第73週目終了! - 2012年の終りに台湾にて -
引き続き冬休みを満喫中の一週間だったが、大寒波が来たあおりで上海も例年になく寒い冬となっているためほとんど宿舎から外には出なかった。ただ、今週は25日から寒さをさける+就職活動の締めくくり+友人の結婚式に参加するために台湾まで出かけてきた。実にMBAに入ってから3度目の台湾訪問になるわけだが、何度いっても台湾は(物理的な気温が暖かくて)ほっとするし、やはり上海よりも日本人が住みやすいだろうな~ということを感じる。
友人の結婚式に参加し、同級生とたちと台湾を満喫したMBA生活第73週目も無事に終了。
■ 台湾での結婚式
今回の台湾訪問のメインイベントは、同級生の台湾人カップルの結婚式に参加することである。台湾人カップルといっても、一人は 米国籍を持ちもう一人はカナダ国籍を持っている二重国籍同士の結婚式であるし、新郎のほうは中国語を話せるがかなり発音も変わっているしあまり漢字を読むことはできないし、基本的には英語を話しているように完全に華僑といってもいいカップルである※1。
今まで大陸での結婚式には複数回参加したことがあるが、台湾での結婚式に参加するのは初めてということで、今回の結婚式は自分から押し掛けて参加させてもらったのであるが、いざ参加が近づいてみるとなかなか緊張してくる。なにせお祝儀の相場もわからなければ、どういった複数で参加していけばわからない。おまけに予定表を見ると、式から会わせて8時間ぐらいもイベントが行われることになっている※2。台湾に行くまで式が中国式で行われるのか、西洋式で行われるのかもわからなかったので、服装は一応両方を持っていったのだった。
うちのschoolでは台湾人は非常につながりの強いコミュニティを作っていて、僕もそのグループとは親しくしているのだが、今回はそのグループ+僕のようにグループに親しい人間もあわせて20人以上がうちのschoolから参加することになっていた。幸いにもそのメンバーに前日から合流することが出来たので、準備に関しては全て問題なく対応することが出来た。連絡は日本でもかなり取り上げられることが多くなってきたWeChatを使って行っていたのだが、さすがに20人以上も入っているとず~~っと鳴りっぱなしである。
驚くことに今回の式には大陸からも参加しているメンバーがあった。両岸交流(台湾と大陸のこと)で大陸人がビザをとりやすくなったとはいえ、まだまだ大陸に来ることは面倒くさかったろうと思って聞いてみると、上海人ではない同級生はことのほか手続きが煩雑でビザだけでもなんだかんだで日本円で40,000円近くかかったらしい。ビザなしで6カ月滞在可能な日本人とは大違いである。
結婚式は台北市内のLe Meridienで開かれるとあったので時間より前に到着したのだが、時間になってもあまり参列者が来ない。結局人数が集まって準備が終わったのは30分ほどすぎたころで、なんというか時間厳守で一日数回転はする日本とは違って非常にゆったりしているな~と思ったのであった。
式は僕も初めて参加した形で完全な、西洋式だった。結婚の宣言も聖書の一節を読み上
げるもので、読み上げるのも新郎側の最も親しい友人代表。こういった形での式に参加したことのない自分としては非常に新鮮に見える式だった。翌日からは雨模様になった台北も当日は見事な晴天で新郎新婦を祝福してくれた(外にいても寒くないというのが、まず何より素晴らしい)。
その後少し休憩を置いて、披露宴会場に移動。12人掛けのテーブルが30席並ぶという、日本人の感覚からしたら非常に大きな会場だったのだが、友人によれば台湾ではこのくらいの規模は珍しくないらしい。同席していた韓国人同級生は、韓国ではお金があるカップルだと1000人ぐらいになり、挨拶も非常に長いこともあるので、これぐらいは楽でいいね~と言っていた。日本だと、そんなの政治家か芸能人だけだぞというと苦笑していたが。。
式に参加して驚いたのは、とにかく料理が豊富なこと。自分が払ったお祝儀の金額ではとてもカバーしきれていないのではないか・・と思うぐらい種類が多く、メニュー上に載せられているだけでも12種類のコース。それ以外にも式が始まる前に口にできるものがテーブルに並んでいて、食べ過ぎと思えるぐらいの料理を楽しむことが出来た。ず~っとどんちゃん騒ぎをしていた同級生は二日酔いで食べられなかったのだが、仕事がらみもあった自分は早めに夜は退散していたので、全て完食。
式は全体としては3時間弱だったのだが、新郎新婦挨拶を
除いては参加者は皆自由に食
べ、歩き回るということでそのあたりは大陸に近しいものがあった。大陸では毎回のようにある、司会者が歌を歌ったりマジックをしたりという(外国人には意味不明の)イベントもなく、すごく静かに進んでいく式だった。最後に新郎がドッキリで江南スタイルのダンスをさせられていたぐらいだろうか※3。
もうひとつ驚いたのは、参加者のほぼ全員が英語と中国語を話せたということ。もともと二人が出会ったのが台湾にあるアメリカンスクールと言うことで、当然と言えば当然なのだが、自分たちがschoolで付き合っている友人たちがその国に帰れば上流層(というか支出可能な金額が多い層)にいるのだな~ということをあらためて感じさせられた瞬間だった。
うちのschoolはほとんどの学生は既に授業の単位をとり終わってしまっているので、既にお別れモードに入っているのか、今回も連日連夜遊びまわって常に一緒に活動していた。自分はいろいろ私用があったり、そこまで酔っぱらいたい気分でもなかったので少し距離を置いていたのだが、こういう場に参加していると自分がいた場所のありがたみというか価値をあらためて感じることが出来て非常に温かい気分になる。
こうやって、僕たちのMBA生活も本当に最後の瞬間を迎えるのだな~と、ちょっと感傷的な気分になるのであった。
※1・・・結婚式ではBroken Chineseであいさつするよ~と言っていたが、確かに米国人が話すような中国語を話していて、途中からは完全に英語に変えて挨拶をしていた。
※2・・・大陸では結婚式にも特に正装せずに参加しても問題ない。どちらかというと、正装していると「ああ、外国人だな」というのがすぐにわかるような気がする。。
※3・・・友人たちも前に集められてダンスをしていたのだが、全員普通に踊ることが出来ていた、あらためて日本以外での浸透っぷりに驚いたのであった。個人的にはそこまで面白いとはおもわないのだけど・・・。
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