自粛期間が本格的にあける6月
前の記事では、5月初めに延長された緊急事態宣言がどのように終わるのか・・・ということについて4つのシナリオを考えていた。一ヶ月たって答え合わせをすると、シナリオとしては①のようになり、さらに予想よりも1週間早く緊急事態宣言は解除された。正直なところ、ここまで劇的に数字が下がるとは想像もしていなかった。
日本人・・・というよりは、日本社会が同じ方向を向いた時の力はすごいのだなということを学んだ気がする。
本来であれば明日から、実際には1週間早く解除されたわけだが、6月が始まるとともに自粛期間があけた生活が本格的に始まる。子供の幼稚園も再開することになったし、仕事でやり取りをしていても、少しずつではあるが正常化し始めたという感覚がある。
一方で、ここ数日の東京の感染者数を見ていると、いっときは一桁台まで落ちた毎日の感染者数が20人まで戻ってきてしまっている。この後に第二波が本格的にやってくるのか、それとも今のままダラダラと推移するのかはまだわからない。おそらく来週1週間の推移を見れば、もう少し確かなことが言えるだろう。
アメリカでは多少は新規の感染者数がおち着いてきたとはいえ、全国では160万人を超える感染者数が出て10万人以上が死亡している。非常事態宣言は州レベル、群レベルでコントロールされているので一律ではないが、少なくとも本社があるカリフォルニアの群ではまだshelter -in-placeはあけていない。
本社がそういった判断をしているので、自分がいる東京オフィスも少なくともあと2週間は自宅勤務を継続する予定だ。もし東京の感染者が増えていくようであれば、その期間はさらに延長されるだろう。もしお客さんが希望すれば対面での営業活動も許可されているが、話している限りでは、日系の伝統的な企業もいきなりこれまで通りに戻すということはないようだ。
ほぼ2ヶ月に渡って会社で勤務をしていないのだが、考えてみると通常の状態でも日本とカリフォルニア間でリモートで働いているせいか、ほとんど不自由は感じていない。むしろ、個人的には子供とこれほど長くいる時間は二度とないと思えるので、貴重な時間だったといえるのかもしれない。
このCOVID-19の特徴を考えると、どの程度の大きさかどうかはわからないが、第二波がくるのは避けがたいのではないだろうか・・・と構えている。明日から再開する幼稚園もまた閉鎖せざるを得ないかもしれないし、必要なら個人の判断でお休み継続ということになるだろう。
オフィスワークだけを考えれば、例えば月の前半は「外出可能期間」、後半は「自粛期間」とすることで感染者の数が計画的に波型になるのではないかと思いついたりもする。この方法なら少なくとも月の半分は通常の経済活動が出来るのだ。
ただ、現実的にはそんなにうまくコントロールは出来ないだろうし、全ての業種がそういった方法で対応できるわけではない。何より、COVID-19は一度重症化してしまうと2週間以上病床を使ってしまう。医療システムには少しずつダメージがたまっていくわけで、あくまで事前の策という感は否めない。
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