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2013年2月

2013年2月28日 (木)

本帰国と、出社と

前回の更新から随分と間が空いてしまった。そういえば全然blogを書いてないな・・と思って前のエントリーを見ると、2月7日にあげていたので気がついたら三週間も更新を空けてしまったことになる。ようやく一息つくことができたと思ったら、もう明日は3月である。

この間に何をやっていたのか・・と言えば、大きく分けて3つ。


  1. もちろん日本の本帰国に向けての引越し準備
  2. これは日本側と中国側に分かれて、行っていたので比較的スムーズに行うことが出来た。荷物搬出がうまくいくかどうかだけが心配だったのだが、それも運送業者がてきぱきと作業をしてくれたおかげで、拍子抜けするくらいあっさり終えることが出来た。
    上海には日系の引っ越し業者がたくさんあるので基本的にはお任せをしておけば問題ないのだが、今回は三社見積もりを依頼した上で最終的にヤマト系列の会社にお願いした。交渉の結果、値段も一番安くなったし、提案時の対応もすこぶるよかったというのが理由である※1

    荷物を送りだす際にはパスポートを預けなければならないので、荷物発送当日に帰国というスケジュールを組むことは無理だったので、空いた時間はこれまでお世話になった方々や、友人たちとのお別れの時間をとることが出来た。正直言えば、日本に戻ると言っても「いったん行く」という感覚なので、さようならよりは、またしばらくあとで会いましょう、という感じ。メッセージングアプリやらSNSのおかげで別れを気にせずに、住む場所を変えることが出来るというのは2008年に一回上海を出ることになりそうになったころには想像もつかなかった。技術はこういうところで、確実に人の決断に影響を与えているのだなぁと思う。


  3. 入社向け研修を粛々と
  4. 帰国後に入社する会社からは早々と研修用の資料が送られてきていたのだが、授業終了後に寝込んだり、日本に戻って家を決めたりとなかなか時間を作ることができなかったので、家を決めてからようやく本腰を入れて研修に取り組むことが出来るようになった。

    この研修、基本的にはサーバー上におかれているビデオをストリーミングで見るというものなのだが、どうやらサーバーは中国国外に置かれているようで認証がうまくいかなかったり、音声と映像がずれたりということが結構発生してしまい、中々気持ちよく研修を進めるということが出来なかったのが痛かった。まさか企業側も中国向けのみにコストを増やすわけにはいかない・・というのはわかるのだが、カクカク動く映像を見ながらずれた音声を聞くのはなかなか不思議な気がするのであった。

    23日に帰国後もしばらくは家のネットを引くことができなかったので、全く進捗はストップしてしまったのだが、おとといにフレッツ光が引かれると一気に高速対応が出来るようになり大変気持ちよく研修を進めることが出来ている。やっぱり規制がなく、さらに回線速度が速い日本はこういった面ではすごく気持ちよく過ごすことが出来る。


  5. 新生活の準備
  6. 家は前回の日本帰国で決めることが出来たし、最低限の家具は連れ合いが見繕ってくれたというものの、日常生活を送るにはまだまだ足りないということで23日に帰国してからはひたすら新生活の準備を進めていた。なにせ、5年半ぶりに日本に帰ってくるし、中国では借家であっても全て家具はついているので本当に0からのスタートである。今こうやってblogを書いていても、家の中はかなりがらんとしていて、荷物が搬入されるのを待っているという状態である(多くの荷物の搬入は明日の予定)。

    また今まで一人で暮らしていた時には公的手続きやら銀行登録などかなり適当に行っていたのだが、結婚をしていきなり責任感がましたのか、それとも書類文化の中国に5年半いた間にすっかり性格が変わったのかはわからないが、とりあえず思いつく限りの手続きを一気に進めた。


    なにせ日本を去る時には「もう二度と日本で働くことはあるまい」と真剣に思っていたし、「結婚するなら中国人に違いない」と考えていたので、碌に書類は残っていないし、今まで海外にいたことを申請していなかったところには前の住所を言わなければならないがすっかり忘れていたりと、無駄に時間をかける羽目になった。こういうことを若いうちから出来る人というのはあんまりいないような気がしているのだが、まあ、なんだかんだいっても書類は大切ということはどっかでしっかり教えてもらいたかったもんだ・・・と思ったりもした。


