが、CEIBSではまだまだこのカテゴリーに入るインターンも結構ある。はっきり言えば学生の夏休みの短期バイトと変わらずに、とりあえず学生を集めた後に実務の一部をアウトソースしたり雑務をこなしてもらうということになる。職場の雰囲気に触れることが出来るし、履歴書に会社名を書くことも出来るので学生側にメリットは多いにあるのだが、実務経験という意味では本人の能力×受け入れ側の担当者の人柄×タイミングに左右されるので、運次第ということになる。

僕が今回決まったインターンはカテゴリーでいうと、2つ目と3つ目の間に位置するようなプログラムである。会社名は書けないのだが、売り上げは数billion規模の多国籍企業で採用プロセスではグローバル人事との面接もあった。「間に位置する」というのは、明確に採用の一貫と位置づけられており(基本的にMBA学生はここからしか採用しない)レポートラインもグローバルヘッドクオーターなのだが、一方で定型のプログラムはなく、学生それぞれのバックグラウンドと志望にあわせて現在既に動いているプロジェクトにそれぞれ放り込まれるという形になる※1


■ インターンで何を得たいか..を改めて振り返ってみた ■

今回インターンを捜す上で、当初僕が考えていた基準はだいたい以下の3つであった。

  1. 自分がこれまでしたことがなく、かつ志望の分野に近いプログラムを選ぶ
  2. これまでに書いてきたように僕はマーケティングに近い分野を希望していたので、とにかくまずはそこでスクーリニングをかけて応募するようにしていた。B2CでもB2Bでも・・とそこはこだわらずにいたのだが、出来ればデジタル分野では「ない」分野を希望するということで、CRMやWeb 関係はなるべく避けるようにした。この分野であればある程度土地勘があることはわかっているのだが、なんと言うかすごく安易な感じがしてしまっていて、少しは挑戦をしたいと思っていたのである。

  3. カテゴリー1、またそれに近いプログラムを選ぶ
  4. 僕のこれまでの経歴を見ると自分でも何を言ってるの・・・という気にもなるのだが、僕は基本的にビビりである。というか、先のことを色々考えすぎて何も起こる前から落ち込むタイプである。その僕が現在最も恐れていることは何かといえば「中国で仕事が見つからないこと」、これにつきる。はっきり言って中国で働けなければ(Greater Chinaでもいいのだけど)、何のためにCEIBSに入ったのか・・という気にすらなる※2。ということでパフォーマンスさえあげればそのままオファーが出るカテゴリー1は非常に魅力的なオプションなのである。

  5. 直接自分で人事に会うことが出来るプログラムに注力する
  6. これはどちらかと言うと採用プロセスの話なのだが、僕の経歴というのは「中国で企業が取りたいと思う典型的なMBA学生」とは大きく違うし、今の外部環境では「中国語native」が優先されるのは当然のことなので、とにかく自分がapplyに時間を割くプログラムは「担当者と直接会うことが出来た」プログラムにしていた。
    レジュメで引っ張るよりもとにかくあって話さなきゃ・・というタイプであることは自分でわかっていたし、同じCEIBS学生間で差をつけるとしたらそこしかなかったので。


結果として欧米系企業の採用直結プログラムということで、ほぼ自分の希望通りのプログラムに入ることが出来て大変ラッキーだと思っている。何のかんのいっても、こういったプログラムは中国人が圧倒的に強い中で外国人である自分を受け入れてくれたし、今回の企業は完全にB2Bということでキャリアチェンジまで狙えそうということで、願ったりかなったりということになった。ちなみに勝因・・というかこのインターンからオファーが来たのは、直接人事に会うことが出来たということ(しかも非中国人)、とにかく熱意を何度も何度もメールで伝えたということにつきると思う。ビジネスライクといっても、意思決定において熱意というのは結構重要なのだ。

もう一つ付け加えるとすれば、この会社、たぶん日本人はほとんど誰も知らないと思う(僕もapplyするまで全く知らない企業だった)。しかも中国人からも人気がないということで、門としては比較的広かったというのも事実である。ものすごく地味な部品サプライヤーだし、会社組織がフラットなので役職がつかないということが中国人的には気に入らなかったらしい※3。僕に取って人気かどうかというのはあんまり重要ではないし、業界に入れば少なくとも最初の数年「外国人扱い」されるのでタイトルはあまり重要ではないのだ。


採用プロセスは先にグローバル人事が採用か否かを決めて、その後に各部門が候補者リストを見て採用したいかどうかを決めるというスタイル※4。中でどういうやり取りをしたのかを僕は伺い知ることができないのだけど(たぶん外国人ということで、あまりとりたい部門が無かったと思うのだが・・)、最終的にとある部品の日本進出案件を行うことになった。テーマを聞いてみると明らかに「日本人ではないとすごく難しい」領域だったので、それなりにバリューを発揮できたらと期待している。

実際にインターンが始まるのは7月の上旬なのだが、まずは一息をつけたということで、チラチラとインターンの予習を始めていきたいと思っている。なにせ、全然知らない業界なので。。


※1・・・現在すでに働いている広告会社はこのカテゴリーに無理矢理あてはめればカテゴリー3になる。だが、担当者の方の好意もあり、ずいぶんと色々やらせてもらっているので満足度はすこぶる高い。本当にこの面では人の優しさに恵まれていると思う。

※2・・・確かに日本に帰って駐在員として戻るということも考えなくはないのだが「数年後に駐在含みで採用」という不安定すぎる立場というのはどうも精神的にしんどい。

※3・・・中国人は転職を前提で考えており、人事はまずタイトルを見るので役職は非常に重要。というか役職の乱発は日本の「課長代理補佐」みたいな感じであり、自分が採用しているころには役職名は全く信用していなかった。とりあえず営業であればsales managerという名前がついている会社もある。

※4・・・日本人的にはユニークな感じがするけど、結構一般的なプロセスである。結局現場が見てほしいかどうかが重要なので、外資系の場合には。

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