Everlasting stay-home?
日本国内で緊急事態宣言が出たのは4月7日だが、アメリカに本社があるうちの会社はその前から自宅勤務にシフトしていたので、自宅勤務になってからほぼ5週間が過ぎたことになる。
子供が産まれてからはや5年、毎週呑みにいくという習慣もなくなったので、外で人と会わないということにもあまり気になることはない。また、予定より早めに年末に引っ越したおかげで、前よりも広いスペースを確保できているのも大きい。
家の周りには大きなスーパーがないが、大きな公園がいくつもあるので、人と「密」になる心配なしに子供を外に連れて行ける。そうじて、我が家はこのCOVID-19でも生活が最も変わってない家族の一つであると思う。
とはいえ、やはり不便なことはいくつもあるし、今のような状況がどこまで続くのか・・・というのは気になるところだ。
自宅勤務で出来ること/出来ない事
自宅勤務になる前からアメリカとの電話会議を毎日のようにしていたので、うちの会社のメンバーはリモートで働くことには全く違和感がない。アメリカ側からのメールの返信が遅くなったな・・・というのは感じるが、緊急でのやり取りが必要な要件はほぼないので、日常業務にはほとんど支障はない。
電話会議の際に子供が邪魔をしてしまう・・・という問題は我が家でもあったが、最終的にベッドルームでパソコンを開いて会議をするということに落ち着いた。部屋が狭いので机を置くことが出来ず、代わりにアイロン台を使って作業をしている。
メールを書いたり電話会議をするぐらいなら問題ないが、パワーポイントを作ったりExcel作業をするのは結構厳しい。
また、子供もずっと自宅にいるので、落ち着いて考え事をする時間を取るということはほぼ出来ない。なにせ平均すれば5分に1回は話しかけられたり、呼び出されたりするのだから。
こういったことに悩まされている人は結構多いのではないだろうか・・・子供がいない家族であれば、今の時期は通勤時間がなくなったおかげで生産性があがるかもしれないが、子供がいて個室を持てないような家族(東京近郊ではそういう家族が多いと思う)では、知的生産のレベルは下がっているのかもしれない。
自粛と解除の境目は「自分で決めなければならない」こと
5月6日までの自粛期間が延長されるのはほぼ確実で、漏れ伝えられるニュースではどうやら5月いっぱいは今のような生活が続くようだ。
我が家はまだ子供が小学校にあがっていないので、むしろ家族と一緒にいることでやれることが増えているという実感があるのだが、すでに学齢期に入った家では教育をどうしようか・・・という切実な問題なんだろうと思う。
特に4月から小学校になる家は、学校生活が何かを知る前に今のような生活が始まってしまったわけで、家で代替的な教育をするというのもかなり難しい。今の生活にウンザリしている人にとっては、一刻も早く解除の日が来てほしいのだろう。
一方で、東京都の感染者数は減少しているものの、解除するほど下がっていないというのも理解できる。中途半端に解除すれば、あっという間に感染者数がまた増えてしまうだろう。そもそもこれまで奮闘してきた医療関係者の休息の時間を取らなければ、次の波が来た時に耐えられない。
4月中旬の段階でも友人の感染症専門医の見立てでも、病院にすこし余裕が出来るのは5月末ぐらいだろう・・・とのことだった。
ヨーロッパの状況を見ると、こういったロックダウンのようなじょうきょうというのは二ヶ月程度しか耐えられないようだ。あちらの方が一足先に解除に取り組むということで、日本にとっては良いケーススタディになると思う。
個人的には、今年いっぱいは解除と自粛強化を繰り返さざるを得ないだろうと思う。
うちの会社は既に第2波が来ることを見越していて、公的なロックダウンが解消されてもすぐに自宅勤務は解除しない、という方針を打ち出している。幼稚園にしても公的な自粛が解除されても、自分の判断で行かないという選択肢も存在する。
そういう意味では、Everlasting stay-home(終わることのない自宅期間)になってしまうのでは・・・という漠然として怯えのようなものは感じている。経済の行き先や、そもそものCOVID-19の方向性が見えない今、最終的に頼れるのは自分の判断だけ・・・ということを改めて噛み締めている。
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