前回のエントリーでは人生のストレスが山盛りになってくる時期・・と書いたのだが、本当にこの三週間は山盛りの書類手続きと、色々なところにいっては申請書を出すということを繰り返していたおかげで、率直に言って精神的にも肉体的にもかなり疲労をした。短期集中で一気に片付けるのだ!!・・と決めていたので、結果としてはほとんど手続きは残っていないのが、後からご褒美になることを期待している。


ようやく一息をつくことができたのは今日の午後だったのだが、気がつけば明日が新しい会社の入社日ということで、本当にあっという間に過ぎてしまった二月だった。こんな濃い一ケ月はもう二度とこないだろうと思うと(期待すると)、自分を少しほめてやりたい気持にもなる※2

明日からは全く新しい職場で新しいことを始めるということで、緊張でもするのかな・・と思っていたのだが、どちらかというとここまで溜めていた書類を一気に提出できるという喜びと、普通に金曜日を迎えられるという安堵で予想外にリラックスできている。友人たちや、ネットでつながっている中国経験者からは「3年以上日本にいるとしばらくリハビリが必要だし、すぐに辞めちゃう人もたくさんいるよ~」と脅かされているのだが、実に5年半ぶりの日本帰国で、はたして適応できるのであろうか・・。というか、もともと適応できていなかった過去があるだけに、本当にドキドキ。


※1・・・値段だけだったら最初の見積もりを出した時点では他に安い会社もあったのだが、そこは営業担当が大変タバコ臭かったのでお願いをするのはやめた。梱包時に荷物にたばこのにおいがつくのはやめてもらいたかったからだ。
※2・・・連れ合いの出産と転職と海外赴任が同時に重なったら、これぐらい忙しくなるかもしれない・・。

2013年2月 7日 (木)

本帰国に向けて家を借りてきた

前回のエントリーからずいぶんと日が空いてしまったが、この10日間ほど日本に帰って次の生活のセットアップなどをしていた。本帰国日は2月23日に決めたのだが、それまでに生活基盤を全て整えないとならないので、かなり駆け足で準備をすることになってしまい、結構どたばた。。

さらに個人的な出来事として結婚イベントも同時に行っているので、とにかく神経を使う10日間だった。友人からは「結婚・引越・転職・出産」は人生で最もストレスがかかるイベントであると言われたのだが、現在はそのうちの3つが同時に重なってきていて、さらに通常よりも重い「帰国」というイベントもある。
さすがに体が悲鳴を上げたのか、日本についた初日に背中の痛みが止まらなくなり、のぼせと頭痛が同時に来るという状態に・・・。全然土地勘がない土地だったのだが、妻が予約してくれたかかりつけの整体に行って何とか体を戻すことが出来たのだった。



■ 日本で家を借りるのは大変・・・■

中国に来たのが2007年10月なので、早いものでもうこちらには5年5カ月もいることになる。帰ること決めた時には「いろいろ感慨深いかも・・」と思ったのだが、実際に本帰国の日程が迫ってくると、事務作業がとにかく多くて全然そんな気にはなれない。

今回の帰国の一番の目的は家を決めることだったのだけど、なにせ東京には一週間しかいられないということで(東京のホテルは二人でいると一泊一万円以上するので・・)、事前にMBAの先輩から紹介をいただいた不動産屋さんとコンタクトをとって物件選びを進めてきた。

この不動産屋さんは「完全紹介型」という面白いモデルをとっていて、既存のお客様から紹介された場合のみ、新規のお客さんに対応してくれるとのことで、すごく親身に対応してくれた大変助かった。結果的に今回の帰国で初めてお会いした日に紹介された物件で決めることが出来たし、その後のサポートも素晴らしかった。


