学区変更のために5年間住んだ家から引っ越しをしました(さようなら、港区芝浦)
少し前の話になるのだが、昨年末(2019年12月)に引っ越しをした。
前の家は出産前に広い家に引っ越したいという理由で探した家で、だいたい5年間ぐらい住んでいた。
引っ越し先も、同じく港区である。わずか距離にして数キロなのだが、引っ越しの苦労は全然変わらない。
これまで住んでいた家は50平米ほどの小さな部屋だったが、乳幼児期の子供がいる家族3人には十分な広さだったし、子育て世代が多く入っているマンションだったのでお互い様という感じで、子供の騒音によるご近所トラブルも全くなかった。
借りた段階で既に築20年程度だったせいか家賃も周囲の物件よりも1割以上安く、5年間の間の値上げもわずか2,000円と家計にとっても優しい物件だった。
そんないい物件から出ようと思った最大のきっかけは、子供の小学校選びだ。小学校受験などは考えもしていないのだけれど、前の家から通うことになる公立小学校は色々な理由で子供には向いていないと考えていた(この辺りは別のエントリーで小学校見学のまとめとして書いておこうと思う)。港区では隣接学区であれば希望すれば通学することが可能なのだが、人気のある学校の場合には抽選が行われる。学校のキャパシティには限界があるのだから仕方がないのだが、子供達が順調に増えている港区ではこの抽選に受かるのはかなりの幸運が必要だ。
そういった運にはとんと縁がないと自負をしている我が家では、早々に抽選に運命を託すのはあきらめて、狙った学校に確実に入れる学区に移ることにしたのだった。学区の確定は年長(6歳になる年度)の9月あたりなのだが、港区というのは港南地区以外は家族住まいが可能なマンションというのが結構少ない。タワマンはボコボコ建設されているのだが、分譲中心なので賃貸にはあまり回ってこないのだ。資産形成狙いのマンションもなくはないが、それだと家賃が高すぎる。
そういった事情を考えると、確実に狙った学区で家が空くであろう3月には引っ越しておきたい(3月は転勤の季節)。そのためには11月ぐらいから不動産屋と相談をして、空いた物件があったら一気に決めてしまおうという作戦を立てた。
ちなみに今回お願いした不動産屋も、日本帰国時にお願いした方。今回で3回目だが、帰国+結婚 → 出産 → 小学校入学と家族関連のイベントにはいつもお願いしている感がある。さすがに3回目の彼の推薦には絶対の信頼を寄せている。
上記のような事情をお伝えして、第1回目の打ち合わせを持ったのが11月下旬。さすがに出来る営業マンである彼は、さっそく狙った学区で希望にあうような物件リストを持ってきてくれた。退居待ちを含めて3件。やはり少ない。
とりあえず肌感をつかみたいと思い、持ってきてくれた家の内見をすることに。
一件目は図面を見る限り斜めに壁が切られていて、デッドスペースが多そう・・・と期待していなかったのだが、なんと息子が大変気にいってしまった。ドアを開け放すとぐるっとリビングをぐるっと一周できるという構造が気に入ったらしく、ここに決めようという。家賃もおかげでギリギリ予算内・・・・。
さすがに一件目で決めるのはどうかと思ったし、タイミングも早すぎるかという気もしたのだが、そもそも子供のために引っ越そうとしているわけなのだから、彼が満足すればいいよね〜・・・と夫婦の意見が一致し、引っ越しを決めた。結構苦労するかと思っていたら拍子抜けするぐらい簡単に決まってしまった。
契約審査も順調に終わって準備を始めると、とにかく荷物が多い。半分以上は子供の荷物なのだが、雑多なものが多くて全然整理が進まない。しかも、直前には一週間の海外出張が入る始末。おかげで、体力的にも精神的にも結構きつい1ヶ月だったのだが、なんとか12月中に引っ越しを終えて無事に新生活を始めることが出来た。
引っ越して見ると湿気は少ないし(これは前の家が川の近くにあったのと、今回の家がタワマンのような構造で機密性が高いことの2つの理由があると思う)、会社は近いし、保育園にも近くなるし家賃以外はいうことなしだった。前に住んでいたマンションは5年間の間に持ち主が2回も代わり、その度に管理会社のレベルも下がっていったのが不満だったのだが、今回のマンションは管理体制もかなりしっかりしており、その点の満足度も高い。
前のマンション、最後の1年間は管理だけでなく審査もかなり適当であまり好ましくないタイプの住民が増えてしまったこともあり、管理会社については結構重要視していたのだった(その分、入居時の審査も厳しかったが・・・)。
唯一の不満点・・というか頭痛のタネは、これから1年3ヶ月は「上がった家賃」と「保育園の費用」がダブルで乗ってくることだ。もともとは、小学校にいくと保育園の費用がなくなるので、全体としてはトントンというのを考えていたのだが、そういうわけにもいかなくなってしまった・・・。
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