自分で家を借りてみて実感したのだが、留学後に日本で家を借りるのはとてもとても難しい。いろいろな法律やら社会的な要請があって、現状でこういうことになっているのはわかるのだが、正直言って現状では「海外で働いている(勉強している)が区切りをつけることにして、とりあえず東京に帰って仕事を見つける」ということをするのは、日本人でもほぼ不可能に近いと思う。

各物件ごとに違うと思うのだが、具体的に必要とされる書類や条件はだいたい下のようなものだと思う。

  • 収入証明
  • 日本に帰った後の家賃の原資ということで理解は出来るのだが、お金があればよいというわけではなくて友人から聞いた話では「どんなに現金があって、例えば一年分の家賃を前払いします」と言っても駄目らしい。言い換えると、貸主側としては「家賃を回収できる」だけではなく、「継続的に収入が発生することを証明してもらう」ことを求めているというわけ。
    この時点で、仕事が決まっていない状況では家を借りるのはほぼ無理ということになる。僕の場合は事前にその話を聞いていたので、次に行く会社の給与が記載されている内定書類を持って行った。


  • 住民票+印鑑証明
  • 海外に住んでいて「これから日本に戻ろう」という人間は、これは絶対に出すことが出来ない。なぜなら、海外に居住しているので住民票が日本にないから・・・※1。これに関してはいかんともしがたいので、説明をして代替の書類でOKをしてもらった。もし貸主が杓子定規に対応する人だったら、契約してもらえなかったのかもしれない。

    海外に在住している人は領事館に行けば在留証明書を出してもらえるし、サインについても印鑑証明の代わりとなる制度があるらしいのだけど、住民票を提出するのが個人情報の確認という意味だとすると、実質あまり機能しないので、海外在住の人は戸籍謄本の提出を求められることがあるかもしれない。


  • 保証人
  • これは普通に賃貸をする場合にも必要なのだが、近頃は厳しくて年金生活者ではOKが出ない場合があるらしい※2。僕たちの年代だとすでに親が年金生活者というのは結構多いと思うのだが、それが駄目だとすると「親族であること」が条件になっていると、実質的に対応する方法がない・・・。

    こういう場合には保証会社を利用することが出来ることが多いらしいのだが、この保証会社にも「保証人」が必要だとのこと。これは必ずしも親戚でなければならないということはないらしいのだが、個人的には「保証会社に保証人をたてる」ということの理屈がよくわからないでいる。。※3

    さらに保証人をしていただける方には所得証明書を出してもらったり、印鑑証明をもらったりしないといけないので、結構な負担になる。親戚に頼める場合はいいが(それでも仲があまりよろしくないと大変だが・・)友人などには簡単に頼めないな・・と思うのであった。

こんなの常識だよ!!と思われる方もいるかもしれないが、事前に海外からの帰国であるということを説明していたのに住民票の提出を求められた時にはかなりびっくりした。今回は前述した不動産屋さんが間に入って説明をしてくれたのだが、自分一人で対応していたらさらにストレスが溜まっただろうな・・。

最終的に東京都内で通勤しやすい場所に新しい家を見つけることが出来たし、結婚関係のイベントの一つも無事に終わったので、次は入社関連の書類と格闘する番である。帰国 → 入籍と入社の日程が微妙に前後するので、入社先の会社にも迷惑をかけまくっているのだが、早く書類仕事から解放されて落ち着いた生活をしたいという気持ちで一杯なのだった・・・※4


※1・・・住所を日本に残すという方法もあるにはあるが、海外に居住するのであれば、本来は在留届を出さなければならないので、NGだと思う。
※2・・・もしかしたら昔からそうなのかもしれないが、以前に日本で家を借りた時にはまったく問題がなかった。
※3・・・保証会社はいわゆる保険的な存在ではなくて、単に家賃回収の代行という位置づけになるのだろう。。
※4・・・扶養手続きや登録変更がたくさんあるので、入籍の手続きは「他に何もない時に」進めるのが一番だな~と実感している。帰国を機に結婚、とか海外駐在を機に・・というのはよく聞くけど、あれはすごい大変なんではなかろうか・・・。

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